感想一覧

[一言]
あー、なんというか……三島由紀夫の『正気のおわり』の内容を別の形でしっかり具体的に描かれてしまったような……。そんな怖さを感じました。
きっかけは親父の浮気の告白ですが、そこからズルズルと底なし沼に沈むような……夢遊病の様にフラフラとしていってしまう……そんな思考の流れが恐ろしく、おぞましく、それと同時に『こんな状況になったらそうしてしまうかも』などと思えてしまう。
そんな危険な毒物にあるような、怪しい魅力に溢れた作品でした。面白かったです。