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[良い点]
花咲さん、初めまして。
都古(みやこ)と言います。
私はゲームシナリオライターを目指して現在、勉強中の者です。
ネットサーフィン中に偶然見つけた、花咲さんのハウツーエッセイを途中まで読んでみたのですが、非常にためになる内容で重宝しています!
まだまだライターを志してから間もなく、何を指標にしてどうやって頑張ればいいのか分からず自分は悩みがつきません。
しかし、このエッセイを読んで花咲さんから大切なことを教わることが出来た上に、ライターを目指すに際してとても勇気づけてもらえたと思っています!
今後、このエッセイの内容などについて具体的な質問をさせてもらう時があるかもしれませんので、その時はよろしくお願いしますm(_ _)m
花咲さん、初めまして。
都古(みやこ)と言います。
私はゲームシナリオライターを目指して現在、勉強中の者です。
ネットサーフィン中に偶然見つけた、花咲さんのハウツーエッセイを途中まで読んでみたのですが、非常にためになる内容で重宝しています!
まだまだライターを志してから間もなく、何を指標にしてどうやって頑張ればいいのか分からず自分は悩みがつきません。
しかし、このエッセイを読んで花咲さんから大切なことを教わることが出来た上に、ライターを目指すに際してとても勇気づけてもらえたと思っています!
今後、このエッセイの内容などについて具体的な質問をさせてもらう時があるかもしれませんので、その時はよろしくお願いしますm(_ _)m
都古さん、初めまして!(*^-^*)
感想ありがとうございます。
当エッセイが役に立っているというお言葉に、こちらも大変勇気づけられます。
まだ花咲もライターとして未熟な故に、分かりにくい内容や疑問点が多く出てくる事と思われます。一緒にレベルアップしていけたら嬉しいです!
感想ありがとうございます。
当エッセイが役に立っているというお言葉に、こちらも大変勇気づけられます。
まだ花咲もライターとして未熟な故に、分かりにくい内容や疑問点が多く出てくる事と思われます。一緒にレベルアップしていけたら嬉しいです!
- 花咲樹木
- 2018年 11月17日 17時52分
[良い点]
小説の書き方、作り方を分かりやすく説明していて、何度か読み直しても価値のあるエッセイになっていると思います。特に一人称で作品を作る人には親切で丁寧だと思います。
[気になる点]
あくまで個人の見解なのでアレですが、三人称の例文、説明が少し甘い気がします。三人称のほうが作家の個性が強く出るものなので例文としてはいいのかもしれませんが、自分は少し気になりました。もっと一人称との差異があるほうが例文としていい気はしました。
[一言]
これからも是非続けていって欲しいと思います。
また、公開されているのが一人称の作品なので、三人称の作品も読んでみたいと思いました。
創作活動とエッセイ、応援しております。
小説の書き方、作り方を分かりやすく説明していて、何度か読み直しても価値のあるエッセイになっていると思います。特に一人称で作品を作る人には親切で丁寧だと思います。
[気になる点]
あくまで個人の見解なのでアレですが、三人称の例文、説明が少し甘い気がします。三人称のほうが作家の個性が強く出るものなので例文としてはいいのかもしれませんが、自分は少し気になりました。もっと一人称との差異があるほうが例文としていい気はしました。
[一言]
これからも是非続けていって欲しいと思います。
また、公開されているのが一人称の作品なので、三人称の作品も読んでみたいと思いました。
創作活動とエッセイ、応援しております。
感想ありがとうございます!
当エッセイが少しでもお役に立てていれば嬉しいです。
例文への貴重なご意見ありがとうございます。
仰る通り、三人称視点は特に、文章構成に個性やセンスが出るので、例文で押し付け過ぎてはいけないと思い、あのような形にさせていただきました。
(文章構成に「無難」はあっても「正しい」はありませんので……。また、花咲自身が一人称ほど三人称を得意としていないため、収めている範囲以上のコツを書き連ねることが出来ず、不甲斐ない思いを抱いております。説明が物足りないと感じた方には、申し訳ないです)
応援ありがとうございます!
当エッセイが少しでもお役に立てていれば嬉しいです。
例文への貴重なご意見ありがとうございます。
仰る通り、三人称視点は特に、文章構成に個性やセンスが出るので、例文で押し付け過ぎてはいけないと思い、あのような形にさせていただきました。
(文章構成に「無難」はあっても「正しい」はありませんので……。また、花咲自身が一人称ほど三人称を得意としていないため、収めている範囲以上のコツを書き連ねることが出来ず、不甲斐ない思いを抱いております。説明が物足りないと感じた方には、申し訳ないです)
応援ありがとうございます!
- 花咲樹木
- 2018年 03月11日 14時30分
[一言]
お疲れ様です。
楽しく読ませて頂いてますよ(^-^)
応用出来るかは別として(笑)
花咲さんの文章は、本当読みやすいですね。
ハウツーの意味合いもありますが、読み物として楽しませてもらってます。
完結させている作品の方も、とても良く出来ていると思いますので、読んで下さる人が増えると良いですねー。ではでは、マイペースで楽しんで下さーい。
お疲れ様です。
楽しく読ませて頂いてますよ(^-^)
応用出来るかは別として(笑)
花咲さんの文章は、本当読みやすいですね。
ハウツーの意味合いもありますが、読み物として楽しませてもらってます。
完結させている作品の方も、とても良く出来ていると思いますので、読んで下さる人が増えると良いですねー。ではでは、マイペースで楽しんで下さーい。
感想ありがとうございます!
当エッセイが、少しでもお役に立てているならば嬉しいです<(_ _)>
マイペースに楽しんでいきたいと思います!(笑)
当エッセイが、少しでもお役に立てているならば嬉しいです<(_ _)>
マイペースに楽しんでいきたいと思います!(笑)
- 花咲樹木
- 2018年 03月10日 21時24分
[一言]
『27:「記号」と「空白」(文字数と折り返し)』につきまして
> 「小説家になろう」様における「一文の最大文字数」は
> ――『39文字』でした。
一行の最大文字数は環境や設定によってもかなり変化するようです。以下、ご参考になればと。いずれもPC上で確認しました。
--------
例1:
一行の最大文字数:42文字
OS:Linux
ブラウザ:Firefox
フォント:等幅フォント
画面右上の[表示設定]の[文字サイズ]:50%
--------
例2:
一行の最大文字数:50文字
OS:Windows 10
ブラウザ:Firefox
フォント:プロポーショナルフォント(メイリオ)
画面右上の[表示設定]の[文字サイズ]:50%
--------
一行の最大文字数は、フォントの種類(等幅/プロポーショナル)と、画面右上の[表示設定]の[文字サイズ]の値による影響が大きい気がします。
また、ブラウザの[ズーム]の機能(Ctrl+"+" または Ctrl+"-")を使用すると、一行の最大文字数が変化することがあります。これは、表示用のフォントとして等幅フォントを選択した場合に起こるようです。
『27:「記号」と「空白」(文字数と折り返し)』につきまして
> 「小説家になろう」様における「一文の最大文字数」は
> ――『39文字』でした。
一行の最大文字数は環境や設定によってもかなり変化するようです。以下、ご参考になればと。いずれもPC上で確認しました。
--------
例1:
一行の最大文字数:42文字
OS:Linux
ブラウザ:Firefox
フォント:等幅フォント
画面右上の[表示設定]の[文字サイズ]:50%
--------
例2:
一行の最大文字数:50文字
OS:Windows 10
ブラウザ:Firefox
フォント:プロポーショナルフォント(メイリオ)
画面右上の[表示設定]の[文字サイズ]:50%
--------
一行の最大文字数は、フォントの種類(等幅/プロポーショナル)と、画面右上の[表示設定]の[文字サイズ]の値による影響が大きい気がします。
また、ブラウザの[ズーム]の機能(Ctrl+"+" または Ctrl+"-")を使用すると、一行の最大文字数が変化することがあります。これは、表示用のフォントとして等幅フォントを選択した場合に起こるようです。
- 投稿者: 通りすがり
- 2018年 02月27日 00時09分
感想ありがとうございます!
おおお、なるほど……PC環境や設定によっても変化していくのですか。
これはもう、書き手側の意識では「大体これくらいの文字数」にすれば一文内に収まる、と考えていくしかないのかもしれませんね。
検証ありがとうございました!
さっそくエッセイ内に追記させていただきます<(_ _)>
おおお、なるほど……PC環境や設定によっても変化していくのですか。
これはもう、書き手側の意識では「大体これくらいの文字数」にすれば一文内に収まる、と考えていくしかないのかもしれませんね。
検証ありがとうございました!
さっそくエッセイ内に追記させていただきます<(_ _)>
- 花咲樹木
- 2018年 02月27日 00時34分
[良い点]
分量を考える。なるほどです。
処女作を書いていた頃、すごく好きなアニメがあってそれに強く影響を受けたのですが、アニメから入って原作に手を出したパターンでした。
ちょうどよかったのでアニメ1話が原作のどのぐらいまでを描いているのかは確かめたことがあります。
だいたい文庫本一冊で3話、ないし4話というところでした。
逆説的に考えると、最近のアニメの標準1クール13話として、文庫本3、4冊分は書かないといけなくなります。
難しいところだなと思うのは、アニメ原作として考えた時の分量と、文庫本一冊の分量、それぞれに導入、山場、オチとを考えなければならない事でしょうか。
そこまで考えると、中弛みが起きないためのストーリー構成と言うものが重要になるのだなと再認識できました。
[一言]
創作の糧にいつも美味しく頂いております。
個人的には短編を書いたことがないので、その辺りのコツなんかもいつか書いていただけたら嬉しいなと思います。
これからも頑張ってください。
分量を考える。なるほどです。
処女作を書いていた頃、すごく好きなアニメがあってそれに強く影響を受けたのですが、アニメから入って原作に手を出したパターンでした。
ちょうどよかったのでアニメ1話が原作のどのぐらいまでを描いているのかは確かめたことがあります。
だいたい文庫本一冊で3話、ないし4話というところでした。
逆説的に考えると、最近のアニメの標準1クール13話として、文庫本3、4冊分は書かないといけなくなります。
難しいところだなと思うのは、アニメ原作として考えた時の分量と、文庫本一冊の分量、それぞれに導入、山場、オチとを考えなければならない事でしょうか。
そこまで考えると、中弛みが起きないためのストーリー構成と言うものが重要になるのだなと再認識できました。
[一言]
創作の糧にいつも美味しく頂いております。
個人的には短編を書いたことがないので、その辺りのコツなんかもいつか書いていただけたら嬉しいなと思います。
これからも頑張ってください。
- 投稿者: 退会済み
- 2018年 02月12日 20時49分
管理
感想・コメントありがとうございます!
アニメ化するくらい人気になるのは、やはりある程度の分量を書き上げてからになるのかもしれませんね。文庫本ではなく、単行本や新書サイズにて出版するなら、それによって一冊分の分量というものも変化していくのでしょう。
(小説大賞でも、レーベルによって規定分量が違ってくるので)
自分がどこのレーベル、出版社にて本を出したいか。それを考えて分量を決めていく練習がいいのかもしれませんね。分量を考慮しながらプロットを組み上げられれば、どんな媒体の本でも物語の山場とオチを設定して書き上げられるのかもしれません。
了解です(*^-^*)
これから書き連ねていく予定の、ストーリー構成の考え方のきっかけとなる項目にて、長編や短編など、「書き上げる分量によって構成も変化する」という事を前提に、項目内容を作成していこうと思います。
頑張ります!
アニメ化するくらい人気になるのは、やはりある程度の分量を書き上げてからになるのかもしれませんね。文庫本ではなく、単行本や新書サイズにて出版するなら、それによって一冊分の分量というものも変化していくのでしょう。
(小説大賞でも、レーベルによって規定分量が違ってくるので)
自分がどこのレーベル、出版社にて本を出したいか。それを考えて分量を決めていく練習がいいのかもしれませんね。分量を考慮しながらプロットを組み上げられれば、どんな媒体の本でも物語の山場とオチを設定して書き上げられるのかもしれません。
了解です(*^-^*)
これから書き連ねていく予定の、ストーリー構成の考え方のきっかけとなる項目にて、長編や短編など、「書き上げる分量によって構成も変化する」という事を前提に、項目内容を作成していこうと思います。
頑張ります!
- 花咲樹木
- 2018年 02月12日 21時22分
[一言]
私は異世界ファンタジー+ハーレム+チート小説なら書けるのですが、ヒロインの属性選択が問題です。
例えば、
・メインヒロインの人当たりが柔らかくて誰に対しても心優しい聖女
これはそれなりに一般受けしそうですが、残りのサブヒロインが
・主人公を執事兼愛玩用ペットとして飼うことを目的に冒険に加わった、巨大なハンマーを振り回すわがままお嬢様
・主人公に強く依存していて、世界全てを呪うカースメーカーの妹
・妹の親友で、主人公を誘惑して玩具として弄ぶのが趣味の小悪魔系サキュバス
みたいな「テンプレには一応含まれるが主人公に対して過度に攻撃的なライン」のヒロインになってしまうのが問題ですね。「穏やかで魅力的なヒロイン」を1人作るのは簡単なのですが、複数人作るのは難しいしアグレッシブなヒロインの方が書きやすいのでどうしても過激なヒロインが増えてしまいますね。
ただ、こういう小説だとマゾではない読者から文句を言われそうなので、もっと穏やかな性格のキャラクターで長編小説を書けるようになった方が良さそうです。今回の例だと、聖女とサキュバスは今のままでも良いような気がしますがお嬢様と妹の設定は根本から作り直すべきですね。
妹が「お兄ちゃんおはよう……こんな光に溢れた世界なんて滅びちゃえばいいのに」と挨拶したり「えい、えい、えい」と聖女の髪を入れた藁人形に五寸釘を打ち込んだり、「お兄ちゃんは妹に一生奴隷として奉仕するために産まれてくるんだよ?知らなかったの?」と言いながら主人公である兄に人形化術式を撃ったり妹がラスボスの魂と融合してラスボス第二形態として君臨したりするシーンを書くのは楽しかったのですが、これを読む読者の中で同じように楽しめる人が大勢存在するとは思いません。
私は異世界ファンタジー+ハーレム+チート小説なら書けるのですが、ヒロインの属性選択が問題です。
例えば、
・メインヒロインの人当たりが柔らかくて誰に対しても心優しい聖女
これはそれなりに一般受けしそうですが、残りのサブヒロインが
・主人公を執事兼愛玩用ペットとして飼うことを目的に冒険に加わった、巨大なハンマーを振り回すわがままお嬢様
・主人公に強く依存していて、世界全てを呪うカースメーカーの妹
・妹の親友で、主人公を誘惑して玩具として弄ぶのが趣味の小悪魔系サキュバス
みたいな「テンプレには一応含まれるが主人公に対して過度に攻撃的なライン」のヒロインになってしまうのが問題ですね。「穏やかで魅力的なヒロイン」を1人作るのは簡単なのですが、複数人作るのは難しいしアグレッシブなヒロインの方が書きやすいのでどうしても過激なヒロインが増えてしまいますね。
ただ、こういう小説だとマゾではない読者から文句を言われそうなので、もっと穏やかな性格のキャラクターで長編小説を書けるようになった方が良さそうです。今回の例だと、聖女とサキュバスは今のままでも良いような気がしますがお嬢様と妹の設定は根本から作り直すべきですね。
妹が「お兄ちゃんおはよう……こんな光に溢れた世界なんて滅びちゃえばいいのに」と挨拶したり「えい、えい、えい」と聖女の髪を入れた藁人形に五寸釘を打ち込んだり、「お兄ちゃんは妹に一生奴隷として奉仕するために産まれてくるんだよ?知らなかったの?」と言いながら主人公である兄に人形化術式を撃ったり妹がラスボスの魂と融合してラスボス第二形態として君臨したりするシーンを書くのは楽しかったのですが、これを読む読者の中で同じように楽しめる人が大勢存在するとは思いません。
- 投稿者: 退会済み
- 2018年 02月04日 17時17分
管理
まずは感想・コメントありがとうございます。
読み手が好む最大公約数の範囲を探ることも大事なことですが、作者が楽しめないと面白い作品にはなりにくい側面もあります。
藍羽あかり様が考えた上で、それでも後悔のないよう物語を書いていけるよう願っております。
読み手が好む最大公約数の範囲を探ることも大事なことですが、作者が楽しめないと面白い作品にはなりにくい側面もあります。
藍羽あかり様が考えた上で、それでも後悔のないよう物語を書いていけるよう願っております。
- 花咲樹木
- 2018年 02月04日 18時56分
[良い点]
キャラクター作りに関しては「なんとなく知っていたけど明文化されてない法則」が明文化されているので役に立ちそうですね。
[気になる点]
私がプロット通り書けるかどうかは「テーマ・コンセプト主導か、それともキャラクター主導か」次第であり、テーマ・コンセプト主導で作られたプロットからならプロット通り書けますがキャラクター主導で作られたプロットでは上手く書けないので途中でプロットから逸脱します。
プロになった後を想定するなら、テーマ・コンセプト主導の小説を書いた方が良さそうですが、無からテーマを考えてコンセプトに具体化するのは面倒ですしテーマ・コンセプトに沿った都合のいいキャラクターを作るのも大変なので、どうしても「最初は楽だがプロット通り書けない」キャラクター主導型の方が数が増えてしまいます。
[一言]
・悪口
・嘲笑
・説教
・上から目線
・暴力
・他者との比較で自分を上げる発言
・他者の目的を邪魔する
私のファンタジー系バイオレンスラブコメ小説の一人称「俺」系天才主人公はこの『嫌われてしまうキャラ』の特徴を全て備えています。バイオレンスラブコメでは主人公はよく殴られたり蹴られたりするので「殴られても蹴られても自業自得」と思える人物である必要がありますが、全て主人公目線で進むのに主人公が嫌われる特徴を全て備えているのは構造的に問題ですね。
例えば、主人公は特に理由がなくても対象無差別で悪口を言ってトラブルを発生させて喜ぶ性格ですし、皮肉や嘲笑が含まれるのもいつものことです。
主人公の傍若無人さを示すエピソードを1つ。主人公は王都の武器屋できらびやかな自分に似合いそうな武具を見つけて、欲しくなりましたが所持金が足りません。主人公はまず武器屋から武具を強奪することを検討しますが、これは仲間から拒否されて断念します。そこで、セカンドプランとして暴利を貪る悪徳商会を襲撃して潰して金銭を調達する計画を立て、これは仲間からの賛同を得られたので実行され、主人公は無事武具を購入でき、悪徳商会は潰され、庶民は喝采し、正義は為されました。まあ、事実はただ単に「金が欲しかったから金持ちを襲った」だけですけどね。
主人公は「自分には甘いが他人には厳しい」典型で、自分は才能だけで全く努力せず強くなったのに他人には「死ぬ気で努力しろ。努力しないなら死ね!」と説教します。まあ、ここまで来ると説教というよりただの罵倒な気もしますけど。
弱い奴から順番に脱落して新しい仲間に入れ替わった結果、主人公パーティーは「努力しなくても強い天才」と「努力する天才」だらけの足手まといの存在しない強力なパーティーに仕上がりました。作中でヒロインの1人は「主人公が憎まれ役を引き受けてくれたおかげで優秀な仲間が集まったから感謝してる」と言っていますが、それは勘違いで、ただ主人公はマイペースに振る舞っているだけです。一種の勘違い系小説ですけど、勘違い系からのテンプレから逸脱した「実は悪人」パターンです。
主人公の基本姿勢は機嫌が良いときは「俺は天才。お前は何もできない凡人」で機嫌が悪いときは「俺は大天才。お前は何の役にも立たないクズ。死ね」で攻撃する感じで、殺してもいい相手なら攻撃はそのまま通りますが、殺してはいけない相手(例・国王)だとヒロインが攻撃をインターセプトして「示威行為」という扱いになります。これも作中のヒロインの1人に言わせると「主人公がいつも悪役を演じて脅してくれるおかげで交渉が全てスムーズに進むから助かる」ということになりますが、主人公はただ単に殺したい時に殺そうとしているだけですね。
主人公は誰に対しても暴力的ですが、ヒロインも主人公に対しては負けず劣らず暴力的なので均衡は保たれています。「暴力ヒロイン」は嫌われていますが、この場合は大抵主人公が先にヒロインを殴っているのでヒロイン側は嫌われないはずです。作中のヒロインの1人は「サンドバッグは殴るとすぐ壊れちゃうけど、主人公なら殴っても壊れないからとても助かる。いつもありがとね」と笑いながら主人公に殴る蹴る暴行を加えるのが日課でしたが、この主人公の場合肉体が強靭で殴る蹴る程度では甘噛み程度にしか感じないので愛情表現にしかなっていません。
この後は主人公がヒロインに蹴られながらパンツが見えてることを指摘→ヒロイン「パンツが見たいならいつでも見せてあげるけど、パンツの何がいいの?」→主人公、パンツの魅力について長々と演説→途中まではヒロインも真面目に相槌を入れていたが、聞き飽きたので全力蹴りで主人公を吹き飛ばしてシーン終了な流れです。ラッキースケベして吹き飛ばされるラブコメテンプレの変形版ですね。
主人公は特に理由もないのに他人の仕事に首を突っ込んで邪魔するのが大好きで、それが悪役の仕事ならいいのですが、そうでない場合は他人を邪魔しようとする主人公VS主人公を止めるヒロインの間で争いが発生します。バイオレンスラブコメの場合、とにかく主人公とヒロインの間で大量に揉め事を起こす必要があるので主人公はトラブルメーカーでなければなりません。
バイオレンスラブコメは読む時も書く時も楽しい素晴らしい分野ですが、その性質上主人公か主人公以外のヒロインの多くが「嫌われる悪役」化するので上手く書くのは難しいですね。私の小説の場合、間違いなく主人公は「主人公に共感して主人公と一体化しながら読む」タイプの読者からは嫌われるでしょう。
「悪役には信念が重要だ」とありますが、この主人公は「自由は素晴らしい。俺は自由だ。だから俺は素晴らしい」「力は正義。俺は最強。だから俺が正義」や「面白いことはいいことだ。他人を傷つけるのは面白い。だから他人を傷つけるのはいいことだ」のような強固だが共感を得られない信念を元に行動します。
ヒロインに当て馬役の王子がプロポーズした時は「俺の物に手を出すな!」と即座に王子を殴り殺し、その後に怯えるヒロインと2人きりの場で「お前には俺しかいない。俺にはお前しかいない。結婚しよう!」と叫んでプロポーズした後に、2人きりの結婚式を挙げながら王子が率いていた5万の軍勢を皆殺しにするラストバトルに突入します。「たとえ世界の全てが敵だとしても君を守る」というポピュラーソングでよく歌われる人気のある信念を反映したシーンですが、この主人公は文字通り世界全てを敵に回してヒロインを守りながら勝利します。この場合、読者は主人公の行動原理は理解できるでしょうが共感はできないでしょうね。
まあ、この主人公は身勝手で約束を守らないので、「俺にはお前しかいない」と言ったにも関わらずエンディングで他のヒロインとも結婚してハーレムを築きますけどね。「永遠の愛を誓った」カップルが別れるのはよくあることなので、この点では主人公は責められないでしょう。
この作品は「たとえ世界の全てが敵だとしても君を守る」という借り物のコンセプトから書き始めて世界全てを敵に回して戦う最強主人公を設定し、最初から最後までスリリングだったのでプロット通り書き上がりましたが、こういう作品しかプロット通りに書けないからまだ私は小説家ではないのでしょうね。もっと一般受けするような小説もプロット通り書けるようになれば希望は見えてきますが、今は少々尖り過ぎています。
私の場合、登下校中にヒロインと和やかに会話したりするシーンで面白くなるように書くのは苦手ですが、主人公が地下室に監禁されてヒロインから拷問されるシーンや逆に主人公がヒロインを監禁して拷問するシーンなどをコメディ化するのならスムーズに書けますね。場面の雰囲気と噛み合わない和やかな会話を故意に放り込むことで皮肉な笑いを狙っています。
例えば、
ヒロイン「おはよう」
主人公「おはよう」
ヒロイン「怪我してるけど大丈夫?」
主人公「大丈夫だよ」
ヒロイン「そう、良かった」
みたいな英語の教科書的な退屈なシーンがあるとしましょう。
こんなシーンでも、「場面は地下室で、主人公は首輪や手枷足枷で拘束されている」「主人公を傷つけたのはヒロインの鞭」「傷が痛むが、主人公は虚勢を張って『大丈夫』と答えている」「ヒロインは主人公を愛しているので主人公が死ぬことは望んでいないが、サディストなので主人公が『大丈夫』と答えたことに安心してもっと傷つけることを決意」などの文脈を付けると小説化しても問題ない程度の背景と対立構造が完成します。主人公はヒロインから逃げて自由になることを望んでいますが、ヒロインは主人公をずっと監禁して愛することを望んでいます。
私がファンタジー系ラブコメでバトル要素を導入しているのはバトル描写を書きたいからではなく、バトルしながらラブコメ的な会話をさせることで会話の効果を強化できるからですね。あくまでもラブコメがメインディッシュであり、バトルは添え物です。私は恋愛模様や面白い会話には興味があるので紙幅を多く割きますが、どうせ主人公が勝つことが分かりきっている安っぽいバトルにはあまり興味はないので「主人公とヒロインが戦闘と無関係な軽口でイチャイチャしながら敵をサクッと倒す」ような淡白なバトルばかりで「熱さ」とは無縁です。
私の場合「大好きっ♪」と言って抱きついてくるような素直に好意を伝えるヒロインは好きですが、赤くなった頬を悟られないようにそっぽを向いて「……あんたなんか大嫌いよ」と言うようなヒロインも好きで、多くの場合この2つが融合して振れ幅の大きいツンデレヒロイン化しますが、これは私の性癖が反映されているだけで一般受けする範疇からは逸脱してる気がしますね。まあ、ツンデレヒロインは定期的に流行っているので上手く書ければ大丈夫なのでしょうけど、上手く書けないから問題なのです。
私の場合は「他人が一生努力しても書けないような種類の文章を書ける」という意味で一種の才能があるように見えますが、これは明らかに「第一選考から先に進めない」理由でもありますのでデメリット面が大きいですね。何も考えなくても一般的な文章を書ける人の方が小説家デビューできる見込みは高いでしょう。そもそも、ライトノベルというのは独自の文体が必要なジャンルではないような気がします。
最近分かったことですが、他人の小説を模写して「良い所を自分の文章に取り入れる」のは簡単ですが「自分の文章の悪い所を削る」のは難しいですね。自分の文章はある意味で自分自身のようなもので、自分の文章を削る時は歯を削る時並みには精神的な苦痛が発生します。その結果として、模写量を増やす度に文体が複雑で屈折したものへと移行し、元々読みにくかった文章がさらに読みにくくなる場合があります。「模写すれば文章が良くなる」とは限りませんね。
キャラクター作りに関しては「なんとなく知っていたけど明文化されてない法則」が明文化されているので役に立ちそうですね。
[気になる点]
私がプロット通り書けるかどうかは「テーマ・コンセプト主導か、それともキャラクター主導か」次第であり、テーマ・コンセプト主導で作られたプロットからならプロット通り書けますがキャラクター主導で作られたプロットでは上手く書けないので途中でプロットから逸脱します。
プロになった後を想定するなら、テーマ・コンセプト主導の小説を書いた方が良さそうですが、無からテーマを考えてコンセプトに具体化するのは面倒ですしテーマ・コンセプトに沿った都合のいいキャラクターを作るのも大変なので、どうしても「最初は楽だがプロット通り書けない」キャラクター主導型の方が数が増えてしまいます。
[一言]
・悪口
・嘲笑
・説教
・上から目線
・暴力
・他者との比較で自分を上げる発言
・他者の目的を邪魔する
私のファンタジー系バイオレンスラブコメ小説の一人称「俺」系天才主人公はこの『嫌われてしまうキャラ』の特徴を全て備えています。バイオレンスラブコメでは主人公はよく殴られたり蹴られたりするので「殴られても蹴られても自業自得」と思える人物である必要がありますが、全て主人公目線で進むのに主人公が嫌われる特徴を全て備えているのは構造的に問題ですね。
例えば、主人公は特に理由がなくても対象無差別で悪口を言ってトラブルを発生させて喜ぶ性格ですし、皮肉や嘲笑が含まれるのもいつものことです。
主人公の傍若無人さを示すエピソードを1つ。主人公は王都の武器屋できらびやかな自分に似合いそうな武具を見つけて、欲しくなりましたが所持金が足りません。主人公はまず武器屋から武具を強奪することを検討しますが、これは仲間から拒否されて断念します。そこで、セカンドプランとして暴利を貪る悪徳商会を襲撃して潰して金銭を調達する計画を立て、これは仲間からの賛同を得られたので実行され、主人公は無事武具を購入でき、悪徳商会は潰され、庶民は喝采し、正義は為されました。まあ、事実はただ単に「金が欲しかったから金持ちを襲った」だけですけどね。
主人公は「自分には甘いが他人には厳しい」典型で、自分は才能だけで全く努力せず強くなったのに他人には「死ぬ気で努力しろ。努力しないなら死ね!」と説教します。まあ、ここまで来ると説教というよりただの罵倒な気もしますけど。
弱い奴から順番に脱落して新しい仲間に入れ替わった結果、主人公パーティーは「努力しなくても強い天才」と「努力する天才」だらけの足手まといの存在しない強力なパーティーに仕上がりました。作中でヒロインの1人は「主人公が憎まれ役を引き受けてくれたおかげで優秀な仲間が集まったから感謝してる」と言っていますが、それは勘違いで、ただ主人公はマイペースに振る舞っているだけです。一種の勘違い系小説ですけど、勘違い系からのテンプレから逸脱した「実は悪人」パターンです。
主人公の基本姿勢は機嫌が良いときは「俺は天才。お前は何もできない凡人」で機嫌が悪いときは「俺は大天才。お前は何の役にも立たないクズ。死ね」で攻撃する感じで、殺してもいい相手なら攻撃はそのまま通りますが、殺してはいけない相手(例・国王)だとヒロインが攻撃をインターセプトして「示威行為」という扱いになります。これも作中のヒロインの1人に言わせると「主人公がいつも悪役を演じて脅してくれるおかげで交渉が全てスムーズに進むから助かる」ということになりますが、主人公はただ単に殺したい時に殺そうとしているだけですね。
主人公は誰に対しても暴力的ですが、ヒロインも主人公に対しては負けず劣らず暴力的なので均衡は保たれています。「暴力ヒロイン」は嫌われていますが、この場合は大抵主人公が先にヒロインを殴っているのでヒロイン側は嫌われないはずです。作中のヒロインの1人は「サンドバッグは殴るとすぐ壊れちゃうけど、主人公なら殴っても壊れないからとても助かる。いつもありがとね」と笑いながら主人公に殴る蹴る暴行を加えるのが日課でしたが、この主人公の場合肉体が強靭で殴る蹴る程度では甘噛み程度にしか感じないので愛情表現にしかなっていません。
この後は主人公がヒロインに蹴られながらパンツが見えてることを指摘→ヒロイン「パンツが見たいならいつでも見せてあげるけど、パンツの何がいいの?」→主人公、パンツの魅力について長々と演説→途中まではヒロインも真面目に相槌を入れていたが、聞き飽きたので全力蹴りで主人公を吹き飛ばしてシーン終了な流れです。ラッキースケベして吹き飛ばされるラブコメテンプレの変形版ですね。
主人公は特に理由もないのに他人の仕事に首を突っ込んで邪魔するのが大好きで、それが悪役の仕事ならいいのですが、そうでない場合は他人を邪魔しようとする主人公VS主人公を止めるヒロインの間で争いが発生します。バイオレンスラブコメの場合、とにかく主人公とヒロインの間で大量に揉め事を起こす必要があるので主人公はトラブルメーカーでなければなりません。
バイオレンスラブコメは読む時も書く時も楽しい素晴らしい分野ですが、その性質上主人公か主人公以外のヒロインの多くが「嫌われる悪役」化するので上手く書くのは難しいですね。私の小説の場合、間違いなく主人公は「主人公に共感して主人公と一体化しながら読む」タイプの読者からは嫌われるでしょう。
「悪役には信念が重要だ」とありますが、この主人公は「自由は素晴らしい。俺は自由だ。だから俺は素晴らしい」「力は正義。俺は最強。だから俺が正義」や「面白いことはいいことだ。他人を傷つけるのは面白い。だから他人を傷つけるのはいいことだ」のような強固だが共感を得られない信念を元に行動します。
ヒロインに当て馬役の王子がプロポーズした時は「俺の物に手を出すな!」と即座に王子を殴り殺し、その後に怯えるヒロインと2人きりの場で「お前には俺しかいない。俺にはお前しかいない。結婚しよう!」と叫んでプロポーズした後に、2人きりの結婚式を挙げながら王子が率いていた5万の軍勢を皆殺しにするラストバトルに突入します。「たとえ世界の全てが敵だとしても君を守る」というポピュラーソングでよく歌われる人気のある信念を反映したシーンですが、この主人公は文字通り世界全てを敵に回してヒロインを守りながら勝利します。この場合、読者は主人公の行動原理は理解できるでしょうが共感はできないでしょうね。
まあ、この主人公は身勝手で約束を守らないので、「俺にはお前しかいない」と言ったにも関わらずエンディングで他のヒロインとも結婚してハーレムを築きますけどね。「永遠の愛を誓った」カップルが別れるのはよくあることなので、この点では主人公は責められないでしょう。
この作品は「たとえ世界の全てが敵だとしても君を守る」という借り物のコンセプトから書き始めて世界全てを敵に回して戦う最強主人公を設定し、最初から最後までスリリングだったのでプロット通り書き上がりましたが、こういう作品しかプロット通りに書けないからまだ私は小説家ではないのでしょうね。もっと一般受けするような小説もプロット通り書けるようになれば希望は見えてきますが、今は少々尖り過ぎています。
私の場合、登下校中にヒロインと和やかに会話したりするシーンで面白くなるように書くのは苦手ですが、主人公が地下室に監禁されてヒロインから拷問されるシーンや逆に主人公がヒロインを監禁して拷問するシーンなどをコメディ化するのならスムーズに書けますね。場面の雰囲気と噛み合わない和やかな会話を故意に放り込むことで皮肉な笑いを狙っています。
例えば、
ヒロイン「おはよう」
主人公「おはよう」
ヒロイン「怪我してるけど大丈夫?」
主人公「大丈夫だよ」
ヒロイン「そう、良かった」
みたいな英語の教科書的な退屈なシーンがあるとしましょう。
こんなシーンでも、「場面は地下室で、主人公は首輪や手枷足枷で拘束されている」「主人公を傷つけたのはヒロインの鞭」「傷が痛むが、主人公は虚勢を張って『大丈夫』と答えている」「ヒロインは主人公を愛しているので主人公が死ぬことは望んでいないが、サディストなので主人公が『大丈夫』と答えたことに安心してもっと傷つけることを決意」などの文脈を付けると小説化しても問題ない程度の背景と対立構造が完成します。主人公はヒロインから逃げて自由になることを望んでいますが、ヒロインは主人公をずっと監禁して愛することを望んでいます。
私がファンタジー系ラブコメでバトル要素を導入しているのはバトル描写を書きたいからではなく、バトルしながらラブコメ的な会話をさせることで会話の効果を強化できるからですね。あくまでもラブコメがメインディッシュであり、バトルは添え物です。私は恋愛模様や面白い会話には興味があるので紙幅を多く割きますが、どうせ主人公が勝つことが分かりきっている安っぽいバトルにはあまり興味はないので「主人公とヒロインが戦闘と無関係な軽口でイチャイチャしながら敵をサクッと倒す」ような淡白なバトルばかりで「熱さ」とは無縁です。
私の場合「大好きっ♪」と言って抱きついてくるような素直に好意を伝えるヒロインは好きですが、赤くなった頬を悟られないようにそっぽを向いて「……あんたなんか大嫌いよ」と言うようなヒロインも好きで、多くの場合この2つが融合して振れ幅の大きいツンデレヒロイン化しますが、これは私の性癖が反映されているだけで一般受けする範疇からは逸脱してる気がしますね。まあ、ツンデレヒロインは定期的に流行っているので上手く書ければ大丈夫なのでしょうけど、上手く書けないから問題なのです。
私の場合は「他人が一生努力しても書けないような種類の文章を書ける」という意味で一種の才能があるように見えますが、これは明らかに「第一選考から先に進めない」理由でもありますのでデメリット面が大きいですね。何も考えなくても一般的な文章を書ける人の方が小説家デビューできる見込みは高いでしょう。そもそも、ライトノベルというのは独自の文体が必要なジャンルではないような気がします。
最近分かったことですが、他人の小説を模写して「良い所を自分の文章に取り入れる」のは簡単ですが「自分の文章の悪い所を削る」のは難しいですね。自分の文章はある意味で自分自身のようなもので、自分の文章を削る時は歯を削る時並みには精神的な苦痛が発生します。その結果として、模写量を増やす度に文体が複雑で屈折したものへと移行し、元々読みにくかった文章がさらに読みにくくなる場合があります。「模写すれば文章が良くなる」とは限りませんね。
- 投稿者: 退会済み
- 2018年 02月03日 17時57分
管理
まずは感想・コメントありがとうございます。
当エッセイが少しでもお役に立つのであれば幸いです。
読み手の中に「嫌われる描写」を、むしろ好むという方もいるので、そこに特化させていけば面白さを追求できるのかもしれませんね。
(好かれる以上に、嫌われる覚悟も必要そうに思いますが)
文章から察するに、おそらく藍羽あかり様は文才に自信があり、自分の持つ才能というものに確信を持っているように感じます。
それはとても素敵なことだとは思います。後は「誰に向けて書いているか」を意識すれば、自然と文章が変わってくるように思えました。
もちろん、作品は自分の為に書いているとおっしゃるのならば、この助言は無用のものですが。
当エッセイを読んでくださり、ありがとうございました。
当エッセイが少しでもお役に立つのであれば幸いです。
読み手の中に「嫌われる描写」を、むしろ好むという方もいるので、そこに特化させていけば面白さを追求できるのかもしれませんね。
(好かれる以上に、嫌われる覚悟も必要そうに思いますが)
文章から察するに、おそらく藍羽あかり様は文才に自信があり、自分の持つ才能というものに確信を持っているように感じます。
それはとても素敵なことだとは思います。後は「誰に向けて書いているか」を意識すれば、自然と文章が変わってくるように思えました。
もちろん、作品は自分の為に書いているとおっしゃるのならば、この助言は無用のものですが。
当エッセイを読んでくださり、ありがとうございました。
- 花咲樹木
- 2018年 02月03日 20時08分
[良い点]
私も世界観は最低限からスタートして、ストーリーやキャラクターの要請に応じて適宜付け足しています。
例えば、ヒロインが「甘い物を食べたいです」と言い出したら近くに美味しいクレープで人気の行列ができる喫茶店を作り、主人公が「武器の切れ味が落ちたからそろそろ買い替えよう」と言い出したら強面の腕の良い鍛冶屋のおっさんが経営する裏路地の武器屋を作りますね。
[気になる点]
世界観・舞台「現代の地球」
主人公の設定「高校生」
ぼくは朝起きて、朝食を食べ、家を出て学校へ向かった。
通学路ではなんの事件も起きず、平穏な毎日だ。
学校に着き、隣の席の友人に挨拶する。
「おはよう」
こうして今日も、ぼくのつまらない一日が始まった。
これを私が改変するなら
・主人公には顔や体型が良く似ていて美少女の双子の妹がいる
・主人公は自分の1枚しかない制服が洗濯されていたので仕方なく妹の予備の制服を着る
・隣の友人は主人公の妹に恋している
・季節は冬で雪が降っている
この4条件を加えて書きますね。
「はぁ……」
僕は学校に向かいながらため息を吐いた。
今の僕は男子であるにも関わらず妹の予備の女子制服を着ている。
勘違いしないでくれ。僕は変態でも女装趣味でもないし、妹の許可は得ている。
昨日の夜、僕がうっかりカレーを制服にこぼして、夜のうちに洗う予定だったが母が洗濯機を回すのを忘れて制服はずぶ濡れのまま洗濯機内。
今日は雪が降る寒さなのに濡れた制服で外に出たら凍死してしまう。僕はまだ死にたくない!
事情を聞いた妹は若干嫌そうだったが、すんなり制服を貸してくれた。
「気を付けてくださいね」
「え?」
「何でもありません。私は先に学校に行きますけど、兄さんも急いだ方がいいですよ」
普段なら妹と一緒に学校に通うが、今日は僕が寝坊気味なので置いていかれた。寝坊・遅刻の常習犯である低血圧な僕と違い妹は無遅刻無欠席の優等生なので妹は巻き込めない。
何に気を付ければいいのか分からないが、多分「雪が降ってるから足元に気を付けて」程度の意味だろう。
妹の注意通り、僕は足元とスカートに注意しながら慌てずゆっくりと地面を踏みしめながら歩く。
雪は降り続いており、吐く息は白い。外は寒いが、今日は女子制服を着ているので特に足が冷たい。
僕は冬が嫌いだ。雪が嫌いだ。寒さが嫌いだ。
夏がいい。夏の暑さに文句を言いながらアイスクリームを腹一杯食べている時が一番幸せだ。
いつもと違って、周囲から視線を集めている気がする。やっぱり男が女子制服を着てたら変だし目立つよね。
僕も思わず見たくなる君たちの気持ちはよく分かるよ。
学校に着き、廊下で隣の席の友人と出会ったので挨拶する。
「おはよ」
「ああ、おは……よ?」
友人の声が固まる。そりゃ友人がいきなり女子制服を着ていたら驚くよね。
事情を説明しようとしたが、友人は急いでいるようで、「これを読んでください」と頭を下げて早足で去っていった。
僕は手紙を受け取って首を傾げた。伝えたいことがあるなら口で言ったりメッセージを送ればいいのに、わざわざ手紙を書くなんて変だ。
まあ、きっと手紙を書きたい気分だったのだろう。いつもと違うことをしたくなる日は誰にだってある。
そう自分を納得させて、中身が気になるので人通りのない廊下の行き止まりで手紙を開封する。
「ずっと前からあなたのことが好きでした」
手紙の最初の一文が目に飛び込んでくる。
「……えっ?」
それはラブレターだった。
こんな感じですね。ドタバタ系学園ラブコメのオープニングです。「裸で登校」だと捕まりますが「女子制服を着て美少女の妹によく似た美少年が登校」なら職員室に呼び出されることはあるかもしれませんが、捕まることはないのでリアリティ面では問題ないです。
[一言]
『現実的思考とアイデアの間にある落差』というのはコメディ的な面白さで、有効な手段ではありますが「現実的すぎず不条理過ぎない」ちょうどいいラインを突かなければならないので難易度が高いです。コメディ一本槍でも大丈夫なほど豊富に面白いアイデアを思いつく天才以外は別路線と混ぜるべきですね。
台詞が面白くない時は天候や場所や時間を変えると面白くなることがあります。私が台詞を書いていて面白くないと感じたら、とりあえず天候を変えてみますね。例えば、ヒロインからの「……好きです」のような陳腐な愛の告白は青空の下で行うと陳腐なままですが、大雨が降る中で2人が慌てて木陰に逃げ込んで雨宿りするシーンで、濡れて下着が透けてるヒロインから主人公は目を逸らそうとしていますが、それでも思わずチラチラと見て頬を赤らめてしまい、「大雨が降り激しい雨音が響く中」という必要最低限しか口を開きたくない状況で、「主人公がヒロインを異性として意識している」ことが明白に伝わる場面なら「……好きです」のような言葉足らずで訥々とした告白でも雰囲気に合うでしょう。まあ、このシーンが良く見えるのはただ単に私が濡れ透けヒロインのシチュエーションが好きだからかもしれませんが、それでも最初のバージョンよりは良くなっているはずです。
ラブコメは安定して当たるラブストーリーにコメディ要素を混ぜる人気ジャンルで、この2つだけでも長編小説は書けますがもう1押しタイムスリップや難病などの「泣ける」要素を導入すれば大ヒットを狙えますね。
個人的な感想ですが、現代学園ラブコメで頭の良さを表現する方法は簡単だと思いますね。テストで高得点を取らせればいいだけです。
学校という場所では「テストの点数=頭の良さ」と見なされます。努力型なら努力して高得点を取る様子を描写すれば良いですし、天才型なら授業をサボったり居眠りしたりしても100点満点を取る様子を描写すれば良いでしょう。こういう人は珍しいかもしれませんが、実在するのでリアリティーはあります。
私の場合普段から「頭が良さそうな文章」と言われるくらいなので頭の良いキャラを書く時に悩むことはあまりありませんが、逆にチンピラなどの馬鹿なキャラを書くときは大変ですね。私が書くとチンピラも「学校の勉強は苦手だけど野生の勘で直感的に危険を察知して逃げるのは得意」みたいなある種の賢さを持ったキャラクターになります。やられ役のただのチンピラのつもりで出したら、うっかり「裏路地は危険なので男装しているが実は巨乳の美少女」という設定を作ったことが原因でプロットが壊れて「主人公を脅して金を請求したチンピラが上手く主人公から逃げ切り、後に男装を解いてシーフの美少女として一獲千金目当てに主人公パーティーに加入」という展開になって思わぬ所でヒロインが増えてしまいました。後付けで「主人公活躍シーンと思わせておいて実はヒロインの顔見せ兼能力見せイベントだった」という感じに改変する羽目になりました。
急遽ヒロインを1人増やすと波及して色々なものが必要になります。ヒロインが金を脅し取ろうとした件はヒロインに辛い生い立ちを語らせて「貧乏でまともな就職先がないから盗むか脅さなければ生きていけない」ということを納得させて謝罪金で手打ちにして、貧しいのにヒロインが巨乳な理由を説明するために「不健康で安くて高脂質で高カロリーで胸を大きくする作用のある下水道のスライムから合成された禁断のミルクを毎日飲んでいたから」という設定を追加しました。現代では「ジャンクフードを食べる貧困層の方が栄養バランスの良い富裕層より太っている」という話がありますが、それをファンタジー風に改変すると巨乳ヒロインに結びつきます。
ストーリーを面白くするもっと難易度の低い手段を知りたいなら、ほとんど台詞なしで進行しシンプルなシステムと簡素なグラフィックであるにも関わらず面白い昔のRPGを参考にするべきですね。文章力や独自のアイデアとは無関係の技巧でストーリーを面白くする手法が豊富に使用されています。
私がファンタジーの世界観で小説を書くときは大抵ラブコメがメインですが、ストーリーは緩急が必要ですがラブコメばかりしていると緩いだけになってしまうのでバトル要素も導入しています。ラブコメでも三角関係などで対立を演出することは可能で、実際女性向き小説ではよく「主人公を男たちが取り合って争う」シーンは出てきますが、男性向き小説だと仲良しハーレムを期待されるので対立は別の場所で導入するべきでしょう。
主人公は他の登場人物とは違う特別な存在であり、世界を救うために旅立ちます。この「世界を救うため」というのは重要なポイントで、一見世界の危機とは無縁に見える「泣ける」系ラブストーリーでも「君なしでは生きていけない」のように主人公の内面世界の危機を描写しなければなりません。
例えば、もし主人公の彼女が難病で倒れて、死期が近いことが分かった時に主人公が大して悲しむことなく女友達リストを開いて「次は誰を彼女にしようか?」と悩み始めたら読者はどう思うかは分かりませんが、感動しないのは確かでしょうね。
この対応は「実際に彼女が難病で倒れた」場合の反応としてはある程度リアリティはあるでしょうが、この種のリアリティをラブストーリーに求める読者はほとんど存在しないでしょう。
敵を倒すと主人公は経験値や金を入手して直接的(レベルアップ)あるいは間接的(装備品を買う)に強く成長しますが、一部の例外を除いて主人公はストーリーの中で成長しなければなりません。笑わせることだけが重要なコメディや謎を解くことだけが重要なミステリーでは主人公の成長は不要ですが、笑い以外の感情も動かしたいなら主人公を成長させるべきです。
RPGでは「魔王を倒せ」「オーブを集めろ」などの目的が与えられ、その目的に従って主人公が行動することでストーリーは最後まで転がり続けます。ストーリーを前に転がすためには目的か謎か対立のうちのどれかが必要ですが、謎を用意するのは面倒なので謎をメインに据えるのはミステリーに限られ、他の多くのストーリーでは主に目的と緩急をつけた対立を併用し、時折謎を利用します。
RPGでよくある「おつかいクエスト」と呼ばれる長い目的の連鎖も同様ですね。これは古いRPGでも最新のMMOでも同様に利用されている普遍的な手法です。「魔王を倒せ」のような大目的は遠すぎてそれ単体では行動の指針として機能しません。そのため、より具体的な小目的を連結して主人公に明確な行動方針を伝え、大目的の実現まで主人公を動かします。
ダンジョンには宝箱が置かれていますが、同時に強力なモンスターも存在します。宝探しも目的の1つとしてストーリーを前に転がすために使えますが、宝が安全な街中に置かれていたりすると面白くないので、宝は危険で人里離れた場所に置くべきですね。
主人公にとってはメインヒロインも一種の宝であり、メインヒロインの初期好感度が高すぎると手に入れるのが簡単すぎて面白くないので初期好感度を下げるか、別で2人の結びつきを阻む障害を用意するべきですね。「正反対の2人に外圧を加えて共通の目的のために一緒に行動させる」方法論は効果的で、「守銭奴で理論派の商人主人公と浪費家で感覚派のお嬢様ヒロイン」のような、主人公とメインヒロインによく衝突を起こす正反対の性格を割り振ると自動でラブコメ的言い争いを起こしてくれるので書きやすいです。私はこの2人に「ツンデレクーデレ毒舌ロリ巨乳天才メイド」という属性過多なサブヒロインを足してほぼノープロットで長編小説を書き上げましたが、この時は何も考えずにキャラクターが喋ってくれるので楽だったですね。
RPGでは主人公たちは町から町へと旅しますが、1つの町は最低1つの問題を抱えており、主人公たちはその問題を解決しなければ先に進めません。素通りされるような町には存在意義がないのでカットするか問題を追加するべきです。この問題として最も分かりやすいのはダンジョンですね。まず主人公たちに鍵の付いた扉を見せ、町に行かせて、そこでダンジョンの奥底に鍵があることを伝えましょう。そうすれば誰でも次に何をするべきか分かります。
昔のRPGは豊富な鉱脈で、掘れば掘るほど興味深い手法が発掘されます。行き詰まった時にはこういう手法に立ち返ると突破口が見つかるでしょう。
「物語は、プロット通りにいかない場合が多いです」には同意しますね。プロットを作った時点では私は物語世界のことをほとんど理解しておらず、書きながら学んでいくので無知な状態で作ったプロットは途中で破棄されて別路線に進むことが多いです。
私は主に①現代で生きる一般人か④異世界で能力者で書いてますね。一見両極端な感じですがどちらにしろラブコメ主体なので見た目ほど差はありません。
次回以降も楽しみにしております。
私も世界観は最低限からスタートして、ストーリーやキャラクターの要請に応じて適宜付け足しています。
例えば、ヒロインが「甘い物を食べたいです」と言い出したら近くに美味しいクレープで人気の行列ができる喫茶店を作り、主人公が「武器の切れ味が落ちたからそろそろ買い替えよう」と言い出したら強面の腕の良い鍛冶屋のおっさんが経営する裏路地の武器屋を作りますね。
[気になる点]
世界観・舞台「現代の地球」
主人公の設定「高校生」
ぼくは朝起きて、朝食を食べ、家を出て学校へ向かった。
通学路ではなんの事件も起きず、平穏な毎日だ。
学校に着き、隣の席の友人に挨拶する。
「おはよう」
こうして今日も、ぼくのつまらない一日が始まった。
これを私が改変するなら
・主人公には顔や体型が良く似ていて美少女の双子の妹がいる
・主人公は自分の1枚しかない制服が洗濯されていたので仕方なく妹の予備の制服を着る
・隣の友人は主人公の妹に恋している
・季節は冬で雪が降っている
この4条件を加えて書きますね。
「はぁ……」
僕は学校に向かいながらため息を吐いた。
今の僕は男子であるにも関わらず妹の予備の女子制服を着ている。
勘違いしないでくれ。僕は変態でも女装趣味でもないし、妹の許可は得ている。
昨日の夜、僕がうっかりカレーを制服にこぼして、夜のうちに洗う予定だったが母が洗濯機を回すのを忘れて制服はずぶ濡れのまま洗濯機内。
今日は雪が降る寒さなのに濡れた制服で外に出たら凍死してしまう。僕はまだ死にたくない!
事情を聞いた妹は若干嫌そうだったが、すんなり制服を貸してくれた。
「気を付けてくださいね」
「え?」
「何でもありません。私は先に学校に行きますけど、兄さんも急いだ方がいいですよ」
普段なら妹と一緒に学校に通うが、今日は僕が寝坊気味なので置いていかれた。寝坊・遅刻の常習犯である低血圧な僕と違い妹は無遅刻無欠席の優等生なので妹は巻き込めない。
何に気を付ければいいのか分からないが、多分「雪が降ってるから足元に気を付けて」程度の意味だろう。
妹の注意通り、僕は足元とスカートに注意しながら慌てずゆっくりと地面を踏みしめながら歩く。
雪は降り続いており、吐く息は白い。外は寒いが、今日は女子制服を着ているので特に足が冷たい。
僕は冬が嫌いだ。雪が嫌いだ。寒さが嫌いだ。
夏がいい。夏の暑さに文句を言いながらアイスクリームを腹一杯食べている時が一番幸せだ。
いつもと違って、周囲から視線を集めている気がする。やっぱり男が女子制服を着てたら変だし目立つよね。
僕も思わず見たくなる君たちの気持ちはよく分かるよ。
学校に着き、廊下で隣の席の友人と出会ったので挨拶する。
「おはよ」
「ああ、おは……よ?」
友人の声が固まる。そりゃ友人がいきなり女子制服を着ていたら驚くよね。
事情を説明しようとしたが、友人は急いでいるようで、「これを読んでください」と頭を下げて早足で去っていった。
僕は手紙を受け取って首を傾げた。伝えたいことがあるなら口で言ったりメッセージを送ればいいのに、わざわざ手紙を書くなんて変だ。
まあ、きっと手紙を書きたい気分だったのだろう。いつもと違うことをしたくなる日は誰にだってある。
そう自分を納得させて、中身が気になるので人通りのない廊下の行き止まりで手紙を開封する。
「ずっと前からあなたのことが好きでした」
手紙の最初の一文が目に飛び込んでくる。
「……えっ?」
それはラブレターだった。
こんな感じですね。ドタバタ系学園ラブコメのオープニングです。「裸で登校」だと捕まりますが「女子制服を着て美少女の妹によく似た美少年が登校」なら職員室に呼び出されることはあるかもしれませんが、捕まることはないのでリアリティ面では問題ないです。
[一言]
『現実的思考とアイデアの間にある落差』というのはコメディ的な面白さで、有効な手段ではありますが「現実的すぎず不条理過ぎない」ちょうどいいラインを突かなければならないので難易度が高いです。コメディ一本槍でも大丈夫なほど豊富に面白いアイデアを思いつく天才以外は別路線と混ぜるべきですね。
台詞が面白くない時は天候や場所や時間を変えると面白くなることがあります。私が台詞を書いていて面白くないと感じたら、とりあえず天候を変えてみますね。例えば、ヒロインからの「……好きです」のような陳腐な愛の告白は青空の下で行うと陳腐なままですが、大雨が降る中で2人が慌てて木陰に逃げ込んで雨宿りするシーンで、濡れて下着が透けてるヒロインから主人公は目を逸らそうとしていますが、それでも思わずチラチラと見て頬を赤らめてしまい、「大雨が降り激しい雨音が響く中」という必要最低限しか口を開きたくない状況で、「主人公がヒロインを異性として意識している」ことが明白に伝わる場面なら「……好きです」のような言葉足らずで訥々とした告白でも雰囲気に合うでしょう。まあ、このシーンが良く見えるのはただ単に私が濡れ透けヒロインのシチュエーションが好きだからかもしれませんが、それでも最初のバージョンよりは良くなっているはずです。
ラブコメは安定して当たるラブストーリーにコメディ要素を混ぜる人気ジャンルで、この2つだけでも長編小説は書けますがもう1押しタイムスリップや難病などの「泣ける」要素を導入すれば大ヒットを狙えますね。
個人的な感想ですが、現代学園ラブコメで頭の良さを表現する方法は簡単だと思いますね。テストで高得点を取らせればいいだけです。
学校という場所では「テストの点数=頭の良さ」と見なされます。努力型なら努力して高得点を取る様子を描写すれば良いですし、天才型なら授業をサボったり居眠りしたりしても100点満点を取る様子を描写すれば良いでしょう。こういう人は珍しいかもしれませんが、実在するのでリアリティーはあります。
私の場合普段から「頭が良さそうな文章」と言われるくらいなので頭の良いキャラを書く時に悩むことはあまりありませんが、逆にチンピラなどの馬鹿なキャラを書くときは大変ですね。私が書くとチンピラも「学校の勉強は苦手だけど野生の勘で直感的に危険を察知して逃げるのは得意」みたいなある種の賢さを持ったキャラクターになります。やられ役のただのチンピラのつもりで出したら、うっかり「裏路地は危険なので男装しているが実は巨乳の美少女」という設定を作ったことが原因でプロットが壊れて「主人公を脅して金を請求したチンピラが上手く主人公から逃げ切り、後に男装を解いてシーフの美少女として一獲千金目当てに主人公パーティーに加入」という展開になって思わぬ所でヒロインが増えてしまいました。後付けで「主人公活躍シーンと思わせておいて実はヒロインの顔見せ兼能力見せイベントだった」という感じに改変する羽目になりました。
急遽ヒロインを1人増やすと波及して色々なものが必要になります。ヒロインが金を脅し取ろうとした件はヒロインに辛い生い立ちを語らせて「貧乏でまともな就職先がないから盗むか脅さなければ生きていけない」ということを納得させて謝罪金で手打ちにして、貧しいのにヒロインが巨乳な理由を説明するために「不健康で安くて高脂質で高カロリーで胸を大きくする作用のある下水道のスライムから合成された禁断のミルクを毎日飲んでいたから」という設定を追加しました。現代では「ジャンクフードを食べる貧困層の方が栄養バランスの良い富裕層より太っている」という話がありますが、それをファンタジー風に改変すると巨乳ヒロインに結びつきます。
ストーリーを面白くするもっと難易度の低い手段を知りたいなら、ほとんど台詞なしで進行しシンプルなシステムと簡素なグラフィックであるにも関わらず面白い昔のRPGを参考にするべきですね。文章力や独自のアイデアとは無関係の技巧でストーリーを面白くする手法が豊富に使用されています。
私がファンタジーの世界観で小説を書くときは大抵ラブコメがメインですが、ストーリーは緩急が必要ですがラブコメばかりしていると緩いだけになってしまうのでバトル要素も導入しています。ラブコメでも三角関係などで対立を演出することは可能で、実際女性向き小説ではよく「主人公を男たちが取り合って争う」シーンは出てきますが、男性向き小説だと仲良しハーレムを期待されるので対立は別の場所で導入するべきでしょう。
主人公は他の登場人物とは違う特別な存在であり、世界を救うために旅立ちます。この「世界を救うため」というのは重要なポイントで、一見世界の危機とは無縁に見える「泣ける」系ラブストーリーでも「君なしでは生きていけない」のように主人公の内面世界の危機を描写しなければなりません。
例えば、もし主人公の彼女が難病で倒れて、死期が近いことが分かった時に主人公が大して悲しむことなく女友達リストを開いて「次は誰を彼女にしようか?」と悩み始めたら読者はどう思うかは分かりませんが、感動しないのは確かでしょうね。
この対応は「実際に彼女が難病で倒れた」場合の反応としてはある程度リアリティはあるでしょうが、この種のリアリティをラブストーリーに求める読者はほとんど存在しないでしょう。
敵を倒すと主人公は経験値や金を入手して直接的(レベルアップ)あるいは間接的(装備品を買う)に強く成長しますが、一部の例外を除いて主人公はストーリーの中で成長しなければなりません。笑わせることだけが重要なコメディや謎を解くことだけが重要なミステリーでは主人公の成長は不要ですが、笑い以外の感情も動かしたいなら主人公を成長させるべきです。
RPGでは「魔王を倒せ」「オーブを集めろ」などの目的が与えられ、その目的に従って主人公が行動することでストーリーは最後まで転がり続けます。ストーリーを前に転がすためには目的か謎か対立のうちのどれかが必要ですが、謎を用意するのは面倒なので謎をメインに据えるのはミステリーに限られ、他の多くのストーリーでは主に目的と緩急をつけた対立を併用し、時折謎を利用します。
RPGでよくある「おつかいクエスト」と呼ばれる長い目的の連鎖も同様ですね。これは古いRPGでも最新のMMOでも同様に利用されている普遍的な手法です。「魔王を倒せ」のような大目的は遠すぎてそれ単体では行動の指針として機能しません。そのため、より具体的な小目的を連結して主人公に明確な行動方針を伝え、大目的の実現まで主人公を動かします。
ダンジョンには宝箱が置かれていますが、同時に強力なモンスターも存在します。宝探しも目的の1つとしてストーリーを前に転がすために使えますが、宝が安全な街中に置かれていたりすると面白くないので、宝は危険で人里離れた場所に置くべきですね。
主人公にとってはメインヒロインも一種の宝であり、メインヒロインの初期好感度が高すぎると手に入れるのが簡単すぎて面白くないので初期好感度を下げるか、別で2人の結びつきを阻む障害を用意するべきですね。「正反対の2人に外圧を加えて共通の目的のために一緒に行動させる」方法論は効果的で、「守銭奴で理論派の商人主人公と浪費家で感覚派のお嬢様ヒロイン」のような、主人公とメインヒロインによく衝突を起こす正反対の性格を割り振ると自動でラブコメ的言い争いを起こしてくれるので書きやすいです。私はこの2人に「ツンデレクーデレ毒舌ロリ巨乳天才メイド」という属性過多なサブヒロインを足してほぼノープロットで長編小説を書き上げましたが、この時は何も考えずにキャラクターが喋ってくれるので楽だったですね。
RPGでは主人公たちは町から町へと旅しますが、1つの町は最低1つの問題を抱えており、主人公たちはその問題を解決しなければ先に進めません。素通りされるような町には存在意義がないのでカットするか問題を追加するべきです。この問題として最も分かりやすいのはダンジョンですね。まず主人公たちに鍵の付いた扉を見せ、町に行かせて、そこでダンジョンの奥底に鍵があることを伝えましょう。そうすれば誰でも次に何をするべきか分かります。
昔のRPGは豊富な鉱脈で、掘れば掘るほど興味深い手法が発掘されます。行き詰まった時にはこういう手法に立ち返ると突破口が見つかるでしょう。
「物語は、プロット通りにいかない場合が多いです」には同意しますね。プロットを作った時点では私は物語世界のことをほとんど理解しておらず、書きながら学んでいくので無知な状態で作ったプロットは途中で破棄されて別路線に進むことが多いです。
私は主に①現代で生きる一般人か④異世界で能力者で書いてますね。一見両極端な感じですがどちらにしろラブコメ主体なので見た目ほど差はありません。
次回以降も楽しみにしております。
- 投稿者: 退会済み
- 2018年 01月30日 20時15分
管理
まずは感想・コメントありがとうございます。
情熱が迸っていますね……。文章の多さに、驚いてばかりです。
花咲が記す内容はあくまで例題なので、「こうした方が面白い」と考えたならば、その感性が藍羽あかり様が持つ才能なのだと思います。
そして、面白さというのは人それぞれです。
ネタやアイデアも、面白いと感じるかは人によります。
現実的思考を崩す手法においても、例題ではコメディ路線に書きましたが、使い方によっては全てのジャンルにて通用するものです。
要は、作者がどう使うかによって用途が変わります。実際、設定作りに置いても使用しているので、使い方はそれぞれが決めていくものです。
「読者の思い込みを、展開や描写によって崩す」
こう言い換えても大丈夫ですよ。
当エッセイをお読みくださりありがとうございました。
楽しみにしていただけるよう、頑張って書いていきたいと思います。
情熱が迸っていますね……。文章の多さに、驚いてばかりです。
花咲が記す内容はあくまで例題なので、「こうした方が面白い」と考えたならば、その感性が藍羽あかり様が持つ才能なのだと思います。
そして、面白さというのは人それぞれです。
ネタやアイデアも、面白いと感じるかは人によります。
現実的思考を崩す手法においても、例題ではコメディ路線に書きましたが、使い方によっては全てのジャンルにて通用するものです。
要は、作者がどう使うかによって用途が変わります。実際、設定作りに置いても使用しているので、使い方はそれぞれが決めていくものです。
「読者の思い込みを、展開や描写によって崩す」
こう言い換えても大丈夫ですよ。
当エッセイをお読みくださりありがとうございました。
楽しみにしていただけるよう、頑張って書いていきたいと思います。
- 花咲樹木
- 2018年 01月30日 22時22分
[良い点]
文章が読みやすいですね。文章が読みにくい人の創作論は参考にしたくないので、文章が読みやすいのは良いことです。
私の場合は
プロット→白紙からは作れないから後回し
世界観→白紙からは作れないから現代orファンタジーだけ決める。
キャラクター→白紙からでもスムーズに作れる
みたいな感じなので消去法でキャラクターから作ってますね。
まずキャラクターを作り、キャラクターに沿って世界観を構築し、最後にキャラクターと世界観からプロットを作っています。
だから今の私にとって直接参考になるのはキャラ設定でしょうね。
「白紙の状態で、何から小説を書き始めるか」についてあなたのおすすめはありますか?
[気になる点]
私もミステリーは書いたことはありますが、今は書いていません。その理由はミステリーが難しすぎるからというよりは簡単すぎて退屈であり、「死体を転がす→トリックを解いて名探偵が事件解決」の流れが単調すぎて深みのある人間性について描写する余地がないからですね。1トリック思いつけば短編ミステリーならそれだけで小説化できますし、連鎖して3トリックくらい思いつけば長編ミステリーになりますが、書いていて面白くはありません。
それよりはコンビニ弁当製造工場で様々な材料が工場で融合してコンビニ弁当となり店頭に配送されて食べられて捨てられるまでの工程を弁当容器視点で語る物語の方が面白いでしょうね。この物語も短編ミステリー同様機械的なプロセスばかりですが、生きた人間を死体に加工するより様々な材料をコンビニ弁当に加工する方が遥かに複雑で興味深い技術を伴いますし、ミステリー的手法で人を殺す犯人はほとんど実在しませんがコンビニ弁当は毎日大量生産されていますので、コンビニ弁当の製造工程は実在しない殺人のトリックよりは知る価値があります。
[一言]
私は1000字ですら書けずに頭を抱える状態からスタートして、「毎日何かを書く」「好きな小説を書き写す」「色々な文章を音読する」「毎日何かアイデアを捻り出して短編小説を書く」などの努力の結果、とりあえず文章は書けるけど第一選考で落選する状態まで進歩しました。偉大な進歩です。
ただ、プロット段階で予定した通りに進むことがなく、書いているうちに「こうすればもっと面白くなりそう」と大きく話の流れが変わる新展開を思いついてしまい、プロットを破壊して新展開を書いてしまうのでそれから先の執筆作業は地獄です。
例えば「勇者が魔王を倒すために旅をする」ようなシンプルなプロットがあるとしましょう。実際のプロットはこれに箇条書きで色々なイベントを付け足した感じです。しかし、このまま勇者が魔王を倒す所まで到達する前に「物語の終盤で勇者と美少女魔王は初めて出会った瞬間に互いに恋に落ちて、それまで積み上げてきたもの全てを投げ捨てて2人で愛の逃避行」のような展開になってしまいます。
それまでの間に「勇者が魔王を憎むに至った出来事である襲撃事件」を幕間形式で小さく分割して語ったり、当初の予定ではメインヒロインだった聖女との関係構築も順調で「サブヒロインの女剣士との関係清算を完了して魔王を倒したら結婚することを約束」まで進んでいて、後は魔王を倒して結婚式でハッピーエンドの予定だったのに、書いていたらキャラクターが勝手に動いて勇者と美少女魔王の愛の逃避行が始まってしまい、その部分を書き終えた後に途方に暮れましたね。
結局、何とか整合性を保つために最初の方に戻って主人公に「愛は美しい。愛は素晴らしい。愛は全てだ。愛は何物にも勝る。愛し合う2人は誰にも止められない」のような予言的な台詞(皮肉なことに、この台詞は後でフラれる聖女に向けて話されました)を付け足したり、偶然聖女と魔王が同じ金髪設定だったことを利用して「襲撃事件の時に2人は既に出会い恋に落ちており、深手を負った勇者は魔王の治療によって一命を取り留めるが、勇者は重傷で意識が朦朧としていたので聖女によって救われたと思い込んで聖女に好意を抱くようになり、魔王は幼過ぎて自分の行動の意味がよく分からなかった(勇者は私の敵なのに、どうして私は勇者の命を救ってしまったのだろう?)」という襲撃事件の真相(この部分を書くまでは作者である私自身も知りませんでした)を勇者と魔王の会話を通して伝えたりしました。
しかし、その後の世界がどうなるのか何も分からなくなってしまい、いい解決策が思い浮かばなかったので、勇者の1人称視点であったことを利用して勇者と魔王を2人だけの別世界に転移させ、勇者にその後の世界の情報を伝えないことで描写を省きました。
プロット段階のシンプルな話よりは新展開バージョンの方が読者の意表を突ける点では優れているように思いますが、途中で路線変更するとプロットが破壊され構成が歪んでしまいます。しかし、私は書きながらだと大量に新展開が思い浮かびますが、白紙を前にしてプロットを考えている時は「勇者が魔王を倒す」や「少年が少女と出会って恋に落ちる」や「Fランク冒険者の少年がSランク冒険者を目指す」などのありふれたシンプルなアイデアしか思い浮かびません。できれば書き始める前に面白いプロットを作ってそれに忠実に従って書くようにしたいのですが、上手くいきません。後で苦労するのが分かっていても、私は面白そうな新展開を思いついたらそれに抗うことができません。
本エッセイ内ではプロットの練習としてレビューがおすすめされていましたが、私の場合「この小説は面白いから名作」「全体的に面白くないから駄作」「このヒロインは嫁にしたいくらい可愛いけどあのヒロインは人間味が感じられないからダメ」「会話は面白いけど戦闘描写がダメ」のような淡々とした評価しかできないので、レビューでよくあるような情感豊かで具体的な文章を書くことができません。どうすればいいのでしょうか?
私の好みそのものはありふれた学園ラブコメとRPG的なファンタジーですが、実際に自分で書く場合は学園ラブコメは退屈過ぎて最後まで書きあげられませんし、想像力不足で純粋なファンタジーを書くこともできないので、この2つを融合させて「ファンタジー的な暗い過去を持つ主人公とヒロイン達が滅びゆく世界を救うために学園ラブコメ的な気楽な会話を交わしながら敵を倒しつつ旅する」作品になります。「こういう作品が書きたい」というよりは「これしか書けない」という消去法的選択で書く作品が決まってしまっている悲しい例ですが、私の好みには合致した作品が完成しますね。だから、世界を救う旅をする合間に水着を着て水辺で遊ぶ水着イベントが発生しますし、青空市場や大型商業施設などでのお買い物デートイベントが発生しますし、ダンジョン内の幻想的な美しい場所で主人公とヒロインが2人きりになるシーンが発生しますし、戦闘シーンではヒロインの装備が破壊されてラッキースケベイベントが発生します。
これらのイベントをただ挿入するだけだと設定上問題が発生するので、「契約」概念を用意して、「主人公とヒロインは契約している」「主人公とヒロインの関係が深まれば深まるほど強くなる」という設定を導入することで主人公とヒロインがただ遊んでいるだけに見えないようにしています。主人公たちが強くなるために修行するのは漫画ならアリかもしれませんが小説で面白く書くのは難しいので、「ヒロインとイチャイチャする過程で強くなる」「戦闘中に追い込まれて覚醒することで強くなる」設定にして純粋な修行シーンを書くことを回避しています。
契約を深めるためには自分自身や相手の心を深く知らなければならず、その過程で心の奥底に沈んでいて普段意識されないトラウマと向き合うことになります。私は主人公と全てのヒロインの心に時限爆弾を埋めておいて、先の展開に困ったりイベントを起こす必要性に迫られたりしたら爆発させるようにしています。プロットが厳密に組まれていたらこのような安全装置は不要なのでしょうが、私の場合はプロット段階で抜けが多く途中でプロットが壊れるのはほぼ確定なので必須項目です。
そもそも抜けが多いプロットで書き始めることが間違いなのかもしれませんが、どうせ後で壊れるプロットに時間を費やしたくないのですぐ本文を書き始めてしまいます。そんなテキトーな作りのプロットだからすぐ壊れるのでしょう。ここでは悪循環が起きていますが、分かっていてもなかなか抜け出せません。勝手に展開が変わったりしない頑丈なプロットを作る方法はあるのでしょうか?
このエッセイでは「プロット段階で面白くないものは、実際に物語を書いても面白くありません」と書かれていますが、私の場合は使い古されて面白くないシンプルなプロットを途中で破壊してデタラメな方向に物語を転がし、その後は実質ノープロットで道なき道を苦しみながら進み、辻褄を合わせてハッピーエンドに着地させているので、多分プロット段階よりは実際に書いた物語の方が捻りが効いて面白くなってますね。途中で何かが起こることは分かっていますが、何が起こるかは作者である私自身も知りません。
ミステリーはプロット通りに進行していましたが、これは「面白くないプロットに忠実に進行して面白くない小説が完成する」パターンだったのでダメでしたね。ミステリーはファンタジーと比べてプロットから逸れた場合の復元力が弱いです。
以前と比べると安定して速く文章を書けるようになりましたが、文章力が向上したようには感じられません。文章力を上げなければ第一選考を突破できないようなので文章力を上げるために努力しており、その過程でスムーズに文章を書けるようになりましたが成果は芳しくありません。文章力の高い文章と低い文章の違いは何なのでしょうか?ライトノベルにおいては概ね「文章力が高い=読みやすい」「文章力が低い=読みにくい」の公式が成立するでしょうが、どうすれば文章は読みやすくなるのでしょうか?
文章が読みやすいですね。文章が読みにくい人の創作論は参考にしたくないので、文章が読みやすいのは良いことです。
私の場合は
プロット→白紙からは作れないから後回し
世界観→白紙からは作れないから現代orファンタジーだけ決める。
キャラクター→白紙からでもスムーズに作れる
みたいな感じなので消去法でキャラクターから作ってますね。
まずキャラクターを作り、キャラクターに沿って世界観を構築し、最後にキャラクターと世界観からプロットを作っています。
だから今の私にとって直接参考になるのはキャラ設定でしょうね。
「白紙の状態で、何から小説を書き始めるか」についてあなたのおすすめはありますか?
[気になる点]
私もミステリーは書いたことはありますが、今は書いていません。その理由はミステリーが難しすぎるからというよりは簡単すぎて退屈であり、「死体を転がす→トリックを解いて名探偵が事件解決」の流れが単調すぎて深みのある人間性について描写する余地がないからですね。1トリック思いつけば短編ミステリーならそれだけで小説化できますし、連鎖して3トリックくらい思いつけば長編ミステリーになりますが、書いていて面白くはありません。
それよりはコンビニ弁当製造工場で様々な材料が工場で融合してコンビニ弁当となり店頭に配送されて食べられて捨てられるまでの工程を弁当容器視点で語る物語の方が面白いでしょうね。この物語も短編ミステリー同様機械的なプロセスばかりですが、生きた人間を死体に加工するより様々な材料をコンビニ弁当に加工する方が遥かに複雑で興味深い技術を伴いますし、ミステリー的手法で人を殺す犯人はほとんど実在しませんがコンビニ弁当は毎日大量生産されていますので、コンビニ弁当の製造工程は実在しない殺人のトリックよりは知る価値があります。
[一言]
私は1000字ですら書けずに頭を抱える状態からスタートして、「毎日何かを書く」「好きな小説を書き写す」「色々な文章を音読する」「毎日何かアイデアを捻り出して短編小説を書く」などの努力の結果、とりあえず文章は書けるけど第一選考で落選する状態まで進歩しました。偉大な進歩です。
ただ、プロット段階で予定した通りに進むことがなく、書いているうちに「こうすればもっと面白くなりそう」と大きく話の流れが変わる新展開を思いついてしまい、プロットを破壊して新展開を書いてしまうのでそれから先の執筆作業は地獄です。
例えば「勇者が魔王を倒すために旅をする」ようなシンプルなプロットがあるとしましょう。実際のプロットはこれに箇条書きで色々なイベントを付け足した感じです。しかし、このまま勇者が魔王を倒す所まで到達する前に「物語の終盤で勇者と美少女魔王は初めて出会った瞬間に互いに恋に落ちて、それまで積み上げてきたもの全てを投げ捨てて2人で愛の逃避行」のような展開になってしまいます。
それまでの間に「勇者が魔王を憎むに至った出来事である襲撃事件」を幕間形式で小さく分割して語ったり、当初の予定ではメインヒロインだった聖女との関係構築も順調で「サブヒロインの女剣士との関係清算を完了して魔王を倒したら結婚することを約束」まで進んでいて、後は魔王を倒して結婚式でハッピーエンドの予定だったのに、書いていたらキャラクターが勝手に動いて勇者と美少女魔王の愛の逃避行が始まってしまい、その部分を書き終えた後に途方に暮れましたね。
結局、何とか整合性を保つために最初の方に戻って主人公に「愛は美しい。愛は素晴らしい。愛は全てだ。愛は何物にも勝る。愛し合う2人は誰にも止められない」のような予言的な台詞(皮肉なことに、この台詞は後でフラれる聖女に向けて話されました)を付け足したり、偶然聖女と魔王が同じ金髪設定だったことを利用して「襲撃事件の時に2人は既に出会い恋に落ちており、深手を負った勇者は魔王の治療によって一命を取り留めるが、勇者は重傷で意識が朦朧としていたので聖女によって救われたと思い込んで聖女に好意を抱くようになり、魔王は幼過ぎて自分の行動の意味がよく分からなかった(勇者は私の敵なのに、どうして私は勇者の命を救ってしまったのだろう?)」という襲撃事件の真相(この部分を書くまでは作者である私自身も知りませんでした)を勇者と魔王の会話を通して伝えたりしました。
しかし、その後の世界がどうなるのか何も分からなくなってしまい、いい解決策が思い浮かばなかったので、勇者の1人称視点であったことを利用して勇者と魔王を2人だけの別世界に転移させ、勇者にその後の世界の情報を伝えないことで描写を省きました。
プロット段階のシンプルな話よりは新展開バージョンの方が読者の意表を突ける点では優れているように思いますが、途中で路線変更するとプロットが破壊され構成が歪んでしまいます。しかし、私は書きながらだと大量に新展開が思い浮かびますが、白紙を前にしてプロットを考えている時は「勇者が魔王を倒す」や「少年が少女と出会って恋に落ちる」や「Fランク冒険者の少年がSランク冒険者を目指す」などのありふれたシンプルなアイデアしか思い浮かびません。できれば書き始める前に面白いプロットを作ってそれに忠実に従って書くようにしたいのですが、上手くいきません。後で苦労するのが分かっていても、私は面白そうな新展開を思いついたらそれに抗うことができません。
本エッセイ内ではプロットの練習としてレビューがおすすめされていましたが、私の場合「この小説は面白いから名作」「全体的に面白くないから駄作」「このヒロインは嫁にしたいくらい可愛いけどあのヒロインは人間味が感じられないからダメ」「会話は面白いけど戦闘描写がダメ」のような淡々とした評価しかできないので、レビューでよくあるような情感豊かで具体的な文章を書くことができません。どうすればいいのでしょうか?
私の好みそのものはありふれた学園ラブコメとRPG的なファンタジーですが、実際に自分で書く場合は学園ラブコメは退屈過ぎて最後まで書きあげられませんし、想像力不足で純粋なファンタジーを書くこともできないので、この2つを融合させて「ファンタジー的な暗い過去を持つ主人公とヒロイン達が滅びゆく世界を救うために学園ラブコメ的な気楽な会話を交わしながら敵を倒しつつ旅する」作品になります。「こういう作品が書きたい」というよりは「これしか書けない」という消去法的選択で書く作品が決まってしまっている悲しい例ですが、私の好みには合致した作品が完成しますね。だから、世界を救う旅をする合間に水着を着て水辺で遊ぶ水着イベントが発生しますし、青空市場や大型商業施設などでのお買い物デートイベントが発生しますし、ダンジョン内の幻想的な美しい場所で主人公とヒロインが2人きりになるシーンが発生しますし、戦闘シーンではヒロインの装備が破壊されてラッキースケベイベントが発生します。
これらのイベントをただ挿入するだけだと設定上問題が発生するので、「契約」概念を用意して、「主人公とヒロインは契約している」「主人公とヒロインの関係が深まれば深まるほど強くなる」という設定を導入することで主人公とヒロインがただ遊んでいるだけに見えないようにしています。主人公たちが強くなるために修行するのは漫画ならアリかもしれませんが小説で面白く書くのは難しいので、「ヒロインとイチャイチャする過程で強くなる」「戦闘中に追い込まれて覚醒することで強くなる」設定にして純粋な修行シーンを書くことを回避しています。
契約を深めるためには自分自身や相手の心を深く知らなければならず、その過程で心の奥底に沈んでいて普段意識されないトラウマと向き合うことになります。私は主人公と全てのヒロインの心に時限爆弾を埋めておいて、先の展開に困ったりイベントを起こす必要性に迫られたりしたら爆発させるようにしています。プロットが厳密に組まれていたらこのような安全装置は不要なのでしょうが、私の場合はプロット段階で抜けが多く途中でプロットが壊れるのはほぼ確定なので必須項目です。
そもそも抜けが多いプロットで書き始めることが間違いなのかもしれませんが、どうせ後で壊れるプロットに時間を費やしたくないのですぐ本文を書き始めてしまいます。そんなテキトーな作りのプロットだからすぐ壊れるのでしょう。ここでは悪循環が起きていますが、分かっていてもなかなか抜け出せません。勝手に展開が変わったりしない頑丈なプロットを作る方法はあるのでしょうか?
このエッセイでは「プロット段階で面白くないものは、実際に物語を書いても面白くありません」と書かれていますが、私の場合は使い古されて面白くないシンプルなプロットを途中で破壊してデタラメな方向に物語を転がし、その後は実質ノープロットで道なき道を苦しみながら進み、辻褄を合わせてハッピーエンドに着地させているので、多分プロット段階よりは実際に書いた物語の方が捻りが効いて面白くなってますね。途中で何かが起こることは分かっていますが、何が起こるかは作者である私自身も知りません。
ミステリーはプロット通りに進行していましたが、これは「面白くないプロットに忠実に進行して面白くない小説が完成する」パターンだったのでダメでしたね。ミステリーはファンタジーと比べてプロットから逸れた場合の復元力が弱いです。
以前と比べると安定して速く文章を書けるようになりましたが、文章力が向上したようには感じられません。文章力を上げなければ第一選考を突破できないようなので文章力を上げるために努力しており、その過程でスムーズに文章を書けるようになりましたが成果は芳しくありません。文章力の高い文章と低い文章の違いは何なのでしょうか?ライトノベルにおいては概ね「文章力が高い=読みやすい」「文章力が低い=読みにくい」の公式が成立するでしょうが、どうすれば文章は読みやすくなるのでしょうか?
- 投稿者: 退会済み
- 2018年 01月28日 19時53分
管理
まずは感想・コメントありがとうございます。
一瞬、あまりにも目に飛び込んでくる文章の多さに驚いてしまいました。
さて、どこから答えていくべきか迷いますね……。
①文章の読みやすさとは、日本語の組み方だけではありません。花咲樹木がネット投稿にて意識している読みやすい文章は「一文の短さ」と「空白」です。目が滑る、という状態を限りなく消しているからだと考えています。文章力とは、読みやすさだけではありません。言葉選びのセンスや表現力も関わっています。こちらは、いつかのエッセイ項目にて詳しく説明させていただきます。
②プロットの作り方において。誤解を与えてしまって申し訳なく思うのですが、レビュー=プロット作成の練習という意味では、実はありません。どちらかと言うとあらすじの練習、本文がない状態での魅力の伝え方です。
プロットの作り方については、その項目にて説明させていただきます。少しばかりお待ちいただければと思います。
③「白紙の状態から物語を作る」順序において、花咲樹木は「始まりと終わり」を意識しております。物語の始まりとオチですね。そこが決まっていれば、展開の内部をどうイジっても大きくブレずに済むからです。この内容や、気になるというキャラ設定の仕方についても、遅くはならない内に項目にて説明させていただきます。
④ジャンルについて。ミステリーや他の項目についても、それぞれの題材や抑えるべき点、メリットやデメリット等、エッセイ内の項目別にて解説させていただきます。それぞれの面白さを書く難しさについても、です。少しばかりお待ちいただければと。
⑤書ける文字数について。たとえ一冊分に足りなくても、気にする必要はありません。物語とは、短編集や童話など、様々なジャンルがあるからです。自分に合っている形態を考えていくと良いかもしれません。
⑥花咲が考える、藍羽あかり様に向いているジャンルについて。プロット作成とは別に思考が進んでいく例を見た限り、自分でも考察している通り「ラブコメ」に向いているかと。いつかの項目にて深く掘り下げますが、ファンタジーとは「世界観」や「舞台」であり、ジャンルとしては意味合いが広すぎるからです。
⑦おそらく意識を向けるべきであろう「テーマ」について。プロット通りに進まないという理由が、これに当たるかと。自分の書いた物語を通して、読み手に何を伝えたいのか、これがテーマです。書き進めている内に結末が変わるというのは、作成したプロットに目が向きすぎていて、伝えたいテーマに意識が向いていない可能性があります。テーマが統一されている場合、プロットが臨機応変でも問題ありません。壊れてしまっても構いません。これはいつか記すテーマという項目にて、深く掘り下げさせていただきます。
当エッセイを読んでくださり、誠にありがとうございます。
しかし感想欄で全てを解説することは出来ないので、少しばかり更新をお待ちいただければと思います。
一瞬、あまりにも目に飛び込んでくる文章の多さに驚いてしまいました。
さて、どこから答えていくべきか迷いますね……。
①文章の読みやすさとは、日本語の組み方だけではありません。花咲樹木がネット投稿にて意識している読みやすい文章は「一文の短さ」と「空白」です。目が滑る、という状態を限りなく消しているからだと考えています。文章力とは、読みやすさだけではありません。言葉選びのセンスや表現力も関わっています。こちらは、いつかのエッセイ項目にて詳しく説明させていただきます。
②プロットの作り方において。誤解を与えてしまって申し訳なく思うのですが、レビュー=プロット作成の練習という意味では、実はありません。どちらかと言うとあらすじの練習、本文がない状態での魅力の伝え方です。
プロットの作り方については、その項目にて説明させていただきます。少しばかりお待ちいただければと思います。
③「白紙の状態から物語を作る」順序において、花咲樹木は「始まりと終わり」を意識しております。物語の始まりとオチですね。そこが決まっていれば、展開の内部をどうイジっても大きくブレずに済むからです。この内容や、気になるというキャラ設定の仕方についても、遅くはならない内に項目にて説明させていただきます。
④ジャンルについて。ミステリーや他の項目についても、それぞれの題材や抑えるべき点、メリットやデメリット等、エッセイ内の項目別にて解説させていただきます。それぞれの面白さを書く難しさについても、です。少しばかりお待ちいただければと。
⑤書ける文字数について。たとえ一冊分に足りなくても、気にする必要はありません。物語とは、短編集や童話など、様々なジャンルがあるからです。自分に合っている形態を考えていくと良いかもしれません。
⑥花咲が考える、藍羽あかり様に向いているジャンルについて。プロット作成とは別に思考が進んでいく例を見た限り、自分でも考察している通り「ラブコメ」に向いているかと。いつかの項目にて深く掘り下げますが、ファンタジーとは「世界観」や「舞台」であり、ジャンルとしては意味合いが広すぎるからです。
⑦おそらく意識を向けるべきであろう「テーマ」について。プロット通りに進まないという理由が、これに当たるかと。自分の書いた物語を通して、読み手に何を伝えたいのか、これがテーマです。書き進めている内に結末が変わるというのは、作成したプロットに目が向きすぎていて、伝えたいテーマに意識が向いていない可能性があります。テーマが統一されている場合、プロットが臨機応変でも問題ありません。壊れてしまっても構いません。これはいつか記すテーマという項目にて、深く掘り下げさせていただきます。
当エッセイを読んでくださり、誠にありがとうございます。
しかし感想欄で全てを解説することは出来ないので、少しばかり更新をお待ちいただければと思います。
- 花咲樹木
- 2018年 01月28日 20時42分
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