イチオシレビュー一覧
▽レビューを書くもし、現代に生きる私達の前に奴隷制、身分制が当たり前の時代の人がタイムスリップしてきたとしよう。その人と会話をすることはできるのだろうか。その人にとってはその制度は当たり前、その制度をなぜ導入していないのか疑問を投げかけてくる。しかし、そんな奴隷制を肯定する考えを持った人間を恐ろしいと考える方が大多数だろう。
ならば、その逆もありうる。私達の当たり前の考え、知識を昔の人達は恐ろしいものと考えるのではないだろうか?さも当たり前のようにそうした制度を破壊しようとする者を人々は怪物と呼び、恐れるのではないだろうか。
それが臆病で非力な凡人である少年であろうとも....。
ならば、その逆もありうる。私達の当たり前の考え、知識を昔の人達は恐ろしいものと考えるのではないだろうか?さも当たり前のようにそうした制度を破壊しようとする者を人々は怪物と呼び、恐れるのではないだろうか。
それが臆病で非力な凡人である少年であろうとも....。
なろう的異世界転移によるファンタジー戦記物の「理想」解
- 投稿者: 右左 一奥@『エイリアン使い』連載中 [2022年 03月 29日 08時 04分 (改)]
現代知識と共に異世界に転移、とは古くは白人酋長物にも遡る創作テーマです。そうしたストーリー類型で、決まって主人公が気付かされるのは「自分は凡人でしかない」ということ。
しかし、その"凡庸"とは、元の世界の知識と技術、文化が幾星霜も積み重ねられた、その歴史の先端に立つが故のもの。
個人として「普通」であろうとすればするほど、彼はその巨大で不気味な「異界の歴史」の伝道者に宿命づけられる。自分を「普通」たらしめていた異質な知識の塊を、逆に周囲に押し付けていくこととなる。
――斯くして異界の凡人が現世の英雄を強制される時、激しい化学反応のように、世界全体が狂乱と高揚の熱波に吹き晒されていく。
そんな破壊の嵐の中で、壊されるのは、世界か、彼自身か。
あるいはその両方であるか。
半端な覚悟で読める作品ではありません。
しかしどうか共に、主人公ソーマの行く末を見届けませんか。
しかし、その"凡庸"とは、元の世界の知識と技術、文化が幾星霜も積み重ねられた、その歴史の先端に立つが故のもの。
個人として「普通」であろうとすればするほど、彼はその巨大で不気味な「異界の歴史」の伝道者に宿命づけられる。自分を「普通」たらしめていた異質な知識の塊を、逆に周囲に押し付けていくこととなる。
――斯くして異界の凡人が現世の英雄を強制される時、激しい化学反応のように、世界全体が狂乱と高揚の熱波に吹き晒されていく。
そんな破壊の嵐の中で、壊されるのは、世界か、彼自身か。
あるいはその両方であるか。
半端な覚悟で読める作品ではありません。
しかしどうか共に、主人公ソーマの行く末を見届けませんか。
最弱の主人公です!
邪悪な女神の呪いにより、他者を傷つけることが一切できません。
なのに、異種族迫害や身分制度のある異世界で、自由や平等という現代日本なら当たり前の思想を守るために戦わなければいけません。
主人公にある武器は戦争等の知識と、信頼する仲間たち。
魔法も重火器もない異世界で、幾千、幾万からなる軍勢が、剣や弓矢を手にしてぶつかり合います。
癖の強いキャラが何十人もいるのに、上手く書き分けているのは見事です。
本格的な内政、戦記ものが好きな方は是非、御一読を!
邪悪な女神の呪いにより、他者を傷つけることが一切できません。
なのに、異種族迫害や身分制度のある異世界で、自由や平等という現代日本なら当たり前の思想を守るために戦わなければいけません。
主人公にある武器は戦争等の知識と、信頼する仲間たち。
魔法も重火器もない異世界で、幾千、幾万からなる軍勢が、剣や弓矢を手にしてぶつかり合います。
癖の強いキャラが何十人もいるのに、上手く書き分けているのは見事です。
本格的な内政、戦記ものが好きな方は是非、御一読を!
丁寧かつ簡単な説明でストレスなく読ませてくれます。
主人公は弱く、知恵と各方面に特化した仲間に助けられて綱渡り状態を立ち回るのでハラハラドキドキします。
物語を超えて強くなってくと思いきや、物理的に強くならないのでまさに"素の人間"らしく共感することが多いです。
また、大勝したときも「危なかったし怖かった。反省して次に備えよう」という臆病さがとても"らしい"です。
登場人物もキャラ立ちしており、覚えてないうちは名前だけ見ると誰だっけ?となるのですが喋りだせば「ああ、あの子か」となるのでとてもストレスフリー。
当方内政が好きなので内政事情をピックアップするのですが「道・農業・商売・教育・料理」と面白くなりそうなところは丁寧に書いてくれており、内政好きはこのために読書時間をぶち込んで良いでしょう。
主人公は弱く、知恵と各方面に特化した仲間に助けられて綱渡り状態を立ち回るのでハラハラドキドキします。
物語を超えて強くなってくと思いきや、物理的に強くならないのでまさに"素の人間"らしく共感することが多いです。
また、大勝したときも「危なかったし怖かった。反省して次に備えよう」という臆病さがとても"らしい"です。
登場人物もキャラ立ちしており、覚えてないうちは名前だけ見ると誰だっけ?となるのですが喋りだせば「ああ、あの子か」となるのでとてもストレスフリー。
当方内政が好きなので内政事情をピックアップするのですが「道・農業・商売・教育・料理」と面白くなりそうなところは丁寧に書いてくれており、内政好きはこのために読書時間をぶち込んで良いでしょう。
主人公が、よくある無双系・やれやれ系・サイコパス系でなく、至って普通の少年です。その少年が異世界に飛ばされた後、異世界の常識と今までの倫理感との間で葛藤する心情表現や思考が上手く描かれており、主人公に共感・納得ができるのでとても良いです。
ストーリーも戦記物として、世界史上の有名な戦いや逸話を踏襲しながらも、オリジナリティも上手く加えられた内容になっており、とても完成度の高い作品だと思います。
出てくるキャラクターも魅力的で、毎回更新を楽しみにしている作品です。
作者さんこれからも頑張ってください!
ストーリーも戦記物として、世界史上の有名な戦いや逸話を踏襲しながらも、オリジナリティも上手く加えられた内容になっており、とても完成度の高い作品だと思います。
出てくるキャラクターも魅力的で、毎回更新を楽しみにしている作品です。
作者さんこれからも頑張ってください!
チートなしの等身大の主人公。
アレな女神様に異世界にポイされオモチャ扱い。
主人公は足掻き、トラウマを持ちます。
それでも進むしか道がない。でなければ世界に殺される。
と、設定は重めのシリアスですが、登場人物同士の掛け合い等、所々に面白い場面もあり、シリアスとの絶妙なバランスが良く良作です。
戦術部分も練り込まれており、無理なく読み込める。
知識チートは殆んど出ません。火薬?配合が解らず挫折します。
強いて言えば、「人類みな平等」等の現代日本人の価値観がチートかな。
一先ず、一章まで読んで見て下さい。
「あー、あの戦術ね(ニヤリ)」としたり。「美女が出ねー」と嘆いたりします。
ハーレム?ありますよハーレム。破壊の御子はハーレムの概念まで破壊します。
ヒントはマッスル。
アレな女神様に異世界にポイされオモチャ扱い。
主人公は足掻き、トラウマを持ちます。
それでも進むしか道がない。でなければ世界に殺される。
と、設定は重めのシリアスですが、登場人物同士の掛け合い等、所々に面白い場面もあり、シリアスとの絶妙なバランスが良く良作です。
戦術部分も練り込まれており、無理なく読み込める。
知識チートは殆んど出ません。火薬?配合が解らず挫折します。
強いて言えば、「人類みな平等」等の現代日本人の価値観がチートかな。
一先ず、一章まで読んで見て下さい。
「あー、あの戦術ね(ニヤリ)」としたり。「美女が出ねー」と嘆いたりします。
ハーレム?ありますよハーレム。破壊の御子はハーレムの概念まで破壊します。
ヒントはマッスル。
本格派の戦記物。検索はガチムチで一発でトップに来ます(笑)
- 投稿者: 退会済み [2019年 03月 29日 12時 17分 (改)]
管理
正統派戦記です。
エルフ、獣人、ドワーフ完備の秀逸な作品です。
しかもハーレム!
但し、ガチムチです。
しなやかなガチムチ獣人マッチョ、ドワーフの樽型ガチマッチョ。更に野性味溢れる恐竜マッチョ。
血潮滾るマッチョの祭典がここにある!
と、ガチムチを強調しましたが、中身は真面目な戦記物です。
物語はシリアスがメインなのですが、所々にコメディーチックな登場人物達の掛け合いが、シリアスを絶妙に中和してバランスも良く。
何よりも、作者が言葉を大事にし表現に苦心してるので、すんなりと読み込めます。
エルフ、獣人、ドワーフ完備の秀逸な作品です。
しかもハーレム!
但し、ガチムチです。
しなやかなガチムチ獣人マッチョ、ドワーフの樽型ガチマッチョ。更に野性味溢れる恐竜マッチョ。
血潮滾るマッチョの祭典がここにある!
と、ガチムチを強調しましたが、中身は真面目な戦記物です。
物語はシリアスがメインなのですが、所々にコメディーチックな登場人物達の掛け合いが、シリアスを絶妙に中和してバランスも良く。
何よりも、作者が言葉を大事にし表現に苦心してるので、すんなりと読み込めます。
力なき主人公が紡ぐ、己と世界との戦いの物語
- 投稿者: 退会済み [2019年 03月 10日 19時 44分]
管理
主人公は異なる世界で生きることになる。という点まではよくあるパターンですがこのお話は最初から違います。状況的にどん底にまで追い詰められ世界の残酷さと向き合いながら周りの人物に支えられて成長していく物語でもあると思います。目標は王道ながらも、転生前の常識を持つ主人公の等身大の姿が描かれる点はとても素晴らしいです。また、あらゆる視点から主人公の行動が描かれるのも魅力の一つ。読んで絶対に損はしない、面白い物語だと思います。
主人公ソーマは最弱の凡人である。異世界から呼ばれた異物である。
海と湖の魚が共に棲めないように、彼は自らの世界でしか生きれない。この世界を受け入れず、溶け込めず、世界を壊し、世界を変えていく。物では無い、人では無い、そんな容易く戻るものではない。精神を、価値観を、秩序を、当たり前のモノを破壊し続ける。
人間の国と戦い、亜人を奴隷から救い、自らの国を作り出す。偉業を成しながらも英雄ではない。虐殺を成しながらも殺人者ではない。虐げられた人を救いながらも聖人ではない。彼はただ『安全で穏やかな自らの普通の世界』に生きていたいのだ。そんなものはこの世の何処にも有りはしないのに。ああ、ならば世界をテラフォーミングするしかないではないか。
これは『破壊の御子ソーマ・キサキ』の物語。力無き故に如何なる手を使っても生き足掻こうとする少年と、彼が率いる数多の亜人たちの戦記。彼らの行く先を見届けて欲しい。
海と湖の魚が共に棲めないように、彼は自らの世界でしか生きれない。この世界を受け入れず、溶け込めず、世界を壊し、世界を変えていく。物では無い、人では無い、そんな容易く戻るものではない。精神を、価値観を、秩序を、当たり前のモノを破壊し続ける。
人間の国と戦い、亜人を奴隷から救い、自らの国を作り出す。偉業を成しながらも英雄ではない。虐殺を成しながらも殺人者ではない。虐げられた人を救いながらも聖人ではない。彼はただ『安全で穏やかな自らの普通の世界』に生きていたいのだ。そんなものはこの世の何処にも有りはしないのに。ああ、ならば世界をテラフォーミングするしかないではないか。
これは『破壊の御子ソーマ・キサキ』の物語。力無き故に如何なる手を使っても生き足掻こうとする少年と、彼が率いる数多の亜人たちの戦記。彼らの行く先を見届けて欲しい。
この手の物語はそこまで読まないけど、めちゃめちゃハマってます。
ここまで精密な場面展開や地の文、頭脳戦はなかなか見れません。特に主人公と大将軍の読み合いは3話ほど続くのですが、全く飽きがこずハラハラさせてくるのが素晴らしい。
主人公は全く強くありません。むしろ最初の紹介でもあるように最弱も最弱。元の世界との文化や人を殺める葛藤と戦いながら亜人達をしたがえる形で戦います。
主人公最強やスカッとするような戦闘シーン、派手な魔法も一切ないですが、少し違った異世界ファンタジーや頭脳戦を読みたい方にはかなりオススメです!
ここまで精密な場面展開や地の文、頭脳戦はなかなか見れません。特に主人公と大将軍の読み合いは3話ほど続くのですが、全く飽きがこずハラハラさせてくるのが素晴らしい。
主人公は全く強くありません。むしろ最初の紹介でもあるように最弱も最弱。元の世界との文化や人を殺める葛藤と戦いながら亜人達をしたがえる形で戦います。
主人公最強やスカッとするような戦闘シーン、派手な魔法も一切ないですが、少し違った異世界ファンタジーや頭脳戦を読みたい方にはかなりオススメです!
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