エピソード1421の感想一覧

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[一言]
遅れましたが、新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

さて。今回のコラムですが、自分にとって非常に衝撃的でした。
自分が現在書いている小説は、メインテーマが恋愛、サブテーマがバトルですが、舞台は「中世ヨーロッパのような」世界です。
この舞台で不具合もなく、キャラクターやストーリーと矛盾もなく書き進めていますが、今回のコラムで、果たしてそれで良かったのかと疑問に思いました。
現在書いている小説、その舞台を特に意識せず作ったら「中世ヨーロッパのような」世界になっていた。それに疑問や物足りなさを抱かず採用した時点で思考放棄しているのでしょう。
馬ではなく、列車や航空機で移動をしても。
インターネットが普及しSNSでやり取りしても。
封建制国家が滅び民主制国家が生まれても。
貴族が平民をいびるのではなく、資本家が労働者をいびっても良かったはずです。

現在書いている小説はそこそこ進んでいて、今更舞台を変えるのは難しい。
ですが、次回書く小説では、『D&D』世界を引きずるのではなく、自分でこそ作りえた『異世界』を作ってみせます。
今回のコラムを書いていただき、自分の思考にショックを与えていただき、新しい挑戦の仕方を教えていただき、ありがとうございました。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2021年 01月04日 11時54分
管理
 黒犬様、遅ればせながらあけましておめでとうございます。
 本年も厳しいご指摘をビシバシといただければと存じます。

 世界で読まれる文学小説に「中世ヨーロッパのような」世界なんて一作もありません。
 中世があったとしても「中世日本」だけです。芥川龍之介氏『羅生門』のように。
 日本人、とくにライトノベルに親しんでいる日本人はほぼ無条件に「異世界」と言われたら「中世ヨーロッパのような」世界に行き着いてしまうんですよね。これはひじょうにもったいないと思います。他の世界を舞台にした作品がなければ問題はないのです。しかし独自の「異世界」を生み出した作品は「中世ヨーロッパのような」世界ではないという理由だけで高評価につながります。
 この結論に至ったのは、「海外でウケる日本アニメ」を考え始めたときでした。
 日本人なら夢枕獏氏『陰陽師』や藤川桂介氏『宇宙皇子』のような『中世日本』のような世界を「異世界」にしてもよいはずです。まぁ「中世日本」だと伝奇ものにみなされやすい弱点はありますが。
 なのにそういう視点がなぜか小説投稿サイトで開催されている「小説賞・新人賞」応募作には欠けているんですよね。なぜか皆「中世ヨーロッパのような」世界に走ってしまいます。
「異世界」は「中世ヨーロッパのような」世界で本当によいのか。

 この問いかけは必ずや凡百から発想を解き放つ起点となります。
 私は戦争もので「古代中国のような」世界で『秋暁の霧、地を治む』を企図しています。『孫子』が大好きなので、あえて「古代中国のような」世界を選びました。
 異世界の中では「中世ヨーロッパ」の次に人気がある世界観なので、本作を書き出すまでにさらに独自の世界観となるよう、あれこれ工夫しています。「中世日本」つまり「戦国時代」の要素も入れられないかなと。
 まぁ武将同士の一騎討ちは笑い話にしかならないのですが。

 とにかく、黒犬様のブレイクスルーとなれたから幸いです。
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