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投稿者: 森田 恭    [2011年 08月 03日 (水) 17時 59分] 50歳~59歳 女性
▼良い点
この作品の主体となるものを読んでおり、背景がすべてわかっているので、評価はすべて5とさせていただきました。
うららは、彼の目覚めとともに違う世界観を広げてくれるのではないだろうかと予感させられます。
そこには、直樹の妹の存在が欠かせないものになっているのではないでしょうか。
心を病む…現代では他人ごとではなくなりつつあります。
そういう痛みを抱えたまま生きる辛さ、その意味、いろいろな事を痛感させられました。

また、いつもながら美しい日本語に、圧倒させられます。
▼悪い点
構成も、登場人物も考えつくされていて、全く感じませんでした。
▼一言
ずっと、小説を書き続けて頂きたいです。
pinkmint    [2011年 08月 05日 (金) 02時 28分 28秒]
こんにちは。
背景を分かっていただいている方の感想と、そうでない方の感想は結構違うかもと思うのですが
それでも、高く評価していただいてありがたいです。

眠りと目覚めがひとつのテーマでもあるのですが、ひとつの世界からもうひとつの世界への移動が眠りと目覚めだとしたら、
その目覚めを受けいれる麗にとって、祥子と交わした会話はひとつの武器になるかもしれません。
他人を攻撃するためのではなく、生きるための、ですが。

痛みは他人に癒してもらうものじゃなく、日々の中で別の形に変えていくしかないものだと思っています。
わたしも、書きながら、自分の痛みや過去のこと未来のこと、色々とぐるぐる考えていました。
何か読む人なりにここからもっていってもらえるものがあれば、作者としても嬉しいです。

未熟なりに小説は書き続けていくと思います。
ありがとうございました。
投稿者: misen    [2011年 08月 03日 (水) 02時 58分] ---- ----
▼一言
感想……ありすぎてかえって出てこない、ドコからどうしたら、いっそ箇条書きで並べる?ぐらい思った
のですが、そこまでまとめられたら最初から苦労しない、ざくっと言えばああよかったな。なんですが。
書きながら確認する作業で失礼とは思いますが。しかも毎度のことですが。う。出せなくなる;
別のお話、ということを。
想像もつきませんでしたが。読み始めてすぐああこれなら!知ってると思ったのですね。既視感……では
ないですが。想像したことが想像したよりずっと……それはもうあふれんばかりに幸福、あまりに幸せで
悲しくなるぐらいの。不親切?そんなわけないです、自分は麗さんたちのことを難儀ながらも幸福、と
思ってたけどそうでなかった方にとって、このお話がどれほど救われるものであるか、自分にしてからが
まさかここまでとは……思いませんでした。(不幸な面をみてないから?でしょうか)
まあ人の感想に詮索なんて痛い;でもよかったなと思ったので。
両方が揃ってみると、片側のみでは欠けているような気がする、のはあちらだって同じことかも。
そうではないですけど。想像では補えない部分、どんな予定調和でも作者に語られない部分は、読者には
ナイものですし。明らかにされたところの容量は一つの物語として充分、と言うかこれは好みで言うの
ですが、これはあったほうがイイむしろなくっちゃイヤぐらいの。
どちらが、と言うのではないです、合わせると1つになる半分の奇妙で精巧な細工物。二つどころか?
三つめ四つめの話だって、またこの先の話でも。無限と思える密度が両方に凝縮されています。目をむく。

あちらで、在るけれど書かれていなかったこと。尚輝さんと麗さんのその頃。伝聞でない麗さん。
純愛(とは陳腐ですけど)綺麗な恋をしたのだな、麗さんは殺伐の場面から想像したようなどうしようも
ない女(そ、そう思ってたかも;)ではなかったのだな、優しい人たちだったということによかったと
思いました。ぬるい。ということではなく。(そういうのは驕りです、と言うか、暗色で描かれた場合の
相当なげろげろー!ってコトだけでしたら想像つくので)
それから、祥子さんですね。このお話の中で一番深い(と思う)ところ。
自分が選ばれなかった人間である時の絶望に際してなんと真正面から速攻で立ち向かう人なんだろう。
同情が貶める行為であるというのはこんな場合だろうか。驚嘆でさえ追いつけない。鋼の強さとしなやか
な健やかさ。優しさ。きちんと向き合うという行為には勇気がいるものだと思います。
(奮い立たす、て感じにはあまり見えない人であるというのが強さ)麗さんにヒドイコトを言う、彼女に
対する誠意であり、結果として麗さんを支える力になるのであっても、それってけっこう分かり難い認識
しにくい事で、しっかり心に刻むようにここまでする(抱きしめさせて、ってコトですが)のはこれまた
……簡単にはできない事です。いい大人のほうができないです。眩しいくらい強い人。
強い人の存在って、勇気をくれます。フィクションの中のコトじゃないか。では、とてもごまかせない
幾つもの面から巧みに構成された光を放つ美しさと完成度がこのお話の強度であると思います。
思ったよりずっと早く読むことが叶ってよかった。というのが最後のよかった。
また非公開とかそーゆうコトを仰るですか。自分読めたんだからいいっちゃいいですが。(そうかな;)
例によってまだ読み取っていないトコロは満載であるハズです。
ずるずるとだらだらと公開されていることを願ってやみません、ヒソかに。
pinkmint    [2011年 08月 05日 (金) 02時 17分 21秒]
いつもご熱心にありがとうございます。そこまで読み込んでいただけてこの小説も果報者だと思います。
こういう形での作品発表が是か非か悶々としていたのですが、ご感想一つ分、具体的に救われました。

どのストーリーでもそうなのですが、ひとつの話を終えるまでに、切り落とした様々な風景があります。
望む形に整えるためにそれは必要な選定作業なのですが、
それでも落とした部分の枝葉が成長したがってどうしようもないことがあります。
そのために別の庭を用意してやる、というのが、いままで上げては削除してきた煮え切らないスピンオフストーリーたちでした。(Blueでたくさんやってしまいました。ひとつ、あちらですくい上げましたが)

>想像したことが想像したよりずっと……それはもうあふれんばかりに幸福、あまりに幸せで
悲しくなるぐらいの

そう言っていただけて本当に嬉しいです。あちらのメインストーリーでは、麗の尚輝に対する乱暴狼藉も、彼の口から間接的に語られるのみで、あとは彼がいつでも怪我をしている、という描写にとどめましたが、それでも「いろいろと悲惨すぎで先が読めない」という感想も多く、自分が感じる残酷さの限度と世間様は違うのかと悩んだりもしました。
書き落とした風景として、麗が水関係で発作的に切れ、刃物を振り回したり殺してやると本気で尚輝に襲いかかったり、防ぐのにもなだめるのにも疲れた彼が好きにしろと開き直り、麗が追い詰められてパニックになるというぐしゃぐしゃな修羅場、もあったのです。が、こういう描写を入れると話の比重がどうしても描写のきつい部分に行ってしまうので、落としました。

自らも心の傷を抱えるが故に、いざとなったら麗に殺されてやってもいいというある種後ろ向きの覚悟でともにいる尚輝が、しかし自分が殺されたらそのあとの地獄から誰が彼女を救うのだろうというジレンマとループで麗と共にがんじがらめになっているという状況が、この話の基本です。メインの方では、その暗い怒りから、彼が彼女を破壊した連中に向けて戦いを挑むというのがクライマックスになっていました。

>鋼の強さとしなやかな健やかさ。優しさ。きちんと向き合うという行為には勇気がいるもの

と評していただいた祥子は、このぐるぐるなループに向かって、曲線ではなく直線で切り込むただひとりの人として登場させました。二人の状況を外から見てどう人は感じるか、評価するか、彼を愛する立場から見てどこが理不尽と思うか、を、表も裏もなく口にできる人物が、ふたりのために、ストーリーのために、必要でした。いわばミルフィユみたいに切りにくいケーキをすっぱりと切る、ナイフのようなキャラです。
尚輝に関しては女として「負け組」なのですが、あえて身を引いた上での後押しの強さが、今後二人に生きてくると思います。そういう未来を読み取ってくだされば、本望です。

尚輝の両親が麗を絶対に認めないように、表から見れば病人を抱えて救いのない日常ですが、それぞれの傷をきちんと分かり合う二人が、それぞれの幸せのために綺麗なものを拾い集めようとする、そんな些細な愛情が一番大きな幸せにつながることもある、ということを、ファンタジーという形を借りて綴ってみました。
他人からではわからない幸福こそが本物に近い、という信念があります。逆もまた真ですが。報われているいないはまた別のものだと思います。

>幾つもの面から巧みに構成された光を放つ美しさと完成度がこのお話の強度であると思います

何よりの褒め言葉です。
それでもメインストーリ^を知らない方にはわかりにくい構成であったかもしれません。
が、とにかく、ありがとうございました。
えーと、ズルズルダラダラとするのがいいか悪いか、これから時間をおいて考えることにします。(笑)





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