感想一覧
▽感想を書く[良い点]
企画からお邪魔してます。
通常と異なる感覚者を題材にするのはありきたりといえばありきたりですが、
そこに異感覚を持ち合わせないが、その世界を描こうとする変人との交流は引き込まれるものが有りました。
[気になる点]
文字数。
後半は流石に急ぎすぎで情緒不足。
飛び出したときはキレイだったのに、燃料と整備不足で胴体着陸した感覚。
おばあちゃんに尺割いててそこに何かするかと思いきや何もなし。
絵に関しても『解像度の高い画像』程度ではオチにするには弱いです。
どうやっても別物になるので。
事件らしい事件もなく、元気なキャラクターたちが走りきるのみ。
もちろん、キャラクターが元気なのは魅力ですが、
起承転結の結どころか転にも到達できていない。
アイデアは出せているので、次はアイデアを膨らませた作品を見てみたいと思いました。
企画からお邪魔してます。
通常と異なる感覚者を題材にするのはありきたりといえばありきたりですが、
そこに異感覚を持ち合わせないが、その世界を描こうとする変人との交流は引き込まれるものが有りました。
[気になる点]
文字数。
後半は流石に急ぎすぎで情緒不足。
飛び出したときはキレイだったのに、燃料と整備不足で胴体着陸した感覚。
おばあちゃんに尺割いててそこに何かするかと思いきや何もなし。
絵に関しても『解像度の高い画像』程度ではオチにするには弱いです。
どうやっても別物になるので。
事件らしい事件もなく、元気なキャラクターたちが走りきるのみ。
もちろん、キャラクターが元気なのは魅力ですが、
起承転結の結どころか転にも到達できていない。
アイデアは出せているので、次はアイデアを膨らませた作品を見てみたいと思いました。
[一言]
こういう情景描写が書きたい、と心底思わされました。
無論情景だけでなく、登場人物の仕草や台詞、心情も趣味ど真ん中で惚れ惚れしました。
色波さんが魅力に溢れていて、もうどうしたらいいのかと。手が捕らえられるところとか微かな吐息とか、思わず変な声が出そうになりました。「君の目を取り外して~」のところは最高です。後書きに書かれていた彼の人物背景、気になります。
奏さんと色波さんの掛け合いがとても楽しくて、色彩に溢れたこのお話の中で生き生きしていました。もっともっと、四季や年月を通じて彼らを見ていたいと思うほどです。
他の方と毛色の違う感想になってしまいましたが、こういう奴もいるのだと思ってご容赦いただければ幸いです。また、すごく余談ですがフェルメールが好きでして、名前が出たときは嬉しかったです。
ありがとうございました。
こういう情景描写が書きたい、と心底思わされました。
無論情景だけでなく、登場人物の仕草や台詞、心情も趣味ど真ん中で惚れ惚れしました。
色波さんが魅力に溢れていて、もうどうしたらいいのかと。手が捕らえられるところとか微かな吐息とか、思わず変な声が出そうになりました。「君の目を取り外して~」のところは最高です。後書きに書かれていた彼の人物背景、気になります。
奏さんと色波さんの掛け合いがとても楽しくて、色彩に溢れたこのお話の中で生き生きしていました。もっともっと、四季や年月を通じて彼らを見ていたいと思うほどです。
他の方と毛色の違う感想になってしまいましたが、こういう奴もいるのだと思ってご容赦いただければ幸いです。また、すごく余談ですがフェルメールが好きでして、名前が出たときは嬉しかったです。
ありがとうございました。
[良い点]
冒頭からじっくりとした速度で進む情景描写に感心しました。細部を疎かにせず、むしろそれを描くための描写なのだろう、と思わせる素晴らしくシャープな視点に実力を見ました。
ボク個人としては「なるほど、田舎の山道はこう描けばいいのだな」などと勉強になって、心で剽窃しっぱなしでした_笑
こういう速度とディティールで描けば匂いや音や事象の揺らめきなどが情景に宿るんだな、と気づかされた次第です。(ボク自身の未熟な部分の先を行っていらっしゃってとても参考になりました)
共感覚をテーマにしてますが、文章と合ってました。(文体というより文章全体です)
色や音に関する一筆書のような美しい描写や付随した、風景などの機微のシズル感に溢れてますが、共感覚に対峙するシーンではより太く明確に表現の彩度を高めています。
共感覚を一度開示したあとの情景には色と音のマッチングが顕れたり、ラストのダイジェストは灰色のデジタルな温度に変容したり。(個人的にはこの急冷したシークエンスが愛せます)
描き分けが感じとられましたが、すべては冒頭からの丁寧な情景描写がキャンバスとなっているからこそであり、そんな高い次元で執筆できていることが、羨ましさとボクの負けず嫌いを煽りどおしでしたよ!
[気になる点]
ヒューマンドラマということで、確かに人間への関心はそういった傾向にあるな、と見てとれます。
この優れた文章であれば、ボク好みのもっと苛烈な存在ドラマも高い次元で描けるなぁ、と思います。
ただこれは個人的な問題で、作風の違いです。
[一言]
あまね様はじめまして。ゆめぜっとです。
あまねさんはとてもハイレベルな作家だとこの作品ひとつで理解されましたが、実はボクは親近感を持ってしまいました。
あとがきにもありましたが、あまねさんはとても欲張りですね_笑
ボクもとても欲張りで、思い浮かんだものをお腹いっぱい詰め込みたがりの部分があります。ボクも今回の企画に参加させていただいたんですが、詰めすぎて思いっきり削るハメになった、という共通体験がありました。文字数も同じくらいでしたので、同じ匂いがぷんぷんするので隠さずともわかっちゃいますからね!
作風の違いはあれど、こういうトゥーマッチでエクストリームな部分がとても好感を持てますし、ボク自身もそれだけがモチベーションだったりします。
今後もあまねさんの作品を読みたいな、と思いました。ボクも精進していこう、と背中を押してもらい感謝です。
冒頭からじっくりとした速度で進む情景描写に感心しました。細部を疎かにせず、むしろそれを描くための描写なのだろう、と思わせる素晴らしくシャープな視点に実力を見ました。
ボク個人としては「なるほど、田舎の山道はこう描けばいいのだな」などと勉強になって、心で剽窃しっぱなしでした_笑
こういう速度とディティールで描けば匂いや音や事象の揺らめきなどが情景に宿るんだな、と気づかされた次第です。(ボク自身の未熟な部分の先を行っていらっしゃってとても参考になりました)
共感覚をテーマにしてますが、文章と合ってました。(文体というより文章全体です)
色や音に関する一筆書のような美しい描写や付随した、風景などの機微のシズル感に溢れてますが、共感覚に対峙するシーンではより太く明確に表現の彩度を高めています。
共感覚を一度開示したあとの情景には色と音のマッチングが顕れたり、ラストのダイジェストは灰色のデジタルな温度に変容したり。(個人的にはこの急冷したシークエンスが愛せます)
描き分けが感じとられましたが、すべては冒頭からの丁寧な情景描写がキャンバスとなっているからこそであり、そんな高い次元で執筆できていることが、羨ましさとボクの負けず嫌いを煽りどおしでしたよ!
[気になる点]
ヒューマンドラマということで、確かに人間への関心はそういった傾向にあるな、と見てとれます。
この優れた文章であれば、ボク好みのもっと苛烈な存在ドラマも高い次元で描けるなぁ、と思います。
ただこれは個人的な問題で、作風の違いです。
[一言]
あまね様はじめまして。ゆめぜっとです。
あまねさんはとてもハイレベルな作家だとこの作品ひとつで理解されましたが、実はボクは親近感を持ってしまいました。
あとがきにもありましたが、あまねさんはとても欲張りですね_笑
ボクもとても欲張りで、思い浮かんだものをお腹いっぱい詰め込みたがりの部分があります。ボクも今回の企画に参加させていただいたんですが、詰めすぎて思いっきり削るハメになった、という共通体験がありました。文字数も同じくらいでしたので、同じ匂いがぷんぷんするので隠さずともわかっちゃいますからね!
作風の違いはあれど、こういうトゥーマッチでエクストリームな部分がとても好感を持てますし、ボク自身もそれだけがモチベーションだったりします。
今後もあまねさんの作品を読みたいな、と思いました。ボクも精進していこう、と背中を押してもらい感謝です。
[良い点]
さて、一応現在ラストエントリー作品です。
ラスボス臭がぷんぷんしました。
導入部分が軽いタッチだったので、もっと軽やかなストーリーだと思いましたが、思ったより…なんだろ、純文学とかそういうのに寄せてきたのかなって思いました。
なので、性別や好み問わずそのずば抜けた描写力が伝わりやすかったことに思います。
ストーリーの全体像は思った以上に好みで、寧ろもっとアトリエ感や絵画について読みたかったぐらいでした。
ラスト。投げているとご本人は言ってたような気がしますが、ぼくはとても好きでした。
超良作でしたし、情景描写がもてはやされていますが、心理描写もよかったし、何より上手く絡まってました。
[気になる点]
気になる点は一個だけ。
ぼく個人は企画で夏らしさはさほど求めてないのですが、この作品、夏に拘らず、秋の紅葉、冬の雪景色、春の桜など、四季折々があった方が綺麗だったんじゃないかな。夏設定邪魔だったんじゃないかな。
さて、スペースが余って感想が短くなりますので、文字数の話でもしましょう。削りまくったと聞きましたので。
ぼくならどこを削るかゲームします。
まず不要なルビを削ります。なろうの仕様でルビは文字数にカウントされます。ざっと十数文字節約できます。
ラスト付近の冬休みがどうのこうののダイジェスト。ダイジェスト自体駆け足にみえるので潔く削ってしまいます。
その他前半部のセリフだとか、色々削る候補はあるかもしれませんが、本題に行きます。
もしかしたらぼくならこの物語の一番大事な、色が音で聴こえる設定を削るかもしれません。
他人の作品だから言える戯言です。すいません。
[一言]
とても面白かったです。キャラの造形について、ややニッチなところ好きです。だれとくか聞かれると、作者得みたいな。
あまねさんはこ○づさんと並び、ぼくは知り合いで一番上手いと思ってます。
だけれど、サイトの垣根を無しにしても、男子向け女子向けを無しにしても、あまねさんよりも文章が好きな書き手さんはほんの数人だけいて、
それは偏にぼくの好みによる部分が大きいのですが、それだけじゃなくて、ぼくが読んだ二次を入れた6作品(どれかは内緒です)、弱さや、愚かさの表現のみ、そのほんの数人のほうが好きで、今回の作品は、そういう弱さや愚かさなど、人間臭い部分をもっと前面に出してもよかったかなって思いました。そういうのも合うと思いました。
ごめん。上手く言えない。あまねさんの文は大好きだけど、友達だからつい欲張ってしまう。
さて、一応現在ラストエントリー作品です。
ラスボス臭がぷんぷんしました。
導入部分が軽いタッチだったので、もっと軽やかなストーリーだと思いましたが、思ったより…なんだろ、純文学とかそういうのに寄せてきたのかなって思いました。
なので、性別や好み問わずそのずば抜けた描写力が伝わりやすかったことに思います。
ストーリーの全体像は思った以上に好みで、寧ろもっとアトリエ感や絵画について読みたかったぐらいでした。
ラスト。投げているとご本人は言ってたような気がしますが、ぼくはとても好きでした。
超良作でしたし、情景描写がもてはやされていますが、心理描写もよかったし、何より上手く絡まってました。
[気になる点]
気になる点は一個だけ。
ぼく個人は企画で夏らしさはさほど求めてないのですが、この作品、夏に拘らず、秋の紅葉、冬の雪景色、春の桜など、四季折々があった方が綺麗だったんじゃないかな。夏設定邪魔だったんじゃないかな。
さて、スペースが余って感想が短くなりますので、文字数の話でもしましょう。削りまくったと聞きましたので。
ぼくならどこを削るかゲームします。
まず不要なルビを削ります。なろうの仕様でルビは文字数にカウントされます。ざっと十数文字節約できます。
ラスト付近の冬休みがどうのこうののダイジェスト。ダイジェスト自体駆け足にみえるので潔く削ってしまいます。
その他前半部のセリフだとか、色々削る候補はあるかもしれませんが、本題に行きます。
もしかしたらぼくならこの物語の一番大事な、色が音で聴こえる設定を削るかもしれません。
他人の作品だから言える戯言です。すいません。
[一言]
とても面白かったです。キャラの造形について、ややニッチなところ好きです。だれとくか聞かれると、作者得みたいな。
あまねさんはこ○づさんと並び、ぼくは知り合いで一番上手いと思ってます。
だけれど、サイトの垣根を無しにしても、男子向け女子向けを無しにしても、あまねさんよりも文章が好きな書き手さんはほんの数人だけいて、
それは偏にぼくの好みによる部分が大きいのですが、それだけじゃなくて、ぼくが読んだ二次を入れた6作品(どれかは内緒です)、弱さや、愚かさの表現のみ、そのほんの数人のほうが好きで、今回の作品は、そういう弱さや愚かさなど、人間臭い部分をもっと前面に出してもよかったかなって思いました。そういうのも合うと思いました。
ごめん。上手く言えない。あまねさんの文は大好きだけど、友達だからつい欲張ってしまう。
[良い点]
読みました!面白かったです。
流れるように入ってくる描写はさすがあまねさんだと思いました。また、直接言葉にしなくても読み手にわからせる技量がさすがです。
[一言]
おそらく根拠はありませんが、あまねさんならもっとさらに深いところを書けた気がします。
ただそれはまぐろの願望みたいなもので、構成的にそれをすべきお話ではないのかもしれません。
読みました!面白かったです。
流れるように入ってくる描写はさすがあまねさんだと思いました。また、直接言葉にしなくても読み手にわからせる技量がさすがです。
[一言]
おそらく根拠はありませんが、あまねさんならもっとさらに深いところを書けた気がします。
ただそれはまぐろの願望みたいなもので、構成的にそれをすべきお話ではないのかもしれません。
- 投稿者: 退会済み
- 2017年 07月02日 11時39分
管理
[良い点]
うーんさすがラスボスあまね。去年の企画(初エンカウント)から思ってましたが化け物じみて話が上手い。
砕けた文体でもないのにスルスル頭に入ってきてイメージしやすいし……何なんですの!
アテクシその技術力の高さに嫉妬してしまいましてよ!
[気になる点]
規定の文字数に引っ掛かるせいで削ってしまったのはもったいないと思いました。
[一言]
企画が終わったら削ったところを戻すか、文字を削る前の作品を読んでみたいと思いました。
うーんさすがラスボスあまね。去年の企画(初エンカウント)から思ってましたが化け物じみて話が上手い。
砕けた文体でもないのにスルスル頭に入ってきてイメージしやすいし……何なんですの!
アテクシその技術力の高さに嫉妬してしまいましてよ!
[気になる点]
規定の文字数に引っ掛かるせいで削ってしまったのはもったいないと思いました。
[一言]
企画が終わったら削ったところを戻すか、文字を削る前の作品を読んでみたいと思いました。
- 投稿者: 退会済み
- 2017年 07月02日 01時30分
管理
[良い点]
日本のチョーがつくほど田舎の魅力を存分に味わえました。
そして、またおばあちゃんの方言がその魅力を引き立ててます。
色に音がある。すみません、無知なものでそういう感覚のある人がいらっしゃるのは初めて知りました。
だけど、そんな私でも「なるほど~そういう感覚なんだ!」というのがすごくよくわかりました。すごい説得力でした。
タイトルが読者に「おっ」と注目させますよね。そして、個人的にはポップなイメージを抱いていました、タイトルを見た時に。ん?カタカナだからでしょうか(単純ですね…)。
でも、内容は全然イメージとは違うし、耽美的な印象もありました(え、飛躍しすぎでしょうか…アセ)。
そのアンバランスさ(だと私は感じています)がめちゃめちゃいいなと思います。
[気になる点]
あまねさんもおっしゃっていますが、文字数に阻まれた感がすごくもったいない!
気になる点というか、どこに入れるべきか迷ったのでこちらに。
主人公がめちゃめちゃ大人びてるなーと。
自分がアホでなんにも考えてないような高校生だったような気がするので。
こういう主人公に出くわすと、タイムマシンにのって高校生だった頃の私をしかりつけたくなります。
[一言]
あまねさんこんばんわ!
トコナツ祭からきました。
またあまねさんの作品読めてよかったです。
今回は日本の夏。すごく楽しかったです♪
日本のチョーがつくほど田舎の魅力を存分に味わえました。
そして、またおばあちゃんの方言がその魅力を引き立ててます。
色に音がある。すみません、無知なものでそういう感覚のある人がいらっしゃるのは初めて知りました。
だけど、そんな私でも「なるほど~そういう感覚なんだ!」というのがすごくよくわかりました。すごい説得力でした。
タイトルが読者に「おっ」と注目させますよね。そして、個人的にはポップなイメージを抱いていました、タイトルを見た時に。ん?カタカナだからでしょうか(単純ですね…)。
でも、内容は全然イメージとは違うし、耽美的な印象もありました(え、飛躍しすぎでしょうか…アセ)。
そのアンバランスさ(だと私は感じています)がめちゃめちゃいいなと思います。
[気になる点]
あまねさんもおっしゃっていますが、文字数に阻まれた感がすごくもったいない!
気になる点というか、どこに入れるべきか迷ったのでこちらに。
主人公がめちゃめちゃ大人びてるなーと。
自分がアホでなんにも考えてないような高校生だったような気がするので。
こういう主人公に出くわすと、タイムマシンにのって高校生だった頃の私をしかりつけたくなります。
[一言]
あまねさんこんばんわ!
トコナツ祭からきました。
またあまねさんの作品読めてよかったです。
今回は日本の夏。すごく楽しかったです♪
[良い点]
夏の田舎の風景と木々の息吹、空の青さが鮮やかで「何もないのがいいんだよ」の台詞にすごく説得力がありました。
共感覚の描写が具体的で、その感覚を持っていない私にも、すんなり頭に入ってきて状況が再生されました。
縁側のシーンから、冒頭の女子高生同士の遣り取りの意味が分かって、だんだん主人公が見ている世界の輪郭が明らかになってゆく仕掛けが、心地よかったです。
彼が何故、そんな夢を持つようになったのか、色々気になってするする読み進められました。
カラフルで賑やかな夏休みと、灰色で静かな冬休みの対比も、夏のあのひとときをより色鮮やかにしてくれました。
宿題。ギクッ!
いい味出してるおばあちゃんが、主人公を浮世離れした山の家から俗世に繋ぎとめてる感。
山中のマヨヒガのような家に住む彼と、主人公の名前との関連も、不思議な縁で繋がって、思わず膝を叩きました。
人とは違うそれを否定せずに受け入れてもらえる。その心地よさは、裏返せば、いつも息苦しい程の否定の中で暮らしていると言うことで……
世界の見え方は、共感覚に限らず、他人と一致することなんてないんですが、何故かみんな同じものを見ていると錯覚しがちです。
見る角度によっても、ものの見え方は違ってきます。
世間のみんなの認識と奏さんの認識の違いは、実はガラスの壁で、型に嵌まらない色波さんがそれを壊してくれて、すっきりしました。
世間サイドがこの壁を打ち破るのは難しそうですが、個人レベルでも壊せれば、そこから世界が広がって前よりずっと、自分の感覚と世界に自信が持てて、生きやすくなると思います。
調和のとれた絵は、ひとつの歌を奏でる……
読後の余韻も、どんな絵が仕上がったのかあれこれ想像するのが楽しかったです。
面白いお話をありがとうございました。
[一言]
多分、彼のような人が、昔は「魔術師」と呼ばれていたんじゃないかな、と思いました。
夏の田舎の風景と木々の息吹、空の青さが鮮やかで「何もないのがいいんだよ」の台詞にすごく説得力がありました。
共感覚の描写が具体的で、その感覚を持っていない私にも、すんなり頭に入ってきて状況が再生されました。
縁側のシーンから、冒頭の女子高生同士の遣り取りの意味が分かって、だんだん主人公が見ている世界の輪郭が明らかになってゆく仕掛けが、心地よかったです。
彼が何故、そんな夢を持つようになったのか、色々気になってするする読み進められました。
カラフルで賑やかな夏休みと、灰色で静かな冬休みの対比も、夏のあのひとときをより色鮮やかにしてくれました。
宿題。ギクッ!
いい味出してるおばあちゃんが、主人公を浮世離れした山の家から俗世に繋ぎとめてる感。
山中のマヨヒガのような家に住む彼と、主人公の名前との関連も、不思議な縁で繋がって、思わず膝を叩きました。
人とは違うそれを否定せずに受け入れてもらえる。その心地よさは、裏返せば、いつも息苦しい程の否定の中で暮らしていると言うことで……
世界の見え方は、共感覚に限らず、他人と一致することなんてないんですが、何故かみんな同じものを見ていると錯覚しがちです。
見る角度によっても、ものの見え方は違ってきます。
世間のみんなの認識と奏さんの認識の違いは、実はガラスの壁で、型に嵌まらない色波さんがそれを壊してくれて、すっきりしました。
世間サイドがこの壁を打ち破るのは難しそうですが、個人レベルでも壊せれば、そこから世界が広がって前よりずっと、自分の感覚と世界に自信が持てて、生きやすくなると思います。
調和のとれた絵は、ひとつの歌を奏でる……
読後の余韻も、どんな絵が仕上がったのかあれこれ想像するのが楽しかったです。
面白いお話をありがとうございました。
[一言]
多分、彼のような人が、昔は「魔術師」と呼ばれていたんじゃないかな、と思いました。
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