感想一覧
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[良い点]
どこまでも元気溌剌なコムギが可愛い。
主人公・ナギが『棺屋』という職業である事で、ともすれば全編通して暗く陰惨なダークファンタジーとなりがちなのに、コムギが登場する事でそんな雰囲気をあっさりと覆し、いい意味で明るく引っ掻き回してくれました。
ヒロインとしてもとても魅力的であり、出逢った当初からナギを弟のように扱う姿勢が一貫されている一方、ナギが他のヒロインと接している時に見せるちょっとしたヤキモチも可愛らしいと思いました。
個人的には、ホーエンツォラード家という連面と続く一族の『呪い』じみた待遇に、ナギやコムギたちと出逢ったことで考えを改めて前を向くようになったアンヘルがお気に入りです。
[気になる点]
・『棺屋』について
コムギと邂逅した冒頭のアルコの街では、存在することさえ認められず『死神』として忌み嫌われ、食料すら買えずに路地裏で蹲るほど劣悪な扱いをされているナギですけれど、第二章では意識はされてもそこまで忌避されてはいないように感じます。
世界観的には前者が通念らしいですけれど、ルーシャ連邦が特殊なのでしょうか?
[一言]
『棺屋』の少年・ナギと、自称『大冒険者』のコムギが織り成す、生と死の観念を巡る物語。
主人公が年端もいかない『棺屋』の少年という、それだけでも悲壮感漂う暗い設定なのに、各章では自称『幽霊』のアニマやナギの師であり育ての親でもあるヒツギ、ネクロマンサーのダーラルエルヴィア、そして彼に『蘇生』されたレンカやザウクリン王子など、明確に死の概念に抵触しているキャラクターが目白押しな、一見すると陰惨なダークファンタジーです。
しかし、そこに自称『大冒険者』のコムギが投入されるだけで、物語は彼女を中心に展開しているのではと錯覚してしまうほどのシリアスブレイカーっぷりを発揮して、肩肘張らずに物語に没入させていただきました。
もちろん、彼女自身もナギたちと遜色ない凄惨な過去を体験していますけれど、それを踏まえた上での自信に満ち溢れた態度はスカッとします。
特に終盤での対ダーラルエルヴィア戦では、まさにタイトル通り『棺屋はいつも冒険者の後ろに』をそのままに、心が震える熱い展開に感動しました。
また、本来の(笑)主人公であるナギも、作中随一とも言える凄惨かつ悲惨な体験を経て、罪の意識から『棺屋』として生きていますけれど、コムギとの出逢いによって少しずつ考えが改められていく過程が何とも言えず胸が熱くなりました。
特に師であるヒツギとの再会や、かつて喪ったはずのレンカをはじめとした柩鬼一族との邂逅などで、自身が抱いていた罪悪感や贖罪の意識が揺さぶられる展開には、まだ十四歳の少年には大きな衝撃だったのでしょう。
そんなナギとコムギの物語、ここで完結してしまった事をとても勿体無く感じてしまいました。
個人的にお気に入りのアンヘルのその後や、本当にダーラルエルヴィアの『複製体』は全て滅んだのか、また物語の根幹とも言えるナギの姉・ナミに対する深すぎる罪悪感とどう向き合うのか。
伏線というほどではないのでしょうけれど、気になることはまだたくさんあります。
ですが、ナギとコムギが共に行動していた『借金』という理由が一度解消された時点での完結も、それはそれで締め方としては綺麗だと思います。
独自の死生観(ネクロマンサーによる尊厳の冒涜より、ゴーレムよりも安易という費用対効果優先)などの非常に緻密に練られた設定や、誰もが重い『過去』に囚われているというリアルなキャラクター造詣、それらをテンポよく拝読できるよう絶妙なバランスで物語として紡いでくれた先生と、どんな時でも明るく『未来』に向けて突き進むコムギと出会えた幸運に深い感謝を。
本当に、ありがとうございました。
どこまでも元気溌剌なコムギが可愛い。
主人公・ナギが『棺屋』という職業である事で、ともすれば全編通して暗く陰惨なダークファンタジーとなりがちなのに、コムギが登場する事でそんな雰囲気をあっさりと覆し、いい意味で明るく引っ掻き回してくれました。
ヒロインとしてもとても魅力的であり、出逢った当初からナギを弟のように扱う姿勢が一貫されている一方、ナギが他のヒロインと接している時に見せるちょっとしたヤキモチも可愛らしいと思いました。
個人的には、ホーエンツォラード家という連面と続く一族の『呪い』じみた待遇に、ナギやコムギたちと出逢ったことで考えを改めて前を向くようになったアンヘルがお気に入りです。
[気になる点]
・『棺屋』について
コムギと邂逅した冒頭のアルコの街では、存在することさえ認められず『死神』として忌み嫌われ、食料すら買えずに路地裏で蹲るほど劣悪な扱いをされているナギですけれど、第二章では意識はされてもそこまで忌避されてはいないように感じます。
世界観的には前者が通念らしいですけれど、ルーシャ連邦が特殊なのでしょうか?
[一言]
『棺屋』の少年・ナギと、自称『大冒険者』のコムギが織り成す、生と死の観念を巡る物語。
主人公が年端もいかない『棺屋』の少年という、それだけでも悲壮感漂う暗い設定なのに、各章では自称『幽霊』のアニマやナギの師であり育ての親でもあるヒツギ、ネクロマンサーのダーラルエルヴィア、そして彼に『蘇生』されたレンカやザウクリン王子など、明確に死の概念に抵触しているキャラクターが目白押しな、一見すると陰惨なダークファンタジーです。
しかし、そこに自称『大冒険者』のコムギが投入されるだけで、物語は彼女を中心に展開しているのではと錯覚してしまうほどのシリアスブレイカーっぷりを発揮して、肩肘張らずに物語に没入させていただきました。
もちろん、彼女自身もナギたちと遜色ない凄惨な過去を体験していますけれど、それを踏まえた上での自信に満ち溢れた態度はスカッとします。
特に終盤での対ダーラルエルヴィア戦では、まさにタイトル通り『棺屋はいつも冒険者の後ろに』をそのままに、心が震える熱い展開に感動しました。
また、本来の(笑)主人公であるナギも、作中随一とも言える凄惨かつ悲惨な体験を経て、罪の意識から『棺屋』として生きていますけれど、コムギとの出逢いによって少しずつ考えが改められていく過程が何とも言えず胸が熱くなりました。
特に師であるヒツギとの再会や、かつて喪ったはずのレンカをはじめとした柩鬼一族との邂逅などで、自身が抱いていた罪悪感や贖罪の意識が揺さぶられる展開には、まだ十四歳の少年には大きな衝撃だったのでしょう。
そんなナギとコムギの物語、ここで完結してしまった事をとても勿体無く感じてしまいました。
個人的にお気に入りのアンヘルのその後や、本当にダーラルエルヴィアの『複製体』は全て滅んだのか、また物語の根幹とも言えるナギの姉・ナミに対する深すぎる罪悪感とどう向き合うのか。
伏線というほどではないのでしょうけれど、気になることはまだたくさんあります。
ですが、ナギとコムギが共に行動していた『借金』という理由が一度解消された時点での完結も、それはそれで締め方としては綺麗だと思います。
独自の死生観(ネクロマンサーによる尊厳の冒涜より、ゴーレムよりも安易という費用対効果優先)などの非常に緻密に練られた設定や、誰もが重い『過去』に囚われているというリアルなキャラクター造詣、それらをテンポよく拝読できるよう絶妙なバランスで物語として紡いでくれた先生と、どんな時でも明るく『未来』に向けて突き進むコムギと出会えた幸運に深い感謝を。
本当に、ありがとうございました。
[一言]
まず、この素晴らしい作品と作者様に惜しみない賞賛を。大変楽しませて頂きました。
ここ数日は最新話が更新されるのが、楽しみで楽しみで仕方なかったです。
気分としては、お気に入りの単行本を見つけた感じですかね。もう何回も何回も読み直したい。
ここからは少しご報告を。
第二章の最終話で累々がありますが、ルビが適応されてないようです。
では、またいつか。
まず、この素晴らしい作品と作者様に惜しみない賞賛を。大変楽しませて頂きました。
ここ数日は最新話が更新されるのが、楽しみで楽しみで仕方なかったです。
気分としては、お気に入りの単行本を見つけた感じですかね。もう何回も何回も読み直したい。
ここからは少しご報告を。
第二章の最終話で累々がありますが、ルビが適応されてないようです。
では、またいつか。
感想ありがとうございます!
ルビ修正しました。最後まで諸々すみません……
応援本当にありがとうございました!
ルビ修正しました。最後まで諸々すみません……
応援本当にありがとうございました!
- 紺野千昭
- 2017年 12月24日 17時05分
[良い点]
自分の死から抗う事を諦めていたアンヘル
悪鬼に成り下がっても娘の命を求めたダーラルエルヴィア
両方話しの毛色は違えど命と向き合うテーマを一貫しているのが良い
また、ネクロマンサー編で既に柩鬼の一族やコムギの過去と言った重要なシーンが描写されているので、とても読み応えがある
4章ぐらいでサクッと完結するんじゃないかと不安になるくらい
[気になる点]
言うほどダンジョンに潜っていない位
[一言]
この内容を毎日投稿は骨が折れるでしょうし、ご自愛下さい
自分の死から抗う事を諦めていたアンヘル
悪鬼に成り下がっても娘の命を求めたダーラルエルヴィア
両方話しの毛色は違えど命と向き合うテーマを一貫しているのが良い
また、ネクロマンサー編で既に柩鬼の一族やコムギの過去と言った重要なシーンが描写されているので、とても読み応えがある
4章ぐらいでサクッと完結するんじゃないかと不安になるくらい
[気になる点]
言うほどダンジョンに潜っていない位
[一言]
この内容を毎日投稿は骨が折れるでしょうし、ご自愛下さい
感想ありがとうございます!
おっしゃる通り冒険時代感が薄すぎました……
(実はあらすじ書いてる時、自分でも「これって詐欺だな」なんて思っていました。……なら直せって話ですが……)
きちんと全体の構成詰められるよう精進します!
おっしゃる通り冒険時代感が薄すぎました……
(実はあらすじ書いてる時、自分でも「これって詐欺だな」なんて思っていました。……なら直せって話ですが……)
きちんと全体の構成詰められるよう精進します!
- 紺野千昭
- 2017年 12月24日 03時45分
[良い点]
ナギとコムギの物語は心惹かれる点があり、大変面白かった。
また、各章に出てくる人物も魅力的であり、とても話に引き込まれた。
[気になる点]
まず、燦々などの漢字には読みを付ける方がいい。恥ずかしい話だが、読めなかった。
次に個人的な意見であるが、会話文どうしや会話文と地の文を改行で開けた方がいい。
[一言]
大変面白いので、ぜひ完結まで頑張ってほしい。
一読者として更新を楽しみに待っている。
あ、コムギみたいなキャラクターを描けるのを大変羨ましく思う。コムギちゃん可愛い。
ナギとコムギの物語は心惹かれる点があり、大変面白かった。
また、各章に出てくる人物も魅力的であり、とても話に引き込まれた。
[気になる点]
まず、燦々などの漢字には読みを付ける方がいい。恥ずかしい話だが、読めなかった。
次に個人的な意見であるが、会話文どうしや会話文と地の文を改行で開けた方がいい。
[一言]
大変面白いので、ぜひ完結まで頑張ってほしい。
一読者として更新を楽しみに待っている。
あ、コムギみたいなキャラクターを描けるのを大変羨ましく思う。コムギちゃん可愛い。
ご拝読ありがとうございます!
改行頻度は悩んでいた部分だったのでアドバイスとてもありがたいです。
ルビと並行して少しずつ調整していきたいと思います!
改行頻度は悩んでいた部分だったのでアドバイスとてもありがたいです。
ルビと並行して少しずつ調整していきたいと思います!
- 紺野千昭
- 2017年 12月18日 23時02分
[良い点]
少女コムギが暴れ牡牛亭で行った傍若無人ぶりは凄まじかったですが、どこか愛嬌が感じられました。そんな彼女だからこそ、多くの冒険者に死神と嫌われている少年ナギに接することができたのでしょう。その辺りの描き方が秀逸でした。
棺屋の事情を聞いただけででなく、コムギはナギの仕事ぶりを目の当たりにします。説明だけに終始せず、描写することで、リアリティが格段にあがっていました。その上でナギの評価を変えないコムギのストーリーラインは、とてもよい構成です。今後の二人がどうやってダンジョンで生き抜いていくのか、楽しみにしています。
今後の活動を応援しております。
少女コムギが暴れ牡牛亭で行った傍若無人ぶりは凄まじかったですが、どこか愛嬌が感じられました。そんな彼女だからこそ、多くの冒険者に死神と嫌われている少年ナギに接することができたのでしょう。その辺りの描き方が秀逸でした。
棺屋の事情を聞いただけででなく、コムギはナギの仕事ぶりを目の当たりにします。説明だけに終始せず、描写することで、リアリティが格段にあがっていました。その上でナギの評価を変えないコムギのストーリーラインは、とてもよい構成です。今後の二人がどうやってダンジョンで生き抜いていくのか、楽しみにしています。
今後の活動を応援しております。
- 投稿者: ネット小説大賞運営チーム
- 2017年 12月08日 18時09分
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