感想一覧

[良い点]
暮伊豆さまから「面倒くさい女を描かせたら天下一」という噂を聞きつけ、やって参りました。

いやあ、一気に読ませていただきました。心理描写がお見事です。微妙なお年頃の女性の、口には出さないけれど喉の奥で渦巻いているドロドロした本音が、行間から滲み出て纏わりつきますね。

淡々と切れの良い文体で、粘度はありながら重くなりすぎないところが、計算されているなと感じました。
[一言]
他の作品も読ませて頂きます。文章の勉強にもなりそうです。

素敵な作品をありがとうございました。

[良い点]
この作品の良い点…磯原くん！ですね。もうそれに始まり、それに終わるといいますか。

全編通じて「こんなのがイイ男なんですよ！」感が半端なかったです。楽しく売り込まれましたｗ
他の方の感想で「そこ加点？」みたいな違和感、というのもよくわかります。
（実際、ええ！それ加点なんだ。もう磯原くんなら何でもアリ？と思った場面もあります）
でも、斎藤様の「描きたいイイ男」を描いたから、体温というか、匂いというか、
そういうものが備わっているように思います。

ラスト近くはもう甘くて甘くて。
ハイビスカスの描けない理由とか…もう、
自分がオッサンズラブみたいでキモいです。
いい歳してきゅんきゅんですよｗ

佐由利さん＆磯原くんを
気に入ればハマるし、アカン人はアカン。
すちゃっと整理された文章ですが、
実はそういう人を選ぶ作品だと思いました。

あと、女子同士のめんどくさーいリアルなバトル、楽しかったです。
よほどの巻き込まれ方をしないと、男性はその面倒さとか、
怖さとかはあまり気にしていないかもしれませんね。
でも、実は裏でフルボッコにされてる、というｗ
[気になる点]
編集者として「きっちりした文を作る」ことへの感度がとても高いように感じました。
ラブラブな、ある意味でテンションふんわりな小説なのに、
やたら文章構成がカッチリしてるような…。

読者にとっての印象的な描写、映像を切り取るような、詩的な表現に寄せて、
文そのものからも力が抜けてる感が伝わってくる位の方が、テーマ的にはあってるのでは、と思いました。
[一言]
読了したので、またお邪魔しました。
楽しい作品（＝居心地のいい作品）でなければ、
滞在などしませんですよ。

”「また読み進んだらと言っちゃったし」という気遣いは無用”
という前回の感想のお返事に、佐由利さんのキャラがかぶりました。
そこは「せっかくなので、いけるとこまで読んでって！」と言っていただきたいところですｗ

では、またお邪魔します。

[一言]
「ハケンに、用なんてないでしょ」
うわぁ

これは、職場のリアルを知ってる女性しか書けませんね。
3話まできましたが、メールのくだり微笑ましくてニコニコしてしまいました。
買い物して帰るところまでカワイイ。

感想への返信にコメントするのもどうかと思いますが
年取ると「ハッピーエンドじゃないとしんどくなる」
こんなところで、こんなあるある金言に遭遇するとは。
いや、まったく、本当に。

年とった分、リアルの積み重ねがしっかりあって
空想世界まで使わなくても
「哀しいことなら、足りている」ってことかなと思ってます。

また読み進んだらお邪魔させていただきます。
失礼をば。

[良い点]
タイトルから、ドロドロしたやり取りを想像して読み始めましたが、むしろミステリーか刑事もの的な作品を読んだような後味で、よい意味で裏切られました。
主人公の中での葛藤や妄想や考察みたいな要素が多いからでしょうか。

主人公が頑張って戦術を考えてるところも、計算高いというより片思い切ないなー、と受け入れられました。
後半の展開で安易なドラマチックに走らずに、地味な場面を重ねて描いていったからでしょうか。

[気になる点]
恋愛もので対象を地味な男性とした場合、その魅力をどうやって語るのかがポイントになると思うのですが、今作では割と詳細に「プラス採点の振る舞い」を描写しています。
読者によっては、「そこかー？」という感情が浮かびやすい気もするので、ぼんやりとした書き方で逃げるのと、どちらが良いのでしょうね。
全編通じて、磯原氏がどれだけいい感じなのか、ずっと営業を掛けられていたような気分です（笑）。

ある種のフェティッシュがないと、作品全体の熱量が上がってこないかもしれませんが。
[一言]
「作家になりたい人が多すぎる」から来ました。
あちらはとても沢山の方が感想を書いていらっしゃったので、他に読ませていただいた中からこちらに。

やー、なんか気持ち悪い感想になってたらすみません。

[一言]
いい歳してドキドキしてしまいました。
ちなみに二作連続で読みました。
データベースとかOJTとかトンボとかリッチブラックとか嫌な現実は絡んできましたが、このもどかしいところからハッピーエンドはたまりませんね。
一気に読んでしまいました。
名作を読んだ後のすっきり感があります。