感想一覧

[良い点]
　まずは一言、すばらしい！　5＋5点、つけさせていただきました。

　よくもここまで自然に、ある昔話から別のお話へバトンタッチしてしまえるものです。
　当方は他人様の作品を読むとき、全体的な「構成」を意識することはほとんどないのですが、今回に限ってそれを意識せずにはおれませんでした。あたかも綿を撚って1本の糸を紡いでいくかのごとき作業、グッドです。

　また、それぞれの素材へのリスペクトが感じられる点も好印象でした。
[気になる点]
　恥ずかしながら、最後の「世界は、こうして巡り『廻る』」という言葉の意味が、当方にはちと分かりかねました。「廻る」のでしたら、最後にふりだしに戻ったことをもう少し明確にされたほうがよいかと。つまり、また「浦島太郎」の冒頭に回帰するのですね。「スサノオの話から、新たな異なるサイクルに突入した」程度の意味であれば、別ですが。
[一言]
　以前、某電話会社のテレビCMで、本来は出会うはずのない様々な昔話のキャラクターたちが一堂に会して同じ時間を共有しているのを見て、目頭が熱くなったのを思い出しました。

　良かったのでレビューさせてください。当方の言葉で、この作品の魅力を十分にお伝えできるかとなると、はなはだ自信がもてませんが。

[良い点]
∀・)これは凄い作品ですね。壮大な世界観の構築というか、それでいて筋を通していることと言い、見事でした。天晴です。御伽話を紡いで１つの焦点に終結し、またそこで新たな輪廻が始まる。すごくハイレベルな表現技法だと想うんですが、甲賀様ならではの表現力の高さを感じました。お腹いっぱいです(笑)
[気になる点]
∀・;)読者によってはやや読解難解かも。
[一言]
∀・)高評価すべき作品。それは違いありません。ボク的にではございますが。