感想一覧
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[良い点]
マシューと鳥の巣頭くんの複雑な関係や、ジョイントに雁字搦めにされて色んな人間に利用されまくるマシュー
読んでいるとなんだか苦しくなる様なお話でした。
だけど、マシューとその周りの人物たちがどうなっていくのかが気になり、ページを読み進める手が止まりませんでした。
マシューの事は、自分勝手で傲慢だなと思ってあまり好きではなかったのですが、読み進めていくうちに感情移入しまくり(笑)いつのまにか大好きになっていました。
大鴉のあんな一言だけで喜んでしまうマシューが凄く切なくて可愛くて、なのに天使くんや大鴉にはそんな彼の経緯や葛藤を知られる事なく、ただの売人の1人で終わってしまう。
マシューにとってはそれでいいのだと思いましたが、すごく悲しかったです。
マシューと鳥の巣頭くん、それぞれが幸せになってくれていればいいと、そして銀狐との関係は切れて欲しくないなと思いました。
胡桃の、を読まずに先にこちらを読んでしまったので、マシューが堕ちていく原因になった白い彼が勝手ながらあまり好きではないのですが、時間を置いて、次は白い彼や大鴉達側のお話も読ませて頂きたいなと思います。
登場人物たちの感情を理解するのは私にはなかなか難しかったですが、とても面白い作品でした。長々と失礼しました。
このお話に出会えてよかった、ありがとうございました。:)
[一言]
マシューの未来がもう、誰にも踏み躙られませんように!
マシューと鳥の巣頭くんの複雑な関係や、ジョイントに雁字搦めにされて色んな人間に利用されまくるマシュー
読んでいるとなんだか苦しくなる様なお話でした。
だけど、マシューとその周りの人物たちがどうなっていくのかが気になり、ページを読み進める手が止まりませんでした。
マシューの事は、自分勝手で傲慢だなと思ってあまり好きではなかったのですが、読み進めていくうちに感情移入しまくり(笑)いつのまにか大好きになっていました。
大鴉のあんな一言だけで喜んでしまうマシューが凄く切なくて可愛くて、なのに天使くんや大鴉にはそんな彼の経緯や葛藤を知られる事なく、ただの売人の1人で終わってしまう。
マシューにとってはそれでいいのだと思いましたが、すごく悲しかったです。
マシューと鳥の巣頭くん、それぞれが幸せになってくれていればいいと、そして銀狐との関係は切れて欲しくないなと思いました。
胡桃の、を読まずに先にこちらを読んでしまったので、マシューが堕ちていく原因になった白い彼が勝手ながらあまり好きではないのですが、時間を置いて、次は白い彼や大鴉達側のお話も読ませて頂きたいなと思います。
登場人物たちの感情を理解するのは私にはなかなか難しかったですが、とても面白い作品でした。長々と失礼しました。
このお話に出会えてよかった、ありがとうございました。:)
[一言]
マシューの未来がもう、誰にも踏み躙られませんように!
お読み下さり、そしてご感想下さりありがとうございます。
マシューを好きになって下さりありがとうございます。彼は初回からとても嫌な奴だったので、こうして受け入れて頂けてほっとしています。
テーマとして、同情に値しないような嫌な奴であれば、どんな目にあっても「ざまあ」と笑って見ていられるのか、踏み躙られても自業自得なのか、と問い掛ける思いがありました。
どんな性格であろうと、人間性を踏みにじられていいはずがないのだ、と。
マシューと大鴉や天使くんは、彼らそれぞれの人生の上の一点で、ほんのわずかに重なるだけです。彼らはマシューの心を知らない。だからこそ作者も、スピンオフとして、マシューの生を追ってみたいと思ったのです。
マシューたちの幸せを願って下さり、本当にありがとうございます。自らの生に責任を持つことに一歩踏み出したマシューは、どんな未来が訪れようと強く生き抜いてくれるに違いないと作者も願い、信じています。
「胡桃」は本当に長い上に入り組んだ話なので……。のんびりと読んでいただけるといいな、と思います。
この読みづらく苦痛を伴う物語を読み通して頂け、こうして丁寧なご感想を頂けて、とても報われた想いでいっぱいです。ありがとうございます。
マシューを好きになって下さりありがとうございます。彼は初回からとても嫌な奴だったので、こうして受け入れて頂けてほっとしています。
テーマとして、同情に値しないような嫌な奴であれば、どんな目にあっても「ざまあ」と笑って見ていられるのか、踏み躙られても自業自得なのか、と問い掛ける思いがありました。
どんな性格であろうと、人間性を踏みにじられていいはずがないのだ、と。
マシューと大鴉や天使くんは、彼らそれぞれの人生の上の一点で、ほんのわずかに重なるだけです。彼らはマシューの心を知らない。だからこそ作者も、スピンオフとして、マシューの生を追ってみたいと思ったのです。
マシューたちの幸せを願って下さり、本当にありがとうございます。自らの生に責任を持つことに一歩踏み出したマシューは、どんな未来が訪れようと強く生き抜いてくれるに違いないと作者も願い、信じています。
「胡桃」は本当に長い上に入り組んだ話なので……。のんびりと読んでいただけるといいな、と思います。
この読みづらく苦痛を伴う物語を読み通して頂け、こうして丁寧なご感想を頂けて、とても報われた想いでいっぱいです。ありがとうございます。
- 萩尾雅縁
- 2019年 02月16日 13時41分
[良い点]
まずは完結、おめでとうございました。甘い砂糖菓子では終わらせない、滋さんらしさが香る最終回でした。反応が薄いと呟かれていたので、「はて?」と意外に思い、ここはきちんと感じたことをお伝えしておこうと筆を執りました。
この作品は、人の心の深いところまで描き込んだ、良作だと思います。九藤は残念ながらマシューが好きではありませんが、それは自分の中にも、彼に通じる弱さがあるからかもしれません。
それでもマシューは、侵略され、堕落し、甘え、もがき苦しみながら、最後は自分で選びとりましたね。誇っていいことだと思います。ジョナスからの愛と、ジョナスへの愛が、そこに大きく関与したことは間違いないでしょう。
入り組んだ人間関係、容赦ない断罪。贖罪、赦しと愛。これらの要素を詰め込んだ物語は、おいそれと書けるものではありません。
正直、途中で読むのが辛くなったこともありました。それほどに、滋さんの書かれるマシューは苦境にありましたから。
けれど読み進められずにいられなかった。筆力のなせる業、物語の魅力があってこそのものです。
[気になる点]
感想を長く書き過ぎた気がします…。すみません(汗
[一言]
ゆっくりと充電されてから、また新しい世界をお見せくださることを、願っております。
まずは完結、おめでとうございました。甘い砂糖菓子では終わらせない、滋さんらしさが香る最終回でした。反応が薄いと呟かれていたので、「はて?」と意外に思い、ここはきちんと感じたことをお伝えしておこうと筆を執りました。
この作品は、人の心の深いところまで描き込んだ、良作だと思います。九藤は残念ながらマシューが好きではありませんが、それは自分の中にも、彼に通じる弱さがあるからかもしれません。
それでもマシューは、侵略され、堕落し、甘え、もがき苦しみながら、最後は自分で選びとりましたね。誇っていいことだと思います。ジョナスからの愛と、ジョナスへの愛が、そこに大きく関与したことは間違いないでしょう。
入り組んだ人間関係、容赦ない断罪。贖罪、赦しと愛。これらの要素を詰め込んだ物語は、おいそれと書けるものではありません。
正直、途中で読むのが辛くなったこともありました。それほどに、滋さんの書かれるマシューは苦境にありましたから。
けれど読み進められずにいられなかった。筆力のなせる業、物語の魅力があってこそのものです。
[気になる点]
感想を長く書き過ぎた気がします…。すみません(汗
[一言]
ゆっくりと充電されてから、また新しい世界をお見せくださることを、願っております。
レヴュー、感想ともに、ありがとうございます。
受け入れられ辛い話になるだろうな、と念頭に置いた上で書き始めたのですが、こうして、しっかりと受け取って頂けて感無量です。
この話は初めに、読むのが辛くなるような話を描こう、と決めて執筆を始めました。多分、その時私は怒っていたからです。暴力描写を喜び、性を売り物にする風潮に。虐待や性被害で受ける心の傷は、その事件後も、何年、時には何十年にも渡ってその被害者の人生を歪め、破壊していくのです。
踏み躙られた自己の尊厳を取り戻すことの大変さ、サポートするジョナスや、ケネスの忍耐強い愛情・友情の支えがあっても、自分の足で立ち上がろうとする覚悟が出来るまで繰り返される悪夢は、書いている自分が苦しかったです。
自分の弱さを嘆き、時に流される事があっても、決して自分を諦めないで、と祈りを込めて。
受けとめて頂けてこれ程嬉しい事はありません。
受け入れられ辛い話になるだろうな、と念頭に置いた上で書き始めたのですが、こうして、しっかりと受け取って頂けて感無量です。
この話は初めに、読むのが辛くなるような話を描こう、と決めて執筆を始めました。多分、その時私は怒っていたからです。暴力描写を喜び、性を売り物にする風潮に。虐待や性被害で受ける心の傷は、その事件後も、何年、時には何十年にも渡ってその被害者の人生を歪め、破壊していくのです。
踏み躙られた自己の尊厳を取り戻すことの大変さ、サポートするジョナスや、ケネスの忍耐強い愛情・友情の支えがあっても、自分の足で立ち上がろうとする覚悟が出来るまで繰り返される悪夢は、書いている自分が苦しかったです。
自分の弱さを嘆き、時に流される事があっても、決して自分を諦めないで、と祈りを込めて。
受けとめて頂けてこれ程嬉しい事はありません。
- 萩尾雅縁
- 2018年 03月12日 19時08分
[良い点]
……国語の教科書に一章載せられて『この時のマシューはどういう気持ちだったか以下の選択肢から選べ』みたいなテスト問題を出されてもおかしくないくらいにハイクオリティですね……!
水墨画風のイラストも雰囲気にあってて、ストーリーも文章も書籍レベルの作品ですわこれ…
……国語の教科書に一章載せられて『この時のマシューはどういう気持ちだったか以下の選択肢から選べ』みたいなテスト問題を出されてもおかしくないくらいにハイクオリティですね……!
水墨画風のイラストも雰囲気にあってて、ストーリーも文章も書籍レベルの作品ですわこれ…
- 投稿者: 退会済み
- 2017年 11月12日 13時07分
管理
ご感想ありがとうございます!
テスト問題……。(笑)
心の健康な方には理解も共感も難しいかな、と首を捻りながら書いています。
傷つくという事、その誤魔化し方、癒し方、問題を解くように考えていただけたらな、と思います。
そして、過分なお褒めのお言葉をありがとうございます! テーマからして、まず読んでもらえるのか! から始まり、毎回どっぷり落ち込みながら書いていますので、こうして評価して頂けることが本当に励みになります!
本当に、ありがとうございます!
テスト問題……。(笑)
心の健康な方には理解も共感も難しいかな、と首を捻りながら書いています。
傷つくという事、その誤魔化し方、癒し方、問題を解くように考えていただけたらな、と思います。
そして、過分なお褒めのお言葉をありがとうございます! テーマからして、まず読んでもらえるのか! から始まり、毎回どっぷり落ち込みながら書いていますので、こうして評価して頂けることが本当に励みになります!
本当に、ありがとうございます!
- 萩尾雅縁
- 2017年 11月12日 14時10分
[良い点]
毎回待ち遠しく、53話まで読ませて頂きました。
最初絶対好意を持てそうにないと感じていましたが、予想外に
翻弄してくれる喜びに、マシューにすっかり魅了されてしまいました。酷く受難の日々にやっと一筋の光かと思いきや、いやまぁ一言一言、自分に言い聞かせるかのような拗れた、呟き。中々一筋縄ではゆかない少年期の心の揺れ動きがリアルによいですね。
彼の背景からは、早鐘のようなラ・カンパネラが聞こえて来るようです。ヴァイオリンの華やかで高潔な響きではなくて、リストのちょっと刹那的なピアノの音です。超絶技巧を羨まなくても人生遍歴を経た自分なりの響きも素敵なのですけれどね…
毎回待ち遠しく、53話まで読ませて頂きました。
最初絶対好意を持てそうにないと感じていましたが、予想外に
翻弄してくれる喜びに、マシューにすっかり魅了されてしまいました。酷く受難の日々にやっと一筋の光かと思いきや、いやまぁ一言一言、自分に言い聞かせるかのような拗れた、呟き。中々一筋縄ではゆかない少年期の心の揺れ動きがリアルによいですね。
彼の背景からは、早鐘のようなラ・カンパネラが聞こえて来るようです。ヴァイオリンの華やかで高潔な響きではなくて、リストのちょっと刹那的なピアノの音です。超絶技巧を羨まなくても人生遍歴を経た自分なりの響きも素敵なのですけれどね…
ご感想、ありがとうございます。
この超・性格の悪い主人公が受け入れて貰えるのだろうかと、首を捻りながら書き始めたため、そう言って頂けて胸をなで下ろしています。
善と悪、正義と不義が決して道徳の授業で習う様にはできていない現実の中で、一見汚れきっているようにも見える彼の心も、おっしゃるような、澄み切ったピアノの音のような旋律を奏でていると思うのです。
どうぞ、これからもよろしくお付き合いください。
この超・性格の悪い主人公が受け入れて貰えるのだろうかと、首を捻りながら書き始めたため、そう言って頂けて胸をなで下ろしています。
善と悪、正義と不義が決して道徳の授業で習う様にはできていない現実の中で、一見汚れきっているようにも見える彼の心も、おっしゃるような、澄み切ったピアノの音のような旋律を奏でていると思うのです。
どうぞ、これからもよろしくお付き合いください。
- 萩尾雅縁
- 2017年 10月14日 23時12分
[良い点]
最新の52話まで読みました。
見慣れた顔ぶれの懐かしい姿を読んでいると、交錯する物語がまるで主題に重なる旋律のようで素敵です。
アレンの登場と同時に被害者から一転、加害者になってしまったマシュー。薬が抜けて理性を取り戻したけれど、未だにPTSDは続いているように見えます。
アレンに自分を重ねるばかりか、同じ目にあわせてしまうとは。アレンと同じく吉野に惹かれているのに、その感情はずいぶんとかけ離れているようです。
偶然に耳に入ってきた飛鳥の言葉が、マシューにはどう響いたのでしょうか。また、ヘンリーの言葉は。
そんなことを考えながら、続きの物語を期待しております。
最新の52話まで読みました。
見慣れた顔ぶれの懐かしい姿を読んでいると、交錯する物語がまるで主題に重なる旋律のようで素敵です。
アレンの登場と同時に被害者から一転、加害者になってしまったマシュー。薬が抜けて理性を取り戻したけれど、未だにPTSDは続いているように見えます。
アレンに自分を重ねるばかりか、同じ目にあわせてしまうとは。アレンと同じく吉野に惹かれているのに、その感情はずいぶんとかけ離れているようです。
偶然に耳に入ってきた飛鳥の言葉が、マシューにはどう響いたのでしょうか。また、ヘンリーの言葉は。
そんなことを考えながら、続きの物語を期待しております。
ご感想、ありがとうございます。
テーマのひとつがフーガなので、本編の主題に重なり合い、追い掛けるように何度も似たような過ちを繰り返しながらも螺旋状に昇華していけたらと、思っています。
退院したマシューは一見、常人に戻ったように見えながら、アレンに自分を重ね、恐らく、自分でも気づかないままDV連鎖を誘発される事で過去を繰り返しています。
他人と自己が未分化の、精神的に未熟なマシューです。これからの彼らとの関わりがどうマシューを変えていくのか、引き続き読んで頂けるよう、頑張ります!
それにしても、結末を知っている本編読者の方と、真っ新なこちらだけ読んで頂いている方、どちらにも納得して頂けるよう、緊張しています。
テーマのひとつがフーガなので、本編の主題に重なり合い、追い掛けるように何度も似たような過ちを繰り返しながらも螺旋状に昇華していけたらと、思っています。
退院したマシューは一見、常人に戻ったように見えながら、アレンに自分を重ね、恐らく、自分でも気づかないままDV連鎖を誘発される事で過去を繰り返しています。
他人と自己が未分化の、精神的に未熟なマシューです。これからの彼らとの関わりがどうマシューを変えていくのか、引き続き読んで頂けるよう、頑張ります!
それにしても、結末を知っている本編読者の方と、真っ新なこちらだけ読んで頂いている方、どちらにも納得して頂けるよう、緊張しています。
- 萩尾雅縁
- 2017年 10月13日 22時18分
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