感想一覧

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[一言]
梶井基次郎の短編小説『櫻の樹の下には』の冒頭の部分が元ネタの都市伝説ですね。
最近では太田紫織の『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』という作品も梶井氏の小説が元ネタだと言われていますね。

この冒頭の文章はとてもインパクトのあるもので、恐ろしくもあり、けれど、とても興味を引く文章です。

この作品もそこからのオリジナルストーリーが展開されています。
“私”が淡々と語っていくストーリー。そして、“私”の正体が判明するラスト。
二時間ドラマでも見ていた様な後味が残る作品に仕上げた遥彼方さんの素質が羨ましいです。
  • 投稿者: 日下部良介
  • 50歳~59歳 男性
  • 2018年 10月19日 16時18分
日下部さま
こちらにもご感想ありがとうございます。
ええ、そうです。
梶井先生の作品はとても想像力を掻き立てられますから、色んな作品に使われてますよね。私の一番のイメージはCLAMPさんの東京バビロンでした。

もちろん冒頭をお借りしただけで、オリジナルストーリーを展開しています。

この作品で気を使ったのはいかに『私』の状態をミスリードしてもらうか。でも、一部の人には気付いてもらえるか、でした。
結果、難解すぎるというご指摘を頂いてしまいましたが。
難しいです(笑)

素質!? あ、ありがとうございます。
[一言]
改稿後も読ませて頂きました。
改稿した方が迷いがありませんでした。

私が再読して感じたのは、殺された私が彼女に取り憑いたのかもしれない。という思いでした。

結論として、改稿されてよかった、と思います^_^
  • 投稿者: なななん
  • 女性
  • 2017年 12月20日 14時06分
なななんさま
何度もありがとうございます。

迷いがなくなりました?良かった~。

一歩前進ですね。
[一言]
ごめんなさい。感想を残すのを忘れてました。

視点を理解するために3回読みました(笑)
凄く奥が深い話ですね。
幾通りにも解釈できました。

ホラーとなっていましたが、ミステリー要素のほうが強くて怖くなかったです。

素敵なお話をありがとうございました。

山之上さま
わざわざありがとうございます。

すみません! そんなに難解にする気はなかったんですが、仕掛けを施していくとこうなってしまいました。
駄目ですねー。バランスが難しい。

答えは読者さまのもの。
読者さまの解釈が正解。
そう思います。

あ、怖くなくて良かったです。
ホラーが苦手なのに、無理されたのではないかと心配しておりました。

実は私もホラーのつもりで書いてなかったんです。書き上げてから投稿時にジャンルを選ぼうとしてから、あれ?これ、要素としてはホラーじゃない?と。

読んで下さり、ありがとうございました。
[良い点]
綺麗で丁寧な文体と、にじみ出る情念の恐怖と、人称トリックがすごいです。
[気になる点]
鳥頭は三回読む必要がありました(自己責任ですが)
  • 投稿者: 秋月 忍
  • 女性
  • 2017年 12月14日 09時56分
秋月忍さま
ご感想ありがとうございます。

トリックに気付かずにそのまま読んでも、マネージャーの下りで気付いても、最初から気付いても、どれでもいいように書いたつもりでしたが、まだまだですね。
いつか、もっと単純明快なトリックを組んでみたいです。

理想は、騙された状態でも普通に読める物語。
しかしトリックに気付いてから読み返すと印象が変わる物語、ですね。

ああ、でもそれ凄い難しい。
[良い点]
初めまして!
素晴らしい文章力による描写からまざまざと見せつけられる狂気と情念、そしてまさかのラストに背筋が凍りました。凄かったです……!!
カラフルロックさま
はじめまして。お名前はよく拝見させて頂いておりました。

こういう、ラストになってから冒頭が生きる小説って、理想なんです。
背筋を凍らせて下さり、ありがとうございます!
[一言]
どうもです、拝読させて頂きました。
うん、結末としてはちょっと予想しやすかった所もあったけど素晴らしい文章力のせいで恐ろしく怖かったです。
女の情念は恐いなあ、くわばらくわばら。
とにかく『私』のトリックが秀逸でよかったです。
思わず背筋に冷たい汗が流れましたぜ姉御!

  • 投稿者: 退会済み
  • 2017年 12月12日 23時48分
管理
中島さま
拝読ありがとうございます。
結末はある意味、最初から語ってますよね。わかっていても、ヒタヒタと情念と狂気を感じて欲しかったので、今後も精進します。

「私」を使うトリック、とても面白かったです。ちょっと頭がこんがらがりますけどね。

ご感想ありがとうございました!
[良い点]
最初に死体を埋めるシーンから、「二対の虚ろな瞳」となっていて、一樹と彼女が埋める側であると示唆していること。
「だんだんと土に覆われ、見えなくなっていくそれを、私はじっと見ていた。」という一文は、土を被せられていく「私」の視界として、怖い描写でした。
「私の心臓に根を食い込ませたのがその時であろうとも」これも、埋められた時の描写ですよね? 凄い引っかけだなぁ。
鷹羽さま
ついつい説明してしまうのが、私の悪い癖であったりします。けれど何かしら示唆していないとフェアじゃない気がしまして。
殺された側の視点って、もう殺されてるから淡々としてるんじゃないかなって思うんです。目を逸らすことも、自分で閉じることも出来やしない。見えなくなるまでじぃっと見ているしかない。
今から思うとゾクッとしますね。書いている時は人物になりきっているので感じなかったです。

》「私の心臓に根を食い込ませたのがその時であろうとも」これも、埋められた時の描写ですよね? 凄い引っかけだなぁ。

引っかけのつもり、なかった( ̄□ ̄;)!!!
ただ、恋にがんじがらめにされることと、埋められてから桜の木の栄養になること、両方を一緒に表現したかっただけなんです。どっちにも狂気を感じてほしかったというか、こう、例えと現実がリンクすることで、ミステリアスな雰囲気を感じて欲しくて。

鷹羽さんの方が私よりよっぽど鋭いです!
[良い点]
面白かったです。

撮影シーンが挟まり、現実か虚像かがぼやけたことで、ミステリアスな雰囲気がより際立ち……どんでん返しもある見事な構成で、楽しませて頂きました。
[一言]
ミステリアスナイト企画、面白そうなので検索してみますね。
梨野可鈴さま
ご感想ありがとうございます。
楽しんで下さり、嬉しいです!
回想と現実、「私」と「彼女」を織り交ぜて、ちょっとミスリードしてもらいたかったんです。ミステリアスな雰囲気が出ていたようで、ほっとしました。


ミステリアスナイト企画、とても面白いです。皆さま思い思いの『夜』『謎』を使っての作品を書かれています。ぜひ、ご覧ください。
[良い点]
おぉぅ。
女の嫉妬はおそるべし((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
売れない俳優を必死に支えてきた内助の功を、売れるとあっさりと放り出してしまう、あの心理ですなぁ……

埋めるはずが埋められているとは……諸行無常なり……

これは「私」という誰とも固定しない一人称のトリックですかね。

あのカットのシーンのマネさんは既に幽霊さん!?
  • 投稿者: 海水
  • 男性
  • 2017年 12月11日 22時06分
海水さま
ありがとうございます。震えて頂き恐縮です。

彼の方はまさにそれです。体よく利用しただけ。ここで綺麗に身を引いたなら、切なく美しい恋愛なんですけど。

埋めている様子を書いていた時、ふと、埋められる側も状況としては同じだな、と思いまして。「私」という一人称を使ってのトリックにしてみました。初の試みですので、ドキドキしました。

「私」とすることで、ストーリーが分岐して深読み出来るよう、というか出来たらいいな、というのが私の本音です。

》あのカットのシーンのマネさんは既に幽霊さん!?

なので、このストーリーを想像して下さったことが嬉しいです。

以下、不粋なネタバレです。見たくない方はこのままブラウザバックして下さい。














あれ? どんだけやれば隠れるのか分からない。ごめんなさい。

あのマネージャーが幽霊というストーリー、「彼女」に「私」がとり憑いているというストーリー、「私」は桜の木に宿り、撮影を眺めているというストーリー。

この三つのストーリーを想像出来るように書いているつもりです。
他にも読者さまは、私の想像つかないようなストーリーを想像してくれるのではないかなと、とワクワクしております。
[良い点]
私の好きな要素が満載なところ(^_^)
[気になる点]
誤字など数ヵ所ありました。メモってないですが(^^;
[一言]
最後の「彼」、これは間違いではないのかな…?
だとしたら、書かれていないぞっとするストーリーが……


余談……
奥村土牛という画家の桜の絵を美術館で観たのですが、あまりに美しいのであの名作の冒頭を思い出してしまったという……(笑)
檸檬さま
ご感想ありがとうございます。
実を言えば、檸檬さんの『湖』を拝見してから、ぶわっと今回の話が流れました。

誤字ーーっ! 見直して二ヶ所見つけました。まだあるかな……。くそう、修行が足りない!

最後の「彼」は間違いではありません。

序盤の『私』の語りの中でも、『私と彼と彼女の他に人影はない。』としています。
彼もあの夜あの場所にいる『共犯者』なのです。

戦慄のストーリーはどうぞ、読者さまの頭の中でお楽しみ下さい。

奥村土牛、日本画ならではの透明感のある美しさですよね。そしてあの名作の冒頭は、インパクトがありすぎです。
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