感想一覧

[良い点]
　とても読みやすい文章でした。
　話の流れを切ることなく、無理なく進んでいく様は、静かな川の流れを見ているようでした。
[気になる点]
・「茜、陶器市に行く　３」で、
「その先輩との思いでの品である本は」の「思いで」は、「思い出」なのかなと思いました。
・「招待状　４」で、
「ミヒャエル・エンデ作「はてしない物語」は」
という一文で、「エンデ」と「作」の間が改行がされていました。
どちらも意図的でしたら、すみません。
[一言]
　ちいさな謎がぽつぽつと現れて、頭の隅であれはどういう意味なんだろう、どういうふうにつながっていくのだろうと思いながら、すすーっと文章を追っていました。

　眠れない夜に、しんしんと積もっていく雪のような、優しくこころに沁みていくような、そんな印象を持ちました。

「招待状」の話は、茜に感情移入してしまったのか、途中から目頭が熱くなってしまいました。たぶん、ほかの方はそこで泣いたりしないところだと思うのですが、茜の苦しさが伝わってきて、不思議な感じでした。

　余談ですが、神谷さんの人柄がとても好みでした。大学の頃に作中に出てくる装丁の「はてしない物語」を読んだのを思い出して、また読んでみたくなりました。

[良い点]
はじめまして、貴堂水樹と申します。

このたび美汐様の小説を初めて読ませていただきましたが、とても読みやすい文体で、最後まで一気に読み進めてしまいました。

謎そのものは毎度小さいものの、それを鮮やかに、爽やかに解決していく神谷…話数を重ねる毎に彼の魅力が増していき、今ではすっかり彼の虜になっている自分がいます。美汐様の筆力に脱帽です。

個人的に、陶器市の回が特に印象的でした。『瀬戸物』というキーワード、私にはとても耳馴染みがあったので、もしかして絡んでくるかも、と実は読み始めた段階で予想しておりました。それが見事に当たった時は心が躍りました。幼少期に愛知県瀬戸市で毎年開かれる『せともの祭』によく足を運んでいたことを思い出したりして、どこか懐かしい気持ちで読ませていただきました。

神谷と茜がいつまでも黒猫堂古書店で仲睦まじく日々を過ごしていってほしい――そう心から思える作品でした。もちろん、ミケも。

末筆ながら、美汐様の今後のご活躍をお祈りしまして、以上を当方からの感想とさせていただきます。
素敵な物語に出逢えたこと、嬉しく思います。
執筆、お疲れ様でした。
これからも頑張ってください。

[一言]
こんばんは(*´ω｀*)
こころ温まる推理モノでした。
ありがとうございます。

[一言]
ミステリアスな古本屋の店主に出会ってしまった茜はどんな事件に巻き込まれてしまうのかと心配していましたが……(>_<)
確かに小さな事件が起こり、茜を悩ませることがあって、でも、それが一つ一つ解決されて、少しずつミステリアスな登場人物たちの事情が分かり、心がほぐれて行く……本当に素敵なお話でした。
茜さんと了輔さんの誠実な感じにも読み進めるごとに引き込まれました。出てくる人、出てくる人、表面的な人がいなくてこれもすごい！！
所々に置かれたちょっとした描写が後になってああ、と思わせる辺りも素晴らしいなと。
とても楽しませていただきました。
アルファの結果も楽しみにしています！！

[一言]
完結おめでとうございます。
ちょうどいいボリュームでの毎日更新、帰りの電車の中での楽しみにさせて頂きました。一ヶ月間お疲れ様でした。

いつもながら優しい文体が素敵です。柔らかいけれど地上を隅々まで照らす、冬の日差しのような筆致です。描かれる人間ドラマもまた繊細で、これほど文体と内容がマッチした作品も珍しいのではないかと思えるほどでした。
日々起きる小さな事件は、解決してもしなくてもきっと日常生活にはさほど影響しないものなのでしょう。万引き少年は頭ごなしに親に叱られ、骨董市を巡っていた女性は探し物に辿り着けない。でもそれをほんの少し手助けしてあげて、より幸せな結末へと後押しするような神谷と茜の働きに心が温まりました。困っている人を（成り行き上だとしても）助けることで、二人の関係もまた深まっていく。偏屈な若年寄だと思っていた神谷が実は純朴で繊細であり、引っ込み思案に見えていた茜が豊かな感受性と積極性を持っていたと分かってきて、読んでいる私も彼らのことが好きになりました。
そしてお互いの抱えていた事情……これは本当に相手を信頼しないと明かせない秘密ですよね。エピソードを積み重ねた上での開示でしたから、お互いに力になりたいと願う二人の気持ちがものすごくよく分かりました。神谷は父親を見送ることができ、茜も姉との和解の兆しが見え、崩壊していたとまではいえないものの綻びていた二つの家族が再生したようでホッといたしました。
それにしても倉本先輩の真実にはびっくりしました！　うまいこと騙されました(笑)。てっきり茜は過去の恋を引きずってるんだと思っていたのに、そっちか～。

身近な人たちによるご近所ミステリー、堪能させて頂きました。また機会があれば二人のその後を読んでみたい気がします。

[良い点]
遅ればせながら完結おめでとうございます。

読みやすい量で毎日更新だったので、とても楽しい７月を過ごさせていただきました。
神谷さんが冷静に謎を解くたびに、彼の印象がよくなっていって、惚れてしまいました。

どの章も好きですが、お姉さんがあの本に固執する謎（？）を
神谷さんが言い当てたところは、感激しました。
子どもってこういうところ、ありますよね！
つい悪意があったんじゃないかと決めつけてしまいがちなところを、
優しい心でお姉さんの気持ちに気づける。
神谷さん、素敵すぎ！

書きたいことは多々ありますが、全編通してとても楽しかったです。
ありがとうございました～！

[一言]
黒猫堂古書店の皆さんと過ごせた素晴らしい七月でした！

店主とその強力な助手(=アルバイターとも言う？)が遭遇する謎の数々と取り巻く人々……
日常の中に鏤められたたくさんの美しいものを教えてもらった気がします。
堪能しつくした最後の最後で、陰の主役の登場！？
※エピソードのことです。
アレは完全に意表を突かれてしまった！
これこそ、ミステリ！ と思います。

素敵な物語をありがとうございました！（ФωФ）♥♡♥♡♥

[一言]
昨夜全部読み終わりました。
こういう優しい味付けのミステリーも良いですね♪

＊ネタばれ注意






ほのぼの気分を堪能しながらも、散りばめられた謎の欠片を拾うのが楽しかったです。
だけど私では正解にたどり着けず、毎回神谷さんの考察の鋭さに驚くばかりでした。

お姉さんの件は切ないですね。
子供時代を長期入院して過した子供は、実は我がままになることが多いので気をつけねばならないと何かの記事で読んだことがあります。
誰も悪くないけれど、環境がそうさせてしまうのでしょうね。
でも、今後、あの本の続きを読んで妹のような衝撃を受けるなら、
＞物語を読むということは、たくさんの人生をそこで疑似体験するということだ。
＞ドキドキしたりハラハラしたり、怒ったり涙を流したり

そういう体験を積んで変わっていけるかもしれないと感じました。

ラストもハッピーエンドでとても良かったです♥
エピローグはもう読んじゃったということもあるのだろうけど、あった方が良いと思います。物語のラストを飾るにふさわしい話でしたし、今後無くなったとしたら、さびしく感じると思います。
そしてミケさん、そんなことを考えていたのですね！！

アルファミステリー大賞一位もおめでとうございます！！

[良い点]
ひとつひとつのお話がどれも心温まるお話で、素敵でした。
神谷さんの観察眼と洞察力はすごいですね。探偵に向いているんじゃ……。
ぜひとも探偵事務所を開いてほしいです！
て、そんなことしたら古書店が潰れちゃう（笑）
[一言]
完結お疲れ様でした！
１日１話定期更新という安心感と、抜群の安定感で毎日楽しませていただきました。
終わってしまうのは寂しいですが、またどこかでこの二人の物語の続きが読めたらと思います。

「はてしない物語」を通じて知り合った神谷さんと茜さん、この二人のはてしない物語に期待です☆
毎日の楽しみをありがとうございました。

[一言]
　完結、おめでとうございます(^^)

　ほのぼのミステリー、美汐さんの持ち味が存分に発揮された一作でした！
　しかし、ほのぼのとはいえ、謎は本格的。特に骨董市の謎解きには唸りました。どれもなるほど、と納得できるオチがあり、神谷さんの謎解きのスマートさが素敵でしたとも！
　主人公の茜さんはもちろんのこと、優しい人が多く登場し、仲たがいしている彼女たちとも関係回復の兆しのあるラストがよかったです。
　ミケもいい味出してました（笑）
　黒猫堂の将来は安泰ですね(*^-^*)
　
　某所で１位で快走されただけあり、とても完成度の高い作品でした。終わってしまったのは寂しいですが、とても楽しませて頂き、ありがとうございました！！