感想一覧

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[良い点]
清々しい少年少女の健康的な青春時代を細かい描写で表現されており、10分もあれば読み切れる気軽に読むことが出来る小説で良いなと思いました。
作者の軽妙な筆致でサクサクと読み進められました。
後日譚が描かれているのも非常に高評価です。
[気になる点]
39行目(おそらく)の主人公の館山健志を待っていた雄大へのセリフ
「先に言ってても良かったのに。」というセリフがありますが、個人的な意見では「先に行ってても良かったのに。」の方が場面に適当かと思われます。
それから学校の校舎や学校の近くの駅はおそらく複雑な構造を想定して書かれたのでしょうが、頭の中でぱっとその校舎の様子等が想像しにくいうえに「瀬」という文字の入った地名が多く登場し、短編ではあるものの非常に読みにくいと感じました。
校舎や駅に関して言わせていただきます。
通常学校の校舎というものは北側に廊下があり、日中授業が行われる教室は南側に外と接する窓が設置され自然採光ができる環境となっているため本作でもそのような校舎をイメージしましたが、廊下から校庭を眺められるというのに違和感を覚えました。廊下から校庭が眺められるがということは校庭は北側にあることが推測されますがそうなると校庭が校舎の影に隠れてしまうのではないかと思いました。県立高校というかなり具体的な舞台ですのでそこは分かりやすかったですが、県立高校では校庭と運動場が完全に分離されたものとは考えにくいです。なので校庭=運動場として話を進めますが、運動場が校舎の影に隠れてしまうのは考えにくいです。
駅に関してですが、西側にしか改札がないとの文言がありましたがそのすぐあとに駅の西口という言葉が出てきています。これについては西口ではなく単純に改札口で良いと思われます。
[一言]
個人的に新川雄大くんも巻き込んだ韓ドラ的な泥沼三角関係を少し期待していました(笑)。
もう少し新川くんの存在意義を引き出せるといいかと思いました。
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