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[良い点]
 主人公がラミアに転生するきっかけとなったのが下半身の事情であっただけに最初は安易なハーレムものに移行するのではと少し思ったものの全くそんな事が無かった。
 しかも容赦なく人を食う。そして人間の子を拾った事による葛藤。主人公が完全にラミアであるが為の苦悩がとても良かった。

 ちょくちょく差し挟まれる言葉回しにも秀逸な点がおおい。「きのこの大山脈」はその中でも星を20はあげたかった。

 何気にエルフが自爆覚悟でとった作戦も個人的にはかなり評価したい。
[気になる点]
 短い、もっと読みたかった。
 完全に我儘なのは百も承知二百も合点でそう言いたい。ただあそこで終わるからこそのこの読了感なんだよなぁ、と思うとそれもままならない。
 唯一気になる点があるとすれば、今のこのアンヴィヴァレントな気持ちだけである。
[一言]
「暖かいかよ」「尊い」「ラミアもシエルも優勝」等色々な言葉が思い浮かんだが、一言書き表す事を許されるなら断然「ありがとう」である。
これはラミアが最後に言った言葉でもあるが、こちらもそれは同じである。

「ありがとう」、ただそれだけである。
[良い点]
よかったです...
[一言]
厳しいけど二人だけの優しい世界
  • 投稿者: シラッチ
  • 18歳~22歳 男性
  • 2019年 03月12日 14時29分
わあ、古い作品に感想ありがとうございます。
ふつうに生きるのも苦しいような、豊かではない世界。さらに障害の多いふたりではありますが、仲良く身を寄せ合って、シアワセにやっていくと思います。
[一言]
拝読しました! 感想の書き込みが遅れて申し訳ない。

オープニングの「下半身大蛇」は既読だったのですが、まさかこんなにピュアなヒューマンドラマに繋がっていたとは! 転生者でTSで魔物で人食いで……ともう何重苦か分からない業を背負いながら、それでもまったく怯まないラミアの生き様がかっこよかったです。飢えた人間の子供をどう癒し、食わせるか、自分の食糧はどうするか、正体を気取られないようにするか。彼女の課題は常に具体的で、それをひとつひとつクリアすることで日々が進んでいく。そしてその真ん中には常に「シエルが好き。シエルを幸せにしたい」という気持ちがあるのですね。考えてみれば家庭生活ってそんなものかもしれません。シエルへの気持ちが母性なのか恋愛感情なのかは分かりませんが、種族の違いとか倫理観とか、ぼやっとした概念のみで苦悩しないところに血の通ったキャラ造形を感じました。また、魔物としてのアイデンティティを否定しない態度も頼もしかったです。業を背負ったままでもシアワセに暮らせるのだなあ。

文章については今さら私が申し上げることもなく、程よくライトで作風に相応しかったと思います。
構成にも無駄がなく、グイグイと読まされました。特にエルフ狩りからの流れは、単に人間以外の捕食を描写しているだけかと思ったら、二人の転機に繋がっていて感嘆しました。ほんとに無駄がない!
序盤と立場が逆転した看病、シエルの献身……このあたりはもう気が休まりませんでした(笑)。もしかしたら悲劇なのかも、「シアワセな生活」は皮肉なのかも、とハラハラし通し。ラミアに感情移入して読んでいた証拠ですね。

特に欠点らしい欠点が目につかないのですが、敢えて言うなら第一話から受ける印象とそれ以降のカラーの乖離でしょうか。なろう的な異世界転生をおちょくるノリの作品だと判断される恐れがあるかなと思います。コメディを求めて入ってきた人も最後まで読んでしまうほど力のある作品なのですが、反対に純愛ものやヒューマンドラマが好きな方は最初で脱落してしまうような。本当はそういった層にこそ読んでほしいのですけどね……。

ともあれ、笑えて泣ける良作でした。ありがとうございました。
  • 投稿者: 橘 塔子
  • 女性
  • 2018年 03月14日 22時56分
お返事遅くなってすみません…!
読了ありがとうございます。過分なお褒めのことばに恐縮しております。

第一話とそれ以降の雰囲気が違う、は、以前より複数言われており自分でもそう思います…もともと違う作品でしたしね。
でも両方の客を逃すというのはおっしゃる通り、危機感を持つべきでした。
いっそ大掛かりな改稿をしてしまおうかな…

厚意に乗っかっての自薦でしたが、お願いしてほんとうに良かったです。感想とご指摘、ありがとうございました!
[良い点]
 全体的にただよう不安感が一時の幸せを輝かせてくれる物語構造。
[気になる点]
 ラミア、吸血じゃなくて丸のみなのか。人間ベースなら脚部分がいくつかのトカゲみたいに変形していったのかもしれないけど、大型蛇が人間女性に擬態する形で進化したのかと普段SF系思考を持っている作者の嗜好から考察するのが楽しかったり。
[一言]
 きのたけ……wwwww
 一度落として持ち上げる!
レビューもありがとうございました!

そーです、下半身が蛇の人間ではなく、餌をさそうため美女の擬態をもつ蛇の魔物、がこのラミアです。そのため内臓や骨格、生態なんかも蛇寄りですねー
[良い点]
恋は盲目とは言うけれど、恋愛感情ではない愛情にも盲目感はあるのだなぁ。
[気になる点]
3話目の途中までシモネタのコメディーだと思って読んでたのに、不意打ちでシリアスに持っていってひどい。
[一言]
ルアーってすごい。
  • 投稿者: 寝る犬
  • 2017年 08月23日 17時20分
壮大な異類異世界転生の葛藤物語のオチがアレとは、おてんとうさまも不意をつかれたにちげぇねえ!

作者もシエルも、茶化したわけじゃなく本気で彼らがシワワセに生活できる方法を考えたらこうなったんですけどね(笑)
[良い点]
 活動報告で気付いて、一気読みしました。
 大変に濃厚なおねショタと、生前とは異なる身体との折り合いを付けるための奮闘は、読み応え充分でした。
 オチはちょっと笑ってしまうような内容といえど、そこに至るまでの苦慮苦悩を思えば、「良かったね」と言えるものでした。
[一言]
 (あくまで今作だけの話ですが)身体が変わるだけで恋愛感情その他諸々も引っ張られて変化した、という解釈でしょうか?
 それとも或いは、シエルに抱いた感情は性別不問だが結果的におねショタになった(こっちのほうが好き)のでしょうか。
 見落としていたかもしれませんが、個人的にはもう少しクローズアップして頂きたかった感もあります。

 何はともあれ、二人で今後も苦難を乗り越えていく姿が想像できる明るいエンディングに胸を撫で下ろした次第でございます。

 完結、お疲れ様でした。
感想ありがとうございます。
楽しんでいただけてなによりです。

疑問に思われた点に関しては、作品だけで補完できなかった未熟のいたすところで、反省しきりです。改稿、あるいは次回作へにて挽回できればと思います。
ゆえにたいへん格好悪いことではありますが、こちらで解説にて、疑問に答えさせていただきますね。

>体が変わるだけで感情も引っ張られるか?

いいえ、自動的に変わるのは生態と本能だけです。
「シエルが好き」は、恋愛としての好きではなく、ともに生活をしたなかではぐくまれていった、性別も種族も超えての親愛ですね。わたし達が犬猫に対するものと同種同居人以上のつよい想いをもつのと同じ種類でしょう。母性とも言い切れない、その存在がいとおしい。提示されたものの二番目ですね。

ただ「女性である」というのも生態ではあるので、のちにシエルが素敵な男性に成長すれば、このちょっとぼんやりした魔物はフと自分が女性であることを自覚し、そこから恋愛感情が芽生えるかもしれません。

ほんというと、プロットでは彼らが子供を成すところまで構想がありました。
が……なんか、彼らはこのままのほうがいいような気がして……

彼らが親友となるのか夫婦となるのかは、未知数のままにしておこうと思います。
[一言]
面白かった!
まさか解決方法が思い込みとかwwww
なんでだろうと突き詰めれば行き着く結論だろうけどw

異種同士の家族、いいですねぇ( ˘ω˘ )
  • 投稿者: totto
  • 2017年 07月31日 21時06分
特定の生物の生餌しか食べられず、どうしても食べ物と認識できないで餓死してしまうというのは、野生生物アルアルでして。ほんともう、そういう脳みそなんですよね。爬虫類に限らず大型魚や蜘蛛などなど、飼育者がつきあたる第一関門となっています。
ペットショップで買える動物なら、ペットショップに生餌が売っておりますが……

どうしてもそれが手に入らないとき、どうするんだろう?作者なりにウンウン唸って考えますと、シエル君の行動に行きつきました。
書き上げた後調べてみますと、それで成功した例はあるようです。(やっぱりダメだった例も多数あり)

コミカルで間抜けで脱力してしまいそうだけど、作者もシエル君も、悶絶しながら策を絞り出したのです。
「まさかwww」と、笑いながら驚いてもらえたら大成功ッ!!

読了ありがとうございました。また異種族ものはなにか書きたいですね。
[一言]
身体的盲目よりも、心体的盲目の方が周りを見えていないということですね!
  • 投稿者: totto
  • 2017年 07月31日 13時30分
身も蓋もないはなし、同居人の足音がテクテクじゃなくズリッズリッな時点で、ばれてないと思ってるほうがおかしい(笑)

希望的観測、でヤツですかねえ
[良い点]
滲む背徳感を包み込む愛のカタチ。人外おねショタこそ大正義!
[一言]
前回のコメントは、某エ〇マンガ先生に登場する人物の
セリフに絡めたジョークですのでお気になさらずー(汗)
  • 投稿者: 屯田兵
  • 2017年 07月31日 12時41分
エ〇マンガ先生 < あっ、なるほど、すいません未読未視聴で空気読めなくてすいません……(笑)
[一言]
毎日一話ずつ読んでいこうと思っていたのですが、三話読んだら六話まで一気に読まされました。そこで集中力が切れたので離脱。

本当に単なる印象なのですが、しっとりとしていてウェットな心象です。
儚くて脆くて細い幸福。いつ台無しになってしまうのか、そんな不安感が常に付きまとう。
悲しいというわけではないですが、どこか泣きたくなるような雰囲気、空気感がずっと漂っている感じがします。

僕がラミアの立場だったら、多分シエルが元気になるまで耐えられなかっただろうなと思いました。
普通の食事がのどを通らず衰弱していく姿を見て、そこで諦めてしまったんじゃないかと、そんなことを考えました。
少しずつ人間が死んでいくのをただ見てるって、つらいですよね。もちろん死にかけてる方もつらいだろうけど。
強い愛情と希望……よりむしろ、とにかくやれることなんかしなきゃっって思考停止して駆けずり回ってないと、耐えられないんじゃないかと思います。
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