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[良い点]
はじめまして ロータスと申します。
個人的に徳之島が物語の最初の舞台だなんて
ファンタスティックです。
もののけ姫とか空色勾玉みたいな
(大げさかもですが)
神話風味の物語の導入部分は素敵です。
祝詞?を唱える言葉が丁寧なので、
参考になります。
[気になる点]
平安時代頃の奄美地方や徳之島なども、
作者様が書いてある様に夜光貝の交易などで、
文化の発達形成が見られたらしいですが、
本編では鉄製品について描かれ、
貝交易について具体的には書かれておらず、
手応えが片手落ちのような気分になりました。
生意気言ってすみません。
はじめまして ロータスと申します。
個人的に徳之島が物語の最初の舞台だなんて
ファンタスティックです。
もののけ姫とか空色勾玉みたいな
(大げさかもですが)
神話風味の物語の導入部分は素敵です。
祝詞?を唱える言葉が丁寧なので、
参考になります。
[気になる点]
平安時代頃の奄美地方や徳之島なども、
作者様が書いてある様に夜光貝の交易などで、
文化の発達形成が見られたらしいですが、
本編では鉄製品について描かれ、
貝交易について具体的には書かれておらず、
手応えが片手落ちのような気分になりました。
生意気言ってすみません。
- 投稿者: 退会済み
- 2018年 03月11日 03時07分
管理
ご感想、有難うございます。ロータス様は、徳之島に縁のある方なんですかね?
私は、4年間ほど徳之島で暮らし、現在に至るまで島の人たちと交流があります。
さて、「貝交易」に関してですが、古代史と考古学が大好きで「貝の道」についても、だいぶ調べました。よって、大いに語りたいところなのですが、小説ですので最小限に留めました。
ヤコウガイの交易については、小説の最初の方で、アマミコがカイトに説明するかたちで少し触れています。設定としては、貿易立国である「トカム」が、鉄製品や特産の甕(カムイ焼きの前段階の製品)などを対価として奄美・沖縄各地から集め、加工して日本の朝廷や朝鮮・中国などへ運んでいたことにしてあります。
徳之島が、ヤコウガイの集積地であったことは、ほぼ間違いがないでしょう。物語に登場する面縄集落からは、ヤコウガイの切片が大量に出土しています。同じく焼き物や中国の貨幣も出ていますので、この集落辺りが、拠点の一つである可能性があります。
詳しいことについては、高梨修氏(考古学者)の「ヤコウガイの考古学」(同成社)をご覧ください。私も、高梨さんとは面識があり直接、話もしています。交易の実態は学会で論争が続いており、氏の見解も、まだ揺れているようです。
また、島在住のヤコウガイ工芸作家、池村茂は、30年来の友人であり、いつも語り合っています。物語の「ハン」は、彼がモデルです。
ヤコウガイ製品は、宮廷祭祀にも使われ、正倉院や伊勢神宮にも収蔵されています。いずれにせよ興味の尽きないところであります。おそらく海人族である安曇氏が、大きく関わっているのではないかと私は、考えています。
私は、4年間ほど徳之島で暮らし、現在に至るまで島の人たちと交流があります。
さて、「貝交易」に関してですが、古代史と考古学が大好きで「貝の道」についても、だいぶ調べました。よって、大いに語りたいところなのですが、小説ですので最小限に留めました。
ヤコウガイの交易については、小説の最初の方で、アマミコがカイトに説明するかたちで少し触れています。設定としては、貿易立国である「トカム」が、鉄製品や特産の甕(カムイ焼きの前段階の製品)などを対価として奄美・沖縄各地から集め、加工して日本の朝廷や朝鮮・中国などへ運んでいたことにしてあります。
徳之島が、ヤコウガイの集積地であったことは、ほぼ間違いがないでしょう。物語に登場する面縄集落からは、ヤコウガイの切片が大量に出土しています。同じく焼き物や中国の貨幣も出ていますので、この集落辺りが、拠点の一つである可能性があります。
詳しいことについては、高梨修氏(考古学者)の「ヤコウガイの考古学」(同成社)をご覧ください。私も、高梨さんとは面識があり直接、話もしています。交易の実態は学会で論争が続いており、氏の見解も、まだ揺れているようです。
また、島在住のヤコウガイ工芸作家、池村茂は、30年来の友人であり、いつも語り合っています。物語の「ハン」は、彼がモデルです。
ヤコウガイ製品は、宮廷祭祀にも使われ、正倉院や伊勢神宮にも収蔵されています。いずれにせよ興味の尽きないところであります。おそらく海人族である安曇氏が、大きく関わっているのではないかと私は、考えています。
- 海の太郎
- 2018年 03月13日 08時56分
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