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『ライトニング・シューター』の感想
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投稿者:
ラーさん
[2011年 11月 03日 (木) 22時 30分] 23歳~29歳 男性
▼一言
どうも! 二度目の感想を書きにきました、ラーさんです。
一巻読了していたのに、「はて、どのように感想を書こうか」「どこまで踏み込んで書くべきか」「つまらない感想はいらないだろうしなぁ」などと思っていたら一カ月以上過ぎておりました。
しかし、この前の活動報告に「物書き以外のことをやればやるほど、社会人には向いてないというところと、こっちで食っていきたいなという思いが募るばかりでございます。もちろん『食えないなら書かない』というスタンスもブレず」とあるのを見て、「よし、100%全力の感想を書こう!」と思い、こちらにやってまいりました。
そのため、かなり厳しい意見を述べることになるかもしれません。最初はメッセージにしようかとも思いましたが、後書きに感想欄でおねがいしますとあったので、こちらに書き込みます。お気に召さなければ削除なさっても結構です。というか、ほとんどお節介なので返信も必要ありません。ただ、少しでも参考になれば幸いだと思います。
では、始めます。
まず、ともかくライトガン競技というネタ、臨場感のあるガンアクションの描写はこの小説の大きな武器です。主要キャラクターの配置も十分ですし、悪役不在のストーリーに最後の大団円も作者のスタイルを示していて好感を持てます。
では、この小説が受賞に至らない理由は何か? についてこの先、考えてみたいと思います。
先に言っておきますが、私の分析は昨今のライトノベルの流行や方向性とは関係なく、単純にエンターテイメント小説としての完成度についての意見です。対象読者層さえ間違えてなく、読んで文句なく面白い小説ならば、出版社の流行戦略とか関係なく受賞できると信じて書いていますので、そう思って聞いてください。また細部のギミック的設定やキャラ属性、萌えだ、エロだ、などといった枝葉末節についてもひとまず措いておきます。幹がしっかりしなければ枝葉がどんなに賑わっていても意味がないからです。逆に幹がしっかりしていれば、枝葉なんて後でどうにでもなります。なのでもっと小説の構造部分について踏み込んでいきたいと思います。
・中心軸の不在
留龍隆さんの感想にもありますが、ともかく主人公ポジションの洋介の存在感が薄く、弱いです。中学時代のエピソードもほとんど設定としての紹介だけで、回想シーンや綾乃との対話シーンなどでの紹介がごっそりと抜けているため、そもそも洋介がどういう想いを胸にライトガンをやっているのかがわかりません。野球を断念し、ライトガンに転向した背景にはドラマがあるはずですが、それがわかりません。その一方で、敵役である遼太郎には沙知の病気と洋介との因縁のエピソードでキャラの掘り下げが行われているため、物語における対決の構造が非常に不均衡なものとなっています。その結果、最後の対決が、私怨で戦う遼太郎に対して、チームのために戦う洋介の勝利という構造が弱くなってしまっています。実際この展開であるならば、中盤に洋介がライトガンをする理由、身を捨ててでもチームの勝利を目指す理由のエピソードが遼太郎レベルで説得力を持って描かれる必要があります。そしてこれが遼太郎のエピソードと二本合わせて小説の軸にならなければなりません。現時点では洋介の軸線の弱さが小説の終盤の盛り上がりに欠陥を与えています。
・出し惜しみ
二巻以降を意識した作品になっていますが、公募は応募作一作限りで評価します。そもそも二巻以降への引きは、受賞後に編集の方と相談して盛り込むかどうか決めればいい事であり、応募作に関しては、一作で消化不良のない作品であるべきです。世界観や設定の奥行きを感じさせるのは必要ですが、活躍不足のキャラが発生してストーリーが未消化になってしまうようなことは避けなければなりません。特に綾乃や兵太などは露出の程度に対してストーリーでの絡みが弱いです。綾乃の場合は洋介のエピソードの掘り下げ不足のためストーリーに絡めず。兵太はダークイーグルの参謀的ポジションであるのに、作戦指揮などでの活躍が見られないので、ダークイーグルが幸鳳学園の内情を知るための便利キャラになってしまっています。
・最終戦の展開
ダークイーグル戦ですが、ミクロ視点の描写は臨場感があってよいのですが、マクロ視点が足りません。これは俯瞰視点がないという意味ではなく、複数人物の視点が組み合わさった結果、戦場全体がどのような動きになっていたのかがわからないということです。指揮官としての文香視点での状況分析の記述が弱く、ダークイーグル側の作戦参謀である兵太視点が存在しないことで、両者がなにを狙って作戦を立て、どういう経過でダークイーグル有利となり、どういう幸鳳学園側の作戦修正で状況を覆したのかがわからず、結局混戦からダークイーグルとの個人の能力差で劣勢を覆したように見えてしまっています。これでは文香の指揮官としての活躍が見られず、中盤からの展開の期待からすると、読者としては肩透かしを食らった格好になります。洋介VS遼太郎の肉弾戦闘に加えて、文香VS兵太の互いの作戦を読み合う戦術的な頭脳戦があると、巻末を飾る戦いを演出できると思います。また文香の指揮官として活躍をしっかり描けば、マクロとミクロの動きがつながり、洋介と遼太郎の戦いもよりよく演出できるはずです。(例えば、ダークイーグルの動きに不審を覚えた文香が敵の動きを分析すると、洋介を孤立させようとしていることに気付く。「洋介くん!」とそのことを伝える通信が洋介に入った瞬間、洋介の頭上からショットガンの銃撃、遼太郎登場、とか)
ただ、最終戦での洋介VS遼太郎は、少し演出や描写に問題があると思います。最も盛り上がる戦闘にならなければいけないはずなのに、いざ戦いが始まると洋介が遼太郎から逃げ回るだけで、ほとんど強敵に追い回されるモブキャラのような描写になっており、遼太郎と対峙する主要キャラクターとしての意地と抵抗が見えてきません。これがチームのために追い詰められているような演技(文香の指示であったとか、途中で駿とアイコンタクトできたとか)で、駿の狙撃ポイントまでの誘導であったなら読者も納得ですが、どうも遼太郎を退けたのは洋介からしたら偶然であったように描かれています。というか、作者の洋介嫌いが炸裂しているかのような描写です。ここは己を捨て、作品を盛り上げる役者としてちゃんと洋介の戦いぶりをしっかりと描くべきだと思います。
・駿の扱い
やはり駿の父親の存在は唐突感がありすぎます。エピソードもほとんどなく、伏線も弱いです。そのため駿にそんな葛藤があったこと自体が最後までわからない状態になっています。それでいて駿の葛藤がストーリーを動かす上で重要な部分を負っているため、取り除くこともできません。つまり、しっかりストーリーに絡めて描かなければならないということです。少なくとも秋菜を利用して駿の家族関係を洋介に話させるなどの場面が必要です。
個人的にはこの作品をこのストーリーで書く以上は、洋介、遼太郎、駿の三人を主人公格にして、ライトガン競技をめぐって描かれる青春群像劇とするのが、もっともしっくりくるのではないかと思います。これに文香の父親との確執も盛り込み、兵太との戦闘での活躍も描ければ主要キャラを十分に消化でき、ラノベという枠から外れても十分に通用するエンターテイメント小説になるでしょう。ただ、これだと洋介、遼太郎、駿の三人のエピソードを掘り下げる必要が発生し、文量の大幅増加は避けられないので、あくまで参考意見に留めてください。
・まとめ
以上、私が感じた問題点をまとめると、ダークイーグル戦へ至るまでの積み重ね(特に洋介と駿)が足りずストーリーの軸線が弱く、また最終戦が始まっても期待された指揮官文香の活躍がいまひとつで、ライトガン競技の見せどころのひとつである集団戦の戦術、作戦などの要素が深まらなかったため、最大の見せ場である最終戦を盛り下げてしまっていることです。
改善点としては、洋介を遼太郎と同じレベルで掘り下げること。駿もそれに次ぐレベルで背景を掘り下げ、読者に駿の葛藤を納得させること。最終戦でマクロ視点を入れ、集団戦であるライトガンの頭脳ゲームの要素を読者に見せることの三点です。
ともかくこの小説は素材が良質です。それだけは自信を持ってください。あとは調理方法の工夫とレベルアップだけです。かなり激辛なことを書きましたが、これが私の100パーセントな感想です。なにかの参考になれば幸いだと思います。
ではお節介な感想はこれにて終了。公募、がんばってください!
クロワッサン
[2011年 11月 06日 (日) 11時 19分 59秒]
長文感想ありがとうございます。最早お金を払うべきじゃないかと思われるほどの高クオリティに脱帽するばかり。ご自身の執筆活動もある中でわざわざ申し訳ありません。
中心軸の不在>
自分でも洋介に対してネガティブなことを言い続けていましたが、「キャラクターの成長」を前面に打ち出そうと思ったためスタート地点をすっからかんにしてしまいました。
冷静に考えてみると洋介にはライトガンへの拘りも弱く、熱意もなく、という風に取られかねないので、何か一つでも「長所」というかこの競技を志す理由を提示した方がいいな、と思いました。
出し惜しみ>
これも耳が痛いです。
洋介も文香も……というか幸鳳学園サイドの本領発揮は二巻、三巻以降と考えている節があり、結果としてわけがわからないことに。
顔見せだけのキャラも増えすぎたので、むしろあのあたりは「削るべきキャラ」も居ていいような気がしています。
最終戦の展開>
書きたかったものが裏目に出てしまいました。
「自分でも何がしたいか分からない洋介」と「相手がそんな状態で空回りし続ける遼太郎」という構図をこの先で昇華させようかな……と。
二巻で兵太も文香もこの最終戦そのものを「酷評」していますが、確かにそんなものを一巻のラストに持ってくるのはという感じもありますね。
他にスポーツものを書いたときも「最終戦で負ける」みたいなことをかなりやってきました。続刊意識が強く、キャラクターのスペックを始めから高く設定してしまっているので一巻で覆すのは無理だろう、という現実意識が強く出てしまったようです。
駿の扱い>
リライト前も言われたことですが、完全に物語を進行させるためだけのギミックになってしまっていました。自分で見返してなんと不自然なんだろう、と感じております。
洋介と遼太郎の試合をきちんと書ければ、無理に駿を出して山場を作る必要もなくなるのでもうすこし詰めてみます。
まとめ>
このような状況になったことの原因として
・物語よりもキャラクターを先に作ってしまうこと
・文章量の制限
の二点が挙げられるかと思いました。
一点目の方はどの小説でも課題です。他の作品にも出ているキャラが非常に多いため、一度書ききってから書き直すことができないキャラクターが多数いるのも一因です。
幸いなことに幸鳳学園サイドのメンバーはそういった縛りがないのでもう少し詰めてみます。
二点目もかなり大きいですね……
二倍の文章量でいいなら全て盛り込むこともできそうですが、文庫本一冊をギリギリ使ってもこれが限界でした。カットできるシーンはありそうなのでシェイプアップしようとすると、今度は日常シーンが減って重苦しい作品になってしまったりと、課題は多そうです。
この作品に関しては再度公募に出すことも考えているのでさらなるブラッシュアップをかけたいと思います。次回リライトは「修正」ではなく、ストーリーラインを大きく変える心意気で臨もうと思いました。
感想ありがとうございました!
早くラノベでご飯が食べられるように頑張ります(笑)
投稿者:
留龍隆
[2011年 10月 15日 (土) 22時 26分] ---- ----
▼良い点
私がこれまで目にしたことのある小説やラノベで見る銃撃戦描写はどこか、距離感や緊迫感というものが欠けたものが多かったのですが。この作品ではこれまで感じたことのないきっちりとした「銃の怖さ」があったように思います。
競技という枠のうちではありますが、一瞬の油断がまさしく命取りになるということ。フィールド設定などによる見えない相手との間合いの測り合い、だからこそ生じる相手を視認しないままの読みあい。かといって脳内の思考にばかり重きを置かず、息遣いも伝わって来そうな臨場感溢れる体感描写。
戦闘描写は白兵戦を好む私ですが、ここまで作りこんであるこだわりを感じて、ただただ敬服いたしました。
▼悪い点
戦闘についてはルール設定などによって今後更なる描写の広がりなどを感じられ、文句のつけようもありません。
しかし、キャラクタには少々気にかかる点がありました。
そもそも競技として人数の多いものであるため仕方のないことかもしれませんが、最終的に誰の物語であるのかが明白に伝わらないことなどです。
誰の行動にも不自然さはなかったものの、遼太郎を除いて各キャラ過去や内面にあまり踏み込んでいないようで、けれど視点は洋介に比重が傾いていて、周囲の事情も絡まっていて。
群像劇というほどでもなく、さりとて誰が主人公なのかも見えず。「群像劇で、全員を主人公」としたいのか「(この巻だけだとしても)誰かを主人公」としたいのか、そこがわからないため物語に入り込み難いように感じました。洋介の行動原理の強さが見られないことや、中等遊民さんなども指摘しておられます「悪役不在」であることもその一因かと。読者としての視点が、誰の目を借りて誰に向けばいいのかがその時々で不明瞭なのだと思います。
ただ、私はこの物語とキャラクタたちを見る限りに於いては悪役不在ということも必要かつプラスの事柄に思えてなりませんので、洋介も遼太郎も過去にしがらみを持つのならばそこの対比などを強めていけばよいのではないかな、とも思いました。
キャラクタの個性は誰も魅力的で決して薄くはないのです、ジャー爺など高校生らしからぬキャラ含めて属性的なバランスも良いと思うのです。ただ人数の多さゆえに、出番配分で視点だけがぼやけてしまっているようで。
▼一言
安心して読める良い話でした。ありがとうございました。
完結後すぐ感想を、と言いつつ遅れましたことを最後にお詫び申し上げます。
クロワッサン
[2011年 10月 15日 (土) 23時 45分 28秒]
最終的に誰の物語であるのか>
ルーラルやトラップマイスターの構造もそうでしたが、基本的に主人公っぽいキャラはいても主人公そのものは設定していないことが多いです。
視点についても「一般人」が巻き込まれる・加わっていくという過程を一切書かずに、「物語冒頭から完結した関係」を描くのが私のスタイルなので、基本的に読者は物語の外から眺めることを想定しています。
もう少し単一キャラにクローズアップしようとも考えたのですが、私はそれをするとどうも「エゴまみれの自伝」のような作品に仕上がってしまうので、それを回避するためにあまりキャラクターには踏み込みませんでした。
二巻で遼太郎サイドを描けば明確に彼の物語として展開できそうなので、もう少し事情が変わってくるかもしれません。更に続きを書いたときの主人公(?)を洋介に再設定してしまった場合、また同じようなことになってしまうかもしれませんが。
私の中で坂上洋介というキャラクターに大きな魅力が感じられなかったことも視点がブレる一因かもしれません。思い入れのあるキャラがいないせいで、全体的に顔見せという感じになっているのかなと自分で読み直して感じました。
無個性主人公にせよ、最強主人公にせよ、主人公をもっと前に押し出した作品の方がウケがいいようなので、なるべく時流に乗った作品を書けるように努力しようと思います。
あまのじゃくなので真逆のものになる・我が道を突っ走ってしまう可能性はなきにしもあらず、ですが……。
感想ありがとうございました。
投稿者:
夜方
[2011年 09月 06日 (火) 02時 00分] ---- ----
▼一言
ライシュー鳳凰の息吹編リライト完結お疲れ様でした。
初版との変化分を含め楽しませて頂きました(^O^)リライトと聞いて自身納得出来ない文章的な部分の直しかと思っていたら、色々結構と設定等も変わっていて驚きましたが、その甲斐あってか新しい作品を読む感覚でした。一番はやはりライトガン自体の設定を変えたこと。銃撃戦のシーンは正直一瞬引いたんですよね、夜方の知ってるライトガンじゃないって(笑)でも結果としてはアクションが際立っているなと感じました。ヴァーチャル、たればといいますか。ただ駿の裏切り(?)の設定が変わったことで行為事態が自然になったものの、駿の心情の変化が今いち伝わらなかった気がして良キャラだけに少し残念でした。
コボリンは多少キャラ設定変わってもやっばりイイ侠ですね(>_<)
次はいよいよダークイーグル編、果たして××××の指揮官は出るのか、コボリンのその後やいかに、期待値パネェっス!!
クロワッサン
[2011年 09月 07日 (水) 20時 50分 19秒]
設定>
映像化の時に不利じゃないかと言われたもので、急遽VR化してみました。現在書いている新作で、ほぼ同じ時間軸にもかかわらずライトガンより進んだ技術が出てしまったので、その作品との整合性を図る意味でも変更に踏み切る形になった次第です。
駿>
終盤にかけて駿を書く気力がなくなってしまいました……
二巻以降の幸鳳学園をガタつかせるための一手というのと、遼太郎を対置したいがあまりああいう形に……。
自分でも適当だなと思う部分があるので、そのうち修正すると思います。
二巻>
遼太郎と沙知のことをたっぷり書こうと思ったら、ほとんどジャンヌと兵太に持って行かれてしまいましたが、二人も粛々と職人芸を繰り広げる予定なのでよろしくお願いします。
投稿者:
ラーさん
[2011年 08月 15日 (月) 00時 04分] 23歳~29歳 男性
▼一言
リライト更新分、拝読しましたので感想を。
作家を目指されるクロワッサンさまなので当たり障りのない感想も失礼だろうと、頼まれもしないのに結構ガチに書いてみます。
ライトガンというアイデアいいですね!
ありそうでいていままでなかったスポーツ。現実との接点を強く持てるので、ラノベだと難しい既存スポーツものの青春小説展開をラノベに持ち込め、広範囲に読者層を狙える設定です。
そしてガンアクションの描写が秀逸です。
ガンアクションをメインとした小説はいままでほとんど読んだことがないのですが、それでもライトガンでの戦いの臨場感が楽しめました。
見えない敵に神経を使いながら林の中を右に左に駆け回る。そして思いがけないところから敵の射線が!
わからない敵の動きを探る心理戦にもドキドキ(^^)
知識も豊富で銃の特性もわかりやすく、よかったです。
ストーリーは文香の参戦で面白くなってきたところ。こういう展開好きです。
こう長所を並べるのは落とすための布石だろう、とか勘繰られるのは嫌ですが、以下に短所というよりか、読んでいて感じた設定上の違和感を箇条書きに。
1、新一年生で入部一カ月未満である洋介の部内ポジションが確立され過ぎている。
中学時代に活躍していて強いのはわかるのですが、そのエピソードが現アップ分に描かれていないので、洋介のさも当然のようなレギュラー待遇に違和感を覚えます。普通、こういう一年生が現れたら、不快感を持つ上級生の一人二人いる方が自然です(しかも彼女付きだし)。駿や泰久の存在が大きいのはわかりますが、こうした不満がチーム内のどこかで噴出した方が自然ですし青春です。
それにこうした反発組を文香指揮の一年生だけのチームで倒したりしたら、読者的にはカタルシスを得やすいです。
2、洋介と出会って一カ月未満であるのに、文香の態度が積極的過ぎる。(洋介とのやりとり自体は面白かったですが)
ヒロイン文香、個人的には好きなキャラクターです。秘められた能力が開花する展開も王道でいい感じです。
ただやっぱり行動に移るのが早すぎる! これだと一目ぼれのレベルで、女子から主人公が一目ぼれされるのはやや都合がよくないかと思うのは男のやっかみか? (逆ならあまり違和感ないが)
せめてあと半年ぐらいは関係を積み重ねていってからそういう行動に移ってほしい……(もはや願望)
3、幸鳳学園はライトガンに相当お金をかけているようなのに、コーチとかいないのか?
顧問は冒頭に出てきますが、だいぶお飾り感が。施設を見る限り、これだけお金をかけているなら元自衛官やら海兵隊員やら外人部隊やらのコーチがいてもいいような気がします。ライトガンは個人競技ではないし、特に幸鳳学園は前年度全国優勝のチームなのだから、いない方が不自然な気がします。
4、こういう体力勝負のスポーツなら新一年生は体力づくりのランニングとかやらされるのが普通ではなかろうか? 経験者の洋介は別として、他の初心者一年が入部一カ月未満で実戦練習をやりきってしまうと、ライトガン競技の過酷さが伝わりにくくなる恐れが。
と、以上に私が感じた違和感を並べてみました。
共通点が多いです。
つまりこの違和感の原因とは、
時間設定が洋介高校一年目の春であること。
です。
ダークイーグルとの練習試合での敗北が部内に影を落としていますが、去年優勝時にいた三年生が抜け、入部一週間そこらの新一年生を加えたチーム状態では敗因だらけで当然で、そこまで衝撃を受けることなのか? と思ってしまいました。(確かにショットガンでやられたのは相当屈辱的経験でしょうが)
これがチームとしてまとまりが出来て連続優勝の自信も付き、さあ、これから大会だという直前での出来事であったなら、相当事態は深刻で部内の空気が重くなるのもうなずける話になります。
ともかくライトガン部がダークイーグル戦敗北以前に結束していたという時間が欲しいです。ここから分解、再結束という流れが欲しい。そのためには小説の出だしが洋介高校一年目の四月というのはなんとも話の背景を浅くしてしまう設定に思えます。キャラクター同士の関係(駿、泰久への信頼度、文香の洋介への感情、新一年生の活躍など)について過去に色々あったなと読者に想像させてくれる時間がないのです。
なにやら指摘の部分が長くなりましたが、ここまで書いたのもこの小説の素材に光るものを感じているからです。(なんか偉そうな言い方ですね、すみません)
ともかく長所を伸ばして短所を潰していけば自然にいい小説になります。
まだよくなる要素は多いはずですので、書けるところまで書いていってくれたらなと思います。
ところで、この小説を読んでいて「往年のライトノベルってこんな感じだったよなぁー」と少し懐かしい気持ちになりました。特に学園もの。いい意味で復古的で、これぞティーンエイジャー向けの小説だと少々ニンマリ。
続きも楽しみにしております。では(^^)ノ
クロワッサン
[2011年 08月 18日 (木) 23時 44分 21秒]
感想ありがとうございました。
活動報告の方で返信をさせていただきます。
投稿者:
梅院 暁(就活中)
[2011年 07月 29日 (金) 23時 23分] ---- 男性
▼一言
どうも、梅院です。
クロワッサンさんの作品に感想を書くのは初めてですね。
私は普段は剣と魔法のファンタジーを書いていますが、実を言えばガンアクションも好きで、その内書いてみたいと考えているほどです。
この作品内では競技と言ってますが、描写のおかげか臨場感ある作品になっていると思います。
これからも頑張ってください。
クロワッサン
[2011年 08月 18日 (木) 23時 43分 25秒]
感想欄では初めまして。
ファンタジー作品でも銃をプッシュしてきたので描写に慣れました。戦場の臨場感をヴァーチャルな世界でどれだけ再現できるか、が勝負だと思っております。
気を抜いて描写が崩れないように気をつけつつ、次作に臨む予定です。
感想ありがとうございました。
投稿者:
[2011年 07月 27日 (水) 21時 02分] ~14歳 男性
▼一言
はじめまして。面白かったですよ。
設定も凄くオリジナリティがあってよかったです。
クロワッサン
[2011年 08月 18日 (木) 23時 41分 24秒]
感想ありがとうございました。
目新しさがなくなっていく二巻以降でも、うまいこと新ルールの追加で誤魔化して行ければ、と思っております。
投稿者:
蝉ノ河
[2011年 04月 14日 (木) 00時 29分] ---- ----
▼一言
蝉ノ河と申します。一気にはじめから最新まで読ませていただきました。
状況表現が非常に秀逸だと思いました。このまま本にしてもいいと思えるくらいすばらしいです。
ただ少し説明が過剰にも思えました。きちんと読むと状況が脳裏に思い描けるほどの描写なのですが、わたしは読む力がとても少ないので、もうすこし展開が速い方が好みです。
ストーリーが動き出すのが楽しみです。
4/13の活動報告があまりにパワーがあったので、興味がわき読ませていただきました。
それでは失礼いたします。
クロワッサン
[2011年 07月 03日 (日) 10時 01分 03秒]
まず感想が大幅に遅れたことを謝罪させていただきます。申し訳ございませんでした。
冗長な描写に関しては弁明の余地もございません……。
自分でも意識的に削ろうとはしているのですが、興味のない方には馴染みのない分野であるためにどうしても盛り込まざるを得なくなり、結果としてさらに興味を殺いでしまうという負の連鎖に陥っております。
序盤の動きの少なさも明らかな欠点なので、今後はもっと軽く読み進められるように前半部を中心にブラッシュアップしていきたいと思います。ありがとうございました。
投稿者:
名ヶ共 隼
[2011年 04月 05日 (火) 00時 03分] ---- ----
▼良い点
銃の説明が細かく書いているところ。
ミリオタの僕としてはかなり嬉しいです。
戦闘描写がリアルで想像しやすいところ。
ホントに自然に浮かんできます。
▼一言
お久しぶりです。
えっと、リアルな文章で分かりやすかったです。
言葉足らずかもしれませんが、すいません。
えっと、これからも執筆頑張ってください!
クロワッサン
[2011年 04月 06日 (水) 20時 00分 52秒]
感想ありがとうございました。
一巻はライトガンの説明に尺を取られ気味ですね。
銃の説明はヌルすぎず詰め込み過ぎず、で頑張りたいと思います。
投稿者:
河和山五真
[2010年 08月 13日 (金) 14時 46分] 18歳~22歳 ----
▼一言
どうも、刃岸です^^まだ途中なものですが、感想を書かせていただきます(・ω・′)
詳しい銃の知識に脱帽しました^^自然とイメージができます
リアルな文章も引き込ませるもののため、時間を忘れ没頭できました(・ω・′)何かいい意味での他にない異質な感覚を抱きます
一つ発見したものがありまして、“にも拘らず”を“にも関わらず”と誤字してしまう部を見つけました(揚げ足取りのようで気分を害してしまわれたら申し訳ありません;)。
描写が尊敬に値します^^他作品でも、執筆頑張ってください
クロワッサン
[2011年 04月 03日 (日) 23時 32分 28秒]
返信が遅れたことを深くお詫びいたします。
公募のために取り下げたタイミングと被ってしまったようです。誠に申し訳ございません。
誤字の部分はリライト時に訂正してアップロードさせていただきます。
二巻分も続けてアップロード予定なのでよろしければどうぞ。
感想ありがとうございました。
投稿者:
中等遊民
[2010年 07月 25日 (日) 17時 28分] ---- ----
▼良い点
御作、楽しませていただきました。
銃撃戦の描写、鮮やかだったと思います。情景がスムーズに浮んできました。また、登場した武器がお飾りではなく、ちゃんと重要なキャラクターを持った小道具として生きているなと思いました。このへんはオタクにとって嬉しい描写です。
ストーリーの分配もバトルと日常の、起伏や分量が程よくまとまってると思います。
また、主要なキャラクターの描写も非常に生き生きしていたと思います。
特にゴリナさんと駿のかけひきは、その度笑わせてもらいました。
ただ、綾乃さんの活躍に期待していたので、実戦なしはちょっと残念(笑)。次作に期待です。
▼一言
私のようなオタクライターには、どツボでした。
ここまで銃撃戦をきちんと描いてる作品、「なろう」のなかで結構探しましたが、ほとんどありませんでした。
特にトーラス・ザ・ジャッジ……あれが出てきた時には、あ、鼻血が……。
この作品、手榴弾が結構重要なアイテムでしたね。実は数ヶ月前、サバゲーのとあるフィールドにて、ガスでBB弾を周囲に撒き散らす手榴弾なるものを目撃しました。有効半径は1・5メートルくらいでしょうか…… 最近は地雷まであるそうで、どうやらあの世界も日進月歩のようです。
オタク話が長くなりました。
ここからは、私の極めて主観的な意見になります。聞き流してください。
ストーリーに関して、今回もルーラル~と同じく悪役不在の物語だったように感じます。
それはそれでありだと思うのですが、ルーラルの相手は人外の存在だったので、特に違和感は感じなかったのですが、今回は血の通った人間が相手。登場人物が仲間としていい奴だったり心根の純粋な人間であることは十分伝わってきました。そこで、やはりもっと激しい人と人のぶつかり合いが欲しかったと思いました。動機が純粋であればこそ、人間同士の衝突は血なまぐさくなると思います。
ラストのハッピーエンドはこれでよいとおもいます。ただ「雨降って地固まる」の雨が少し弱かったような、部内で「雨の中で殴り合い」みたいなベタなアクシデントがあれば、「ライトガン部この先大丈夫か?」みたいな心配を読み手が抱くのですが、みんなよくできた人が集まっているので「この部は何が起きても大丈夫でしょ」的な悪い安心感をいだいていました。
遼太郎も、背負っているものは結構ヘビーなものだと思うのですが、やや目標が精練潔白かな、と。
沙知を大切に思うがゆえに、地獄の底まで洋介の居場所壊しに奔走するみたいな、純粋な動機からくるサディスティックさをもっと出すと悲壮感が増すかもしれません。あ、でもやはりラストは爽やか~がいいですね。
まとまりが無く、好き勝手書いてすみません。
次作は南ア製の化け物銃が相手ですか…… キャラクター達の今後の活躍共々、次作楽しみにしております。
クロワッサン
[2010年 07月 25日 (日) 18時 09分 52秒]
「銃が分からない人でもイメージが湧くように」ということでルパンの、ゴルゴの、米軍の――と説明し易い銃を選んでいましたが、それでもトーラスとシグブレーザーだけは譲れずに登場させてしまいました。(笑)
ロボットものと同じで「ビジュアルありき」という部分を感じました。もっとも、一番楽しんで頂きたい対象層はなくてもイメージできる読者の方――中等遊民さんのような方なのですが(笑)
悪役不在。言われてみてはっとなりましたが、私の小説の大きな問題点の一つだと思います。
どうにも作者の甘さが出てしまい、明確な「敵」を描くに至れませんでした。遼太郎も心のセーブが効いていて、彼が主人公でもそれなりに作品が作れそうなキャラにしてしまったので。
のほほんとした金持ち学校の生徒、という部分から抜けきれず、「仲間が否定され得ない閉鎖的なコミュニティ」を描いてしまったことを後悔しております。
いつか他の方にも指摘されたのですが「味方がミスを犯さない」というのも致命的でした。なまじスポットの当てられている人間が超人的で有る分、ミスが起きないせいで緊迫感を削いでしまっているようです。
ライトノベルが求めている物がなんであるのか掴めておらず、また自分の理想に傾斜してしまった事もマイナス要点でした。
ひとつ原因としては、続編を明確に意識して書き進めてしまった部分があり、「もっと凄い相手に備えてせめて結束力だけは」という風に考えてしまったことかもしれません。
全作品に通ずることなので改善に向けて尽力したいです。
内部分裂は……この部活内で引き起こすのは難しそうですが、全国大会時の「選抜チーム」では、もっと意見の対立を取り入れて混迷(?)させたいな、と思っております。
余談ですが綾乃の武器はキャリコM900を予定しております。
サバイバルゲーム、地雷は初耳でした。弾を撒き散らす手榴弾の方は実戦で使ってみましたが、もう少し飛び散るようになると楽しそうですね。
高性能な光線銃システムは完成しているようですが、自衛隊でも一部の隊員しか仕様できないほど貴重で高価なようです。
細かいところまで読んで頂けたようで本当にありがとうございました。
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しかし、この前の活動報告に「物書き以外のことをやればやるほど、社会人には向いてないというところと、こっちで食っていきたいなという思いが募るばかりでございます。もちろん『食えないなら書かない』というスタンスもブレず」とあるのを見て、「よし、100%全力の感想を書こう!」と思い、こちらにやってまいりました。
そのため、かなり厳しい意見を述べることになるかもしれません。最初はメッセージにしようかとも思いましたが、後書きに感想欄でおねがいしますとあったので、こちらに書き込みます。お気に召さなければ削除なさっても結構です。というか、ほとんどお節介なので返信も必要ありません。ただ、少しでも参考になれば幸いだと思います。
では、始めます。
まず、ともかくライトガン競技というネタ、臨場感のあるガンアクションの描写はこの小説の大きな武器です。主要キャラクターの配置も十分ですし、悪役不在のストーリーに最後の大団円も作者のスタイルを示していて好感を持てます。
では、この小説が受賞に至らない理由は何か? についてこの先、考えてみたいと思います。
先に言っておきますが、私の分析は昨今のライトノベルの流行や方向性とは関係なく、単純にエンターテイメント小説としての完成度についての意見です。対象読者層さえ間違えてなく、読んで文句なく面白い小説ならば、出版社の流行戦略とか関係なく受賞できると信じて書いていますので、そう思って聞いてください。また細部のギミック的設定やキャラ属性、萌えだ、エロだ、などといった枝葉末節についてもひとまず措いておきます。幹がしっかりしなければ枝葉がどんなに賑わっていても意味がないからです。逆に幹がしっかりしていれば、枝葉なんて後でどうにでもなります。なのでもっと小説の構造部分について踏み込んでいきたいと思います。
・中心軸の不在
留龍隆さんの感想にもありますが、ともかく主人公ポジションの洋介の存在感が薄く、弱いです。中学時代のエピソードもほとんど設定としての紹介だけで、回想シーンや綾乃との対話シーンなどでの紹介がごっそりと抜けているため、そもそも洋介がどういう想いを胸にライトガンをやっているのかがわかりません。野球を断念し、ライトガンに転向した背景にはドラマがあるはずですが、それがわかりません。その一方で、敵役である遼太郎には沙知の病気と洋介との因縁のエピソードでキャラの掘り下げが行われているため、物語における対決の構造が非常に不均衡なものとなっています。その結果、最後の対決が、私怨で戦う遼太郎に対して、チームのために戦う洋介の勝利という構造が弱くなってしまっています。実際この展開であるならば、中盤に洋介がライトガンをする理由、身を捨ててでもチームの勝利を目指す理由のエピソードが遼太郎レベルで説得力を持って描かれる必要があります。そしてこれが遼太郎のエピソードと二本合わせて小説の軸にならなければなりません。現時点では洋介の軸線の弱さが小説の終盤の盛り上がりに欠陥を与えています。
・出し惜しみ
二巻以降を意識した作品になっていますが、公募は応募作一作限りで評価します。そもそも二巻以降への引きは、受賞後に編集の方と相談して盛り込むかどうか決めればいい事であり、応募作に関しては、一作で消化不良のない作品であるべきです。世界観や設定の奥行きを感じさせるのは必要ですが、活躍不足のキャラが発生してストーリーが未消化になってしまうようなことは避けなければなりません。特に綾乃や兵太などは露出の程度に対してストーリーでの絡みが弱いです。綾乃の場合は洋介のエピソードの掘り下げ不足のためストーリーに絡めず。兵太はダークイーグルの参謀的ポジションであるのに、作戦指揮などでの活躍が見られないので、ダークイーグルが幸鳳学園の内情を知るための便利キャラになってしまっています。
・最終戦の展開
ダークイーグル戦ですが、ミクロ視点の描写は臨場感があってよいのですが、マクロ視点が足りません。これは俯瞰視点がないという意味ではなく、複数人物の視点が組み合わさった結果、戦場全体がどのような動きになっていたのかがわからないということです。指揮官としての文香視点での状況分析の記述が弱く、ダークイーグル側の作戦参謀である兵太視点が存在しないことで、両者がなにを狙って作戦を立て、どういう経過でダークイーグル有利となり、どういう幸鳳学園側の作戦修正で状況を覆したのかがわからず、結局混戦からダークイーグルとの個人の能力差で劣勢を覆したように見えてしまっています。これでは文香の指揮官としての活躍が見られず、中盤からの展開の期待からすると、読者としては肩透かしを食らった格好になります。洋介VS遼太郎の肉弾戦闘に加えて、文香VS兵太の互いの作戦を読み合う戦術的な頭脳戦があると、巻末を飾る戦いを演出できると思います。また文香の指揮官として活躍をしっかり描けば、マクロとミクロの動きがつながり、洋介と遼太郎の戦いもよりよく演出できるはずです。(例えば、ダークイーグルの動きに不審を覚えた文香が敵の動きを分析すると、洋介を孤立させようとしていることに気付く。「洋介くん!」とそのことを伝える通信が洋介に入った瞬間、洋介の頭上からショットガンの銃撃、遼太郎登場、とか)
ただ、最終戦での洋介VS遼太郎は、少し演出や描写に問題があると思います。最も盛り上がる戦闘にならなければいけないはずなのに、いざ戦いが始まると洋介が遼太郎から逃げ回るだけで、ほとんど強敵に追い回されるモブキャラのような描写になっており、遼太郎と対峙する主要キャラクターとしての意地と抵抗が見えてきません。これがチームのために追い詰められているような演技(文香の指示であったとか、途中で駿とアイコンタクトできたとか)で、駿の狙撃ポイントまでの誘導であったなら読者も納得ですが、どうも遼太郎を退けたのは洋介からしたら偶然であったように描かれています。というか、作者の洋介嫌いが炸裂しているかのような描写です。ここは己を捨て、作品を盛り上げる役者としてちゃんと洋介の戦いぶりをしっかりと描くべきだと思います。
・駿の扱い
やはり駿の父親の存在は唐突感がありすぎます。エピソードもほとんどなく、伏線も弱いです。そのため駿にそんな葛藤があったこと自体が最後までわからない状態になっています。それでいて駿の葛藤がストーリーを動かす上で重要な部分を負っているため、取り除くこともできません。つまり、しっかりストーリーに絡めて描かなければならないということです。少なくとも秋菜を利用して駿の家族関係を洋介に話させるなどの場面が必要です。
個人的にはこの作品をこのストーリーで書く以上は、洋介、遼太郎、駿の三人を主人公格にして、ライトガン競技をめぐって描かれる青春群像劇とするのが、もっともしっくりくるのではないかと思います。これに文香の父親との確執も盛り込み、兵太との戦闘での活躍も描ければ主要キャラを十分に消化でき、ラノベという枠から外れても十分に通用するエンターテイメント小説になるでしょう。ただ、これだと洋介、遼太郎、駿の三人のエピソードを掘り下げる必要が発生し、文量の大幅増加は避けられないので、あくまで参考意見に留めてください。
・まとめ
以上、私が感じた問題点をまとめると、ダークイーグル戦へ至るまでの積み重ね(特に洋介と駿)が足りずストーリーの軸線が弱く、また最終戦が始まっても期待された指揮官文香の活躍がいまひとつで、ライトガン競技の見せどころのひとつである集団戦の戦術、作戦などの要素が深まらなかったため、最大の見せ場である最終戦を盛り下げてしまっていることです。
改善点としては、洋介を遼太郎と同じレベルで掘り下げること。駿もそれに次ぐレベルで背景を掘り下げ、読者に駿の葛藤を納得させること。最終戦でマクロ視点を入れ、集団戦であるライトガンの頭脳ゲームの要素を読者に見せることの三点です。
ともかくこの小説は素材が良質です。それだけは自信を持ってください。あとは調理方法の工夫とレベルアップだけです。かなり激辛なことを書きましたが、これが私の100パーセントな感想です。なにかの参考になれば幸いだと思います。
ではお節介な感想はこれにて終了。公募、がんばってください!