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[一言]
最後のシズクちゃんが戻ってくるところ、ちょっとうるっときました。

個性的な幽霊のメンバー、やり取りがテンポよくてサクサクと読めました。

硬い文章を読みなれていない私にも地文が読みやすかったです。

面白い作品を読めて大満足です。
早速お読みいただいた上に、素敵なご感想までお寄せいただきましてありがとうございます!

本作はホラー企画の参加作品でありまして、プロットを組む段階で『ホラーとはなんぞや。読み手を驚かせる仕掛けや恐怖を煽るような物語でなくとも、ホラー足りえるのだろうか?』という考えで創りました。

幽霊といえど、そこに至るまでの人生がある。人を驚かすのにも、その地に留まっているのにも理由があるのではないか? 
ホラーとは正反対の、コメディ的要素を前面に出してもホラーは成立するだろうか?
幽霊を血の通った登場人物として描くことで、新しい効果が生まれるのではないだろうか?
がテーマでありました。お楽しみ頂けたようで、私も大変うれしく思います。ありがとうございました!
[一言]
泣いちゃいました。

幽霊に守ってもらった女の子の喜び、胸に響きました。
  • 投稿者: 森彗子
  • 女性
  • 2018年 06月26日 15時08分
森彗子様、ご感想有難うございます!
『廃園ガーディアン』は去年のホラー企画参加作品でありまして、『ホラーとはなんぞや』から始まり、ホラーの新しい形を探して産まれた作品であります。気に入って頂けたなら幸甚にございます。有難うございます!
[良い点]
 心霊スポットと化してしまった廃遊園地に住みついた地縛霊たち。興味本位でやってくる者たちを脅かして、追い返すといったシチュエーションが面白かったです。遊戯設備を整備する霊、捨てられた缶等の清掃する霊といった小ネタの笑いも楽しめました。
 霊たちの団結力とフットワークの軽さも見物で、そうした部分もきっちりと作り込まれています。それはシズクを助けるためにも発揮されており、遊戯施設を活用するエピソードは痛快でした。
 別れはシーンもいいですね。よい心持ちで読み終えることができました。

 今後の活動を応援しております。
[一言]
はじめまして。

「廃園ガーディアン」

拝読させていただきました。
とても面白かったです。
朽ちていく遊園地を守り、最後まで園と共に在ろうとするサジや仲間たちが魅力的でした。
亡くなっている絶対的な哀しさがありながら、気心の知れた関係だからこその軽妙な会話や間が可笑しかったりほっこりしたり。幽霊だから、業や些末事といった生きてる者が背負う煩わしさから彼らは解放されていて、自分の思いだけでいられる姿を少しだけうらやましくも思いました。
遊園地は夢の国という前提を崩さないまま、シズクを守りきれるのか読みながらハラハラしました。
とても良いラストだなと思いました。

幽霊を異形、モンスターのように描くこともホラーのひとつの楽しみ方だと思います。
けれど幽霊もかつては生きていた人たちなのだと、敬意をもっての描かれ方にとても、胸にくるものがありました。

読ませていただいてありがとうございました。

鷹樹さまの活動報告でのやりとり、いつも楽しく拝見させていただいております。(アイスクリーム談義、楽しいです)
アイスの美味しい季節ではございますが、厳しい暑さです。ご自愛くださいませ。
執筆活動、応援しております。
  • 投稿者: 柏木 薫
  • 2017年 08月10日 02時44分
柏木 薫様、ご感想ありがとうございます!
愉しんで頂けたようで何よりです。徹夜が報われた思いです。

「残酷で恐ろしいお話ばかりがホラーではあるまい。もっと色々やってもホラー足りえるはずだ」という逆張り精神と、「幽霊も元は人間。そこに残る以上は何か理由や想いがあるはずで、そして舞台は遊園地。そこで繰り広げられる怪異譚には、何か深い理由があるのではないか?」 という思いによって生み出されました。

遊園地は夢の国。そうあれかしと生み出され、そうあるべくして存在し、たとえ廃れてしまっても、その想いは残り続ける。思い出は色あせてしまっても、きっと輝き続ける。
そのような遊園地を舞台として「ホラー」を綴るには、このような形が相応しいのではないかと考えたのです。お読みいただきまして、ありがとうございました。ご感想まで頂きまして幸甚に御座います。思わず10回くらい読んでしまいました。

あらま! アイスクリーム談義! なんだかお恥ずかしいです。HAHAHA!
アイスってひんやり心地よくて、甘くて、でも甘いだけじゃなくて、いろんな種類があって、まるで夢のようではありませんか。素敵。
セブンに「温州みかん氷」、鷹樹様に教えて頂いてすぐに購入したのですが、美味でした。カロリーも低いしね!
しかし食べ過ぎはお腹が……。気を付けます!ご心配&応援ありがとうございます!
[一言]
最後まで楽しく読ませていただきました。
幽霊の視点の物語は、上手く捻ったなとニヤニヤしながら読みました。
幽霊とは残留思念である。と何かの書物で読んだことがあるのですが、生前の行いを反映させ高度ではあるのですがルーチンワークを繰り返す裏野の住人たちに、妙な説得力がありました。
廃園になった経緯、住人がそれぞれ集まってきた理由。設定にムリがなく本当に上手だと感じました。物語のいい下味になったように思います。上手い書き手はこういうところがしっかりしておりますね。
「〝子供が消える〟という噂の真実」に関しても、自分は虐待がらみの本ばかり読み込んでいた時期がありまして、虐待者の多くは書かれたような行動を取る印象がありました。よく勉強なさっていると感心いたしました。
序破急もしっかりしている。序で現状を描写、破で裏野のバックボーンを描き、そして急で物語の本題に突入。引き込みが巧みです。まんまとやられ、更新を待ちわびていました。
ラストのシズクの叫びは、いいシーンでした。シズクが救われ、浦野の住人たちが報われた。すこしウルッときましたよ。
自分もいつかはこういう作品が書きたい、と思いました。
読み終えて、自分も企画に参加すればよかったと思いました。
  • 投稿者: もり
  • 2017年 08月07日 10時58分
もり様、ご感想ありがとうございます!

遊園地という楽しいはずの場で繰り広げられる惨劇。そのような作品が多い中で、「自分の色を出すにはどうしたらいいだろう?」と考えたのが〝幽霊視点〟でした、先にpeco様がおっしゃられたように、お化け屋敷感も出せれば全体の雰囲気がまるっと収まるという狙いもあります。
遊園地は、廃れてしまっても夢の国。セピア色の世界に、新たな色が宿る物語。そんな世界観を目指しました。お気に召していただけたのならば幸甚です。

ホラーといえば(和も洋も)設定そのものがフワッとしていて、そこが不気味さを醸し出していると思うのですが、幽霊側の物語を書くにあたって、彼らがどうして裏野ドリームランドに拘るのか、という部分を意識して浮き彫りにさせました。

不可思議な噂に関しては、サジたち主人公の怪奇性が少しでも際立つように、単純でいかにもありえそうな理由を持たせました。虐待のくだりは、初めて聞いた時はショックを受けたものです。子供にとって、ここまで地獄染みて楽しくない遊園地もないだろうな、と胸が痛みました。

序破急はかなり意識しました。基本に忠実。それも王道の一環と考えております。だからこそ描写の省略と短編作りが苦手なのですが、今回は3万文字以内に序破急に、最後に転を置けたので良かったなと自分で勝手に満足しています。コンテストにでも出してみようかしら。HAHAHA!

恐らく、こうした柔らかな作品はもり様の方が私より上手く仕上げられると思うのです。作品を拝見しても、やはりそういう空気が文章の裏に流れている気配を感じられて驚いたものです。是非次は一緒に参加しましょう! 
[一言]
『廃園ガーディアン』拝読いたしました。
以前書かれた『精神的瑕疵あり』風の作品かと思いきや、ガラッと雰囲気を変えてきましたね。
主人公のサジといい、他の面子といい、きっちりとバックボーンが設定されていて、感情移入しやすかったです。
双子ちゃんの背景なんかは、うるっときて危なかったです。
特にサジの人物造形が良かったですね。
ルールを自分に課して、それを守り抜くというのは、なかなかハードボイルドしていて、引き込まれました。好き。
外見のデザインも、これが怪異譚であることを思い出させてくれて、良い仕掛けだったと思います。
謎の部分も、「よくわからない」で済ませて、過剰説明していないところも、良い略し方でした。
私も白笹様も、どちらかというと説明過多な傾向があるので、私も略し方を練習中ですが、白笹様も練習しているのだなぁと感じた次第。(まけるもんか!)
ストーリーラインに関しては、『裏野ドリームランド』が廃れてしまった展開をいかにも現実にありそうな仕立てにしている所に好感が持てました。
そして、後半にきちんとサスペンス要素を組み込んで、きっちりと盛り上げているところが良かったと思います。
映画の『スティング』みたいな、チームものも好きなので、好みにストライクでありました。
アトラクションへの導入方法が無理なく、園全体を大きく使っていて、イベント企画として用意されていた空間を伸び伸びと使っている印象です。悪いオオカミは散々な目に遭ってこそでありますからね(今回は「深海魚」か)。
どうオチをつけるのか、ワクワクして読んでおりましたが、ラストのラストで、小さな奇跡を持ってきましたか。
あ、あぶねェ! 泣くとこだったぜ。
胸糞作品ばかり書いている私も、見習わなければ。

私も参加したかったなぁ。
「遠くに見える観覧車を目印に、園に行こうとするけど、なかなか辿りつけない」
というプロットを組んでいたのに、参加表明忘れてました。トホホ...

タイトなスケジュールだったみたいですが、完成品を読めて良かったです。
ありがとうございました。

鷹樹様、ご感想ありがとうございます! すぐに返信をと思っていたのですが、嬉しくて何度も読んでいたら日が昇ってしまいました。すみませぬ!
ひと眠りしてごはんも食べて、今はバッチリ。HAHAHA!

今回は「ホラーとはなんぞや」という所から初めまして、「幽霊が出ていて、舞台が整っていて、驚きという要素があれば、恐怖がなくてもホラー足りえるか」という挑戦でした。
前回の『精神的瑕疵あり』では純ホラーを目指しましたが、今回はやったことのない事をしようと、コメディホラータッチに挑戦しました。お気に召していただけたのならば、幸甚に御座います。

私個人の考えとして、『設定は細かく作りつつも、根幹となる部分はフワッとしているのが和ホラー』だと考えておりまして、サジの「腕しかない」という部分は見た目のインパクトと、色々想像してほしいという思いと、シズクとの行動中にも腕だけのサジが先導する事によって、これは怪奇譚だという認識を継続してもらう狙いでした。鷹樹様の読みが相変わらず鋭くてびっくりぽんなのと同時に、しっかり読んでくれているのだなぁと嬉しくなりました。感謝に御座います!

謎の部分(特にサジの造形)に関しましては、ホラー要素である各アトラクションの真相はわざとコメディに、サジの造形などは黙して色々想像してもらう。という手法を取ってみました。一応の設定は存在するのですが、しっかり蓋をするのです。上手くいったようでほっとしました……。

怖いだけのホラーではなく、起承転結のあるストーリーを目指して深海魚男とシズクに登場していただきました。今回はせっかく舞台が広いのですから、のびのびと使ってみようと思いました。深海魚男にはホームアローン的に色々な目に遭ってほしくて、コーヒーカップまで新設してしまいました。HAHAHA!

ラストも今までの私らしくないかなと思いましたが、しんみりとしてほんのり暖かい読後感を持って欲しいなと、あのような形になりました。お気に召しましたら幸いに御座います。

鷹樹様の作品も読んでみたかぅたのですが、エントリーできなかったのは痛いですね……。「裏野ドリームランド」の名称を変えれば可能とは思いますが、企画に参加できていないというのはモチベーションも上がりませんしね……残念です。

きついスケジュールでしたが、締め切り内に収めることができて良かったです。お読みただきまして、こちらこそありがとうございました!
[良い点]
めっちゃ面白いですねw

お化け屋敷の裏側を見ているようで新鮮です!
peco様、ご感想ありがとうございます!

「幽霊側から見たホラーものって少ないなぁ」と思いまして、夏だしやった事無い事やってみようぜ! とチャレンジ致しました。お楽しみいただけたようで幸甚で御座います。

後編も今までとは少し作風を変えてやってみたいと思います。まだ全然書けてないぜ!
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