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[良い点]
冠礼の様子がとても丁寧に綴られ、厳かな成人儀礼の様子が目に浮かぶようでした。
しかし、特別な儀式であるのに、恪はあろうことか退屈だったのですね。
恪が有能で強者であるが故の高慢を危惧し、父と張承がせっかく「元遜」という字を与えてくれたのに、ついぞその事を有難く思うことなく父と張承の危惧した通りとなってしまったのは残念でした。
しかし、馬糞と鶏卵の下りにあった孫権との親分・子分の関係をみるに、こういう傑物は太く短く凡庸な者には理解の及ばぬ、孤高の生涯を全うするものと心得ました。
是非、他の傑物のお話も読んでみたいと思える作品でした。
それでは引き続き、コンテストをお楽しみください。
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