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[良い点]
耽美な描写と、まるで神話のような展開、そして確かな筆致で描かれる世界観に気付けばどっぷりと浸かっていました。
反面で主題である朝霧と伽耶の恋愛描写はきゅんとする可愛らしいもので凶刃による、急転直下の事態に陥るまで、二人の幸せを願っていただけに悲しくてしょうがなかったですね。
エリヒトーの心情も子細に描かれているが為に彼女を憎めないのももどかしく、より作品に没入した次第です。
また本人は祖父と祖母が非業の死を遂げたから神様を信じられないのに、メフィストフェレスの存在をはじめとするように、悪魔も天使も朝霧に執着し変わってしまうという神秘性の表現も見事でした。
今後の活動を応援しております。
[一言]
エリヒトーが切ないけれど……いったい何をする気なんだー!
佐渡 寛臣さん

お読みくださりありがとうございます。

返信が遅くなり申し訳ありません。

エリヒトーは作者の思惑を超え人気キャラになりました。
不穏なことを考えています。

そして悲劇は起こる……。
[良い点]
過去のレビューから飛んできました。
美しい文体と目が離せないストーリーに感服しました。

[一言]
ファウストは何年も前に一度読んだのですが、もう手元にありません。思わず、また書店に行ってこようかな〜、と思ってしまいました。
きら幸運さん

お読みくださりありがとうございます。

返信が遅くなり申し訳ありません。

ファウストは、友人に「メフィストフェレスが可愛いから!!」という理由で勧められ(笑)読んだものです。引用が多く読破に苦労しましたが、こうして作品の糧にできだので読んだ甲斐がありました。

どうぞ、もう一度、ファウストをお読みになってみてください。
[良い点]
ようやく最後まで読めました!

最後涙が止まらなくて……(´;ω;`)
朝霧が下した選択……わかっているよ、メフィフトフェレスに籠められた想いを考えると涙が止まりませんでした。

美しい描写と文体で進むストーリー。
世界の救済を望む朝霧とメフィフトフェレスとの関係性や、恋を通して揺れ動く悪魔達と朝霧の巧みな心理描写。一気に世界へ惹き込まれました!


[一言]
良作に出逢えて本当感謝です!
素敵な作品をありがとうございました!
とんこつ毬藻さん

お読みくださりありがとうございます。

ご感想に気づくのが遅れて失礼しました。

朝霧の最期は、初期の段階で考えていたことでした。生きる道も思案したのですが、彼はああいう事態に陥り、ああいう選択をするのが最も相応しいと思ったのです。

メフィストフェレスと朝霧の関係は、甘からず苦からずという、間合いを取るように心がけました。

毬藻さんのお心に、この先こっそりメフィストフェレスと朝霧が住むことになったら、それが九藤の至福です。

嬉しくも温かなご感想に感謝します。
[一言]
完結おめでとうございます。
この作品に出会えて、完結に立ち会えて良かったです。

  • 投稿者: 高世
  • 2018年 03月25日 01時19分
Maiaさん

最後までお読みくださりありがとうございます。
また、返信が遅れまして申し訳ありません。

この、作品に出逢えたこと、完結に立ち会えたことを喜んでくださる。
それだけでもう、九藤には十分な気がします。

温かなご感想に感謝します。
[一言]
完結おめでとうございます。

 冒頭の始まりから、この契約は成り立たない。と思いつつ、成り立たない契約を成り立ったものとしてメフィストは朝霧を騙し抜くのか、どうするのかが、私に取ってのこの作品の見どころの一つでした。
「世界の救済」には頷かなかったメフィストが、「ある少女の世界の救済」は請け負う。それでは、どこまでがこの少女の世界なのか? 
 と考えると、身近な暴力、経済的な問題から解放される事で、少女の世界は救われたと、朝霧が考えるのなら、彼の世界は余りにも狭い。
 ラストで彼自身が語る様に、彼自身も解っている。解っていて自分の魂を差し出す朝霧は、未だ生きることも、死ぬことも知らない希薄な存在に見えてなりませんでした。
 彼が愛した鉱物の様に、時が止まった様な自己完結した自分だけの世界で、ままごとのような恋を楽しみ、恋した彼女の人格に深く触れる事も、その思い描く未来を知ろうとする事もなく、自分の世界を消し、終わらせる事を望む朝霧は、確かに神の望む、無垢とも無知とも訳せるinosenceな存在なのかもしれませんね。
萩尾滋さん

最後までお読みくださり、ありがとうございます。
また、返信が遅れまして申し訳ありません。

はい。この契約は成り立たない。それはお読みになる誰もが感じたことでしょう。九藤もまた、その積りで書き始めました。
メフィストは九藤にとって、悪魔でありつつどこか愛嬌があり、憎めない。そんなキャラクターと映っていました。

「世界の救済」。何とも曖昧な望みですよね。朝霧の価値観はまだ成熟していません。仰る通り、まだ幼いのです。
しかし彼は自分の望みの浅はかさ、儚さを自覚していたのでした。そうした点では、強い子だったと思えます。

ままごとのような恋も、恐らく初恋であった朝霧には有頂天に上るような喜びがもたらされたことでしょう。
自己完結。そうなのです。

朝霧は真正、神に愛された存在だった。それは紛れもなく確かなことだったと思えるのです。

余りにも若すぎたinosence。

深い考察に満ちたご感想に感謝します。
[一言]
完結お疲れ様でした!

繊細で香り立つような色気があって、それでいて清潔でじりじりするような表現を楽しみながら追っていました。

朝霧、伽耶。
背筋が伸びるような凛とした人物、なかなか描けません。
美しさを堪能しました。

ありがとうございました!
にけさん

最後までお読みいただきありがとうございました。
また、返信が遅れまして申し訳ありません。

実はまだ、彼らとの別れに拘泥する自分がいて、我ながら苦笑してしまいます。

色気があるとは、思いの外の褒め言葉です。嬉しいです。

朝霧も伽耶も、生々しい感情を持ちながら、どこか浮世離れした人物となりました。

温かく真心の籠ったご感想に感謝します。
[一言]
ネタバレありの感想です。
未読の方は、ご注意ください。

完結おめでとうございます。
最後まで一気に読みふけってしまいました。

魂を渡すと言われると、漠然とした「死」しか思い浮かばないのが常ですが、朝霧の場合には大切な人を亡くした過去があり、そのぶん死が始めから身近なものとして認識されていました。またその凄惨さを知り、自ら悪夢にうなされていながら、恐れることなく魂を代償として差し出すところがとても印象的です。

最後の場面では、痛みや苦しさの中でもただ少女のことを思いやるそのひたむきさに、思わず泣いてしまいました。タイトルの回収の美しさもさすがです。大事にしていた宝物が、それこそ宝物の少女に渡される部分もとても良かったです。

またこの作品では、口紅や血の赤、翡翠の緑、鉱物の菫色など多くの色彩がとても鮮やかでした。静かな語り口のなかだからこそ、こういった差し色がはっとするほど場面を引き立てていたと思います。

そして今回の飯テロは、まさかの塩キャラメル。手に入らずに涙をこらえてハイチュ◯をたべた私がここにいます。

素敵な物語を本当にありがとうございました!
石川 翠さん

最後までお読みくださりありがとうございます。
返信が遅くなりまして、申し訳ありません。

ご指摘の通り、朝霧は祖父母を喪った経験から、「死」をどこか身近に感じるようになっています。
それでも恐ろしい死の先に、生じる魂を引き渡そうと考えるのは、死の先に「自我」がないと考えているからかもしれません。

朝霧は九藤が書いた人物の中でも、屈指の強い精神の持ち主でした。お前は莫迦だ、とメフィストフェレスに罵られながら、それでも伽耶の為に自らの存在を消す道を望むのです。並大抵の精神、気持ちでは出来ません。
朝霧が死んでも伽耶の人生は続きます。そして朝霧はもう、それを見守ることが出来ません。

それでも、と望む朝霧を、九藤は愚かとも愛おしいとも感じるのです。

菫青石をメフィストフェレスが伽耶に渡す場面は、実は想定していませんでした。気づいたら彼が勝手に動き、伽耶にあの青い石を渡していたのです。せめてもの、彼の情けかと思います。

色使いは以前から拘るところであったので、お褒めいただき面映ゆくも嬉しく思います。

本作品では、なるべく生々しい食を出さないように意図しました。その中で唯一、際立っていたのが塩キャラメルで、我ながら遊んでしまいました(笑)

丁寧に物語を汲み取ってくださった、素敵なご感想に感謝します。
[良い点]
 悪魔と契約した朝霧の前に次々に現れる人ならざる存在たち。朝霧はキリスト教徒かどうか不明ですが、悪魔の誘惑に乗った子羊を救おうと、今後どう関わっていくかに注目します。
 信じる者、信じない者に近付き、誘惑、または信仰の道を選ばせていくのか。
 それぞれの立場からの言動が、これからの朝霧と伽耶を変えていくであろう物語、続きが楽しみです。
  • 投稿者: 惠美子
  • 40歳~49歳 女性
  • 2018年 03月22日 10時33分
惠美子さん

お読みくださりありがとうございます。

朝霧の家は普通の仏教徒です。ただ、作中では天使と悪魔が実在することになっています。
現世利益と言えば密教ですが、「わかっているよ、弘法大師」ではあれだなあ、と思いました。
天使も悪魔も、そして魔女も、それぞれの思惑があります。
渦中にある朝霧たちが今後どうなるのか、見守ってやってください。
このご感想に救われた心地でいます。

お言葉の数々に感謝します。
[良い点]
あぁ^〜良いです良いです(語彙力)
久々に良い作品に逢えました
ありがとうございます
[一言]
執筆頑張ってください。
  • 投稿者: NESCRAXXX
  • 2018年 03月20日 10時11分
NES_SIEさん

お読みくださりありがとうございます。

そのような率直なお声が聞けることが、何よりの励ましとなります!
嬉しいです。

励ましとご感想に感謝します。
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