感想一覧
▽感想を書く[一言]
良かったです。短編ながら読み応えがあり、まさに純文学という感じです。個人的には、クラシック音楽が用いられている点が嬉しく、また作品を格調高くしている気がします。何故、突然、音楽が流れたのか。しかし、それが独房にいる少女が外の世界へて羽ばたいていくきっかけになった。ラストに向けて、緊張感、透明感が増してゆき、最後の一文が作品を締めていると思いました。
拙い感想で申し訳ありません…。
良かったです。短編ながら読み応えがあり、まさに純文学という感じです。個人的には、クラシック音楽が用いられている点が嬉しく、また作品を格調高くしている気がします。何故、突然、音楽が流れたのか。しかし、それが独房にいる少女が外の世界へて羽ばたいていくきっかけになった。ラストに向けて、緊張感、透明感が増してゆき、最後の一文が作品を締めていると思いました。
拙い感想で申し訳ありません…。
香月よう子様
感想ありがとうございます
私は日々奪い、奪われて生きているような気がしてならないのですが、誰も奪えないもの、誰にも奪われないものがあるような気もしています。
香月様、どんな極限状態にあっても最後に心に残るものは何でしょうか?
残念ながら、というよりも幸いにも、と言った方がいいでしょうか、私は最後の最後まで、つまり命の紐が千切れる寸前という所まで追い詰められた経験がありません。ですから推測に過ぎないのですが、それはもしかしたら"希望"というものではないのだろうかと感じました。
そして希望とは光のようなもののような気がしています。闇を破り、道を照らし、愛する人を導く光。では、その光はどこから来るのでしょう。
きっとそれぞれの人々の心の中には他人が消すことのできない光源がある……
天から降り注ぐ光ではなく、自分の心の中から放射する光。それこそが希望であるような気がしてなりません。
と、以上のようなことを思いながら書いた掌編です。
作中冒頭の音楽は、サミュエル・バーバー作曲の "弦楽のためのアダージョ" と、ヨハネス・ブラームス作曲の "交響曲第四番" から受けたイメージをブレンドしたものです。ですから、作中の文章をお読みになっても到底具体的な曲のイメージは湧かなかったのではないかと思います。この点については、どちらか一方の曲に絞って書いた方が良かったのかもしれません。
>緊張感と透明感……
そのように受け取っていただき、とても嬉しいです。
うまく言えないのですが、純粋に人を思う優しさと強い意志を持った女性の、とてもしなやかで弓のように張りつめた心の透明感にいつも憧れています。もしかするとこれは一途に恋人を想う女性というよりも子を思う母の姿に近いのかもしれません。年齢には関係なく、凜として人を思い、涼やかな目で前を向いている女性は何よりも美しいと思います。
希望…… どうか私の心の中にある希望が真の希望でありますように。そして香月様の心の中にある希望がいつまでも光を放ち、愛する人を照らし続けますよう祈っています。
感想ありがとうございます
私は日々奪い、奪われて生きているような気がしてならないのですが、誰も奪えないもの、誰にも奪われないものがあるような気もしています。
香月様、どんな極限状態にあっても最後に心に残るものは何でしょうか?
残念ながら、というよりも幸いにも、と言った方がいいでしょうか、私は最後の最後まで、つまり命の紐が千切れる寸前という所まで追い詰められた経験がありません。ですから推測に過ぎないのですが、それはもしかしたら"希望"というものではないのだろうかと感じました。
そして希望とは光のようなもののような気がしています。闇を破り、道を照らし、愛する人を導く光。では、その光はどこから来るのでしょう。
きっとそれぞれの人々の心の中には他人が消すことのできない光源がある……
天から降り注ぐ光ではなく、自分の心の中から放射する光。それこそが希望であるような気がしてなりません。
と、以上のようなことを思いながら書いた掌編です。
作中冒頭の音楽は、サミュエル・バーバー作曲の "弦楽のためのアダージョ" と、ヨハネス・ブラームス作曲の "交響曲第四番" から受けたイメージをブレンドしたものです。ですから、作中の文章をお読みになっても到底具体的な曲のイメージは湧かなかったのではないかと思います。この点については、どちらか一方の曲に絞って書いた方が良かったのかもしれません。
>緊張感と透明感……
そのように受け取っていただき、とても嬉しいです。
うまく言えないのですが、純粋に人を思う優しさと強い意志を持った女性の、とてもしなやかで弓のように張りつめた心の透明感にいつも憧れています。もしかするとこれは一途に恋人を想う女性というよりも子を思う母の姿に近いのかもしれません。年齢には関係なく、凜として人を思い、涼やかな目で前を向いている女性は何よりも美しいと思います。
希望…… どうか私の心の中にある希望が真の希望でありますように。そして香月様の心の中にある希望がいつまでも光を放ち、愛する人を照らし続けますよう祈っています。
- 白鳥 真一郎
- 2017年 07月16日 21時42分
[良い点]
自由な詩的表現から(散文詩っぽい小説だな)と思わせつつ窓の外には残酷な現実が待ち受ける対比が良いと思います。「窓を開けて自由になるには相当の危険がある、かといって閉じ込められた自由なんて必要ない」女性の精一杯の譲歩としてのカーテンがありありと想像できました。
[気になる点]
失礼を承知ながら1点だけ。最後の一文で語り手が出しゃばり過ぎたような気がします。タイトルが「冬の朝の夢」ですので余韻を残したままフワフワと投げっぱなしにしても面白かったのかなと思いました。もちろんこんなの気にしなくても構いません。
[一言]
「夢」に相応しい幻想的で美しい文章だったと思います。「」や()ではなくダッシュで心内の表現していて今にも消えそうな言葉と決意とも取れるハッキリした言葉とを同時に伝えるピッタリな方法だと思いました。
長文での感想失礼いたしました。
自由な詩的表現から(散文詩っぽい小説だな)と思わせつつ窓の外には残酷な現実が待ち受ける対比が良いと思います。「窓を開けて自由になるには相当の危険がある、かといって閉じ込められた自由なんて必要ない」女性の精一杯の譲歩としてのカーテンがありありと想像できました。
[気になる点]
失礼を承知ながら1点だけ。最後の一文で語り手が出しゃばり過ぎたような気がします。タイトルが「冬の朝の夢」ですので余韻を残したままフワフワと投げっぱなしにしても面白かったのかなと思いました。もちろんこんなの気にしなくても構いません。
[一言]
「夢」に相応しい幻想的で美しい文章だったと思います。「」や()ではなくダッシュで心内の表現していて今にも消えそうな言葉と決意とも取れるハッキリした言葉とを同時に伝えるピッタリな方法だと思いました。
長文での感想失礼いたしました。
- 投稿者: 退会済み
- 2017年 07月10日 23時44分
管理
鰯 様
感想ありがとうございます
>「」や()ではなくダッシュで心内の表現していて今にも消えそうな言葉と決意とも取れるハッキリした言葉とを同時に伝えるピッタリな方法だと思いました。
このように受け止めて下さる方がいらしたことに、ほっと胸を撫で下ろしています。ダッシュを使うときにはいつも "この使い方で意図したとおり伝わるだろうか?" という不安が、かなりあるからです。
>タイトルが「冬の朝の夢」ですので余韻を残したままフワフワと投げっぱなしにしても面白かったのかなと思いました。
これは『彼女は誰だったのだろう……。過去の、いや、未来の私自身の姿だったのだろうか』という一文を夢の最後に挿入したことで、夢そのものが台無しになってしまったのでは……ということだと思います。
"誰が読んでも理解しやすくなるのではないか" という意図を持って、迷いながらも敢えて挿入に踏み切った一文でしたが、結果として作者の心の迷いが如実に現れて "夢" そのものが揺らぎ、さらに余計な説明によって "夢" までもが単なる説明文に成り下がってしまった……ということに、お言葉をいただいて初めて気付くことができました。感謝いたします。この最後の一文については本文中から除くことにしました。
作者の想いを汲み取って作品を読んでいただいた上、このように丁寧な感想をいただき、本当にありがとうございました。この上もなく嬉しいです。
――鰯様、夢とは不思議なものですね。それが本当に自分から生まれたものなのか、それともどこか遠くから自分を目指してやってきたものなのか……と想像していると、新しい夢の世界が現れてしまいそうになりますから――
感想ありがとうございます
>「」や()ではなくダッシュで心内の表現していて今にも消えそうな言葉と決意とも取れるハッキリした言葉とを同時に伝えるピッタリな方法だと思いました。
このように受け止めて下さる方がいらしたことに、ほっと胸を撫で下ろしています。ダッシュを使うときにはいつも "この使い方で意図したとおり伝わるだろうか?" という不安が、かなりあるからです。
>タイトルが「冬の朝の夢」ですので余韻を残したままフワフワと投げっぱなしにしても面白かったのかなと思いました。
これは『彼女は誰だったのだろう……。過去の、いや、未来の私自身の姿だったのだろうか』という一文を夢の最後に挿入したことで、夢そのものが台無しになってしまったのでは……ということだと思います。
"誰が読んでも理解しやすくなるのではないか" という意図を持って、迷いながらも敢えて挿入に踏み切った一文でしたが、結果として作者の心の迷いが如実に現れて "夢" そのものが揺らぎ、さらに余計な説明によって "夢" までもが単なる説明文に成り下がってしまった……ということに、お言葉をいただいて初めて気付くことができました。感謝いたします。この最後の一文については本文中から除くことにしました。
作者の想いを汲み取って作品を読んでいただいた上、このように丁寧な感想をいただき、本当にありがとうございました。この上もなく嬉しいです。
――鰯様、夢とは不思議なものですね。それが本当に自分から生まれたものなのか、それともどこか遠くから自分を目指してやってきたものなのか……と想像していると、新しい夢の世界が現れてしまいそうになりますから――
- 白鳥 真一郎
- 2017年 07月11日 05時52分
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