月と電波とスタンガン

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投稿者:  [2015年 11月 24日 21時 02分] ---- ----
一言

お世話になっております。
「月と電波とスタンガン」読ませていただきました。

現実に近い背景、学校・学生を主体とした登場人物と生活感、
宇宙人や妖怪といった分かりやすい要素に、
個性的なキャラクターたちと 彼らのやりとり。
ストーリーの主体は これらの特徴を利用した因果の提示ですが、
作品的な目的は キャラクターの面白さを楽しませることでしょう。
もう一歩 踏みこむなら、それを伝える文章こそが目的だとも感じました。

そう感じるほど文章自体のレベルは高い。
内容として伝えるべき主体が しっかりと意識され、それを示すための方法が実行されている。
セリフにおいても同様の傾向で 多くの中に必要な印象が しっかりと含まれているし、
状況なども そのものの説明は少なくとも キャラの言動に付随する形で
必要な情報をキチンと読者に刷りこんでいる。
読点の配分に多少こだわりすぎな向きも感じましたが、これは呼吸の違い程度の違和感でしかない。
一人称の文章として 自分からは文句のつけようがありませんでした。

展開的には そこまでヒネった内容ではありませんが、
これはキャラを主張する意図から あえてそうしたのではないかとも思えます。
むしろテンプレ的とも言える内容を、文章の精度によってどれだけ納得に誘えるかを
試しているように感じました。

地の文の量は多い。展開を示すだけならば これほどには必要ないでしょう。
まとめようと思えば いくらでも まとめられるはずですが、
あえて広げて細かく踏みこむことで、人物からの印象や心境を丁寧に、
しかし 露骨には示さないように残している。
この積み重ねによって 主体である主人公の行動に対する 説得力と共感性を高めているのでしょう。
これが上手くできているからこそ、決して現実性の高くない世界設定の中でも
登場人物に関しては 彼らの理解にとって納得のいく結論に導けている。
その結論に読者も納得させられる形になっているのだと思えます。

構成的には展開の説得力を増す伏線など もう少し与えてもよさそうだとも思えましたが、
先の都合などもあると思うので置いておきます。


一番 引っかかるのは 内容的な他作品との類似性、
全体的に 化物語に 酷似しているところですね。
キャラクターに顕著ですが 関係性や展開面においても 近さを感じる部分が多々ある。
文章的な方向性を含めて、ほぼ意図的に行っているものでしょう。
あえて似たような設定・キャラクターを用いながら、
むしろ よりラノベ的な傾向を強めた中で、
文章的に どれだけ独自性と説得力を与えられるか、
これに挑戦しているのではないかとすら思えます。

もしこの推測が正しいのであれば、今のままでは難しいでしょう。
文章的な面では十分だと思えますが、展開面がテンプレを前提にしているため、
その点で独自性を感じさせにくくなっているからです。
利用の意図や 必要な解釈は その場その場における説得力を感じさせる文章ですが、
その根底になる核のような意識を感じさせるモノに欠けている気がします。
必然から浮き上がってくるテンプレの利用ではなく、
枠としてのテンプレを文章で肉付けしている。
現状までの分だと そんな印象を受けました。

もっとも、ここから先で どうなるかは わかりません。
可能性を秘めているのは ゆんと 次回予告に出てくる二人でしょうか。
彼女らが ここまでの流れを前提とした働きを見せるのなら印象も変わってきますが、
ここまでにおいて それを感じられないのは もったいない点でもあります。

とはいえ、個々のキャラと展開に対する文章としては 完成度が高いため、
これを動かすのも難しいでしょうが。
自分が 作中の秘められている意図に気づけていないだけかもしれませんし。
このように感じさせることが目的であるのなら ほくそ笑んでくださいw


あと、気づいた範囲で誤字報告を。

【010】

パフェを驕れとか?
→奢れ

【023】

鼻から聞く気が無かったようである。
→端から


こんなところで。
相互批評企画への参加、ありがとうございました。
椎名乃奈    [2015年 11月 25日 00時 22分]
DMでも、事細かく様々なアドバイスを有り難う御座います。

私はアニメしか知らないので、この機会にいっそ物語シリーズの小説を読んでみようかと思います。

次回、相互批評企画があれば、宜しくお願い致します。

投稿者: 紅月ぐりん  [2015年 10月 01日 07時 34分] ---- ----
一言
作者さんの知識と文章力が光る作品だと思います。
時々難解すぎる所もありましたが基本的に読みやすくまとまっていると思います。

ゆんちゃんと天羽さんのキャラが良かったです(*‘ω‘ *)
孝太君も取り立てて目立つ所はない平凡な少年なのだけれど、やる時はやる、きちんと主人公してるなあと思いました。作者様のご活躍を期待しております。
椎名乃奈    [2015年 10月 02日 03時 31分]
感想ありがとうございます。

確かに、面倒臭い書き方をわざとしている性か、分かり難い箇所も多少なりとも在ると思いますが、ご了承ください。

ゆんも天羽さんもキャラとして立っていますが、御門君も普通と言うキャラで頑張っています!笑

地味に更新していきますので、これからも宜しくお願いします。
投稿者: 野兎  [2015年 08月 21日 18時 00分] ---- ----
良い点
安定感のある文章で読みやすく、面白かったです。
自分が書けないタイプの小説なので尊敬します。

天羽さんはお馬鹿な子になっちゃったんでしょうか。
続きが楽しみです。
更新待ってます。
椎名乃奈    [2015年 08月 22日 03時 30分]
野兎様。

感想ありがとうございます。

同じ意味の言葉を重複させたり、面倒な言い回しをしたりと、わざと回りくどい表現をした作品なので、人を選ぶかもしれないと思ったのですが、良かったです。

天羽さんですが、お馬鹿で運動も芸術にも才能の無い凡人となってしまいますが、御門君と勉強を続けるうちに学力は飛躍的に上がります。よって、御門君が勉強を教えるシチュエーションもしばらくすると、また教えられる立場へと戻り、御門君自身もほっと胸を撫で下ろすのは、もう少し先のお話です。

更新頻度もやや遅めなのですが、お付き合いして頂ければ幸いです。

投稿者: 羽田遼亮  [2015年 08月 05日 14時 45分] ---- ----
良い点
タイトルに反してしっとりとした青春物でした。こういう雰囲気のお話は好きなのでとても楽しく読めました。陽景ちゃんとかのネーミングセンスも好みです。
更新、楽しみにしております。
椎名乃奈    [2015年 08月 06日 04時 54分]
 まさか、羽田先生からの感想とは、感無量です! 一瞬、自分の目を疑ってしまいました。陽景のエピソードは、一番最初に書いた物語の性か、思い入れのあるキャラクターです。

 更新頻度はやや遅めですが、今度ともお付き合い頂けたら幸いです。
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