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美しいですね。夢幻の言の葉紬
美しいですね。夢幻の言の葉紬
- 投稿者: 退会済み
- 2019年 10月18日 02時14分
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[良い点]
七五調でほどよく拍子がしまって、粋な美しさと潔い儚さが、郭暮らしに落ちる闇の色濃さを感じさせました。楼獄につながれた女の表向ききらびやかなゆえに、深く落ちた心の奈落。年季の務めと金で縛られて、身を苦界に沈められ、他人様の人生も沈めてきた業を背負ってこそ、遊女たちの生業には魔性の美しさが伴ったのかも知れませんね。
七五調でほどよく拍子がしまって、粋な美しさと潔い儚さが、郭暮らしに落ちる闇の色濃さを感じさせました。楼獄につながれた女の表向ききらびやかなゆえに、深く落ちた心の奈落。年季の務めと金で縛られて、身を苦界に沈められ、他人様の人生も沈めてきた業を背負ってこそ、遊女たちの生業には魔性の美しさが伴ったのかも知れませんね。
吉原炎上を見て、吉原ラメントを聞いて作ったような気がします。確かに楼閣はもはや昔。しかしその哀しい女たちは現代にこそ溢れている。その身の中の楼獄から抜け出す術とは。顔を上げて歩くこと。昼日中を恐れぬこと。そんなことすら難しい世の中でありますけれども。
- につき
- 2017年 09月19日 22時40分
[良い点]
圧巻の美しさ、それも翳りのある華やかさです。花魁の悲しみと煌びやかな描写が相まって胸に迫るようです。こうした耽美の極みたる作品を拝読すると、とても嬉しくなります。
圧巻の美しさ、それも翳りのある華やかさです。花魁の悲しみと煌びやかな描写が相まって胸に迫るようです。こうした耽美の極みたる作品を拝読すると、とても嬉しくなります。
花魁に上がるその朝に、命を絶つという設定なのです。陰りのある身が見るたった一つの夢として、目指していた位が手に入ったとき、大きな何かが失われてしまったのでしょう。振り返ってしまったのかも知れません。死屍累々たる怨嗟の花道を。そして断ち切られた故郷の暗い光を。浮かれる程に装いは煌びやかに、造形の優美に化粧は限りなく映えるも、全ては夢幻。何も得ることはなく、失ったものは戻りはしない。そんな思いで書いたような気がします。
- につき
- 2017年 09月11日 11時34分
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