感想一覧
▽感想を書く[一言]
こんばんは。
さっそく、読ませていただきました。
文書に圧倒されました。私は、歴史はあまり詳しくないので、うまく表現できないのですが、
すみません、御作品を引用します。
「五衰滅色の秋なれや、落つる木の葉の盃、飲むは谷水の、流るるもまた涙川、水上はわれなるものを、もの思う時しもは、今こそ限りなりけれ」
山崎勘解由は盃を一息にあおると、朗々と声を震わせ謡った。
を読んでから、涙が出そうになりました。
大自然に囲まれ、死へと向かう兵士たち、赤い印象と、朗々と響き渡る歌を奏でるのは、その先頭に立つ者の偉大さ。
解釈が間違っていたら申し訳ないのです。
私が昔の話が好きになった理由の一つに、余分な文を削り、すっきりとした文章で描かれている世界観は美しいなと思います。
うまく伝えられずにすみません。
最後の、海で紅珊瑚を拾う少女が兵士たちを慰めているように感じました。
また、読ませてください。
ありがとうございました。
こんばんは。
さっそく、読ませていただきました。
文書に圧倒されました。私は、歴史はあまり詳しくないので、うまく表現できないのですが、
すみません、御作品を引用します。
「五衰滅色の秋なれや、落つる木の葉の盃、飲むは谷水の、流るるもまた涙川、水上はわれなるものを、もの思う時しもは、今こそ限りなりけれ」
山崎勘解由は盃を一息にあおると、朗々と声を震わせ謡った。
を読んでから、涙が出そうになりました。
大自然に囲まれ、死へと向かう兵士たち、赤い印象と、朗々と響き渡る歌を奏でるのは、その先頭に立つ者の偉大さ。
解釈が間違っていたら申し訳ないのです。
私が昔の話が好きになった理由の一つに、余分な文を削り、すっきりとした文章で描かれている世界観は美しいなと思います。
うまく伝えられずにすみません。
最後の、海で紅珊瑚を拾う少女が兵士たちを慰めているように感じました。
また、読ませてください。
ありがとうございました。
森乃さん、こんばんわ。
丁寧な感想をいただきました。ありがとうございます。
主人公の陶晴賢は、私の大好きな武将です。
晴賢の死を自然美で美しく演出したかったので、そうした印象を持って下さったのは、うれしかったです。
また、晴賢には赤のような鮮烈な色が似合うような気がして、作中では赤を強調しています。短編はこういう遊びができますよね(笑)
結末は、実は森乃さんのご指摘どおりです。
自害の後、晴賢の遺体や遺品は、おそらく何一つ領地の周防には届いていないと思います。それが哀れで、晴賢の血を珊瑚に変えて周防の浜に届けたのですが、ぼかして書きすぎたという反省がありました。
森乃さんが正確に読み取ってくださったのはうれしかったし、安堵しました。
そうですね、すっきりと削ぎ落とした文章といえば、私は司馬遼太郎さんの文を思い出します。
ああいう硬質な文は憧れますが、なかなか書けないですね。
創作のモチベーションをいただきました。
またがんばります。
ありがとうございました。
丁寧な感想をいただきました。ありがとうございます。
主人公の陶晴賢は、私の大好きな武将です。
晴賢の死を自然美で美しく演出したかったので、そうした印象を持って下さったのは、うれしかったです。
また、晴賢には赤のような鮮烈な色が似合うような気がして、作中では赤を強調しています。短編はこういう遊びができますよね(笑)
結末は、実は森乃さんのご指摘どおりです。
自害の後、晴賢の遺体や遺品は、おそらく何一つ領地の周防には届いていないと思います。それが哀れで、晴賢の血を珊瑚に変えて周防の浜に届けたのですが、ぼかして書きすぎたという反省がありました。
森乃さんが正確に読み取ってくださったのはうれしかったし、安堵しました。
そうですね、すっきりと削ぎ落とした文章といえば、私は司馬遼太郎さんの文を思い出します。
ああいう硬質な文は憧れますが、なかなか書けないですね。
創作のモチベーションをいただきました。
またがんばります。
ありがとうございました。
- 李孟鑑
- 2014年 09月09日 01時40分
[良い点]
敗者目線の軍記は、珍しいですね。
しみじみしてから、じーんとしちゃいました。
[一言]
とてもよかったです。
余韻が残りました。
また、がんばってください。
敗者目線の軍記は、珍しいですね。
しみじみしてから、じーんとしちゃいました。
[一言]
とてもよかったです。
余韻が残りました。
また、がんばってください。
- 投稿者: 退会済み
- 女性
- 2014年 03月23日 09時45分
管理
山江まろんさん
初めまして。感想ありがとうございます!
そうですねー、私の作品は、負けた人とか、滅びた人とか、華々しくない人を題材に選ぶことが多い気がしますね(笑)
「滅びの美」みたいなものに惹かれる傾向があるので、そのせいかもしれません。
特に、この作品で扱った厳島合戦と、その後の陶家、大内家の滅亡は、
私が歴史小説を書くようになった原点であったりします。
そういう点で、この作品は短編ながら思い入れのある作品でもあり、
読んでいただいた上に、わざわざ感想まで書いてくださったのは大変うれしかったです。
これからもがんばります。
ありがとうございました^^
初めまして。感想ありがとうございます!
そうですねー、私の作品は、負けた人とか、滅びた人とか、華々しくない人を題材に選ぶことが多い気がしますね(笑)
「滅びの美」みたいなものに惹かれる傾向があるので、そのせいかもしれません。
特に、この作品で扱った厳島合戦と、その後の陶家、大内家の滅亡は、
私が歴史小説を書くようになった原点であったりします。
そういう点で、この作品は短編ながら思い入れのある作品でもあり、
読んでいただいた上に、わざわざ感想まで書いてくださったのは大変うれしかったです。
これからもがんばります。
ありがとうございました^^
- 李孟鑑
- 2014年 03月25日 00時23分
[良い点]
言葉選びがとても配慮されています。
形の定まらぬ陽光の、足元の地面にかすかに震えてたわむれる様
非常に印象的で是非見習わねばならない表現です。
樹間と書かずに『木の間』と表現するなど、かつて読んだ本(けっこう古い)や、徳川無声の語りを彷彿とさせてくれます。
とても素晴しいものを読ませていただきました。
[一言]
名島さんの活動報告から飛んできました。
とても落ち着いた本格派ですね。
公募に応募したことはありませんか?
是非にも目指していただきたいと思います。
今後ともよろしく。
言葉選びがとても配慮されています。
形の定まらぬ陽光の、足元の地面にかすかに震えてたわむれる様
非常に印象的で是非見習わねばならない表現です。
樹間と書かずに『木の間』と表現するなど、かつて読んだ本(けっこう古い)や、徳川無声の語りを彷彿とさせてくれます。
とても素晴しいものを読ませていただきました。
[一言]
名島さんの活動報告から飛んできました。
とても落ち着いた本格派ですね。
公募に応募したことはありませんか?
是非にも目指していただきたいと思います。
今後ともよろしく。
齋藤 一明さん
初めまして。コメントありがとうございます!
もったいないような言葉をいただきまして、嬉しい限りです。
この作品は、大好きな武将、陶晴賢の最期を、美しく描きたいと思って書いたものでした。
どの作品も読んでいただけるのはうれしいものですが、
やはり好きな人を書いた作品にお褒めの言葉をいただくと、感慨はひとしおです。
書いたのは5年ほど前になりますね。
当時は芥川龍之介に傾倒しておりまして、芥川の文体をいろいろまねようとしていた頃でした。
文章に古めかしい雰囲気があるとすれば、そのせいかもしれませんね。
公募については、実は、ここにUPしている作品ではありませんが、数年前に一度地元の文学賞に応募したことがありました。
でも一次審査で落ちまして(笑)。今は修行中という感じです。
もっと良いものを書けるようになったらまた公募も考えたいと思っていました。
公募を目指してはという齋藤さんのお言葉に勇気づけられました! 精進いたします。
こちらこそ、今後もよろしくお願いします。
初めまして。コメントありがとうございます!
もったいないような言葉をいただきまして、嬉しい限りです。
この作品は、大好きな武将、陶晴賢の最期を、美しく描きたいと思って書いたものでした。
どの作品も読んでいただけるのはうれしいものですが、
やはり好きな人を書いた作品にお褒めの言葉をいただくと、感慨はひとしおです。
書いたのは5年ほど前になりますね。
当時は芥川龍之介に傾倒しておりまして、芥川の文体をいろいろまねようとしていた頃でした。
文章に古めかしい雰囲気があるとすれば、そのせいかもしれませんね。
公募については、実は、ここにUPしている作品ではありませんが、数年前に一度地元の文学賞に応募したことがありました。
でも一次審査で落ちまして(笑)。今は修行中という感じです。
もっと良いものを書けるようになったらまた公募も考えたいと思っていました。
公募を目指してはという齋藤さんのお言葉に勇気づけられました! 精進いたします。
こちらこそ、今後もよろしくお願いします。
- 李孟鑑
- 2014年 03月22日 20時15分
[良い点]
細やかな情景描写が素晴らしい。「藪を漕いで行く」なんていい表現ですね。
自分ももっと細やかに書けるようになりたいものです。
[気になる点]
1.紅珊瑚と晴賢の末期との係わりがいまいち解らない
2.晴賢の辞世の句、「何を惜しみ、何を恨まん・・」が何故無いのでしょうか?
3.ルビの欲しい字がまだたくさんあります。「斜交い」「高安が原」「青海苔浦」「困憊」「寂寞」など。
[一言]
このサイトで初めてまともな作品を読んだ気がします。
陶晴賢の末期を描いたのでしょうが、テーマとして面白いでしょうか? もう少し凝った捻りが欲しい気がします。
細やかな情景描写が素晴らしい。「藪を漕いで行く」なんていい表現ですね。
自分ももっと細やかに書けるようになりたいものです。
[気になる点]
1.紅珊瑚と晴賢の末期との係わりがいまいち解らない
2.晴賢の辞世の句、「何を惜しみ、何を恨まん・・」が何故無いのでしょうか?
3.ルビの欲しい字がまだたくさんあります。「斜交い」「高安が原」「青海苔浦」「困憊」「寂寞」など。
[一言]
このサイトで初めてまともな作品を読んだ気がします。
陶晴賢の末期を描いたのでしょうが、テーマとして面白いでしょうか? もう少し凝った捻りが欲しい気がします。
感想ありがとうございます。
この作品は4年程前に書いたものなのですが、私は陶晴賢という人物が好きで、晴賢の死の場面を彩り鮮やかに描いてみたいというのが、作品の主旨でした。
いわば情景スケッチ的な作品だったのですが、今読み返すと私自身、小説としては話をそぎ落としすぎたような気はします。「もう少し凝った捻りが欲しい」とのご指摘はその通りだと思います。厳島合戦の話であるのに、戦いの場面すらありませんし(笑)
結末部分についてですが、これは山中の川に流れた晴賢の血が、大野瀬戸を渡り血色の珊瑚になって周防に帰るという、少しファンタジーがかった結末なのです。晴賢の遺体は広島廿日市の山中に埋められたといわれ、また状況を考えると遺髪や遺品も何ひとつ国には帰っていないのではと思われます。その無念を思ってこのような結末をつけたところもあるのですが、比喩の書き方が不明瞭で分かりづらかったかもしれませんね。
晴賢の辞世を入れなかったのは、あまり大した理由はなくて、文章の流れを妨げずに挿入することが難しかったためなのです。
こうしてご指摘に答えていると、自分の未熟さを改めて露呈するようで、汗顔の思いですね(笑)
この「紅珊瑚」は読者様の目に止まることのあまり多くない作品です。
見つけて読んで下さったこと、わざわざ感想を書いて下さったこと、大変嬉しかったです。ありがとうございました。
この作品は4年程前に書いたものなのですが、私は陶晴賢という人物が好きで、晴賢の死の場面を彩り鮮やかに描いてみたいというのが、作品の主旨でした。
いわば情景スケッチ的な作品だったのですが、今読み返すと私自身、小説としては話をそぎ落としすぎたような気はします。「もう少し凝った捻りが欲しい」とのご指摘はその通りだと思います。厳島合戦の話であるのに、戦いの場面すらありませんし(笑)
結末部分についてですが、これは山中の川に流れた晴賢の血が、大野瀬戸を渡り血色の珊瑚になって周防に帰るという、少しファンタジーがかった結末なのです。晴賢の遺体は広島廿日市の山中に埋められたといわれ、また状況を考えると遺髪や遺品も何ひとつ国には帰っていないのではと思われます。その無念を思ってこのような結末をつけたところもあるのですが、比喩の書き方が不明瞭で分かりづらかったかもしれませんね。
晴賢の辞世を入れなかったのは、あまり大した理由はなくて、文章の流れを妨げずに挿入することが難しかったためなのです。
こうしてご指摘に答えていると、自分の未熟さを改めて露呈するようで、汗顔の思いですね(笑)
この「紅珊瑚」は読者様の目に止まることのあまり多くない作品です。
見つけて読んで下さったこと、わざわざ感想を書いて下さったこと、大変嬉しかったです。ありがとうございました。
- 李孟鑑
- 2012年 07月05日 13時19分
― 感想を書く ―