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[気になる点]
『執着』が完全消滅するかしないかの間になにがあったのか。その人物にしか分からない内容ですけど気になりました。ただ書くのはかなり難しそうです。
[一言]
『執着』を一切失ったらどうなるか。プログラムでその境地に達さないとわからないでしょう。ただ自死という選択はなんらかの『執着』を伴っていると私は思います。
  • 投稿者: 暁 乱々
  • 2018年 01月09日 20時49分
紫竹 湊さま:

ご感想ありがとうございます。


> 『執着』が完全消滅するかしないかの間になにがあったのか。その人物にしか分からない内容ですけど気になりました。ただ書くのはかなり難しそうです。

何かきっかけになったのかは、実はわたしにもわかりません。
事件や、これに似たような事象が起こるたび、「どうしてこの人はそうしたんだろう」と、いつも考えてしまいます。


> 『執着』を一切失ったらどうなるか。プログラムでその境地に達さないとわからないでしょう。ただ自死という選択はなんらかの『執着』を伴っていると私は思います。

悟りを開くと、生も死も同等のものとして考えられるようになる、という話を聞いたことがあります。それが本当の意味での『執着を捨てる』ということなのかも知れません。

(アキラは『捨て過ぎた』と表現しましたが、)結局のところ、中年男性の『執着』は完全になくなってはいなかった、とわたしは考えながら書きました。
『死』に向かう執着もあるのだということを、小向とその近くにいた人たちは気付かなかったのかも知れません。

あまりにも前向きで太陽のように明るく強い人には、『小さな石でつまづいて転んだり、月明かりにも痛いほどの眩しさを感じたりする人がいる』ということが、なかなか理解できないものです。
[気になる点]
アキの性別部分。このネタで最後にナニがくるのかと、ちょっとドキドキしていました。
[一言]
いろいろと考えさせられる物語りでした。
上級プログラムを受けて死を選ぶのが、全員ではないところがリアル感がありました。
プログラム後の「死への欲求」に向かう「執着の損失」へのスイッチ。スイッチがはいる。はいらないの境界線に大変興味をそそられました。
カラスウリさま:

ご感想ありがとうございます。


> アキの性別部分。このネタで最後にナニがくるのかと、ちょっとドキドキしていました。

アキが出て来る時にはほぼ必ず、性別について言及する箇所を入れてたのですが、今回も何か入れようかと思ってたところ、兄のアキラがさくさく話を進めてしまって、入れる余地がありませんでした。



> いろいろと考えさせられる物語りでした。
> 上級プログラムを受けて死を選ぶのが、全員ではないところがリアル感がありました。

自己啓発セミナー(作中では『道場』)に通う人は、精神がフラット~プラスである自分を、更に高いところへ向かわせたいという人と、マイナスである自分を、どうにかしてプラスへ押し上げたいという人にざっくり分かれているのだと思います。
そういった人たちの『差』のようなものが、多分こんな感じになるのではないだろうか……と思いながら書きました。

でも三分の一というのは、リアルでは問題になる数字だと思いますw


> プログラム後の「死への欲求」に向かう「執着の損失」へのスイッチ。スイッチがはいる。はいらないの境界線に大変興味をそそられました。

マナミ(摂食障害)の場合は思い留まれたけど……というのがひとつの鍵でした。
精神状態は波や振り子のようなものですから、『何かがあって振り子が非常に大きく振れた時』という表現が近いかも知れません。
[一言]
昭等と明等の名が似ているので、混同しやすいかなと思いました。
あらゆる執着を喪ったら、積極的な自死はえらばないかと思いました。廃人のようになって餓死するのかなと。
......いろいろ考えさせられました。
錫 蒔隆さま:

ご感想ありがとうございます。


> 昭等と明等の名が似ているので、混同しやすいかなと思いました。

これに関しては、申し訳ないです。
彼らは、他の作品ではカタカナで表記しているのですが、一度漢字で書きたかったのです。
ここだけは完全なる自己満足でした。
さすがに全て漢字表記にすると、わたしでもたまに間違えそうになるため、アキの方はルビ付き漢字以外をカタカナに統一しました。



> あらゆる執着を喪ったら、積極的な自死はえらばないかと思いました。廃人のようになって餓死するのかなと。

『地雷震』という漫画に餓死するというジXツの描写がありました。
また、仏教などでも『即身仏』という修行(?)がありますね。
即身仏ではないかも知れませんが、絶食(?)の修行中に、実はこっそり食べたり飲んだりしていた、という話を読んだことがありますので、あれは結構な精神力が必要になるんだと思います。

……わたしには絶対無理です。

ただし、ここはあくまでも生きるための『道場』なので、体調不良な人を見つけたら、手厚く看護されたり病院へ連れて行ったりすると思います。



> ......いろいろ考えさせられました。

そう言っていただけるのは嬉しいです。
ありがとうございます。
[一言]
強すぎる執着は自分を苦しめますが、執着がまったくないのも困りますよね。
ですが、生に執着がないからと自殺をするでしょうか。そのほかの執着もすべて捨てたならば、わざわざ死ぬことを選ばないのではないかな、と自分は思いました。死因が衰弱死や脱水症状であるなら理解できるのですが。
なんにせよ、楽しくないですよね。そんな人生。
exaさま:

ご感想ありがとうございます。


> 強すぎる執着は自分を苦しめますが、執着がまったくないのも困りますよね。

わたしは執着が強い方なので、少しこういった洗脳をされた方が生きやすくなるんじゃないかな、と書きながら考えていました。

でもやっぱり執着がなくなること自体が嫌ですねw


> ですが、生に執着がないからと自殺をするでしょうか。そのほかの執着もすべて捨てたならば、わざわざ死ぬことを選ばないのではないかな、と自分は思いました。

この男性は結局、すべてを捨て切れてはいないと思います。
少なくとも、家族の死についてはまだ強く残っていたでしょう。
むしろ、死に対する執着があったのかも知れません。

その辺りの解釈はお任せします。


> 死因が衰弱死や脱水症状であるなら理解できるのですが。

『三分の一』の中には、ひょっとしたらそういう人もいたかも知れません。
でも、『道場』での共同生活を続けている中では、なかなかそういった長期的、消極的なジXツは難しいでしょう。



> なんにせよ、楽しくないですよね。そんな人生。

楽しくないでしょうね。
わたしの場合、執着があり過ぎると苦しくなるので困りますが、ないよりはあった方がよい、と考える派です。
[良い点]
完璧なプログラムで執着を無くせたのなら、それは現代日本の仏教よりも素晴らしい!
しかし、死因はなんだったのでしょう?
生への執着を無くすと、人はどう変わってしまうのか、興味があります。
  • 投稿者: 惠美子
  • 40歳~49歳 女性
  • 2018年 01月06日 19時51分
惠美子さま:

ご感想ありがとうございます。


> 完璧なプログラムで執着を無くせたのなら、それは現代日本の仏教よりも素晴らしい!

実際のところ、これは完璧でもなんでもない、ただの洗脳プログラムだったという残念なオチでしたが。


> しかし、死因はなんだったのでしょう?

件の中年男性の場合は発作的な飛び○りとか、そのようなものじゃないかな、と適当に考えております。

他の『三分の一』に含まれるかたがたは、それぞれどうだったのか……まではまったく考えておりません。



> 生への執着を無くすと、人はどう変わってしまうのか、興味があります。

本来、『悟りを開く』という状態に至れば、生も死も同じように感じられるはずなので、それだけで急に×にたくなるということはないと思います。
[一言]
短編なのに、長い映画を観たあとのような気持ちになりました。
本当に聡さんの書くヒューマンドラマは凄いです。

面白いお話をありがとうございました。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2018年 01月06日 19時40分
管理
梅田 彩さま:

ご感想ありがとうございます。


> 短編なのに、長い映画を観たあとのような気持ちになりました。
> 本当に聡さんの書くヒューマンドラマは凄いです。

ありがとうございます。
作品に関する背後関係や設定をどれだけ切り詰めて押し込むか、という実験的短篇でもありましたので、そう言っていただけると嬉しいです。



> 面白いお話をありがとうございました。

お読みくださり、ありがとうございました☆
[良い点]
巧い。
その通り、私が虐待とか、偽哲学とか、カルト、あるいは全体主義と呼んでいるものと同じだと思います。
[一言]
これからも頑張って下さい。
  • 投稿者: 退会済み
  • 30歳~39歳
  • 2018年 01月06日 19時07分
管理
詩葉雪花さま:

ご感想ありがとうございます。


> 巧い。

ありがとうございます。


> その通り、私が虐待とか、偽哲学とか、カルト、あるいは全体主義と呼んでいるものと同じだと思います。

これは、『良かれと思って作ったものが結局カルトめいたナニカになってしまった』というブラックジョークでもありました。

やる気でやってる新興宗教などならば、逆にまだ救いようがあるかも知れません……いえ、やっぱり救われませんね。信者のかたたちなどは。



> これからも頑張って下さい。

ありがとうございます。
精進します。
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