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[良い点]
補陀落渡海を徹底取材して書かれているところがよかったです! 気になる点に書くかどうか迷いましたが、蘊蓄が楽しすぎてストーリーパートが特に気にならなくなる自称京極病が発症しました。
「その解説wikiで見た」という作品が多い中、地道なフィールドワークをこなして独自の情報を得る努力を惜しまない方はそれだけで貴重な存在だと思います。
[一言]
明和水産スレから読みはじめ、猿噛み島を経てやっと夏ホラーまで戻ってきました。これらの蘊蓄群を読んでいるだけでニヤニヤが止まりません。
怖い島スレは数年前に一度読んだ気がするのですが、まさかほとんどの長文が一人の方の投稿とは思っていませんでした……よく見たら本当に文体とレイアウトが一緒です。興味深い奇習や奇祭をまとめてくださってありがとうございました。
  • 投稿者: 久陽灯
  • 2017年 10月16日 22時30分
久陽灯さん、わざわざ感想ありがとうございます^^。
補陀落渡海について褒めてくれたのは素直にうれしいです。読者置いてけぼりの公開オナニーになるのではないかとの懸念もありましたが、ちゃんとついてきてくれる人もいらっしゃるようですね。
マニアックな面に火がつくと、物語そっちのけで薀蓄披露に走るのは、まさしく京極テイストなのでしょう。ですが、僕はあの人の黒手袋がどうにも生理的に受けつけない。あの中二病ぶりはいかがなものか……。あの人も僕の師匠・諸星大二郎のファンらしいが、どうもベクトルが異なるような気がする。まあ、そんなことはどうだっていい。

……そうですか、数年前に『怖い島~』のスレッドを読んでくれたとは、世間は狭いものですね。
忘却の沼地でもがく僕が、特別に裏事情を語りましょう。久しぶりに感想をくれた方のための、ボーナス・トラックのようなものです。
いまや見る影もないほど場末の過疎地となってしまいましたが、往年の『明和水産』は大多数の閲覧人数を抱える掲示板でした。明和全盛期には、『3年ROMってからレスしろ』という厳格な格言があるほどで、下手なレスをしようものなら手ひどいしっぺ返しをうけ、ここには怖い人たちがいるものだ……と恐れたものです。
そのなかで、明和にこなれたころ、僕が立ちあげた『怖い島・いわくつきの村・総合』スレッド――実ははじめ、別の弱小画像掲示板『もぐもぐ』なるところで、ひっそりと書かれていたものでした。かれこれ8、9年ぐらい前のことです。
 
『もぐもぐ』の管理人(埼玉県在住の自営業の方だとおっしゃってました)とは、裏でメールでやりとりするほど仲良くしてくれました。
ところが、2ちゃんねる系の下世話な掲示板でよくあるように、荒らしが『もぐもぐ』を襲い、それに噛みつくコテハン(今でも名前を検索すると出てくる右翼思想の某活動家)がいて、しまいには殺害予告の書きこみが見つかり、警察沙汰になるというトラブルに発展しました。事態を収拾しているうちに、『もぐもぐ』の管理人が心を病んでしまい、あえなく閉鎖の憂き目にあいました。――これもよくある話です。

せっかく渾身のスレッド『怖い島~』を続けていたのに、とつぜん削除されてしまい、無念の涙を飲んだものです(データは残してあったので、すべてを失ったわけではなかったのですが)。
余談ですが、『怖い島~』を立ち上げたそもそもの理由は、某下衆な雑誌ナックル系の単行本で、まんま『実録 怖い島 伝説の奇祭編』
https://www.amazon.co.jp/%E5%AE%9F%E9%8C%B2%E6%80%96%E3%81%84%E5%B3%B6%E4%BC%9D%E8%AA%AC%E3%81%AE%E5%A5%87%E7%A5%AD%E7%B7%A8-%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%B7%E3%82%A3%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9/dp/4776729334
という胡散臭さ全開の漫画本を読んだところ、いたく感銘をうけ、パクったわけじゃないけど、分量を縮小してスレッドに書きこんだのが出発点だったのです。

この本で開花し、島マニアとなった僕はさらに情報が欲しかった。ところが、いくら探せどもこの手のスレッドは見つからない。
……だったら、僕自身が作ろうかと思い立ちました。いろんな島の本を買いあさり、はては純粋にネットサーフィンでまさぐり、情報をかき集めたものです。下衆な掲示板上とはいえ誠実につとめ、精度を高めるため、信憑性の低い眉唾のネタは除外しました。水面下で、かなりうるさい選定がなされているのです。それにしても、我が国の島には、ネタがゴロゴロしていることよ!

それで、『もぐもぐ』が閉鎖し、喪に服す意味で半年ばかり待ったあと、当時のライバル掲示板だった明和水産に、コソッと移植したのです。
そうです。9割以上が僕の書きこみです。ついつい興が乗ると長文になりがちで、たまに叩かれましたが、しまいには誰もがスルーしてくれ、もはや僕のブログ状態。
時折、専用の島サイトを立ちあげて欲しいとの要望もありましたが、面倒くさがりの僕は(長文を書くだけで充分面倒くさいのですが……)寄生虫のように明和にこだわりました。ちなみに前作『怖い島~』は、明和でNO.1の閲覧数を誇ります。そんなことはどうでもいいでしょうが。閲覧数なら、『なろう』で増やすのが建設的でしょう。

こう見えて小説の執筆にかけてはダラダラと四半世紀をかけてきた僕は、このスレッドの完成により、小説のネタが集まりました。なんと、自前で小説のネタになるスレッドを作ってしまったというわけです。今後、僕が作る作品は、この格納庫から出されるものが多いでしょう(事実、次回作である連載モノもそうです)。ですが、スレッドを公開している以上、誰かに先を越されるというリスクを秘めています。ひっそりとネタ帳だけにとどめておけばいいものを……。きっと僕は真性のマゾにちがいありません。

たかが2ちゃんねるの派生である画像掲示板ごときで、なにをムキになっているのか、さっさと執筆活動すべきではないか。公募にでも出せばいいのに、こんなことをやっているのは時間の浪費ではないかという意見もあると思います。まったくそのとおりです。掲示板に時間を費やしている輩はアホです。遠回りしてきた僕は紛れもなく抜作でしょう。

ですが、この島ネタを続けているうちに、いろんな分野の好奇心が芽生えたのも事実です。前々から民俗学に興味があったのですが、さらに傾倒するきっかけを作ってくれました。こんな遠回りしたからこそ得るものもあったのです。やはり人生、急がば回れです。
よければ、『怖い島~』のスレで気に入ったものがあったら、遠慮なく小説のネタに使ってみてください。それで会心のデキが生まれたのなら、僕が4年と5ヶ月にわたって苦心した甲斐もあります。
[良い点]
意外な展開でした
[一言]
読ませていただきました、面白かったです。

私も評価もブクマも伸びずに悩んでいる者の一人です。

ですが書き手として、互いに良い作品が描けるように一緒に頑張っていきましょう。
  • 投稿者: 退会済み
  • 23歳~29歳 男性
  • 2017年 08月24日 08時29分
管理
>私も評価もブクマも伸びずに悩んでいる者の一人です。

喝、喝、カーーーツッ!
たとえ地面を這いずるような低評価で、ブクマされようがされまいが、僕はちっとも悩んではあらへんで^^。
そもそも、マイノリティーな題材を扱った作品ばかりなので、評価されないのは当たり前でしょう。
とにもかくにも、遅筆でもいい、良質の作品を年月をかけて積み重ねていくだけです。

いつか大多数の一般読者の琴線に触れるほどクリティカルな一本が当たれば、連鎖的に爆発的に、過去の作品が再評価されるときがくると信じてやるだけです。だから、たとえ小粒な短編でも手抜きはしてはいけないのです。
僕なんか『なろう』に登録してから、たかが半年。いまは暗い繁みのなかを這いずるカマドウマ(別名・便所コウロギ)にすぎませんが、いまは雌伏のときを耐え忍ぶのみです。

いずれにせよ信念をもって、ともに戦いましょう。評価されないからって、自滅したらアカンですよ^^。
[良い点]
これからどういった展開になるのでしょうか。
かなりオリジナリティ溢れる話っぽいのが気になります。
  • 投稿者: ななかまど
  • 2017年 07月16日 19時03分
祐遍和尚を使った作品は、古今東西の小説を見わたしても、おそらく僕しかいまい!
どうよ、このデキ!
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