感想一覧
▽感想を書く[良い点]
凄いです。という安い言葉で言い表すのが失礼な程、表現力、描写力の豊かさ、加えて遥か未来に思える一方で決してありえない未来ではない、今現在と地続きな雰囲気をちゃんと醸し出していました。
それに時折主人公の前に現れれる母の幻想。その意味も最後にわかるところか素晴らしい。
[気になる点]
習作とは思えません。羨ましい位、卓越した文章力だと思います。
ただ、ある程度、読者を選ぶ内容かもしれません。文学寄りですらあるというか。
[一言]
このような方は、私なんかがどうこう言おうと認められるだろうと思います。表現の場さえ合えば。おこがましいですが、ご活躍を願ってます。
凄いです。という安い言葉で言い表すのが失礼な程、表現力、描写力の豊かさ、加えて遥か未来に思える一方で決してありえない未来ではない、今現在と地続きな雰囲気をちゃんと醸し出していました。
それに時折主人公の前に現れれる母の幻想。その意味も最後にわかるところか素晴らしい。
[気になる点]
習作とは思えません。羨ましい位、卓越した文章力だと思います。
ただ、ある程度、読者を選ぶ内容かもしれません。文学寄りですらあるというか。
[一言]
このような方は、私なんかがどうこう言おうと認められるだろうと思います。表現の場さえ合えば。おこがましいですが、ご活躍を願ってます。
- 投稿者: 退会済み
- 女性
- 2017年 12月24日 22時35分
管理
感想ありがとうございます!
思いがけず賞賛をいただいて戸惑っています。
それだけのものをかつての自分が産み落とし、公開を選んだということが我がことながら誇らしいです。
今作は安部公房の「R62号の発明」に着想を得て、無意識と悪夢の力を借りて育てました。それゆえ暴走し、手に余るものになってしまいました。描いた内容を考えると、どこか運命じみたものを感じます。
人を選びそう、とのことですが、自分でもその通りだと思います笑
今作に限らずかなり偏った文章という自覚はあり、ふだんから「届く人に届けばいい」と自分に言い聞かせながら書いています。
しかし万人ウケするものを作ることを全く諦めたわけではないので、自分なりの形で模索して行こうと思います。
思いがけず賞賛をいただいて戸惑っています。
それだけのものをかつての自分が産み落とし、公開を選んだということが我がことながら誇らしいです。
今作は安部公房の「R62号の発明」に着想を得て、無意識と悪夢の力を借りて育てました。それゆえ暴走し、手に余るものになってしまいました。描いた内容を考えると、どこか運命じみたものを感じます。
人を選びそう、とのことですが、自分でもその通りだと思います笑
今作に限らずかなり偏った文章という自覚はあり、ふだんから「届く人に届けばいい」と自分に言い聞かせながら書いています。
しかし万人ウケするものを作ることを全く諦めたわけではないので、自分なりの形で模索して行こうと思います。
- 犬井作
- 2017年 12月25日 20時00分
[一言]
ああ、ようやく読むことができました。
理想が招く、清潔で整った地獄。人間をより人間らしくしようとして、結局は人間性を剥奪する皮肉。
これが冗談にならない、抜き差しのならないところに私たちはいるのでしょう。
未来の世界を描いていながら、懐中時計という古風で風変わりな小道具が印象的に働いていますね。欠けた歯車、あるべきものがない不安、そして繰り返される溶けた時計のイメージ。物語にうまく作用していたと思います。
面白かったです。
ああ、ようやく読むことができました。
理想が招く、清潔で整った地獄。人間をより人間らしくしようとして、結局は人間性を剥奪する皮肉。
これが冗談にならない、抜き差しのならないところに私たちはいるのでしょう。
未来の世界を描いていながら、懐中時計という古風で風変わりな小道具が印象的に働いていますね。欠けた歯車、あるべきものがない不安、そして繰り返される溶けた時計のイメージ。物語にうまく作用していたと思います。
面白かったです。
- 投稿者: 退会済み
- 男性
- 2017年 12月22日 21時55分
管理
感想ありがとうございます
書いてからずいぶん時間がたち、これを書いた当時から見ると、(自分では)内面に大きな変化がありました。当時は敗北感に満ちて公開しましたが、いまは禊という意味においても良かったかな、と思っています。
悪夢に飲み込まれるのではなく、悪夢を飲み干すことで区切りがついたと思います。
告白すると、この小説を書いている間、明確な原理のもと物語やモチーフを建築していったわけではありませんでした。むしろ論理の外、無意識の力を多分に借りました。だから他人事のようにしか語れません。論理は推敲段階で、後付けで考えた覚えがありますが、今はよく覚えていません。
人はどこまで行こうとも、人である限り、その枠を超えることはない。懐中時計をモチーフに選んだ意図はこれがテクノロジーにまつわるお話ではなくテクノロジーが手に余っている人の物語だと示すつもりがあったのかもしれません。
しかし人の生活を変えてきたのは常に人ではなく人によって生み出されたテクノロジー、人から生まれた非人です。
これを書いた当時はそこまで考えていませんでしたが、リメイクを考えているいま、そのことを無視して物語ることはできないだろうと考えています。
リメイク版は今作のような「悪夢」を纏わないかもしれませんが、自らが産み落とした物語に、取り組んで行こうと思います。
書いてからずいぶん時間がたち、これを書いた当時から見ると、(自分では)内面に大きな変化がありました。当時は敗北感に満ちて公開しましたが、いまは禊という意味においても良かったかな、と思っています。
悪夢に飲み込まれるのではなく、悪夢を飲み干すことで区切りがついたと思います。
告白すると、この小説を書いている間、明確な原理のもと物語やモチーフを建築していったわけではありませんでした。むしろ論理の外、無意識の力を多分に借りました。だから他人事のようにしか語れません。論理は推敲段階で、後付けで考えた覚えがありますが、今はよく覚えていません。
人はどこまで行こうとも、人である限り、その枠を超えることはない。懐中時計をモチーフに選んだ意図はこれがテクノロジーにまつわるお話ではなくテクノロジーが手に余っている人の物語だと示すつもりがあったのかもしれません。
しかし人の生活を変えてきたのは常に人ではなく人によって生み出されたテクノロジー、人から生まれた非人です。
これを書いた当時はそこまで考えていませんでしたが、リメイクを考えているいま、そのことを無視して物語ることはできないだろうと考えています。
リメイク版は今作のような「悪夢」を纏わないかもしれませんが、自らが産み落とした物語に、取り組んで行こうと思います。
- 犬井作
- 2017年 12月25日 19時41分
[良い点]
綺麗な世界観。
[一言]
先ほど、モーニングスターの方を見ていた時にふと気になった読み始めました。
とてもきれいな世界だと思いました。
ただ、難しい。黒猫の読解力が低いのが原因ですね。
とても面白い、いや興味深いと表した方が正しいのかな。そう感じました。
人間を社会の歯車と表現。確かにそうだ。そう考えられました。
歯車と懐中時計は掛け合わせているのだろうか。
あまり理解できていないので正しいか些か自信がありませんが。
綺麗な世界観。
[一言]
先ほど、モーニングスターの方を見ていた時にふと気になった読み始めました。
とてもきれいな世界だと思いました。
ただ、難しい。黒猫の読解力が低いのが原因ですね。
とても面白い、いや興味深いと表した方が正しいのかな。そう感じました。
人間を社会の歯車と表現。確かにそうだ。そう考えられました。
歯車と懐中時計は掛け合わせているのだろうか。
あまり理解できていないので正しいか些か自信がありませんが。
感想ありがとうございます! ここまで多く不特定多数の人びとに読まれるとは思っておらず、また投稿から時間が経って丁寧な感想をいただけて、作者冥利につきます。
今作は様々な要素を組み合わせて、作品全体を一つの歯車仕掛けのように仕上げることができればと考えていました。しかし力及ばずオチをつけるにあたってうまくまとめることができず、黒猫さんが「難しい」と感じたとすればおそらくそれが原因ではと思います。それでも興味深いと言ってくださりとても嬉しいです。
お節介かもしれませんが、理解について一つだけ。
僕の好きな映画のセリフに「理解とは概ね願望に基づくものだ」というものがあります。
ぼくは小説を書くとき、読者が何かを見出せる物をと思いながら仕上げています。黒猫さんが何かを見出したとすれば、それは黒猫さんの「理解」として認められるものでしょう。
黒猫さんが何かを見出してくださっていることを願います。
作品に付き合ってくださりありがとうございました。
今作は様々な要素を組み合わせて、作品全体を一つの歯車仕掛けのように仕上げることができればと考えていました。しかし力及ばずオチをつけるにあたってうまくまとめることができず、黒猫さんが「難しい」と感じたとすればおそらくそれが原因ではと思います。それでも興味深いと言ってくださりとても嬉しいです。
お節介かもしれませんが、理解について一つだけ。
僕の好きな映画のセリフに「理解とは概ね願望に基づくものだ」というものがあります。
ぼくは小説を書くとき、読者が何かを見出せる物をと思いながら仕上げています。黒猫さんが何かを見出したとすれば、それは黒猫さんの「理解」として認められるものでしょう。
黒猫さんが何かを見出してくださっていることを願います。
作品に付き合ってくださりありがとうございました。
- 犬井作
- 2017年 08月26日 23時40分
[良い点]
店長の主人公に対する「ニュース見たりする?」という台詞は印象的でした。主人公のバイトで失敗した時の話には主人公と店長の過ごした時間の長さを感じました。その反面で店長は、主人公がニュースを見ているかどうかも把握していないと、興味の無さを示していると思います。この2人の考え方が、互いの距離感を表している気がしました。
また最後の面接の質問内容も興味深かったです。面接官が求めている人物像が比較的分かりやすかったにも関わらず、何故か人手不足になっているのかという実情には、機械化以外にも何か人が逃げ出す特別な事情があるような気がしました。
今後の創作活動を応援しております。
店長の主人公に対する「ニュース見たりする?」という台詞は印象的でした。主人公のバイトで失敗した時の話には主人公と店長の過ごした時間の長さを感じました。その反面で店長は、主人公がニュースを見ているかどうかも把握していないと、興味の無さを示していると思います。この2人の考え方が、互いの距離感を表している気がしました。
また最後の面接の質問内容も興味深かったです。面接官が求めている人物像が比較的分かりやすかったにも関わらず、何故か人手不足になっているのかという実情には、機械化以外にも何か人が逃げ出す特別な事情があるような気がしました。
今後の創作活動を応援しております。
- 投稿者: モーニングスター大賞運営チーム
- 2017年 08月22日 12時52分
感想ありがとうございます!
作中に込めたちょっとしたこだわりなど、まさか気づいていただけるとはと驚きました。
作中最後のあたり、説明不足を解消できぬままの投稿になったのが唯一の心残りで、時間をかけて修正していければと思います。
作品に真摯に向き合ってくださりありがとうございました。
作中に込めたちょっとしたこだわりなど、まさか気づいていただけるとはと驚きました。
作中最後のあたり、説明不足を解消できぬままの投稿になったのが唯一の心残りで、時間をかけて修正していければと思います。
作品に真摯に向き合ってくださりありがとうございました。
- 犬井作
- 2017年 08月26日 23時34分
[一言]
ツイッターから読ませていただきました。
綺麗に読める作品だと感じました。流れるような日本語とテンポの良い文体、そして綿密に描写された世界観。
安部公房「R62号の発明」「第四間氷期」を思い出します。舞台や映画など視覚芸術で見たいという気もしつつ、文章の美しさも楽しめました。
執筆お疲れ様です。ありがとうございました。
ツイッターから読ませていただきました。
綺麗に読める作品だと感じました。流れるような日本語とテンポの良い文体、そして綿密に描写された世界観。
安部公房「R62号の発明」「第四間氷期」を思い出します。舞台や映画など視覚芸術で見たいという気もしつつ、文章の美しさも楽しめました。
執筆お疲れ様です。ありがとうございました。
感想ありがとうございます!
安部公房の「R62号の発明」には強い影響を受けました。このお話の着想元は養老孟司の「唯脳論」とそれだと言っても過言ではありません。
今作は映画を過剰に見て、逆に小説を全く読んでいない状態で書いたので視覚的な描写が氾濫しています。自分でも、演劇や映画の土俵で作品を作れたらな、と思いながら書きました
ただ小説にせよ脚本にせよ歪なところも多く、小説としては結構反省をしている作品なのです。「語り」が弱かったなと。
これから時間をかけて改訂していこうと思っています
改訂版もお目にかけることができればと思います。
安部公房の「R62号の発明」には強い影響を受けました。このお話の着想元は養老孟司の「唯脳論」とそれだと言っても過言ではありません。
今作は映画を過剰に見て、逆に小説を全く読んでいない状態で書いたので視覚的な描写が氾濫しています。自分でも、演劇や映画の土俵で作品を作れたらな、と思いながら書きました
ただ小説にせよ脚本にせよ歪なところも多く、小説としては結構反省をしている作品なのです。「語り」が弱かったなと。
これから時間をかけて改訂していこうと思っています
改訂版もお目にかけることができればと思います。
- 犬井作
- 2017年 06月19日 22時56分
[良い点]
ホラーでブラックでSFチックな短い映画を見ているようでした。
後味が良いようで悪いのも作品の雰囲気に合っていて、これもまたよかったです。
[気になる点]
誤字が一つだけ。
二節の二段落目の、
広告を出している起業を町中やネットで~~
のくだりは、おそらく起業ではなく企業かと思います。
[一言]
なんだか素敵な世界でした。
この短編を皮切りに、多くの物語をつむいで行けそうな……。
ホラーでブラックでSFチックな短い映画を見ているようでした。
後味が良いようで悪いのも作品の雰囲気に合っていて、これもまたよかったです。
[気になる点]
誤字が一つだけ。
二節の二段落目の、
広告を出している起業を町中やネットで~~
のくだりは、おそらく起業ではなく企業かと思います。
[一言]
なんだか素敵な世界でした。
この短編を皮切りに、多くの物語をつむいで行けそうな……。
- 投稿者: 退会済み
- 2017年 06月16日 22時56分
管理
感想ありがとうございます!
まず誤字報告、ありがとうございます。完全に見落としていました。修正します。
今回は自分としては反省点もある作品でしたが、世界観とストーリーを描くことはできたんじゃないかと思います。「ホラーでブラックでSFチックな短い映画」は意識して書いていました。けれどもメリバにしようと決めてました。幸せというのは立場によってかんたんに不幸せになるのだと思います。
今作は複数の方に「長編にしたら面白そう」と言われていることもあり、時間をかけて4、500枚の長編にできればな、と思っています。世に出せるように頑張ります。
「エデンの孵卵」に引き続いて今作を執筆したのですが、かなり気に入った世界観なので、これからも膨らませていきたいです。
ご拝読本当にありがとうございました。
まず誤字報告、ありがとうございます。完全に見落としていました。修正します。
今回は自分としては反省点もある作品でしたが、世界観とストーリーを描くことはできたんじゃないかと思います。「ホラーでブラックでSFチックな短い映画」は意識して書いていました。けれどもメリバにしようと決めてました。幸せというのは立場によってかんたんに不幸せになるのだと思います。
今作は複数の方に「長編にしたら面白そう」と言われていることもあり、時間をかけて4、500枚の長編にできればな、と思っています。世に出せるように頑張ります。
「エデンの孵卵」に引き続いて今作を執筆したのですが、かなり気に入った世界観なので、これからも膨らませていきたいです。
ご拝読本当にありがとうございました。
- 犬井作
- 2017年 06月16日 23時14分
[一言]
前回に引き続き今回も読ませて頂きました。
ただ、エデンの孵卵に比べるとまだまだこの作品は発展途上という印象を受けた次第です。完成度自体は高いし、これと似たようなものを書けと言われてもかけない自分ですが。
でも、犬井さんだったらこのテーマでもっと面白いものを書けるのではないでしょうか。
世界観にしても、簡単に労働用ロボットが作れる割には、人間を機械化するなんてめんどくさいことをしている政府に疑問を抱きました。
人間そのものを機械の素体で覆わなくても、もっとシンプルに洗脳が当たり前とされてるディストピア的な世界を作ってしまった方が効率がいい気がします。
現実問題として機械工学より生物学の方が発展していますし、遺伝子操作や洗脳などにより生まれながらにして人間を社会の決められた歯車にしちゃった方が設定としても自然かなっと思いまして。それにやっぱり生体を下手に機械化しちゃうと拒絶反応とかその辺りの問題も出てきちゃう気がするんですよね。
それだったらいっそのこと、遺伝子操作を施して人間そのものをPCにしちゃった方が早いと思います。超能力でよくあるテレパシーなんて、まんま今のネットみたいなものですし。
色々と書きましたが、センスのある文章や彼岸花、人間を社会の歯車ととらえ、それを懐中時計という小道具を通じて表現する演出のうまさには舌を巻きました。
あとはこの作品を通じて犬井さんが何を伝えたいのかをもう少し整理すれば、とてもいい作品が出来る気がします。
前回に引き続き今回も読ませて頂きました。
ただ、エデンの孵卵に比べるとまだまだこの作品は発展途上という印象を受けた次第です。完成度自体は高いし、これと似たようなものを書けと言われてもかけない自分ですが。
でも、犬井さんだったらこのテーマでもっと面白いものを書けるのではないでしょうか。
世界観にしても、簡単に労働用ロボットが作れる割には、人間を機械化するなんてめんどくさいことをしている政府に疑問を抱きました。
人間そのものを機械の素体で覆わなくても、もっとシンプルに洗脳が当たり前とされてるディストピア的な世界を作ってしまった方が効率がいい気がします。
現実問題として機械工学より生物学の方が発展していますし、遺伝子操作や洗脳などにより生まれながらにして人間を社会の決められた歯車にしちゃった方が設定としても自然かなっと思いまして。それにやっぱり生体を下手に機械化しちゃうと拒絶反応とかその辺りの問題も出てきちゃう気がするんですよね。
それだったらいっそのこと、遺伝子操作を施して人間そのものをPCにしちゃった方が早いと思います。超能力でよくあるテレパシーなんて、まんま今のネットみたいなものですし。
色々と書きましたが、センスのある文章や彼岸花、人間を社会の歯車ととらえ、それを懐中時計という小道具を通じて表現する演出のうまさには舌を巻きました。
あとはこの作品を通じて犬井さんが何を伝えたいのかをもう少し整理すれば、とてもいい作品が出来る気がします。
- 投稿者: 退会済み
- 2017年 06月11日 21時35分
管理
ご拝読ありがとうございます。
率直に申し上げると、やっとツッコミがきて少しホッとしています笑
お褒めいただいているのにこういうと怒られるかもしれませんが、この作品は僕にとってもやはり、「まだ足りない作品」なのです。
この作品をこの形で公開したのは、もとはといえば「これは自分にとっては上手く行かなかった作品だが、書き直すとある程度の構造は残したまま、けれど違った形に変わるだろうから、供養の意味を込めて公開しよう」という意味合いがありました。自分でも「いびつな」「描写不足の」短編だと思っていましたので、その釈明もこめてああいうあとがき――「供養ですよ」という意味合いの文章を書いたのです。
なので、ナマケモノさんが「発展途上」と思われるのも当然の作品なのです。……と、こう書くと、発表した作品に対して無責任なようにも聞こえますね。……うむむ……すみません。けど、包み隠すことなく申し上げると、こういった事情なんです。
人間を機械化する理由は一応自分の中にはありました。しかしナマケモノさんのご指摘の通り現代に即した設定になっているかというと、たしかに疑問符がでます。このあたりの考証武装に関しては、ひとえに僕の勉強不足によるものです。ご指摘、とても参考になりました。ありがとうございます。
人間そのものをPCに……という発想、とても面白いですね。「義体化」のイメージの更新に繋がりそうだな、と感じます。参考にさせていただきます。
今作は幾重もの線を詰め込んだので、短編に収まりきらなかったのだと感じています。整理不足だったな、と感じます。
もともと公募用にと考えた作品でしたので、ナマケモノさん含め、いろいろな方から頂いたご助言をもとに、これから一年くらいかけてゆっくりと改稿していこうと思います。
……幻滅なされたでしょうか。言い訳がましい文面になってしまっている気がして内心ビクビクしております。
こんなことを感想返信に書いてよいのかという是非にも悩みつつ、あえてこれを返信とさせていただきます。
感想、本当にありがとうございました。
率直に申し上げると、やっとツッコミがきて少しホッとしています笑
お褒めいただいているのにこういうと怒られるかもしれませんが、この作品は僕にとってもやはり、「まだ足りない作品」なのです。
この作品をこの形で公開したのは、もとはといえば「これは自分にとっては上手く行かなかった作品だが、書き直すとある程度の構造は残したまま、けれど違った形に変わるだろうから、供養の意味を込めて公開しよう」という意味合いがありました。自分でも「いびつな」「描写不足の」短編だと思っていましたので、その釈明もこめてああいうあとがき――「供養ですよ」という意味合いの文章を書いたのです。
なので、ナマケモノさんが「発展途上」と思われるのも当然の作品なのです。……と、こう書くと、発表した作品に対して無責任なようにも聞こえますね。……うむむ……すみません。けど、包み隠すことなく申し上げると、こういった事情なんです。
人間を機械化する理由は一応自分の中にはありました。しかしナマケモノさんのご指摘の通り現代に即した設定になっているかというと、たしかに疑問符がでます。このあたりの考証武装に関しては、ひとえに僕の勉強不足によるものです。ご指摘、とても参考になりました。ありがとうございます。
人間そのものをPCに……という発想、とても面白いですね。「義体化」のイメージの更新に繋がりそうだな、と感じます。参考にさせていただきます。
今作は幾重もの線を詰め込んだので、短編に収まりきらなかったのだと感じています。整理不足だったな、と感じます。
もともと公募用にと考えた作品でしたので、ナマケモノさん含め、いろいろな方から頂いたご助言をもとに、これから一年くらいかけてゆっくりと改稿していこうと思います。
……幻滅なされたでしょうか。言い訳がましい文面になってしまっている気がして内心ビクビクしております。
こんなことを感想返信に書いてよいのかという是非にも悩みつつ、あえてこれを返信とさせていただきます。
感想、本当にありがとうございました。
- 犬井作
- 2017年 06月11日 22時04分
[良い点]
なるほど……主人公は文字通り完全な歯車として『転生』(生まれ直しを)したのですね。作中で繰り返されるモチーフとしての胎内回帰に、作者様の筆致の妙を感じました。
[一言]
素晴らしいディストピアSFでした……! おそらくここまでのサイバネティクス化だと、人格もかなり変容する(もしくはほとんど残らない)のではないかなあ、と。
攻殻機動隊とか好きなので、かなり胸にきた短編でした。佳作をありがとうございます。
なるほど……主人公は文字通り完全な歯車として『転生』(生まれ直しを)したのですね。作中で繰り返されるモチーフとしての胎内回帰に、作者様の筆致の妙を感じました。
[一言]
素晴らしいディストピアSFでした……! おそらくここまでのサイバネティクス化だと、人格もかなり変容する(もしくはほとんど残らない)のではないかなあ、と。
攻殻機動隊とか好きなので、かなり胸にきた短編でした。佳作をありがとうございます。
- 投稿者: 退会済み
- 男性
- 2017年 06月10日 23時02分
管理
ご拝読ありがとうございます!
転生に気づかれるとは。ありがとうございます
今回はいろんな線をとにかく詰め込んで詰め込んで圧縮しました。
最後の方書き込めてないので「セルヴム化したあとどうなんのよ?」が出てきていないのは反省点です。いちおう、ちゃんと決まってます。
端的に言うと明けない夢を見続けることになります。
実は「転生」という裏コンセプトは今作を書くときかなり意識してました。GITSのサントラ「謡Ⅲ - Reincarnation」を聞きまくって書いていたので、「転生」が節々に出ていたのならとても嬉しいです
転生に気づかれるとは。ありがとうございます
今回はいろんな線をとにかく詰め込んで詰め込んで圧縮しました。
最後の方書き込めてないので「セルヴム化したあとどうなんのよ?」が出てきていないのは反省点です。いちおう、ちゃんと決まってます。
端的に言うと明けない夢を見続けることになります。
実は「転生」という裏コンセプトは今作を書くときかなり意識してました。GITSのサントラ「謡Ⅲ - Reincarnation」を聞きまくって書いていたので、「転生」が節々に出ていたのならとても嬉しいです
- 犬井作
- 2017年 06月10日 23時35分
[良い点]
まさしく、悪夢めいた世界観と、結末に感じる仄暗い安息。
短編映画のような趣でした。
[一言]
粛々と進むディストピア化の様子がたまりませんね…
まさしく、悪夢めいた世界観と、結末に感じる仄暗い安息。
短編映画のような趣でした。
[一言]
粛々と進むディストピア化の様子がたまりませんね…
ご拝読ありがとうございます!
悪夢的安息が描き出せていたようでホッとしています。
この一年映画を見てきた経験値をそのままぶつけたので、短編映画的になっていたなら、きっとそれが原因でしょう。「小説」としてこれでいいのかは、自分ではちょっと不安ですが……
御察しの通りこの世界ではだんだんと「選抜」が続けられます。それが行き着く先がなんなのか。「エデンの孵卵」がその先なんですが、エデンまでのミッシングリンクをいずれ描けたらな、と思います
悪夢的安息が描き出せていたようでホッとしています。
この一年映画を見てきた経験値をそのままぶつけたので、短編映画的になっていたなら、きっとそれが原因でしょう。「小説」としてこれでいいのかは、自分ではちょっと不安ですが……
御察しの通りこの世界ではだんだんと「選抜」が続けられます。それが行き着く先がなんなのか。「エデンの孵卵」がその先なんですが、エデンまでのミッシングリンクをいずれ描けたらな、と思います
- 犬井作
- 2017年 06月10日 22時53分
[一言]
SF映画を見ているみたいでした。細かいところまで作り込まれていて、この物語り自体が精密機械のようなお話でした。あ、生意気なこと言ってすみません(汗)
とにかくすごかったです。他の作品も読んでみたくなりました。
SF映画を見ているみたいでした。細かいところまで作り込まれていて、この物語り自体が精密機械のようなお話でした。あ、生意気なこと言ってすみません(汗)
とにかくすごかったです。他の作品も読んでみたくなりました。
ご拝読ありがとうございます!
映画好きとしてはもうたまらない言葉です。「話自体が精密機械」というのも嬉しい限りです。本当にありがとうございます。
かなりの遅筆ですので作品数は少ないのですが、今作に登場する「セルヴム」は昨年書いた「エデンの孵卵」にちらっと登場しております。よければそちらもよろしくお願い致します笑
感想、ありがとうございました。
映画好きとしてはもうたまらない言葉です。「話自体が精密機械」というのも嬉しい限りです。本当にありがとうございます。
かなりの遅筆ですので作品数は少ないのですが、今作に登場する「セルヴム」は昨年書いた「エデンの孵卵」にちらっと登場しております。よければそちらもよろしくお願い致します笑
感想、ありがとうございました。
- 犬井作
- 2017年 06月09日 22時50分
― 感想を書く ―