感想一覧

▽感想を書く
[一言]
『走れメロス』には陶酔的なところがありますね。
あえて理想的な世界観にしているというか……それがかえって皮肉に思えるというか。

表現者は、恥ずかしいという、その感情を忘れてはならない……
作家も役者も画家もそれは同じで、
かのドリアンを描いたバジル先生の言っていることにも通じるかも。
[一言]
走れメロスはあまり好きではありません。
いい話という事に疑問。
私は走れメロスを詳しくは知りませんが、
解釈してみると、太宰にとってメロスはせいいっぱいの
良い人で、その良い人の部分で話を書いてしまった事が
恥ずかしかったのではないでしょうか。
本当の太宰は、小説のネタとなった同じ状況で考えていたと言われるものが下記です。
「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね。」
友との約束は守らなかったそうです。
[一言]
つまりメロスは短小だっt(ry

面白かったです
  • 投稿者: アウタ
  • 2017年 06月01日 12時33分
[一言]
着眼点が素晴らしいですね。
私も含めて、普通の読者には思いも寄らぬ着眼です。
一見、蛇足に見えるが、そうではない。これが太宰の作風なのだと解説されて、納得出来ました。


  • 投稿者: 退会済み
  • 男性
  • 2017年 05月31日 19時29分
管理
[一言]
蛇足ながら、太宰自身も、借金取りの追求から「金策して来る」と友人を人質に差し出したことがあります。
勿論、太宰のことですから、期日まで戻らず、そのまま逃げたところを友人と借金取りに捕まったと言う落ちが着きます。
これが、「走れメロス」の誕生秘話です。

[一言]
 すばらしい太宰論。
 個人的にも、太宰が好きなので、俺得なエッセイでした。

 太宰は、コンプレックスが酷く、ナルシストで、そうした自意識過剰の混沌に、苦しんできた人間だと思う。
 でもそれは、多くの人間がそうであって、太宰はそこで自らをさらけ出したという意味で、まさに一流の大衆文学者だと思うし、たとえ彼自身がどうしようもない人間だとしても、妙に、人懐っこい人間らしさを感じてしまうのも、彼のそうした、恥の概念にある気がします。 そして、それはとても健全だと思う。

ありがとうございます。僕も太宰好きですね。どうもです。
↑ページトップへ