イチオシレビュー一覧

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珠玉の逸品を見よ

これまで完読した作品の中で、『死神を食べた少女』ほど唸らされたものはありませんでした。「これはもはやライトノベルではない」― 読後に思い浮かんだ最初の印象でした。
一作品としての完成度は高く、物語の構成と緻密さ、文章表現、時間と地理的背景の奥行き、登場人物たちの特徴づけと相互関連性、トリックや意外性など、読者を愉しませる小説要素が余すところなく込められており、それらが読者を物語の世界に引き込んでいきます。
作者の七沢またり氏は、"もの書きのプロ"で間違いないでしょう。
『死神を食べた少女』をはじめ、七沢氏の一連の作品は、いまだに余りにも注目されていないと感じます。もっと多くの方に、ライトノベルを超えた小説を読んでいただきたいと思います。

いつまで経っても不朽の名作であり続ける小説

  • 投稿者: 退会済み   [2023年 02月 19日 13時 41分]
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この小説は終始楽しそうな雰囲気があるがどこか悲壮感がある。

主人公は戦に勝っても国家が腐っているせいで事態は悪化しする。

本作は主人公最強もので爽快感が味わえるし苦戦するところもあるのでスリルも味わえる。

主人公は約束は必ず守ります。例え自分が死のうが約束だけは守るでしょう。

そして主人公以外の人もどこか憎めない人や敵なのにかっこいい生き様をしている人もいる。


この作品よりも読んでいて気分が上がった作品はありません。

皆様もぜひこの小説をお読みになってください。
読み終わった時あなたは騎兵隊の1員になっている事でしょう。

腐敗国家の末期戦で結ぶ尊い約束

  • 投稿者: 夜市よい   [2022年 10月 14日 18時 27分 ()]
本作はその末期戦ぶりがとても良く描写されていて、
主人公が孤軍奮闘するも所属する国家の腐敗によって情け容赦なく追い詰められていく。
この主人公最強ものの爽快感とスリルある展開を両立させているのが素晴らしい。

そして、敵軍相手に暴れまわる主人公のキャラクターもこれ以上なく立っており、
「敵を殲滅すること」「食べること」以外は興味ない主人公が本当に個性的で惹きつけられる。

また、中盤以降変貌を遂げるヤルダーさんを始めとする憎めない濃いキャラクターたち、
そして名無しキャラクターとの約束を守っていく展開には胸が熱くなること請け負いです。

最終話の3つ目の戦う理由がもやっとされる方がいたら、
2013/7/13付近の感想返しを是非見てみてください。

(自サイトでも同内容で紹介させて頂いている)

決して満たされることのない空腹に植える少女がお腹いっぱいになるまで

  • 投稿者: 椿 冬華   [2019年 05月 09日 07時 37分 ()]
「強い女の子」というものが大好きなわたしにとってツボどストライクな小説でした。

最期の食べ物を食べられた。
理由はたどそれだけだった。
人を殺すのにそれ以上の理由なぞ不要。
むしろそれ以上の理由なぞ存在するか?
いいやない。
皆無で絶無。
たとえ腐ったパンだろうと硬い肉だろうと。
水っぽいスープだろうとただの草だろうと。
わたしよご飯を奪う人間は絶対に許さない。
わたしのご飯を奪った人間は皆殺しにする。
たとえどんなに追い詰められようと。
たとえどんなに傷つき地を流そうと。

絶対に許さない。

──そんな物語です。
戦争の中、少女が食の恨みから国を滅ぼさんと戦うお話です。
狂気、恐怖、盲信、戦争──それらの描写がとても没入性の高いもので思わず読みふけってしまいました。
少女の最期と最後も、とても素晴らしいものでした。

書籍版も購入してしまったほどです!

呪いの死神を食べた腹ぺこな少女の物語

  • 投稿者: ぴの   [2019年 04月 23日 02時 14分 ()]
戦争の中食料と家族を奪われた少女は殺される間際に死神を見た。

そんな中お腹の空いていた少女は、それはそれはとても美味しそうな死神を喰らいとてつもない力と死神の鎌を手に入れる。

少女が欲しいのは金でも名誉でもなく今を生きれる食料とそれを一緒に食べる仲間達だけ

これは、敵にも味方にも死神と恐れられた1人の腹ぺこな少女の物語である。

そこには、只、飢えを満たすために、戦い続けた少女の姿があった。

  • 投稿者: 退会済み   [2018年 07月 26日 00時 56分]
管理
 収まらぬ飢餓感を抱えた少女は、戦い続けることでしか、飢えを満たすことが出来なかった。
 狂気にも近い、その飢餓感が、あまりにも切なく描かれている。

 残酷な世界に翻弄される少女の姿。
 戦いには勝ち続けるが、次第に追い詰められていく姿に胸を詰まされる。

 決して彼女の行為は、正当化できない物であるが、それを非難する事は、命を否定するのと同等の行為に思えてしまう。
 生きるために戦う。生きるために食らう。そこに矛盾が無いのであるから。

 食欲と言うテーマのこの作品は、ぐいぐいと本能に訴えかけて来る物がある。
 きっと、記憶に残る作品となるでしょう。

約束ってなんだろう?

何となく完結済みを見ているとふと目に留まった作品です。

主人公は清廉潔白で誰にでも優しいというような話はあると思うのですが、この主人公はそんなことは無く、敵味方への感情がはっきりとしておりとても好感が持てました。

「約束」がテーマの一つとして出てきているのですが、
正直何年かけてでも必ず守る主人公の芯の強さには感心しました。

話の長さ、テンポも丁度良く気付けば読み終わっていました。

死神を食べた少女は三つの願いをかなえた

  • 投稿者: kohei   [2017年 09月 03日 02時 09分]
なぜ負け戦の英雄はかくも気高く美しいのか……。

黒鎧の死神とその騎兵隊が、劣勢の王国軍において孤軍奮闘する姿に拍手喝采し、
運命を共にした最後の部下から貰った血の味のするパンに涙する……。
最期まで将兵の士気を保ったまま玉砕した姿には、栗林中将や某空飛ぶ幼女を思い浮かべてしまう。

そしておかわりで溜飲を下げ、その後少女は部下との約束を守る。

血生臭い戦記物にもかかわらず、読後は一服の清涼感を得る事が出来るのは作者の類稀な文才故か、
はたまた食べた死神のご利益か……。

死神を食べた少女、その名は「シェラ・ザード」


追記
同じ世界観の、「火輪を抱いた少女」、カタリナの生い立ちが判る「勇者、或いは化物と呼ばれた少女」、シェラ騎兵隊が復活する「ロゼッタは引き篭もりたい」もオススメです。

なろうを読み出すきっかけとなった作品

  • 投稿者: 詠み人   [2017年 07月 29日 21時 14分]
なんやかんやでかつて行き着いた作品。
なろう面白いやんか! と思わせてくれた物語。

主人公は強いには強いのだが、あくまでも一兵卒(?)。
本人にその意欲がないのもあり、個としては活躍しつつも、全体としては負け戦。
そのため、後の勝者たちにより語られる歴史と、実際の彼女たちの物語が食い違っており、そこも読んでいて楽しめる。
都合よく捻じ曲げられた歴史に貴様、何言うか! となるのは必然。
主人公は善人ではないけれど、それでも歪めて語られたり、部下と畑を燃やされるシーンなどでは、読者は間違いなくお前が彼女たちの何を知っていると思うこと間違いなしな人徳の持ち主です。

戦記物を読みたいなーと思った方は是非読んでみてください。
今でも面白い作品は面白いのです。

いま、幼女が活躍してますがこの作品の少女もすごい

  • 投稿者: たつき   [2017年 03月 05日 14時 36分]
少女ツエエェーをみたかったらこの作品。
なろう作品では短めで、気軽に見始めることができる。剣と弓とそしてちょっと魔法っぽいのありの物語。主人公一人で何万の兵と戦って勝てるような感じじゃなく、普通の剣や矢で致命傷に近い状態になったり食料が無く飢えたりして無敵ではない。
 しかし、そこはやっぱり主人公”!”天下無双の戦闘力、配下から絶対的忠誠を得るカリスマ!
 主人公の暴れっぷりに心を奮わせ配下たちの命を顧みない戦闘に興奮するできる作品です。
 小説で最近熱くなれない人にお勧めです!!
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