感想一覧

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[良い点]
年の差萌えー。少女と紳士の会話が小気味良かったです。

読み始めて暫くは、何故一人称のスタイルを書き連ねていくのかと考えましたが、最後まで読んで納得です。二人の男の対比に効果的に働いていたと思います。

おもしろかったです。
  • 投稿者: 濱野乱
  • 2017年 07月12日 20時25分
 濱野様はじめまして、この度は拙作をお読みいただき誠にありがとうございます。
 映画『LEON』が大好きな作者としましては、ヘンリーとメアリーの年の差に萌えていただけたようでガッツポーズです(笑)

 一人称による視点をくるくる回すのはこれが初の試みでした。
 恐らく読者を困惑させてしまうだろうなという危惧はありつつも、物語のタネと仕掛けを活かすのにこれ以上最適な構成を拈り出せず……。

 ですがそれでも最後までお読みいただき、かつヘンリーと死神の対比を感じていただけたことに感謝感激です。古い作品にもかかわらず、嬉しいご感想をありがとうございました!
[良い点]
作品を読んで感じたのは重厚で、
くどくない 上質な口どけの良いチョコレート。
そして、それを文字で味わえました
[一言]
「チョコレート 死神 なろう」で1~2年前の
正月に検索してこの作品を知りました、
そのころ感想を書く勇気がなく今になっちゃいました
この作品からTKPを知りました、TKP作品大好きです
  • 投稿者: peno
  • 2017年 03月11日 19時58分
 peno様、はじめまして。この度は大変嬉しい感想をありがとうございます。
 私も経験あるので分かるのですが、感想書くのってほんとに勇気が要りますよね。面白かった、好きだって気持ちを伝えたいけど、上手く表現できないし初対面の作者さんだし、とか色々考えてしまって……。

 そんな中感想をいただけただけでも嬉しいですのに、まさかの1、2年越し……!
 正直驚くと同時に、感激しました。その間ずっとこの作品を忘れずにいて下さって、本当にありがとうございます。

 この作品は「チョコレート」が企画キーワードだったこともあり、全体としてほろ苦い、それでいて程良く甘いお話になったかなと思います。そのちょっぴりビターでエレガントな風味をお楽しみいただけたのでしたら、作者としてこれほど嬉しいことはありません。

 そしてTKPについても、もったいないお言葉をありがとうございます!
 TKPは現在メンバーが多忙で活動を見合わせていますが、水面下ではじわじわと次の企画に向けてエネルギーを溜めている状態です(笑)
 次の開催がいつになるかは未定ですが、お言葉、本当に励みになります。次回もまたpeno様に楽しんでいただけるような殺し屋作品を書き上げたいです。

 なのでよろしければ、ぜひまたお時間のあるときにでも覗いてやって下さいませ!
 改めまして、ご感想ありがとうございました!
[良い点]
 いやはやすごいすごい実にすごい。途中で死神の正体にやっとこさ気づいても(かなり遅くなってからでしたが)、次の展開が知りたくてどんどんと最後まで一気読みしてしまいました!
 まず、死神を殺して欲しい、という依頼主の言葉から引き込まれましたね。
 読み返すと、きちんと最初から伏線が張られているんですよね。
 舞台も大英帝国、霧の都ロンドンの雰囲気が随所に感じられてとても好きな世界です。
 いろいろ書いてしまうとネタバレになってしまい自重しますが、やはり一番好きなのはヘンリーのスマートな紳士っぷりでしたね。
 スマートなようでいて、深い罪悪感をしっかりと抱いている人間臭いところも素敵でした。
 それに、随所にある小気味よい台詞の応酬もいいですよね。
 ミステリー有りアクション有りで、なんだか外国人俳優が演じる映画として見てみたくなるような作品でした。ありがとうございます
高田様、はじめまして。この度はご感想ありがとうございます!短編と呼ぶにはいささか長すぎる作品ですが、それにもかかわらず最後まで一気読みしていただけたとのこと、大変嬉しいです。

この作品はメアリーの「死神を殺してちょうだい」という台詞からすべての構想が浮かんで書き出しました。「死神を殺すってどういうこと?」と、そこから読者に興味を持ってもらえたらいいなぁという狙いがあったためです。
ですのでそこから引き込まれたというお言葉、とても嬉しく思いました。ロンドンを舞台にしたお話を書いたのはこれが初めてだったのですが、あの時代のイギリスの空気も感じていただけたようでホッとしております。

しかもヘンリーが好きとのお言葉まで、ありがとうございます!
この話は死神のインパクトが強すぎるので(笑)、その分ヘンリーの影が薄れてしまわないかなぁと心配だったのですが、そう仰っていただけて光栄です。登場人物同士のやりとりなども、この作品は洋画を意識して書いたところがありました。ですのでそのように感じていただけて嬉しく思います。

こちらこそもったいないお言葉の数々、大変ありがとうございました!
[良い点]
とても面白かったです!!

もともとミステリーは大好きなのですが、TwitterのTLで「グリム・リーパーによろしく」の宣伝文を目にし、かっこいいタイトルだなぁ~と惹かれたことが、拝読のキッカケでした。本当に拝読して良かったなぁ~と思ってます!

気難しい英国紳士のヘンリーに対し、死神はチョコ好きで愛嬌もたっぷりという対照的なキャラ設定になっているのが面白かったですし、そんな2人が主軸になっていたからこそ、こんなにも面白いストーリーになっているんだなぁ~と思いました!

一人称での視点移動は、スグ気づきスグに慣れました。私、わたくし、俺と使い分けられていたから、全く気にならなかったです。視点が常に動き続けることから冗長になることは決して無かったですし、むしろ物語展開に心地よいスピード感を味わうことができました! ですので、素敵な演出だと思います。ダンヴァーズ卿が銃殺されたあたりからは、そんな視点移動が病みつきになるほどでした!!

チョコが常にキーアイテムになり続けるとの演出も、粋ですごくカッコイイと思いました! 特に教会の帰り道にチョコで仲直りするシーンは感動的でしたし、そんな積み重ねがあったからこそ、「それは甘くてほろ苦い、食べかけのチョコレート」とのラストの1行は、胸がいっぱいになりました!! 

切ない中に巧みにユーモアが交えられいるのも、上手いなぁと思いました。「長谷川」様との小説家になろうでのお名前と、「@madao_sub」とのTwitter上でのIDから、以前より作者様は銀魂のファンなんだなとのイメージを持っておりました。それだけに、メアリーが料理したグロテスクな黒いものというのは、お紗さんのダークマターをオマージュしたものだと分かりましたので、かなりツボりました(笑)。シリアスな中にも、いろいろな緩急をつけた工夫がされていると思いました!

本作のトリックは、後述のように私はかなり早い時期に既に気づいてはおりましたが、それでも確信までには至らせないよう配慮されておりましたので、上手く考えられているなぁと思いながら、最後までとても楽しく拝読いたしました!! ですので、ミステリーとしても、上質な素敵な作品だと思います!

[一言]
※※※以下はネタバレがあるため、初見の方は御注意下さい※※※


悪い点ではありません。気になった点で、しかも細かいことですので、呉々もお気になさらないで下さいませ。

ヘンリーとメアリーが喧嘩した際の殺した記憶を忘れる仕組みについてのヘンリーからメアリーへの説明が、やや長めのものであったことから、単に殺し屋が2人存在すること以上の意味があるのではないかと思考することにより、本作のトリックに気づいてしまいました。もう少しあっさりとした説明なら、気づけなかったと思います。その点、せっかく上手く書かれているので、勿体なく思いました。
また、人物描写の中でも瞳や髪の色というものは、自分が脳内にイメージを作り出す上で、かなり大切な情報なので、誰もが注目すると思います。本作品は主要登場人物が3人と少ない分一人により注目が集まるわけですが、前半においてヘンリーにつき『珍しい』ダークグリーンの瞳と描写されていたので、ただでさえ注目する瞳の色に、さらに注目をせざるを得ませんでした。そこで死神の瞳の色も気をつけて見ようと思ったことも、上記のトリックに気づいたことの遠因になりました。すなわち、『珍しい』の一言がなければ、トリックに気づけなかったかもしれませんので、この点も、読者に与える情報量として少し多すぎたかなと思いました。せっかく上手く書かれているのに、勿体ないなと思いました。
もっとも、このあたりはミステリーを解けるかは作者との勝負と考えて真剣に推理小説を読むことが好きな私の感覚が独特なだけで、普通の方のお持ちの感覚とは全く違うものとも思っております。ですので、決してお気にはなさらないで下さいませ。


ラスト付近の「まさかその身の内に悪魔を飼っているとは思わなんだ」とのセリフの「思わなんだ」というのは、方言だと思います。文脈から「思わなかった」を意味することは分かるのですが、普段使わない言葉なので、ほんの少し違和感を持ちました。こちらも些細なことにすぎません。お気になさらないで下さい。


総評いたしますと、とても面白かったです!! 作者様の高い力量を感じ、他の作品もぜひ拝読いたしたいと思いました! また「The Killer's Project」という素敵な企画があることも知りました。 応援しておりますので、これからも創作活動、頑張って下さい!
西木野様、Twitterではいつもお世話になっております。この度は拙作の宣伝ツイートからこちらへお越し下さったとのこと、興味を持っていただきまして誠にありがとうございます。

本作はご感想にも書いていただきましたとおり、私が主催者の片割れを務める『The Killer's Project』という「殺し屋を主役」とした企画に寄稿したものです。そのため「殺し屋を主人公に」という部分はかなり意識して書いたのですが、ミステリーとして書いたつもりはなかった(そもそも長谷川は頭が弱くてミステリーが書けない&書いたことがない)ので、この作品をミステリーものとしてお読みいただけたことにちょっと驚きました。
というかそもそも作者自身、執筆中からこの作品が一体どんなジャンルに該当するのかサッパリ分からず、ひとまず「文学」にしてお茶を濁した次第です(笑)
ですのでミステリーものとして読んでいただくと、確かに欠陥が多く少し物足りなかったのではと思います。そのあたりは初めからきちんとジャンルを想定せずに、どんな作品にしたいのかあやふやなまま書き上げてしまったこちらの落ち度です。申し訳ありませんでした。

ですが一人称の視点移動については、気にならなかったと仰っていただけてホッとしました。こちらも私の中では初の試みで、恐らく読みにくい部分も多々あったのではと思うのですが、寛大なお言葉ありがとうございます。
ストーリーについても、これはほとんど後書きに書いた偉大な原作ありきなので恐縮ですが(^_^;)、本作中における「チョコレート」はヘンリーの理性の象徴として描かせていただきました。この「理性」を「本能」が喰らうことによってヤツが現れる、という構図です。
ですのでラストの一文を「食べかけのチョコレート」としたのは、ヘンリーの「理性」と「本能」の融合・共存を暗示するためのものでした。理性と本能、善と悪、その両方を持ち合わせているからこそ人間は人間たり得るのだ、という本作のテーマをすべて凝縮させた一文です。
ですのでその最後の一文を拾っていただけたことが何より嬉しく思いました。とても丁寧に本作を読み込んでいただき、本当にありがとうございました。

それからご指摘いただいた「〜なんだ」という表現なのですが……すみません。作者、実は普段はほぼ歴史小説しか読まない人間なので、こちらは古い日本語の言い回しとして認識しておりました(汗)
大辞林などを引きますと、「江戸時代まで全国的に使われていた言葉」と出てきますので、今までそのつもりで使っていたのです。
が、調べてみると現在では関西方面の方言であると認識されているようですね……。そのあたり、作者の不勉強でした。今後は使用に際して気をつけていきたいと思います。ご指摘ありがとうございました。

最後になりましたが、本作を通じて企画にも興味を寄せていただきありがとうございます!
『The Killer's Project』はちょうど今月の頭に第2回が始まったところでして、第1回に引き続きこちらも全参加作品を集めた作品集を制作致しました。
中には長谷川のなんちゃってミステリーなんかよりずっとしっかりしたミステリー作品もありますので、ミステリーものがお好きだという西木野様にもきっとお楽しみいただけると思います。
よろしければお時間の許すときにでも、引き続き本企画をお楽しみいただけましたら幸いです。

改めまして、丁寧なご感想大変ありがとうございました!
[一言]
物語の重さも深さも、字数は問題じゃない! という所を学ばせて頂きました。

初めまして、和倉眞吹と申します。

携帯で、たまたまどなたかのブクマからこの作品に辿り着きました。
携帯から見ると、最初に必ずあらすじが来ますので、あらすじを拝見して、「あ、面白そう。ちょっとブクマを」……と言ってそこで大体Web版積読になってしまうのがいつもの私なのですが、長谷川さんのマイページから、素敵企画を知りまして。

え、そんな素敵企画作品なら面白いに違いない! という独断と偏見の下――一気読みしました(笑)。
最初の一行が命ですよねぇ……何となく、「吾輩は猫である」をチラと思い浮かべました。
何かのハウツー本で、「一行目は次の行を読みたくなるように書け。そして、二行目も、三行目を読みたくなるように、更にその次の行も……と繰り返せば、いつの間にか全部読んで貰える」といったニュアンスの事を作者の方が言っておられましたが、正にそれを実行したお手本のようなお話でした。

『レ●ン』+『ホー●ズ』÷2くらいの雰囲気で、表現が非常に豊かで、読了した後のあの充足感と言ったら!
何で書籍化しないんですか!? と叫びたい。でも、このお話は長編には向きませんね……せめて二時間の映画くらいでしょうか。読み切りなのが惜しい気がしますが、これは読み切りでないといけない感じですからジレンマですね。
視点が変わるのに一人称はどうよ、と私も眉根を顰める類の人種ですが、これは一人称でなければダメでしょう。何故なら――おっといけない、これ以上はここでは言えません。
あのどんでん返しには、読んで初めて「そう来たか――っっ、畜生、やられた(いや、殺られた?←殺し屋企画だけに)」と思って頂かなければいけませんので、今後の読者様に。

纏めが月並みで恐縮ですが、すっご――……(暫く伸ばして下さい)く面白かったです!
序盤のヘンリーとメアリーのやり取りや、中盤の彼らの心通う様、そして、終盤のほろ苦いラストには、何とも言えなくなります……。

素敵な読書の時間を、ありがとうございました。
和倉様、はじめまして。この度は拙作に貴重な感想をお寄せ頂き誠にありがとうございます!
まずは投稿してから既に4ヶ月が経過しているこちらの作品に、なろうの大海から辿り着いて下さったことに厚く御礼申し上げます。さすがにもうこの作品に感想をいただくことはないだろうと思っていたので、通知が来たときは喜び半分、驚き半分でした(笑)

加えて過分なお言葉の数々、恐縮です。ありがとうございます。
こちらの作品は敬愛するリュック・ベッソン監督の『レオン』をオマージュし、更に19世紀イギリスの雰囲気を演出するためガイ・リッチー監督の『シャーロック・ホームズ』を参考に書かせていただきました。ので、そのどちらの空気も感じ取っていただけたこと、大変嬉しく思います。
しょ、書籍化のレベルに達しているかどうかはあまり自信がありませんが、「二時間くらいの映画」と評していただけたことが何より光栄です!
本作については、ちょうどそのあたりが目指したところでした。ボリューム的に長すぎず短すぎず、濃すぎず薄すぎず、という目標が達成できていたらガッツポーズです。

また、わたくしが主催する企画についても興味を持っていただき大変ありがとうございます!
実はこの企画の第2回目がつい先日公開になったばかりでして、今回も(私含め)計6名の参加がありました。
いずれもそれぞれの作者の個性が光る作品ばかりとなっておりますので、もしお時間がありましたら、ぜひぜひそちらも楽しんでいただけますと幸いです。

こちらこそ、本当に嬉しいご感想をありがとうございました。
よろしければ今後もチーム殺し屋をご贔屓に、何とぞよろしくお願い致します!
[良い点]
 最初は「短編かあ、あっさりした話かな?」と思いながら読み始めたのですが、ボリュームとクオリティに驚きました。
 冒頭から困っているけれど、その理由が何とも奇妙で好奇心をそそり、ひきつけられます。
 その後も、紳士然としたヘンリーの性格が垣間見える紅茶などの描写が細かくて、つい「こういうことなのかな」と感情移入してしまいます。そして設定やストーリーから醸し出す空気――怪奇な霧と優雅な雨に覆われた、女王の時代を思わせられる素敵な雰囲気!
 景観、描写、時として詩的な会話等、様々な素敵な要素が絡み合って、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
 初めてシャーロック・ホームズを読んだ時のような昂揚感とスリル。
 チョコレートは人を堕落させるとかそういう意味だったのか、とか、凶悪でありながらチョコが大好きな殺人鬼、というのは他の方もおっしゃっていましたが強烈でした。強烈な悪役というのは、下手をすると魅力的なヒーローよりも難しいと思います。
 もちろん、紳士な殺し屋も素敵でしたし、純真で誇り高い淑女も愛らしかったです。
 最後の展開は優しく、切なく。ああと声が漏れました。けれど、同時にゆるぎない絆が結ばれたのだと、思い出すだけで心が震えます。
 幸せな気持ちになれました! ありがとうございます。
 
 乱文、失礼いたしました。
室木様、はじめまして。この度はご感想ありがとうございます!
おっしゃるとおり、こちらの作品は短編と呼ぶにはいささか字数がかさばりすぎております……(笑)にもかかわらず、最後までお付き合い下さいましてありがとうございました!

加えて過分すぎるお言葉の数々……な、何やら褒められすぎ恐縮ですが、それだけ室木様にはこちらの作品を楽しんでいただけたのだなと、大変嬉しく思います。2人の絆、19世紀ロンドンの空気、ラストの救い等々、作者がこの作品に込めたものを丁寧に読み取っていただけたようで感激です。

そして何より嬉しかったのが、シャーロック・ホームズの名前を出していただいたこと!
実は作者は恥ずかしながらホームズの原作を読んだことがないのですが、こちらの作品を書いてる間、映像資料としてガイ・リッチー監督の映画作品『シャーロック・ホームズ』を繰り返し鑑賞しておりました(笑)
あの映画は「新訳ホームズ」といった感じで原作とは異なる部分も多いようですが、目指した空気はあの映画です。その空気を少しでも感じていただけたのでしたら光栄に思います!

また、死神についても嬉しいお言葉をいただいて……
他の方への感想返信にも書いたとおり、あの死神のキャラクターは当初、作品のメインとなるヘンリー&メアリーパートの雰囲気をぶち壊して読者を興醒めさせてしまうのではとかなり危惧しておりました。
ですがそんな死神をむしろ強烈で魅力的と評していただけて、只今嬉しくて小躍り中です(笑)

こちらこそ丁寧で嬉しいご感想、大変ありがとうございました!
[一言]
登場人物の視点によってすすみ、独特の表現がちりばめられていておお!となりました。

ドキドキしながら、先を読み進めてメアリーとヘンリーのやり取りにクスリとしたり、『死神』のやり方にあわわわわと震えたり、様々なキャラクター達のみ力が伝わってきて……。

そして、なにより、ドキドキしたのが「えっ!?まさか!!」となったあの展開。
そこから先はさらにゆっくりと一文字ずつ読み進めていきました。

エンディングは……切なさと感動とが絡み合って感嘆のため息が。

とても、読みごたえがあり楽しませていただきました!ありがとうございました!
  • 投稿者: 零夜
  • 女性
  • 2015年 11月08日 17時55分
零夜さん、この度はお忙しい中お読みいただきありがとうございます!
しかも、丁寧な感想まで……視点がクルクル変わってついていくのが大変な話だったと思いますが、その中から3人のキャラクターの魅力をそれぞれ感じていただけたようで嬉しいです。

また後半の種明かしについても、ビックリしてもらえたみたいでニヤリとしました(笑)最後の最後でファンタジーかよ!とつっこまれそうな展開でしたが、あ、あれは原作がああなのでお許しを……

ラストはただ単に悲しいお話にはしたくなくて、あのような形となりました。
「殺し屋」がテーマの作品なので全体的に殺伐とした内容でしたが、最後のあのシーンから少しでも何か感じていただけたのでしたら光栄です。

4万字超と、短編と呼ぶには少々長いお話でしたが、最後までお付き合いいただきまして本当にありがとうございました!
[良い点]
中編ながら、何て深いのでしょう。何て重いのでしょう。
その重さは胸にスッと残っています。

途中から、まさかあの作品のオマージュかなと思っていたら、案の定だっただけに、展開で涙しました。

少女との気持ちに変化、本人の心情の変化。どれも非常に絶妙で、筆の力をひしひしと感じました。
[一言]
霧の街ロンドンの気配が、濃密に読んでいて感じられました
玉藻様、またまた感想ありがとうございます!
こちらの作品は今まで書いたことのない構成に挑みつつ、何か読者の胸に刺さるものを書きたいと思って筆を取らせていただきました。その「何か」が玉藻様に届いたのでしたら、これほど嬉しいことはありません。

ただ、今作は主人公3人の視点を次々に回す形で書いてしまったので多少分かりにくかったかな……と反省していたのですが、そんな中でも彼らの心情の変化をしっかりと読み取っていただけたようでホッとしました。
また、19世紀ロンドンの空気も感じていただけたようで、ありがとうございます!今作ではあの空気感を出すために色々と苦労したので、そうおっしゃっていただけるととても嬉しいです(笑)

ちなみにこちらの作品は私の主催している『The Killer's Project』という企画に寄稿したもので、他にも数名のメンバーが同じお題で殺し屋を主人公にした小説を書いております。いずれも書き手の個性が存分に発揮された面白い作品になっておりますので、もしお時間が許せばぜひそちらもご覧いただけると嬉しいです!

改めまして、ご感想ありがとうございました!
[一言]
まるで映画を見ているような興奮に包まれた小説でした。
外国小説を読んでいるような感覚に陥り、西洋の街並みや人や店がすっと頭の中で上映されていく気分でした。

英国紳士たるヘンリーと、大人びているけれど愛らしいところもあるメアリー。二人の掛け合いがとても上品かつ素敵な表現が多く、格好良いなぁ、と読み進めながら思っていました。
死神である彼視点のシーンは二人の上品さ漂うものとはガラリと変わり、乱暴でがさつな表現が多いですが、そこがまた彼の狂気さを引き立てていてとてもわくわくしました。
殺し屋物の小説は書くのも読むのも大好きなのですが、ハードボイルド感が最高でした。

元の小説は私も大好きで何度か読んだことがあるのですが、死神が名を名乗るまで全く頭に思い浮かばず、そこのシーンで思わず叫びそうになりました。純粋に三人の登場人物がそれぞれ巡る話だと思っていたので、まさかのトリックに感服です。

段々と心の距離を縮めていく彼らの様子が、読んでいて本当に微笑ましく愛らしかったです。口喧嘩をした後に渡したチョコレートの場面が本当に好きでたまりません。二人とも可愛い。
引き込まれるような冒頭から激しいアクションシーンを挟んでのしっとりとした美しいラスト。最初から最後まで素晴らしい作品でした。
本当に楽しく読ませていただきました。ありがとうございました!
  • 投稿者: 夜明
  • 2015年 10月28日 16時30分
夜空様、はじめまして。この度は拙作にはもったいないくらいの感想、ありがとうございます!
「殺し屋ものは読むのも書くのも好き」――この作品はそんな方のために書いたような作品ですので、夜空様の目に留まり、こうして感想までいただけたこと、大変嬉しく思います。

また今作は「殺し屋」をテーマにした企画ものでして、前回の同じ企画ではアメリカのマンハッタンを舞台にした殺し屋小説を書かせていただきました。そのときのお題の一つが「映画館」だったため、その流れを汲んで今作もイギリス映画っぽい話にしよう!というのが、この話の第一コンセプトとしてありました。
途中、あまりにも派手で野蛮な死神パートが差し挟まれるために何だか結局ハリウッド映画みたいになってしまいましたが(笑)、この作品から少しでも映画っぽさや海外小説っぽさを感じていただけたのでしたら、これに勝る喜びはありません。

そして、夜空様もあの原作が大好きとのこと!
実は今作はあの作品から借りてきたものが多すぎて、原作を読んだことがある方にはすぐに仕掛けがバレてしまうのではとヒヤヒヤしながら書いたのですが、最後まで楽しく読んでいただけたようでとても安心いたしました。ヘンリーの名前とかダンヴァーズ卿とか、もう少しひねればいいのに原作そのまんまですからね……(笑)

また、あの日曜日のチョコのシーンは私も作品内で一番気に入っているので、そうおっしゃっていただけてとても嬉しいです。まったく子供だわ、と十歳のメアリーに評されてしまうヘンリーの不器用さや、何だかんだ言いながらもやっぱり小さな女の子であるメアリーの無邪気さが少しでも伝わっていればいいなぁ、と思います。

短いお話にもかかわらず、この度は丁寧で嬉しい感想、本当にありがとうございました!
[良い点]
話の作りがカッコイイ。雰囲気がとにかくよいと思う。
[気になる点]
多少、視点変更に戸惑いがありました。
[一言]
翻訳ものか? と思うぐらい、イギリスの雰囲気がすごく感じられました。私の好きなD・フランシスと作品の雰囲気が少し似ていて、とてもひきこまれました。

悪い点としてあげてしまいましたが、この作品の場合、視点が変わること自体がシカケなので、変えようがありませんし、これは読者としての私の柔軟さが不足かもしれません。

しかし、本当に作品の中に流れるイギリスの空気がたまりません。
素晴らしかったです。

秋月さん、前作に引き続き今作もご覧いただき、大変ありがとうございます!
イギリス情緒、出ていましたでしょうか?実は今作は手元にあまり資料がなくて、紅茶・食べ物・紳士アイテム(!?)などの小道具や、霧・曇天・テムズ川といったロンドンならではのキーワードを使って何とかそれっぽさを出そうと格闘したので、そうおっしゃっていただけると苦労が報われたようです(笑)

あと、文体についても嬉しいお言葉ありがとうございます。
実は私、洋書が苦手で普段まったくと言ってもいいほど読まないのですが、今作はちょっとイギリス文学っぽい雰囲気を出したくて頑張ってみました(笑)
今作を書いている間は引用に用いた佐々木先生の訳本を何度も繰り返し読んでいたので、そのおかげでしょうか。まさにあの原作あってこその作品です(笑)

また、視点移動については、すみません……きっと読みづらいだろうなと分かっていながら、今回は敢えて3人の視点を回してしまいました。
やはり物語の仕掛けとしてそうしたかったのと、今までこういう構成で話を書いたことがなかったので挑戦してみたかった、というのが半々です。
視点が切り替わっても読者があまり混乱を来さないようにと、それぞれの一人称の書き分けにも力を入れてみましたが、やはり初めての試みということもあり至らない点が多々あったかと思います。次に似たような構成に挑戦するときはもう少し読みやすくできるよう工夫してみるつもりです!

なお次回TKP開催予定は来年ですが、前回からアメリカ、イギリスと来たので次はフランスかイタリアあたりかな?と思っております(笑)
次作も異国情緒を楽しんでもらえるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!ありがとうございました!
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