感想一覧

▽感想を書く
感想絞り込み
全て表示
[良い点]
このエッセイを読むだけでもけっこう頭を使いました(笑)

こういった分野の素人にも分かるように書いてくださってありがとうございます!
この知識が活かせるのは、いつになるやら……。

拝読していて強く思ったのが、出版させていただく、のではなく、自分の作品で利益を出させてあげよう、という姿勢なのかな、と。
お互いにWinWinの関係になるべく、自分も努力すべきということかなと思いました。
うまく言えませんが。

もちろん、利口でなければならないし、自分に責任を持つということは、愚かでは許されないことでもあるのでしょうが。

素敵なエッセイを読ませてくださってありがとうございました!
  • 投稿者: ねこ
  • 2017年 09月12日 14時26分
こんにちはヒロさん。感想有り難うございます。

えぇ、「お勉強」ですから(笑)。
でもおっしゃる通り、「自分が」努力しないといけないんだと思います。
作家さんの中には、「出版社が書籍化してくれる」「俺は編集者の指摘する通りに直せば良いんだ」と思っている方が多いようですけど。

なお、昨日また出版契約関係のエッセイを投稿させていただきましたので、宜しければそちらもご覧ください。
[一言]
すくなくともがの理由でAが結果を現わすとき、僕は接続詞『なら』は使いませんし、そのような使い方を聞いたこともありません。
仮にそのような使い方があったとしても、そもそも真逆の解釈ができる(つまり誤解を生む)文章というのは避けるべきだと思います。それこそ、契約をごまかすためなどの悪意が無い限り。

が、これ以上は平行線だと思いますし、エッセイ全体が良質なものであるという事実は揺るぎませんので、あとは作者様のご意見を尊重致します。
  • 投稿者: 退会済み
  • 男性
  • 2017年 09月05日 10時05分
管理
[一言]
良質なエッセイですから、あまり細かい表現で争いたくないのですが、やはり違和感がありますので……

『~~A。なら/ならばB』は『AであるからB』と言う意味(Bである理由をAであらわす)
『~~A。なぜならばB』は『BであるからA/Aである理由はB』(Bである理由をAで現わす)

だと思います。普通は。

で、本文

-------------------
が、打ち切りとなった作品に関する出版契約が解除されないという事は、「著作権者にとって不利」です。なら、自動更新つまり何もしなければ自動的に契約期間が延長されるという契約は、場合によっては著作権者にとって「作家生命」を凍結されることに繋がるのです。
-------------

『著作権者に不利』である理由は『場合によっては作家生命を凍結されることに繋がるから』という風に読めます。
前者である理由を後者で説明しているのだと受け取ったのですが、作者様の意図とは違うのでしょうか?


文章の繋がりとしては『Aである理由はB』なので、『ならば』ではなく『なぜならば』の方が素直に読めると思うのですが。


『”「著作権者にとって不利」”ならば”「作家生命」を凍結されることに繋がる”』と文章を繋げてそれが作者様の書きたいことであるというならば、これ以上はもうしあげることばもありません。

が、通常物事の因果関係としては『”「著作権者にとって不利」”である理由は”「作家生命」を凍結されることに繋がる”からである』となるのではないかと思うのですが……

うーん、僕が誤読しているのでしょうか?
  • 投稿者: 退会済み
  • 男性
  • 2017年 09月05日 03時00分
管理
日本語(現代語・口語)の「なら」は、二通りの解釈が出来ます。
一つ目は、「何故ならば」(because)の短縮形。
もう一つは、「そうであれば(そうなれば/そうならば)」(for reason that)の短縮形。ちなみに、文語の「なれば」は後者の意味のみを持ちます。
どちらの意味合いで使用しているのかは、文脈を読んでくれとしか言いようがありませんが、その解釈で文法構成は逆転することになりますね。

けど、契約の文言は「誤読の恐れのある」文言や表記が多用されます。それは「表現の幅を持たせることにより、敢えてグレーゾーンを作る」という建前で、後で紛争が生じた際「これはこういう意味だった」と強弁する為のトラップです。
それに対抗する為には、いま七草裕也さんがなさったように、一言一句に至るまでその意味・解釈を確認し、その結論を甲乙両者の共通見解とすることでしょう。

2ちゃん界隈では、「文法厨は嫌われる」と言います。また先日の新聞記事で「文法ミスを指摘する人は性格が悪い」というのを見かけました(http://tocana.jp/2017/06/post_13514_entry.html)。
けど、契約に於いては、そこを放置したら付け込まれます。
契約を交わす相手というのは、仲良し倶楽部のお友達ではないのですから、徹底的に討議して、納得のいく契約書を仕上げてください。
[良い点]
契約書の罠についてきちんと説明されているので、出版契約が決まったら読むべきエッセイだと思いました。
[気になる点]
4話『自動更新』のところなのですが。

>(前略)「著作権者にとって不利」です。なら、自動更新つまり何もしなければ(後略)

ここの接続詞は「なら」よりも「なぜなら/なぜならば」の方が意味が通りやすいと思いました。
一般に、接続詞「なら」は『AならB』ですが、この場合は『BであるからA』という繋がりだとおもわれますので。

副詞としての『なり』(例示)と見なせば、100%間違いとまでは言えないのかもしれませんが、副詞の『なり』をこのような形で文頭にて接続詞的に用いるのは、少なくとも現代文では一般的ではないかと思います。
[一言]
契約書を吟味する大切さが改めて理解できました。
また、近年は出版でも契約書が交わされるようになったんだなぁというのも少し驚きました。

ただ、いくら契約書を吟味しても、『出版社と裁判を起こした過去のある作家はよほどの大御所以外他の出版社でも出版できない』という、根本的な日本の出版業界の慣習があるかぎり、結局は作家の泣き寝入りは『減る』ことはあっても『無くなる』事は無いのだろうなぁと思います。

契約書に反することがあったとしても、それを裁判所に持って行けば、契約の履行or違約金は取れても、その後出版業界からは干されかねないという覚悟が必要なのは何も変わりませんからね……
  • 投稿者: 退会済み
  • 男性
  • 2017年 09月05日 01時28分
管理
>「なら」よりも「なぜなら/なぜならば」の方が意味が通りやすい

「ならば」(なれば)の口語表現のつもりだったのですが、そんなに意味が通りにくい物でしょうか?


出版業界の契約書を取り交わす文化は、本当に最近です。多分、それこそ「なろう」のような、Web小説の書籍化に伴い、業界外の人間が流入してきた結果だと思います。
そして、契約書を締結するにあたってお互いの譲れない部分・譲歩出来る部分を明確化することは、その後生じるトラブルを未然に防ぐことにもなるのではないでしょうか。
つまり、契約書とは「相手に守らせるもの」ではなく、「お互いが自分で守るべきことをリスト化したもの」と考えるべきでしょう。

>作家の泣き寝入りは『減る』ことはあっても『無くなる』事は無い

これは、出版業界に限りません。けれど、これこそ契約書の存在意義なのでしょうね。

そして、「出版社と裁判を起こした過去のある作家はよほどの大御所以外他の出版社でも出版できない」という問題も、大手出版社しかなかった当時とは違い、中小零細の出版社相手のトラブルは、twitterなどでことさら大騒ぎしない限りは(裁判になってもならなくても)誰にも知られずに通り過ぎてしまうのかもしれません。
[一言]
多分書けないのだろうけれど、どの出版社がどのタイプの契約をしてどういうトラブル事例があったのか、なんて話があれば投じられた一石どころか一岩ぐらいの波紋がありそう。
裏付け取って調べたことでも、名誉毀損だとか言われると、一般人の負担は洒落にならないからねぇ。告発できない社会って健全なのか何なのかなんて、話が違う方向に飛んでしまいましたが…。
書籍化! なんてまだ夢のまた向こうですが、ふむふむと物凄い為になりました。ありがとうございます♪
こんにちはみれにあむさん。感想有り難うございます。

>どの出版社がどのタイプの契約をしてどういうトラブル事例があったのか

流石に出版社を特定して、となると問題が大きすぎます。
出版社自体の問題の場合もあれば、会社と担当者の連絡の齟齬の場合もありますし、担当者がリップサービスが過ぎただけ、という事もありますし、逆に作者側がすベきことをしなかった(にもかかわらずそれを隠して、或いは気付かずに「俺は出版詐欺にあった!」と大騒ぎした結果知られるようになった)事例もありますから。

「問題」は、被害者(だと思っている人)が大騒ぎして、それで初めて明るみに出るものですが、その場合も自分が悪い部分を隠すとか、無意識でスルーするとかして世間に訴えますから。

例えば、昨今の例では、書籍化の話が来て、大量の書き直しを要求された挙句、「やっぱ出版出来ない」と言われたという話がありますが、その人の場合は事前に出版契約を交わしていなかったのが問題(完全に担当者の社内での先走りでの書籍化打診)でした。或いは大手出版社から自費出版したら売れなくて出版社の在庫を引き上げようとしたら、一冊○○円で買い取りを強要されたという話もありました(著作権法第84条関係)。
或いは印税未払い問題とか、ちょっとネットで検索をすると、その手の問題はかなり見つかる様になりました。
それに対する、弁護士への相談事例も。「弁護士ドットコム」というサイトに、『出版契約書』関係の法律相談がありましたので、URLを記載しておきます。
(https://www.bengo4.com/houmu/12/1253/bbs/出版 契約書/)

>書籍化! なんてまだ夢のまた向こうですが

いやいや、いつ役に立つかわかりませんって。ほら、メッセージボックスの受信欄に、赤字で「運営」って書かれたメール、来てませんか?
[気になる点]
3. 契約書の解読 2 ~出版契約期間~
> その著作物の内容が自己の確信に適合しなくなつたとき
 これ誤字じゃなくて原文ままなんですか? なつた。
 キユーピーやキヤノンみたいに小文字を扱えなかつた名残?
[一言]
 意訳は『』で、原文ままは「」って感じですか?

>第24条 著作権等の侵害に対する対応
 大変だ、中華圏に戦争に行かなきゃ!

>編集・校正の責任が著作権者にあると契約に明記する場合もあります。
 自分の作品をフリーダムに編集できるぜな出版社もあるとか? 編集者さん掛け持ちすらいないの?

>流通過程での破損、汚損などやむを得ない事由により廃棄処分した部数
 もしも、もしも輸送中にやむを得ない理由で商品全損したら?
>意訳は『』で、原文ままは「」って感じですか?

そです。法律用語はそれ自体が難解なので、そのままでは単語解説だけで1頁費やしてしまうので。一部を除いて超訳しています。
結果、「なつた」(夏他?)みたいな表記もあります。

編集・校正は、色々みたいですね。大手では人が足りずに結果なろう作家は片手間仕事になるとか、中小でははじめから人がいないので外注になるとか。だからなろう発の書籍の誤字率はとんでもないという話も。

>もしも、もしも輸送中にやむを得ない理由で商品全損したら?

そのあたりが契約で詰めなければならない部分でしょう。
「やむを得ない理由」という口実で、印税0になりました、なんて笑えませんから。そもそも「全損」という査定でさえ、相手方の胸先三寸に任せていたら、幾らでも架空廃棄出来ますし。初めから刷ることさえせずに『一万部刷りましたけど全部輸送中に汚損して商品にならなくなりました。文句は猫か飛脚に言って?」とか。
もっとも、そうしたら出版社側も損することになりますから、相応の対処はするのでしょうけれど。
[良い点]
> この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
> 苦手な方はご注意ください。
[一言]
これを自分で調べるのは骨だろうなぁ
  • 投稿者: moba
  • 2017年 08月06日 16時31分
「契約書」というものになれていない人にとっては、一言一句理解不能、という事もありますから。で、めくら判を捺して後悔するというのが、契約トラブルの典型的なパターンだと思います。

何かの参考になれば良いのですが。
↑ページトップへ