幻想再帰のアリュージョニスト

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惜しみない喝采と称賛を

投稿者: 三原クロウ [2017年 10月 30日 18時 40分]
一言ではとても説明できないがあえて言うならこうだ。

この小説はすごく、ものすごく面白い。

何にも似ていないし、あるいはなんにでも似ているともいえる。
圧倒的な熱量と膨大な文量及び設定量、そしてそれらを前提とした王道の娯楽活劇でもある。
サイバーパンクSFであると同時にオカルトファンタジーであり、メタフィクションでもある。
そしてちゃんと異世界転生ものでもある。
多数のキャラクターが生き生きと行動する群像劇でありながら、中心にいる主人公ははっきりと2人だ。
一見訳が分からなくなりそうな膨大な伏線とネタは無駄にならず、きっちりと回収されていき、その瞬間までどうなるのかわからないハラハラを毎回味わうのにぴったりとハマる。

『幻想再帰のアリュージョニスト』を読んで欲しい。
何度でもそう言いたくなってしまう魔力、いやさ呪力のあるものすごい小説だ。

最近おもしろい小説見つけてさー

投稿者: 千里三月記 [2017年 07月 27日 14時 52分]
「ーーそれで、結局どんな小説なの?」

説明に困る。
この作者は天才だ。
並みの天才じゃあない。
普通小説ってのは2、3のアイデアを膨らませて作るもんじゃないか。
切り口が変わってるのが発想の天才。
膨らませるのが上手いのが物語の天才。
限られた材料で上手く作るのが文章の天才。

じゃあ、最高級の満漢全席を一つの鍋にぶっ込んで美味しい料理にしてしまう奴は?


そりゃもう魔法だよ!


読めばわかるよ読んでみてくれこの感動を分かち合おう。
そして上手い説明の仕方を教えてくれ。

ただどこまでも凄まじい! 圧倒的世界観が織り成すサイバーカラテ・オカルトパンク

投稿者: 退会しています [2017年 02月 15日 17時 46分]
「ゆらぎの神話」を基にしたこの作品。
呪術をベースにしたオカルトパンク世界はあまりに荒唐無稽で、それでいて絶対的な説得力を持っています。
「それらしいもの」が当然のように現実となってしまう世界には、ただただ圧倒されてしまいます。
そして、そんな世界にサイバーパンクの住人が転生したからもう大変。呪術とサイバーカラテ、二つのトンデモ要素の化学反応は予想外の方向に転がり続けます。
呪術的サイバーカラテによる世界を巻き込むカタルシスがあったと思えば、女スモウレスラーが出現したり、気付けば大真面目にアイドル活動をしていたりと展開にも驚かされっぱなしです。
それでいて設定の根幹は一切ぶれていないから、もういい意味で訳がわかりません。

言葉で説明しつくせないこの世界、ぜひ皆さんも体感してみてください!

『このweb小説がすごい!』第5位! 暴力と呪術が吹き荒れる異世界に転生したサイバーカラテの物語

投稿者: 小森 [2015年 09月 22日 02時 35分]

 この物語は、異世界に転生した主体性のないメンヘラ駄目男が、邪悪な魔女(美少女)たちに依存しながら己の欲望のために戦うバトルファンタジーです。

 その世界観はとびっきり悲惨でとびっきりハード。
 読み応えはありますが、どうしようもない絶望の連続でかなりキツイです。

 けれど、重苦しい現実だけが全てではありません。
『呪術』という魔法のような力が存在するその世界では、馬鹿馬鹿しい嘘によって現実を滅茶苦茶に掻き回すことができます。
 弱くて醜い主人公たちは、この「呪い」をふりかざして、残酷な決断や非情な選択を強いる正しさに反逆していきます。

 間違っている彼らが紡ぐ物語は、どうしようもないほど楽しくて尊いです。
 少しでも気になった方は是非一度読んでみてください。
 荒唐無稽で馬鹿げたスケールの異世界が、あなたを待っています。

サイバーカラテ!イヤーー!

投稿者: 退会しています [2015年 06月 04日 14時 02分]
まるでモルヒネのような作品です。すいません勿論誉め言葉です。
異世界転生が商業化された世界でふざけた転生をしてしまった主人公に襲いかかる苦難の数々!そこにぶちこまれるオカルトヒロイズム数多の学問要素小ネタ燃え萌え!さながらアイデアの闇鍋お祭りワッショイ!!
是非是非読んで病み付きになってください。
スゴイタノシイショウセツ!!

依存・主従・姉妹・二律背反、重くてめんどい娘が好きならオススメ

投稿者: いがた [2014年 11月 02日 13時 23分]
愛があふれて、すっごい甘いですよ。同時にめちゃくちゃドロドロです。
しかしこのザクザク刺しながら口付けするような空気が心地よい。
作り物で嘘と誤魔化しだらけで、そんな脆い絆を必死に大切にしてる姿が素敵だったり。
どうにもならない二律背反の中引き裂かれそうになっている姿が愛おしかったり。
傷つきながらすがりあって、歩む姿が美しくてたまらなかったりします。

自我の存続が危ないキャラばっかで、依存しながらやっとこ呼吸してる様子にも惹かれてなりません。
存在を賭けて理想に殉じてもいるので、依存しきってもダメになるという不安定さが素敵。

抱きしめると心も体も互いに傷つけてしまうから、
恐る恐る触れ合うさまが、なんというか可愛い。めっちゃ可愛いんですよ。

依存とか精神融合とか病みとか自我崩壊とか、
精神的にドロドロしてて美しい物が好きなら気に入ると思います。
だから読もう、アリュージョニスト。

異世界転生、迷宮探索、チートハーレム、メカ、能力バトル、ネット炎上、ええいもう全部詰め込め!

投稿者: 魔王14歳 [2014年 11月 01日 10時 42分]
 定番の転生モノをメタに逆張りした変化球。そこに忍殺やSF等の小ネタを大量に混ぜ込んだ、マニアックでよくできた小説。そう思ったんですよ、最初は。
 でも2章、3章と読み進めていく内にそれどころじゃなくなって、呪術だの文化人類学だのオカルトパンクだの、ミームだのアナロジーだの引喩だの参照だの、何これ、何? SF、ファンタジー、武侠、チートハーレム、ネット炎上。様々なジャンルのお約束を軽やかに跳躍し、全てをごった煮にして、それでも破綻しない絶妙の調和。格調高い文言を謳い上げたかと思えば、流れるように繰り出される「ボクが小学生の時に考えた最強の」的呪文(もちろんルビ付き漢字)。小難しい呪的叙述も、俗っぽいラノベ的設定も、ことごとくツボを突いてくる。そして何より百合、百合!
 3章後半に至る頃にはもう目玉をグルグルさせて、この小説のことばかり考えるようになっていました。読もう、アリュージョニスト。

君はボルヘスを知っているか

投稿者: 退会しています [2014年 10月 28日 01時 33分]
みなさんはボルヘスという作家をご存知でしょうか?
僕はこの作品を読むまで知りませんでした。むしろ「浦和レッズでコーチをしていたオランダ人が、なんで出てくるのだろう?」と首を傾げていたのです。ああ、なんと愚かしい事か。僕はボルヘスをボヘルスと勘違いしていたのです。
この作品は、多種多様な要素が違和感なく取り入れられています。哲学に始まり、現代文学、言語学、果ては文化人類学まで網羅し、作者様の知識と文章に圧倒されてしまいます。
しかし、僕は言いたい。
この作品は、読者の教養を比べ合うような質ラノベではないと。なぜならこの物語は、王道を突き進むヒロイズムに満ち溢れた最高の娯楽小説なのです。

サイバーカラテ、カッコイイ!

それだけで、ご飯三杯は余裕でいけます。
難しい事は、一読してからでも構いません。読むほどに想像の羽が広がり、好奇心を刺激される。至高の娯楽小説を心行くまで堪能してください。

荒唐無稽でありながら、深遠玄妙な究極の思弁ファンタジー

投稿者: 竹尾 練治 [2014年 10月 25日 21時 10分]
シェイクスピアはその戯曲『ハムレット』の中で、
「芝居というものは、昔もいまも、いわば自然に対して鏡をかかげ、善はその美点を、悪はその愚かさを示し、時代の様相をあるがままにくっきりと映し出すことを目指しているのだ」
と語った。
幻想再帰のアリュージョニストは異世界転生ものではあるが、その物語は単なる空想活劇ではない。
この物語を支えるのは、徹底したリアリズムだ。
作者の最近氏の該博な知識と、圧倒的な文章力によって描き出されるアリュージョニストの世界を支配するのは、呪術という異界のシステムである。
だが、この呪術を通して明らかになるのは、普遍的な人と社会の営みだ。
この物語で描かれる世界と人間は、そのタイトルの通り私達の現実世界の引喩(アリュージョン)なのである。
シェイクスピアが語ったように、鏡のようにくっきりと読者である私達の時代の様相を映し出す。
この最高の思弁小説をどうぞ御一読あれ。

すべてを包括するような、まさに宇宙的な世界観

投稿者: 東雲佑 [2014年 10月 23日 09時 32分]
 ファンタジー、SF、または文学、哲学……この作品ほどジャンル分けが難しくまたそれが無意味に思える作品も他にない。作中で多次元世界が認められているように、この作品には我々読者がこれまで読んできた全ての物語世界が内包されているという錯覚すら抱く。
 そのようにある意味奔放でありながら、この作品はマジックリアリズムめいたリアリティを備えてもいる。二章開始と同時に放り込まれる第五階層の情景描写なんかはまさに圧巻、ほとんど映像を読んでいるような気分で読み進めた。
 ここまで世界観にばかり触れたが、魅力的な登場人物やストーリー、物語を成立させる為の諸要素はすべて備わっている。またあらゆるジャンルが内包されていると書いたが、そのどれか一つが苦手だと読めないという類の難解な作品でもない。むしろどれか一つでも好きならきっとお気に召すだろう。

 要するに、ここにある『無限』はすべての読書家に開かれている。
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