用務員さんは勇者じゃありませんので

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旅のラゴスを彷彿とさせるような・・・

投稿者: 捨一留勉 [2017年 08月 25日 23時 01分]
「用務員さんは勇者じゃありませんので」
まずこのタイトルに騙されました。
もっとライトな作品かと思っていましたが、読んでみるとずっしり来る。

勇者になるはずだった主人公が不当に権利を奪われて、それでも自分を貫きながら生きていく。
その後旅が始まるわけですが、色んな人との出会い、別れ、そして何より、主人公の行き足掻く姿に痺れます。

一体この後、どんな着地点が待っているのか、そして、それが主人公に何をもたらすのかとても楽しみです。

持たざる者がままならぬ世界で生きる

投稿者: 文貴 [2017年 08月 19日 01時 52分 ()]
身を守る力も持たず迎合することも出来ない男が、命が容易く失われる世界に落とされる。

本来ならば力は得られたはずであった。
それを不当に奪われ、上記の状況になっている。
取り返す事は出来ず、やり返す事も出来ない。

過酷な世界に落とされたが故に命を狙われたり、諍いに巻き込まれる事もしばしばある。
しかし、己を曲げるず、癒えない傷を負いながらも己の心情と対面し、生き方を探る男の話。

繊細な描写で綴られる文章が大変美しい。
緻密な心理描写は近しい境遇だったり知っている人ならば深く共感する事だろう。

書籍版は八巻で完結しておりまた、二つの章が丸々カットされているのが残念。
カットされた話も非常に内容が濃く骨太な話なので書籍から入られた方はWEB版も是非読んで欲しい。

読み手を選ぶ作品

投稿者: ゲームっ子 [2017年 07月 21日 20時 39分]
かなりシビアな異世界転生物になっております。
なろうテンプレと表現すべきか分かりませんが、そういったものがほぼ無く、主人公がかなり理不尽な目に会いますので、これから読もうと思ってる方は、そのあたりを覚悟して読んでください。
読みごたえがあるので、この手のジャンルが好きな人は時間を忘れて読めると思います。
私は救いの少なさが許容出来なかったので、途中で読むのを止めました。

差別するわけではありませんが

投稿者: みかん [2017年 07月 19日 05時 59分]
ラノベで出版するにはもったいない。
十二国記シリーズがホワイトハートと遅れて文庫本として出版したように、この作品もそうした方が良いと思います。たぶんもっと上の年齢層の方がウケる。
ただし、上の年齢をターゲットにするのであれば題名を変更する必要があるかもしれない。勇者や異世界アレルギーな本好きも存在するので。

話は変わりますが、私のイメージする純文学というのは人間の生々しい葛藤や剥き身の感情をありのまま描くもので、この作品はファンタジーではあるけれどそれに相通ずるものがあると思います。

怒り、不安、理不尽と諦念。もやもやした感情を呼び覚ます。とても良い作品です。出版された本はまだ読んでいませんが、8巻で最終との事。どんな着地点を魅せるのか、楽しみです。

やせ我慢系ハードボイルド、異世界に復活!

投稿者: しるすけ [2017年 06月 21日 16時 30分]
カッコいい男は、こうやって描くのだ!

チートなし、無双なし、常にギリギリの命がけ。
裏切られ、利用され、逃れついた街でも、
人情がいつも彼を疾らせる。

そんな正統派ハードボイルドが、異世界にて復活!
むしろ、帰る場所のない寅さんか!?


揺れるヨビのヨコチチ!


更新楽しみにしてます。頑張ってください。
失礼しました。

非常に局所的ですが・・・

投稿者: kantoro [2017年 05月 25日 13時 39分]
34話の後半部分。
それまでの流れからすると、蔵人の性格であれば、相当に警戒しており、裏切られたことは洞窟に達する前に分かることで、かなわないまでも、その時点で蜘蛛さんを嗾けるなりさせるべきでしょう。殺すか逃げるかの判断をする程度に怒るべきだし、その割りに、秘密を漏らした理由が余りにも軽い。洞窟に近づく方のアプローチも、裏切り行為と判断されるのが分かっているなら、もっと段階を踏むのが普通でしょう。簡単に済ませすぎのような・・・。登場人物として必要なのは分かりますが、もっと作り込むことを期待します。

明確な敵は居らず、元の世界に帰るつもりも無い。ただ、生きる事を目的とした物語です

投稿者: 九傷 [2017年 05月 05日 01時 42分]
初レビューなので色々と勝手がわかりませんが、ご容赦願います。はっきり言って書きたいことは沢山ありますが、残念ながら文字数が足りない…
さて、この作品は、自分が読んできた数々の小説の中でもかなり異端と言えるものでした。
主人公である蔵人は、ファンタジーな世界に何の能力も持たずに放り出されます。しかし、放り出された環境まで苛酷という…
普通は生き残る為の要素として、自身を守る特殊能力だったり、安全な環境があったりするものですが、無いんです!正直どうやって生き残るんだよって思いました。仮に自分が、一年分の食料と、狩りや武術の教本を渡された状態でジャングルに放たれたとして、正直生き残れる気がしません…
しかし、蔵人はただ生きる事を目的とし、努力の末、今も懸命に生きております。
明確なゴールはありません。しかし、その生き様を追いたくなる。そんな稀有な作品を是非ご一読如何でしょうか。

啓発本を読むならこの作品を読め

投稿者: カンタ [2017年 03月 11日 17時 31分]
ラノベという言葉で括ってもいいが、他人に良さを伝える時にラノベというジャンルが邪魔に感じるほどの良作。
飽きさせないストーリー、異世界物を読み慣れたものにも新鮮な展開、読んでいるだけで動悸がしてくるリアルな圧迫感、緊張感、腹が痛むようなストレス、それに勝る素晴らしい教訓。
主人公の感じ方が自分と似ているのかもしれないが、日本で暮らし、日々鬱陶しく感じるおかしさ。 異世界だからこそ主人公が気づく現代日本のおかしさ。みたいなものを作者は組み込んでいるのだと思う。 そのおかしさは、いままでの自分では感じられなかったものだが、読んでいると、「ああ、そのとおりだ。俺もこれと同じことを感じていたんだ。」と腑に落ちる事が多々ある。
心理学や、啓発本では気づけないものを得た。 作者には感謝している。 本は家に置きたくない派だが書籍購入を躊躇わせないいい作品です。

めっさ深く面白い

投稿者: M-T [2017年 02月 12日 13時 35分]
まずそこまで作者様にいいアドバイスやら何やらを出来る頭では無いことをご了承ください

※あとネタバレもあるので他の方は本編読んでからに※

よくある設定と思いきや主人公が他の作品と違って弱い
けど今まで見た中では多分一番人間らしいかな?

弱いなりに生きようともがくけど権力や力に飲まれそうになり
でもやはり弱いなりにもがき苦しみ信頼できる人(獣)に頼りなんとか乗り切る


めんどくさくて人と関わりたくないけど関わりたい


ああしたいのに出来ない


こうしてたら

色々苦悩と悩みと回りに助けられ成長は見ていて心苦しくもあり頑張れと応援してしまう主人公ですね


そして雪白とアズロナ可愛い・・・

俺にも撫でさせてぇ〜!!


今後も作者様のペースで無理をせず書いていただきたい

図書館で読んで続きが気になりました。

投稿者: 中野 真古都 [2017年 02月 03日 01時 18分]
まず言えるのは、骨太です。主人公の用務員さんがスタートから理不尽。そして選んだ答えが孤独。
それでいて、決して孤独にならない用務員さん。
孤独一辺倒なら恐らく読めない作品ですが、やはり人という存在は一人では生きていけない。傷付いて挫折して、ほんの少しずつでも成長して、時には本性をさらしつつ信念に従い生きていく。その信念も外部から干渉され、結果的に理不尽な展開になるという、実に昨今の異世界ものとは一線を画している作品です。

ネットページを見つけて、二日でほぼ4冊分を読破しました。

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