感想一覧

[良い点]
まだ村にいた頃から裁きの塔に行って歌君になり、その生涯を遂げてと、ユリアの運命の全てを綴る物語。その壮大さが感じられる素敵な作品でした。
一見するととても華やかだと感じる歌君も、最初の裁きの塔でのあれやこれやがトラウマになったのも納得の過酷な状況ですし、強姦未遂も読んでいて心臓が痛くなります。
大公と子爵はともかく、ユリアの故郷までも滅亡させてしまう精霊の過激さは少し怖くもありますが神様と花嫁になった背の君と空の媛は美しく、良くも悪くも人の手には余る存在だなと感じました。
世間と隔絶した狭い世界で、人の温もりが沁みますね。
今後の活動を応援しております。

[良い点]
細かい設定をふんだんに活かしたストーリーで、よくありがちなファンタジーではなく、読みやすく感動できる作品でした。
主人公が紆余曲折を経て成長していく姿を想像し、物語の中の世界へ飛び込んで、間近で見ている感覚になりました。
最終話近くになると「なるほど！」と思わせてくれる展開が起き、正に起承転結で綴られていて感動しました！
[気になる点]
年数(主人公の年齢など)が時々わからなくなることがありました…
ストーリー上、年齢はあまり関係ないのかな？と感じたのですが、何年が経って周りの人々がどうなったかが、もう少し詳しく書かれていたら個人的に嬉しかったです。

[一言]
本当に素敵な作品でした!!
衣装なども想像すると、民族系なのに神秘的なものを感じたりと不思議な感覚になり、楽しめました！