最強の魔物になる道を辿る俺、異世界中でざまぁを執行する

[良い点]
とても面白かったです。いえ、終わって無いので、「面白い」ですね。
魔物転生で駄神相手に四苦八苦する主人公が真っ当で、読んでいて気持ち良く応援してしまいます。
聖女のヒロインも健気な良い子で、主人公と共に歩む救世の物語が幸あれと、報われる事を願います。
何より、「ザマァ」を救世とレベルアップに組み込んだのが素晴らしいと思います。そこらの『チート』で『俺ＴＵＥＥＥ』なチープなラノベとは別物の、骨太で無理な設定が無い、立派な小説だと思います。
これからの展開が楽しみです。まぁ愉快犯で倫理観皆無の駄神が、「一人だと勝てないなら多数でフルポッコだよねー」と墓穴を掘って盛大にザマァされる事が予想されますが、女神様の去就も気になりますし、“創世神話は終わって無い”かの暗喩も気になります。
素敵な話を読ませて頂いてありがとうございます。
[一言]
巷に溢れる『チーレム野郎』『ピンク頭の呪い娘』『与えられた力で俺ＴＵＥＥＥ』が、『努力・友情（愛情）・善意』の主人公にザマァされるのがスッキリします。現実でも、グダグダな設定をチートと言い張る【ラノベの皮を被った妄想】が好評価だったり書籍化されて巻数を重ねて（売れて）いたりする、読者の頭が悩ましい状況がザマァされたらいいのに、と思います。
読者の欲望を煽って金儲けする作者（妄想者）もサイトも出版社も否定するものではありませんが、それってエロやSMや薔薇の「公序良俗に如何か」「表立って誇れない」「エログロナンセンス」と思うのは、小生がおじさんだからなのでしょう。
作者様におかれては、既作の書籍化や新作の執筆等々にお忙しいと思いますが、健康に留意されて、これからもご活躍をされる事を願っています。気が向いたら続きを更新して欲しいなぁ、とは思いますが、それは作者の筆次第ですから、何時か何処かでの再会を願っております。