ロスト=ストーリーは斯く綴れり

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キャラクターに芯が有る

投稿者: イシバシ [2017年 06月 11日 22時 50分]
話の内容・展開は勿論面白いのですが、そのなかで登場人物それぞれが次にどのように動いていくのだろうというのも気になり、「次はどうなるのか」と読む手が止まりませんでした。

言葉に表すのは自分の語彙力では難しいのですが、登場人物のそれぞれにちゃんと芯が有るというか、こういう人間として生きているというものが有るというか。
どの人物もとても魅力的で、各自に考え方・生き方といったものがあり、それに基づいて行動していると感じました。
そんなキャラクターたちが出会い、関係を構築し、関係が変わっていく様子も読んでいて楽しいです。

読むなら休日前の方が良いです。

余韻に浸れる読物です

投稿者: つな缶 [2017年 04月 20日 23時 10分]
読んで言葉が出ない作品、感嘆のため息しか出ないというのでしょうか。
素晴らしい、その一言につきる作品です。

しっかりした下地と緻密に配置された人間関係による情報戦の数々など、文章の読み解き甲斐がある展開の数々。

ファンタジーでありながら舌戦の駆け引きを楽しみたい、そんな読物を探しているのでしたらこの作品がお勧めです。

読み終わった後に心地よい余韻に浸ることができます。

隠れた?(失礼)名作

投稿者: ‡ラキシス‡ [2011年 09月 07日 01時 33分]
凄く楽しめる作品に出会えた事に感謝します。判断力と洞察力が抜群…しかしそれ以外は標準以下とは驚きました。記憶力は±0ってのも笑いを誘ってくれます。また登場人物の少なさに感動しています。登場人物が少ない作品は非常にデリケートな雰囲気を持ち、下手をすれば作品自体を壊す事もある。私はこのサイトで2人目の素晴らしい作者(作品)に会う事が出来本当に嬉しいです

時間を忘れて一気読みして深夜に余韻に浸りたい方へ

投稿者: 日野 美冬 [2010年 09月 01日 20時 25分]
このお話の主人公は、異常だろってくらい頭が回ります。
研究の障害となるできごとを、その回転の早すぎる頭脳で乗り越えていくさまは壮快です。
でも。同時にこの主人公、とんでもなくかわいいやつなのです。
何がなんでも論文を完成させようとするその動機が、純粋すぎて切なくてたまりません。はい。

そしてそんな彼をとりまく人たちも、最初は冷えてたりするのですが、最後に向かうほど優しくて、微笑ましいのです。

難点としては、けっこう頻繁に誤字脱字が見受けらることでしょうか。序盤の世界設定説明文はちょっと重たいですが、普通に読書する人なら許容の範疇では? と思います。

現実にいもしないキャラクターたちをこんなに一途に応援したことはありません。明日の朝のことなんかもういいや! って読破して、最後にあったかいものを残して余韻に浸る、あの感じを最近やってないなあという方々。
ここにありますよ。

喪失は余韻となり綴られて

投稿者: 在形 直 [2010年 08月 17日 07時 23分]
この物語の主人公は魔術を学び研究する者。
この物語の主人公は大学でその研究をし歴史に名を刻もうとする者。

序盤における魔術への説明は必然的に存在し、そこに論理も存在する。
そこに多少の重さを感じるかもしれない。
……しかし、そこで読む事をためらってはいけない。
本当のストーリーはその後にあるから。
そう「本当の」物語はその後の後に明らかにされる。

物語は重厚な雰囲気の中、窮屈な環境と陰鬱な人々から始まる。
だが主人公の強い前進と 彼を支える明るくユーモアある人々により、物語は明るさと優しさに満ちていく。

時に主人公は悲観的な心境になり苦しむこともある、だが物語は陰鬱で終わらない。
それどころか読了後には希望と明るさを余韻としてもたらすだろう。

この作品は完結しており未完の心配はない。
そうロスト・ストーリーは補完された。
それは物語の中だけでなく読者の余韻を埋めるものになるだろう。
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