感想一覧

[良い点]
タイトルや題材から何となく小川未明の「赤い蝋燭と人魚」を連想しながら読み進めました。ハッピーエンドにはならないだろうなと思っていたので終盤の展開は切ないものの納得。足が4本の理由がはっきり描写されずぼかす感じにされていたのは良かったです。
せっかく姫様を助けたのに、人魚達の仕打ちは哀しかったです。仕方無いのかもしれませんが。
全体的に丁寧で一見淡々と進んでいきますが、気づけば吸い寄せられるようにのめり込んでしまいました。とても素敵です。

[気になる点]
書籍で読めば問題なかったかもしれませんが、段落が少ないためネットから拝見すると読みづらく感じます。丁寧に描写されている分、とても歯痒く思いました。
あまり詳しくはありませんが、ラノベなどでは読者のためにあえて段落を多めにすることがあるそうです。余白があることで視覚的に読みやすくする工夫だと聞いたことがあります。電撃大賞に応募されたとありましたので……、既にご存知でしたら申し訳ございません。
[一言]
長々と偉そうに書いてしまい失礼致しました……。他の作品も楽しみにしています！

[良い点]
木登りや血の臭い、戦争に対する考え方など、人間と人魚の考え方の違いがはっきりと出ているところが面白かったです。特に名前に対する考え方の違いが気に入りました。姫が主人公に名前を決めるように言ってきたところでは、人間と人魚の仲がひとつ進展したような気がしました。
また、主人公が成長しても、村に残っているところも良かったです。姫の言ったお前は私のものがどこまで本気だったのか分かりませんが、主人公は命を救われたこともあって、今でも本気だったと信じきっている純粋さが面白かったです。
今後の創作活動を応援しております。