感想一覧
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拝読しました。
語られる事によって時間の積み重ねまでもを改変し、何もかもを侵食していくもの。
その発端に関わったがゆえに侵食されずに済んでしまった彼の、途方もない孤独と断絶が見事に描かれていると感じます。
常識とはいつだって多数派のもので、では道化でしかいられぬ彼の居場所は、一体どこにあるのか。
知らぬ間に変貌を遂げてしまった世界への恐怖感と同時に、そんなどうしようもない寂寞を思わせる作品でありました。
拝読しました。
語られる事によって時間の積み重ねまでもを改変し、何もかもを侵食していくもの。
その発端に関わったがゆえに侵食されずに済んでしまった彼の、途方もない孤独と断絶が見事に描かれていると感じます。
常識とはいつだって多数派のもので、では道化でしかいられぬ彼の居場所は、一体どこにあるのか。
知らぬ間に変貌を遂げてしまった世界への恐怖感と同時に、そんなどうしようもない寂寞を思わせる作品でありました。
丁寧な感想ありがとうございます!
ピエロの孤独と寂しさが上手く伝わってくれたみたいで嬉しいです!
ありがとうございました!
ピエロの孤独と寂しさが上手く伝わってくれたみたいで嬉しいです!
ありがとうございました!
- 倉田士郎
- 2017年 07月25日 22時25分
[良い点]
面白かったです。
ラストの展開のスケールの大きさに驚きました。徐々ににじりよってくるドリームランドの描写が恐ろしかったです。
[一言]
ピエロの彼は、狂気に取り込まれなかったけど、世界中全てが狂気に取り込まれた状態では、それがとても不幸なことに思えますね……。
面白かったです。
ラストの展開のスケールの大きさに驚きました。徐々ににじりよってくるドリームランドの描写が恐ろしかったです。
[一言]
ピエロの彼は、狂気に取り込まれなかったけど、世界中全てが狂気に取り込まれた状態では、それがとても不幸なことに思えますね……。
感想ありがとうございます!
周りと同じく気が狂うか、正気を保ったまま孤独に耐え続けるか、正解はないのだと思います。このピエロの語り事態がピエロの妄想という可能性だってまだ残っていますしね(笑)
ありがとうございました!
周りと同じく気が狂うか、正気を保ったまま孤独に耐え続けるか、正解はないのだと思います。このピエロの語り事態がピエロの妄想という可能性だってまだ残っていますしね(笑)
ありがとうございました!
- 倉田士郎
- 2017年 07月10日 08時46分
[良い点]
語り口が秀逸。長閑な田舎の風景がきらびやかな遊園地に侵されていくところがありありと浮かび、故郷が訳のわからないものに置き換えられる恐怖がじわじわ襲ってきます。
最初にリョータ君の話を否定していたらどうなったんだろう、と考えながら読んでいたのですが、否定してもミラーハウスは出現していそうですね。
遊園地にこいつは客でも従業員でもないと判断されたら牛やら猫やらと同じ末路になったんだろうか…。
[一言]
裏野ドリームランド広すぎぃ!
語り口が秀逸。長閑な田舎の風景がきらびやかな遊園地に侵されていくところがありありと浮かび、故郷が訳のわからないものに置き換えられる恐怖がじわじわ襲ってきます。
最初にリョータ君の話を否定していたらどうなったんだろう、と考えながら読んでいたのですが、否定してもミラーハウスは出現していそうですね。
遊園地にこいつは客でも従業員でもないと判断されたら牛やら猫やらと同じ末路になったんだろうか…。
[一言]
裏野ドリームランド広すぎぃ!
- 投稿者: 退会済み
- 2017年 07月09日 15時44分
管理
感想ありがとうございます!
増殖する遊園地の恐ろしさを感じていただけたようで、とても嬉しいです!
ありがとうございました!
増殖する遊園地の恐ろしさを感じていただけたようで、とても嬉しいです!
ありがとうございました!
- 倉田士郎
- 2017年 07月09日 18時40分
[良い点]
これまでなろうでホラージャンルを読んでこなかったことを後悔するくらい面白かったです。
ピエロの語り口に引き込まれてすいすいと読んでいき、最後に近くにつれ「まさか」と読者が感じたところで、あっという間に物語を畳んでしまう。うまく形容することができませんが、鮮やかな手法だと思います。
すべて読み終わったあとに、もう一度初めから読むとさらに怖い話に仕上がっていて、面白かったです。
[気になる点]
ピエロの出身地が『長野県M市』とあるのに対して、終盤にあるユーラシア大陸やアフリカ大陸などの現実的な地名が浮いてしまうような……?
ピエロ以外誰も認識していない現象をどうやって観測していたのかも気になりますし、盛り上がりのところなので、いっそ簡潔に「世界が飲み込まれた」にしてしまったほうが、怖さが増すかもしれません。
[一言]
面白かったです。
これまでなろうでホラージャンルを読んでこなかったことを後悔するくらい面白かったです。
ピエロの語り口に引き込まれてすいすいと読んでいき、最後に近くにつれ「まさか」と読者が感じたところで、あっという間に物語を畳んでしまう。うまく形容することができませんが、鮮やかな手法だと思います。
すべて読み終わったあとに、もう一度初めから読むとさらに怖い話に仕上がっていて、面白かったです。
[気になる点]
ピエロの出身地が『長野県M市』とあるのに対して、終盤にあるユーラシア大陸やアフリカ大陸などの現実的な地名が浮いてしまうような……?
ピエロ以外誰も認識していない現象をどうやって観測していたのかも気になりますし、盛り上がりのところなので、いっそ簡潔に「世界が飲み込まれた」にしてしまったほうが、怖さが増すかもしれません。
[一言]
面白かったです。
感想ありがとうございます!
拙作をきっかけに、ホラージャンルにも興味を持っていただけたらこれ以上に嬉しいことはありません!
ご指摘のところは、たしかに言われてみればそうですね(笑) 考えが足りてませんでした。次作からはこういったところも少し考えます(笑)
ありがとうございました!
拙作をきっかけに、ホラージャンルにも興味を持っていただけたらこれ以上に嬉しいことはありません!
ご指摘のところは、たしかに言われてみればそうですね(笑) 考えが足りてませんでした。次作からはこういったところも少し考えます(笑)
ありがとうございました!
- 倉田士郎
- 2017年 07月09日 10時32分
[良い点]
当初はホラーらしい退廃的情景に感じていた恐怖が、どんどん明るく賑やかな世界になっていく事への恐怖へと変わっていく。その新鮮な、しかし言われてみれば確実に覚えのある奇妙な感覚を味わえるのが非常に秀逸だと思います。明るく賑やかな狂気が、暗く退廃的な恐怖を呑み込んでいくというか。とにかく凄い作品でした。凄い。
当初はホラーらしい退廃的情景に感じていた恐怖が、どんどん明るく賑やかな世界になっていく事への恐怖へと変わっていく。その新鮮な、しかし言われてみれば確実に覚えのある奇妙な感覚を味わえるのが非常に秀逸だと思います。明るく賑やかな狂気が、暗く退廃的な恐怖を呑み込んでいくというか。とにかく凄い作品でした。凄い。
感想ありがとうございます!
楽しんでいただけたみたいでとてもうれしいです!
楽しんでいただけたみたいでとてもうれしいです!
- 倉田士郎
- 2017年 07月09日 08時37分
[良い点]
夏のホラー作品を巡っていて辿り着きました。
日常描写やその日常が怪異に浸食されて行く様が恐ろしく、とても面白かったです。
[一言]
最後まで読んだ後に読み直すと序盤の描写が全く違った物に見えて面白かったです。
全てが済んでしまった状況。例え自ら狂気に陥ってしまってもこんな状況下で自我を、思い出を保ち続けるのは辛いんだろうなあと思ったり。
果たして幸せなのはどちらなのだろうと思ってしまうのは神の視点を持つ読者故の想いなのかもしれませんが。
夏のホラー作品を巡っていて辿り着きました。
日常描写やその日常が怪異に浸食されて行く様が恐ろしく、とても面白かったです。
[一言]
最後まで読んだ後に読み直すと序盤の描写が全く違った物に見えて面白かったです。
全てが済んでしまった状況。例え自ら狂気に陥ってしまってもこんな状況下で自我を、思い出を保ち続けるのは辛いんだろうなあと思ったり。
果たして幸せなのはどちらなのだろうと思ってしまうのは神の視点を持つ読者故の想いなのかもしれませんが。
感想ありがとうございます!
なにぶんかなりスケールの大きい話ですので、白けた描写にならないように気を配ったのですが、上手くいったようでよかったです!
夏のホラー企画も一緒に盛り上げていきましょう! ありがとうございました!
なにぶんかなりスケールの大きい話ですので、白けた描写にならないように気を配ったのですが、上手くいったようでよかったです!
夏のホラー企画も一緒に盛り上げていきましょう! ありがとうございました!
- 倉田士郎
- 2017年 07月08日 22時35分
[良い点]
とても良いものを読ませてもらいました。
まずなによりピエロの語り口が巧い。しぜんと作品世界に引き込まれる筆致は見事なものでしたし、「ミラーハウスはありました。」とか、うまい差し込み方ですよね。
看板、ミラーハウス、観覧車と段階を踏んだ丁寧な展開になっているのはもちろん、その都度少年の反応を描いているのが、読者に対して実にやさしい作りになっています。
ともすれば現実でも、人々の思考回路や共通認識も、この作品のように知らず知らずの内にすり替えられていくものだよなあと。遊園地をなにかと連想して読めるのが、この作品の怖さを増幅させているように感じます。この点倉田さんのSF書きらしさが出ていますね。
ピエロに最後まで「ピエロ」でいさせた点も、彼が生き残るためには当然のことですが、作品の作りとして脇がしっかりしているなという印象です。語ろうとしたピエロの心境と諦念が、よく表れていたと思います。
簡単な感想で失礼します。素晴らしい作品でした。
執筆おつかれさまでした。
とても良いものを読ませてもらいました。
まずなによりピエロの語り口が巧い。しぜんと作品世界に引き込まれる筆致は見事なものでしたし、「ミラーハウスはありました。」とか、うまい差し込み方ですよね。
看板、ミラーハウス、観覧車と段階を踏んだ丁寧な展開になっているのはもちろん、その都度少年の反応を描いているのが、読者に対して実にやさしい作りになっています。
ともすれば現実でも、人々の思考回路や共通認識も、この作品のように知らず知らずの内にすり替えられていくものだよなあと。遊園地をなにかと連想して読めるのが、この作品の怖さを増幅させているように感じます。この点倉田さんのSF書きらしさが出ていますね。
ピエロに最後まで「ピエロ」でいさせた点も、彼が生き残るためには当然のことですが、作品の作りとして脇がしっかりしているなという印象です。語ろうとしたピエロの心境と諦念が、よく表れていたと思います。
簡単な感想で失礼します。素晴らしい作品でした。
執筆おつかれさまでした。
とても丁寧な感想、ありがとうございます!
裏野ドリームランドというテーマを最初に見たときに、ただ単純にお化けや殺人鬼を出しただけじゃつまらないよなあとあれこれ考えた結果、いつの間にかこんなにスケールの大きい話になってしまいました(笑)
ご指摘の通り、廃遊園地はまさに人々の思想などの比喩そのもので、舞台を田舎の村に設定したのも、自然のままの心を持つ人々が暴力的な文明に蹂躙されて様変わりしていく様を書きたかったためです。読みとっていただけたようで嬉しいです!
感想ありがとうございました!
裏野ドリームランドというテーマを最初に見たときに、ただ単純にお化けや殺人鬼を出しただけじゃつまらないよなあとあれこれ考えた結果、いつの間にかこんなにスケールの大きい話になってしまいました(笑)
ご指摘の通り、廃遊園地はまさに人々の思想などの比喩そのもので、舞台を田舎の村に設定したのも、自然のままの心を持つ人々が暴力的な文明に蹂躙されて様変わりしていく様を書きたかったためです。読みとっていただけたようで嬉しいです!
感想ありがとうございました!
- 倉田士郎
- 2017年 07月08日 22時16分
[良い点]
タイトルとラストが秀逸だと思いました。
[一言]
とても面白かったです。
すいすいと導かれるような語り口にどんどん引き込まれました。
諦めの瞬間の描写が、静かだけどそれが逆にリアルで……。狂気に陥る時(この場合は馴染もうとするとき?)ってこうじゃないかなって思ったり、悲しげな雰囲気に胸をうたれたり……。
ラストの一文が、勝手な解釈になるのですが『この世界には抗えないんだぞっ』て捕まる様な絶望感を暗示していて最高です。
小説としての骨太感もありました。
楽しい作品をありがとうございます。
タイトルとラストが秀逸だと思いました。
[一言]
とても面白かったです。
すいすいと導かれるような語り口にどんどん引き込まれました。
諦めの瞬間の描写が、静かだけどそれが逆にリアルで……。狂気に陥る時(この場合は馴染もうとするとき?)ってこうじゃないかなって思ったり、悲しげな雰囲気に胸をうたれたり……。
ラストの一文が、勝手な解釈になるのですが『この世界には抗えないんだぞっ』て捕まる様な絶望感を暗示していて最高です。
小説としての骨太感もありました。
楽しい作品をありがとうございます。
感想ありがとうございます!
ラストの一文に関してですが、まさにそのような感覚が伝わればいいなと考えていたので、上手くいったようですね(笑)
すでに終わった変化は変化でなく、はじめから狂気の中に生きる人々は自らが狂気のただ中にいることに気がつかない、という恐ろしさを表現したかったので、たいへんうれしいです!
ありがとうございました!
ラストの一文に関してですが、まさにそのような感覚が伝わればいいなと考えていたので、上手くいったようですね(笑)
すでに終わった変化は変化でなく、はじめから狂気の中に生きる人々は自らが狂気のただ中にいることに気がつかない、という恐ろしさを表現したかったので、たいへんうれしいです!
ありがとうございました!
- 倉田士郎
- 2017年 07月07日 22時23分
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