終焉世界

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みんな大好きクラス丸ごとトリップ物語…ただし

投稿者: EoRiO [2015年 07月 19日 13時 22分]
どうやらこの世界は終わるらしい

そんな出だしから始まる「終焉世界」
クラス丸ごと異世界トリップ!主人公は無能力者!と聞いて多くの人が思い浮かべる様なライトな展開はこの作品には存在しない

どこまでも陰鬱で夢とか希望とか青空とか、他にも色んなものが圧倒的に存在しておらず
かわりに死とか絶望とか諦めとかそういったものを惜しげもなく取り込んだ物語

だけど、そんなネガティブな要素だけを詰め込んだ露悪的な作品かと言えば、そうではなく
むしろ読めば読むほど引き込まれていく不思議な魅力が確かにこの作品にはある。

異世界から来て、色々諦めてるのにひどく人間的な主人公から見た破滅への描写だったり
そういったモノがたまらなく面白い、そうこの作品はもう余計な言葉が不要なくらい面白いのだ

生きてるだけで死ぬ世界で死ぬまで生きるデッドエンドファンタジー
人は選ぶけど同時に多くの人に見てもらいたい作品です

異色中の異色作。ダーク・ファンタジーの真髄を見よ。

投稿者: 退会しています [2015年 07月 05日 08時 37分]
あまりにも濃密な破滅の描写にため息すらこぼれ出る。

驚異的な速度で侵攻する、死の灰に蝕まれた異世界。それが、本作の舞台である。

ファンタジーといえは、通常希望の要素を期待するだろう。
だが、本作にはそんな甘えは一切許されない。故に、読者は度肝を抜かれることだろう。

滅亡が間近へ迫るこの世界を救う方法はない。帰る方法も存在しない。
しかも、そんな危険な場所へ主人公は理不尽に放り込まれたにも関わらず、何も出来ないのだ。
恐怖と無力感に打ちのめされるまま、次々と仲間達は死んでゆく。
抵抗をたやすく弄び、勢力図を拡大し続ける敵──逃げ場はどこにもない。絶望!絶望絶望の連続劇だ。

しかし、その過程があまりにもリアル故に読者の心を捕えて放さないのは素晴らしいの一言に尽きる。

物語内の随所で見受けられる、斬新な小物のアイデアも必見。ダーク・ファンタジーの力作を存分に味わって欲しい。
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