感想一覧

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[一言]
なんだかヤバイ雰囲気のお話ですね。
ホラーだけど、綺麗な感じ。ええ、好きですこういうの。
タマさん、こういうのも書くのか、と、意外な発見でした。

女中たちが良い雰囲気を醸しておりますね~。
終盤の、ほんとうに何も知らない感じがすっごく良いと感じました。

最後の締めかたが意外でした!
  • 投稿者: ホオジロ
  • 23歳~29歳 男性
  • 2017年 04月15日 23時11分
ホオジロさん、感想ありがとうございます!

おやま、意外でしたか? ギャップ萌えというヤツですね(←違う)

父親の異常さと女中の従順さのミスマッチ具合、出しときたかったんですよ。今作の異様な雰囲気の材料のひとつです。今の時代には到底考えられないようなシチュエーションも、大正ぐらいまで遡るといけそうな気がしました。

最後のシーンは読者にうまく伝わっているかは分かりませんが、個人的にうまくまとまったかなと思っています。でへ。
[良い点]
です、ます調の童話のような雰囲気の中にある、ゾッとする描写の数々、なのになんかお上品で、綺麗な雰囲気さえ醸し出している作品でした。
最後のシーンは怖いですけどね!
[一言]
事実の積み重ねで、最後の恐ろしさが際立っています。グイグイ読めたのですが、やっぱりホラーですよこれ。いろいろシーンは想像できますが、これはアカン。(悪い意味ではないです、怖いという意味で)
  • 投稿者: 暁 乱々
  • 2017年 04月14日 07時48分
暁さん、感想ありがとうございます!

やはりお題がアレですから、ラストのイメージが『一瞬で蔓延する悲劇』だったんですよ。そのイメージを払拭できずに残念ながら書きたかったコメディにはなりませんでした。むむう。

ホラーになってますか!? 良かったです。『ホラーって断言したわりには怖くないよね、ジャンル詐欺で訴えられないかな』と若干心配しておりました。怖いけど綺麗、というのがコンセプトのひとつだったので、そう感じてもらい嬉しいです。もう少し読んだ人の心にひっかき傷をつけたかったのですが、自分の筆の力不足を感じます(´Д` ) 精進あるのみ!
[一言]
おとぎ話のような、夢のような、ホラーですね。
ドロドロと赤い液体が大量に流れても、血生臭くないのは、語り口が静かだからでしょうか。
春の朧月夜に見た悪夢といった感じです。
  • 投稿者: 澳 加純 
  • 女性
  • 2017年 04月03日 14時54分
加純さん、感想ありがとうございます!

コミックなのですが、おもしろいなぁと感心した作品がありまして。従者の目線から語り口調で進む物語なのですが、「殿様のされる事に間違いはない」という神がかった忠誠フィルターがかかっているので、作中の絵とナレーションが噛み合ってないんですよ。女中を無理やり手篭めにするゲスいシーンでも「殿は女中と心を通わせ、愛を重ねられました……」的な美談として語られてるんです。忠誠フィルターと噛み合ってない語り口調。良いなぁと思って今作は少しそれを意識してみました。さすがに小説でそんな矛盾した表現をするのは難しいですね。結果こんな感じになっちゃいました。気持ち悪いのに綺麗。うーん、難しい!!
[一言]
ほんとうにヤヴァい作品を読むと、言葉が出てこないのですよ。いまは「美しい」としか言えませぬ。
錫さん、感想ありがとうございます!

なんと……(´Д` )「ヤヴァイ」のお言葉をいただけるんですか……!? ありがたき幸せッ(土下座)

錫さんをはじめ、会の皆さんの高い筆力に憧れるばかりです。次も頑張るぞーっ(´Д` )
[良い点]
お初お目にかかります。うみのまぐろと申します。
砂男、か、コッペリアを思い返しました。

序盤妖しく始まり、だんだんと明らかになっていく構成がとてもよかったです。美しいホラーでした。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2017年 04月01日 19時28分
管理
うみのまぐろさん、感想ありがとうございます! 実はまぐろさんの「神無月のウソ」を拝読したことがあり、「うわ、なにこれすごいっ!!」とめっちゃ興奮してました。

無知なもので、砂男もコッペリアも今しがた調べて「おーなるほど!」となっています。さすがお詳しい! まだまだ執筆の腕は未熟でして、「卅と一夜の短篇」では永遠の入門編ポジションと自負している玉三郎でございます。なのでまぐろさんから「美しい」のひと言が頂けて、嬉しくて舞い上がっております。えへへ。
[一言]
もう、ホラーっていうから構えていたら、ヤダ、お耽美。滅茶苦茶好きなタイプの物語りでした。

抑えた語り口調が物語りの仄暗い雰囲気をよりいっそう盛り上げています。若い女中たち。16で屋敷から消える。そして美少年の一人息子。

==ここからネタバレ注意==



最初青髯かと思ったんです。それを裏切りさらに美味しい、いえ素晴らし解体ショーに「ひゃっほおうう」になりました。いえ、カラスウリにそんな陰湿な趣味はありません。江戸川乱歩や、谷崎潤一郎のような湿った退廃文学が大好物なんです。主人公と父親の倒錯的な関係も雰囲気があって良かったです。ラストの銃口の先と、DOLL達。見事にぶれなく物語りが閉じていました。
カラスウリさん、感想ありがとうございます!

語り口調、いい感じですか!? やった!! お恥ずかしい話、自分の知識不足&筆力不足を淡々とした語り口調でカバーしました。時代背景、ホラーシーン、そこに絡めるミステリをしっかり書けば読み応えのある物語になるのだろうなと思ったのですが……それは今の玉三郎では無理 !(´Д` ) 無念です。

解体ショー。カラスウリさんはもしかしたら好きな雰囲気かもしれない! なんて思いながら書いてました(笑) もっとお耽美と狂気を表現したかったです。精進あるのみですね。ホラーを書くときはカラスウリさんの怪しい泥沼世界観を目指してがんばります!
[良い点]
 月の光を浴びると神になるとも、狂気に憑りつかれるとも言われています。
 果てしてこれはどちらなのでしょう。
 溜息が出るほどの美しさと、その中に籠もる踏み外した情。年若い女中たちが健気であればあるだけ、それが際立っていきます。
 美しさは罪。
  • 投稿者: 惠美子
  • 40歳~49歳 女性
  • 2017年 04月01日 11時49分
恵美子さん、感想ありがとうございます!

どうも玉三郎はお月様が大好きなようで、わりと頻繁に作品に登場します。今作は当初月は出てこなかったのですが、お話を仕上げる際、ベートーヴェンのピアノソナタ「月光」を聞きながら作業していたらどうしても描写したくなりました。あの美しくも仄暗く切ない雰囲気がベストマッチです。

美しさは罪。今作はまさしくそれです。
[一言]
耽美と退廃、美しいものに魅入った哀しさ。徹頭徹尾貫かれる雰囲気。
不安が静かに匂い立つ、上品な紅茶のようなホラーでした。
実茂さん、感想ありがとうございます!

つい最近まで耽美を「ちんび」と勘違いしてた事を思い出しました。そんな雰囲気が醸せればなと思ってたのですが、ちょびっとでも伝わったでしょうか(´Д` )ハラハラ

実茂さんの細かなディテールを目指すのですが、毎度上手くいきません。やはり圧倒的に知識が足りないのだと思います。それを少しでも埋めるべく、実茂さんの真似して玉三郎写真ファイルを作ったのですが、イケメンと美女と美味しそうな食べ物(スイーツ多め)しかありません。むむむ。
[一言]
静かな雰囲気の中、ひたひた迫ってくる違和感。それがだんだんと姿を現わしてくる感じ、うまいなあと思いました。
色付きの影絵を見ている気持ちになります。怖さより、哀しさが先立つ優しいホラーでした。
exaさん、感想ありがとうございます!

ホラー風味の童話っぽい悲劇なお話になってしまいました。怖さ成分は控えめです。

知識と語彙と度胸が無いのでナレーション進行で物語を作ったのですが、当初は新人の女中が主人公でお話を考えていました。すると本格ミステリ&ホラーが完成形になってしまい「あ、こりゃあ無理だ」と早々に方向転換した次第です。もっと出来の良い頭にならないかなぁ……
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