感想一覧
▽感想を書く[良い点]
「彼の優しさは、彼の生涯を貫いていた」の文で、ハッとしました。私が抱く彼の印象が、見事な一言で表されているように感じました。
[気になる点]
「同じ貌」という言葉がどうも感覚的に作品から浮いているような気がいたします。この言葉自体が、この作品の世界を間借りしているような印象を受けました。良いか悪いかはわかりません、すみません。
「彼女と檸檬」にも使われる「情念のきしみ」という言葉。作品は全く違うにも関わらず、同じ類のものに見えました。少し気になりました。登場人物ではなく、マグロアッパーさんの持つ感情からくる言葉なのでしょうか。
[一言]
「こんな花あらしの日には」の一言。とても素敵な言葉に思えます。この言葉だけは、清潔に甘くないのです。
でも、2人の間にこの言葉はお互いの「弱音」であるという共通意識があるような気がいたしました。だから、花あらしの中でしか言えないし、夢まぼろしにもなってしまう……。
心は限りなく近いところにあるような気がしますのに、絶対に繋がっていかないところが切ないですね。
気になって気になって、つい感想を書いてしまいました。「彼女と檸檬」もなぜでしょう。すごくすごく気になっています。たぶん、これらが無意識の中の何かの翻訳である、ということを聞いてしまったからなのです。
「彼の優しさは、彼の生涯を貫いていた」の文で、ハッとしました。私が抱く彼の印象が、見事な一言で表されているように感じました。
[気になる点]
「同じ貌」という言葉がどうも感覚的に作品から浮いているような気がいたします。この言葉自体が、この作品の世界を間借りしているような印象を受けました。良いか悪いかはわかりません、すみません。
「彼女と檸檬」にも使われる「情念のきしみ」という言葉。作品は全く違うにも関わらず、同じ類のものに見えました。少し気になりました。登場人物ではなく、マグロアッパーさんの持つ感情からくる言葉なのでしょうか。
[一言]
「こんな花あらしの日には」の一言。とても素敵な言葉に思えます。この言葉だけは、清潔に甘くないのです。
でも、2人の間にこの言葉はお互いの「弱音」であるという共通意識があるような気がいたしました。だから、花あらしの中でしか言えないし、夢まぼろしにもなってしまう……。
心は限りなく近いところにあるような気がしますのに、絶対に繋がっていかないところが切ないですね。
気になって気になって、つい感想を書いてしまいました。「彼女と檸檬」もなぜでしょう。すごくすごく気になっています。たぶん、これらが無意識の中の何かの翻訳である、ということを聞いてしまったからなのです。
野田さん、こんにちは^^
この度は拙作に素敵な感想を残して頂き、誠に有難う御座いました。
>「彼の優しさは、彼の生涯を貫いていた」の文で、ハッとしました。
一文一文に目を向けて下さる野田さんの感受性に脱帽します。一文を疎かにせず、大事にしていこうと決意を新たにしました。
>「同じ貌」という言葉がどうも感覚的に作品から浮いているような気がいたします。
>「情念のきしみ」という言葉。
「同じ顔」とするよりも、作り物感を出そうとした結果「同じ貌」と記しましたが、違和を覚えさせてしまい申し訳ありませんでした。
また、「情念のきしみ」については僕の悪癖で気に入った比喩表現を使い回してしまうのですが、それが二作に顕著に出てしまった感じですね(^^;) 以後、気をつけたいと思います。
>2人の間にこの言葉はお互いの「弱音」であるという共通意識
仰る通りです。そして、それを言える相手はそれぞれにとって相手だけという……ただその弱音を現実に持ち込む訳にもいかず、一瞬の夢まぼろしの中でしか口に出来ない。
>たぶん、これらが無意識の中の何かの翻訳である、ということを聞いてしまったからなのです。
覚えていて下さり、有難う御座います。欠けたものは、別の何かで埋めてはいけない。どうやっても埋まらないから。欠けたものは、欠けたままにして生きる必要がある。しかし創作活動であれば、そういったことをしても良いかと思い、ついつい純文学系の短編を書いてしまっています。
まだまだ未熟な自分ですが、また作品を覗いてやって下さい^^
この度は拙作に素敵な感想を残して頂き、誠に有難う御座いました。
>「彼の優しさは、彼の生涯を貫いていた」の文で、ハッとしました。
一文一文に目を向けて下さる野田さんの感受性に脱帽します。一文を疎かにせず、大事にしていこうと決意を新たにしました。
>「同じ貌」という言葉がどうも感覚的に作品から浮いているような気がいたします。
>「情念のきしみ」という言葉。
「同じ顔」とするよりも、作り物感を出そうとした結果「同じ貌」と記しましたが、違和を覚えさせてしまい申し訳ありませんでした。
また、「情念のきしみ」については僕の悪癖で気に入った比喩表現を使い回してしまうのですが、それが二作に顕著に出てしまった感じですね(^^;) 以後、気をつけたいと思います。
>2人の間にこの言葉はお互いの「弱音」であるという共通意識
仰る通りです。そして、それを言える相手はそれぞれにとって相手だけという……ただその弱音を現実に持ち込む訳にもいかず、一瞬の夢まぼろしの中でしか口に出来ない。
>たぶん、これらが無意識の中の何かの翻訳である、ということを聞いてしまったからなのです。
覚えていて下さり、有難う御座います。欠けたものは、別の何かで埋めてはいけない。どうやっても埋まらないから。欠けたものは、欠けたままにして生きる必要がある。しかし創作活動であれば、そういったことをしても良いかと思い、ついつい純文学系の短編を書いてしまっています。
まだまだ未熟な自分ですが、また作品を覗いてやって下さい^^
- マグロアッパー
- 2018年 05月22日 16時52分
[気になる点]
【私が彼への密やかな恋を初めて】
【始めて】ではないでしょうか?
[一言]
なぜでしょう、秋の文学は人肌に馴染みますね。
さらりと乾いていて、でも、柔らかくほろほろとした世界を感じました。
今年の夏、鴻上尚史さんの【ベターハーフ】という舞台を観て来ました。まさしく『人を好きになる悲しみ』にもがく人たちを描いた作品でした。例え恋でなかったとしても、人は人を想わずにはいられないものですね。
寒くなって来ましたが風邪などめされませぬそうお気を付けくださいませ。
【私が彼への密やかな恋を初めて】
【始めて】ではないでしょうか?
[一言]
なぜでしょう、秋の文学は人肌に馴染みますね。
さらりと乾いていて、でも、柔らかくほろほろとした世界を感じました。
今年の夏、鴻上尚史さんの【ベターハーフ】という舞台を観て来ました。まさしく『人を好きになる悲しみ』にもがく人たちを描いた作品でした。例え恋でなかったとしても、人は人を想わずにはいられないものですね。
寒くなって来ましたが風邪などめされませぬそうお気を付けくださいませ。
お久しぶりです、素敵な感想を有難う御座います(^^)
誤字の指摘も有難う御座いました。千代華さんを前に、恥ずかしくなってしました。笑
>秋の文学は人肌に馴染みますね。
ははは、本当に何故でしょうね。青の中を白く拡張していく夏の文学も好きですが、秋の文学も他に言い表し方が見つからないくらい、人肌によく馴染む気がします。
>鴻上尚史さんの【ベターハーフ】という舞台を観て来ました。まさしく『人を好きになる悲しみ』にもがく人たちを描いた作品でした。例え恋でなかったとしても、人は人を想わずにはいられないものですね。
HPやインタビューを拝見してきましたが、面白そうな舞台ですね。最近は観劇から遠のいてしまっているもので、そんな自分を暫しの時間情けなく眺めてしまいました。人を好きになる感情は後付けがないからこそ、これからも色んな人が作品にしていくのでしょうね。
>寒くなって来ましたが風邪などめされませぬそうお気を付けくださいませ。
ご丁寧に有難う御座います。千代華さんもお体ご自愛なさってくださいね!
誤字の指摘も有難う御座いました。千代華さんを前に、恥ずかしくなってしました。笑
>秋の文学は人肌に馴染みますね。
ははは、本当に何故でしょうね。青の中を白く拡張していく夏の文学も好きですが、秋の文学も他に言い表し方が見つからないくらい、人肌によく馴染む気がします。
>鴻上尚史さんの【ベターハーフ】という舞台を観て来ました。まさしく『人を好きになる悲しみ』にもがく人たちを描いた作品でした。例え恋でなかったとしても、人は人を想わずにはいられないものですね。
HPやインタビューを拝見してきましたが、面白そうな舞台ですね。最近は観劇から遠のいてしまっているもので、そんな自分を暫しの時間情けなく眺めてしまいました。人を好きになる感情は後付けがないからこそ、これからも色んな人が作品にしていくのでしょうね。
>寒くなって来ましたが風邪などめされませぬそうお気を付けくださいませ。
ご丁寧に有難う御座います。千代華さんもお体ご自愛なさってくださいね!
- マグロアッパー
- 2017年 11月07日 15時49分
[良い点]
こんばんは。作品を拝読いたしました。
綺麗な恋の話だと思いました。
さいごの方で、「彼」と同じことをつづった「私」ですが、私は「彼」からどんな返事が返ってきたのか、凄く気になって、色々と考えてしまいました。きっと「こんなときでも優しかった」という「彼」からの返事は、「私」を気遣ったものだったのでしょう。こころに残るお話をありがとうございます。
こんばんは。作品を拝読いたしました。
綺麗な恋の話だと思いました。
さいごの方で、「彼」と同じことをつづった「私」ですが、私は「彼」からどんな返事が返ってきたのか、凄く気になって、色々と考えてしまいました。きっと「こんなときでも優しかった」という「彼」からの返事は、「私」を気遣ったものだったのでしょう。こころに残るお話をありがとうございます。
- 投稿者: 退会済み
- 女性
- 2017年 11月05日 17時32分
管理
素敵な感想を、有難う御座います(^^*)
>さいごの方で、「彼」と同じことをつづった「私」ですが、私は「彼」からどんな返事が返ってきたのか、凄く気になって、色々と考えてしまいました。
初稿では返事も会話文として存在していたのですが、二稿から行間に隠してしまいました。色々と想像して頂けて嬉しく思います☆
>こころに残るお話をありがとうございます。
とんでもないことです。少しでもお楽しみ頂けたのなら幸いです(^^)
>さいごの方で、「彼」と同じことをつづった「私」ですが、私は「彼」からどんな返事が返ってきたのか、凄く気になって、色々と考えてしまいました。
初稿では返事も会話文として存在していたのですが、二稿から行間に隠してしまいました。色々と想像して頂けて嬉しく思います☆
>こころに残るお話をありがとうございます。
とんでもないことです。少しでもお楽しみ頂けたのなら幸いです(^^)
- マグロアッパー
- 2017年 11月07日 15時39分
[一言]
動くことのない恋、というのですか…… 私はこういった、「恋」よりも一段深い場所にあるような、「恋」とも「愛」とも言い難い情念を描いたマグロさんの作品が大好きです。
ある種一時の病気のような、熱に浮かされたままに動いていく恋愛ものも読むには楽しくはあるのです。ですがそれはどうも「読み物」として楽しいもので、本当に親近感の湧くようなリアリティを受ける話はこちらになってしまうのですよね。
とはいえ、千場にはこのお話のような素敵な逸話はミジンコのヒゲほどもありませんが(^^;)
最早相も変わらずという感想ですが、今回も人物の造形というか、人としての成り立ちの骨格がリアルでいいですね。
「優しくある人」がどういう生まれから発生し、どういう影を持ち、どういう行動をするのか…… それが見事に洞察されていると思います。
あえて抜き出すなら、「こんな、花あらしの日には」と一旦切った彼が、もう一度改めて言い直すところがリアルだなと思いました。そうなんですよね、優しい人は、相手に聞く準備が出来るまで、辺りが静まるまで、言いたいことですら待ってしまうのですよね……
今回個人的に大きく感銘を受けたのは「何もすることがないと、何かと戦っているような気がしてならなかった。」という一文です。
もうかれこれ二十年ほど、することがなくなったと思う日が無いのですが、なくなってしまえばこう思うものなのでしょうか……
「何もしなければ」背中を押されているような気がし、「何もすることがなくなれば」戦っているような気がする。
だとすれば人の安寧はどこにあるのかと、少々と考えこんでしまいました。
今回も新しい一作を世に出していただいてありがとうございました。
もっと色々な皆さんがマグロさんの作品に触れていただけることを願ってやみません。
ありがとうございました(^^)/
動くことのない恋、というのですか…… 私はこういった、「恋」よりも一段深い場所にあるような、「恋」とも「愛」とも言い難い情念を描いたマグロさんの作品が大好きです。
ある種一時の病気のような、熱に浮かされたままに動いていく恋愛ものも読むには楽しくはあるのです。ですがそれはどうも「読み物」として楽しいもので、本当に親近感の湧くようなリアリティを受ける話はこちらになってしまうのですよね。
とはいえ、千場にはこのお話のような素敵な逸話はミジンコのヒゲほどもありませんが(^^;)
最早相も変わらずという感想ですが、今回も人物の造形というか、人としての成り立ちの骨格がリアルでいいですね。
「優しくある人」がどういう生まれから発生し、どういう影を持ち、どういう行動をするのか…… それが見事に洞察されていると思います。
あえて抜き出すなら、「こんな、花あらしの日には」と一旦切った彼が、もう一度改めて言い直すところがリアルだなと思いました。そうなんですよね、優しい人は、相手に聞く準備が出来るまで、辺りが静まるまで、言いたいことですら待ってしまうのですよね……
今回個人的に大きく感銘を受けたのは「何もすることがないと、何かと戦っているような気がしてならなかった。」という一文です。
もうかれこれ二十年ほど、することがなくなったと思う日が無いのですが、なくなってしまえばこう思うものなのでしょうか……
「何もしなければ」背中を押されているような気がし、「何もすることがなくなれば」戦っているような気がする。
だとすれば人の安寧はどこにあるのかと、少々と考えこんでしまいました。
今回も新しい一作を世に出していただいてありがとうございました。
もっと色々な皆さんがマグロさんの作品に触れていただけることを願ってやみません。
ありがとうございました(^^)/
この度もご丁寧な感想を誠に有難う御座いますm(_ _)m
>「恋」よりも一段深い場所にあるような、「恋」とも「愛」とも言い難い情念を描いたマグロさんの作品が大好きです。
恐縮です。人と関わり続けている限り、或いはその記憶がある限り、多分、人と人との交わりを私は書いていくんだと思います。そうした中で、あまり言葉でははっきりと言い表せない物、或いは言い表されることを拒む物が好きで、今回もこんな話を書いています。笑
>千場にはこのお話のような素敵な逸話はミジンコのヒゲほどもありませんが(^^;)
私もミドリムシの鞭毛ほどもないですw
>あえて抜き出すなら、「こんな、花あらしの日には」と一旦切った彼が、もう一度改めて言い直すところがリアルだなと思いました。
そういう人は、コミュニケーションが双方向のモノだという認識があるのでしょうね。しかし、「言いたいことですら待ってしまう」というのは素敵な言い表しで、思わず別の小説内で使用したくなりました(その時は笑って許してやってください。笑)。
>「何もすることがないと、何かと戦っているような気がしてならなかった。」という一文です。
これは専業作家の友人と話していた際、彼の心理状況を自分の中で言葉にしたもので、外的には自由だけれど、その自由の中で内部から不安を感じてしまい……と、人の安寧は得ることが難しいものですね。
>今回も新しい一作を世に出していただいてありがとうございました。
とんでもないことです>< いつもお付き合い頂き、本当に有難く思っております。今後も出来るだけ創作に対して謙虚に誠実に向き合っていけたらと思っております。
どうぞ、宜しくお願い致します!
>「恋」よりも一段深い場所にあるような、「恋」とも「愛」とも言い難い情念を描いたマグロさんの作品が大好きです。
恐縮です。人と関わり続けている限り、或いはその記憶がある限り、多分、人と人との交わりを私は書いていくんだと思います。そうした中で、あまり言葉でははっきりと言い表せない物、或いは言い表されることを拒む物が好きで、今回もこんな話を書いています。笑
>千場にはこのお話のような素敵な逸話はミジンコのヒゲほどもありませんが(^^;)
私もミドリムシの鞭毛ほどもないですw
>あえて抜き出すなら、「こんな、花あらしの日には」と一旦切った彼が、もう一度改めて言い直すところがリアルだなと思いました。
そういう人は、コミュニケーションが双方向のモノだという認識があるのでしょうね。しかし、「言いたいことですら待ってしまう」というのは素敵な言い表しで、思わず別の小説内で使用したくなりました(その時は笑って許してやってください。笑)。
>「何もすることがないと、何かと戦っているような気がしてならなかった。」という一文です。
これは専業作家の友人と話していた際、彼の心理状況を自分の中で言葉にしたもので、外的には自由だけれど、その自由の中で内部から不安を感じてしまい……と、人の安寧は得ることが難しいものですね。
>今回も新しい一作を世に出していただいてありがとうございました。
とんでもないことです>< いつもお付き合い頂き、本当に有難く思っております。今後も出来るだけ創作に対して謙虚に誠実に向き合っていけたらと思っております。
どうぞ、宜しくお願い致します!
- マグロアッパー
- 2017年 11月07日 15時33分
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