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[一言]
読ませて頂きました。
クレヨンさんの力強い文章と、パパさんの激しく揺れ動く感情で、こちらまで揺り動かされるようなお話でした。
パパさんは自分の心のしこりばかり見ていましたが、最後に輝くんを認めることが出来ましたね? 自分以上に凝りや痛みを持っている人がいる。それを見つけることが出来たのかなと思います。

クレヨンさんのお作品には不治の病というモチーフがよく登場しますね。
クレヨンさんの創作を続けていく上での大きなテーマなのでしょうか。
それを追求していくのも面白いかもしれませんね。
  • 投稿者: 観月
  • 2018年 06月08日 09時02分
 感想ありがとうございます。

 不治の病は、チビが関係しているかもしれません。
 死ぬような病気ではありませんが……。

 誰が悪い訳でもなく、どうしようもない時、そんな場面に俺が遭遇したら……こうはならないな。

 もっとじめじめするだろう、なんて思いつつ書いてました。
 決断とは、そんなものだと思います。

 


 
[一言]
「お薬の国の輝クン」のスピンオフですね。まさか読むことができるようになるとは思ってもみませんでした。

実は独身の頃まで、ドナーやレシピエントは公開しても良いのではないかと思っておりました。自分がもしもドナーになるのなら、誰にあげるのかくらい知っておきたいと思っていたからです。特に自分が死ぬ間際とかなら、余計にですね。あの頃は、自分が死んだ後の体は必要な部分全部取ってもらっても良いと思っておりました。(かなり前の記憶ですが、ドナーカードのその他の欄には、「皮膚」などが書けたと思います)

けれど結婚し、子どもが出来、決断しなおかつ遺される側になる可能性を得てから、原則非公開となるのも止むを得ないなあと考えるようになりました。ドナーになったとしても、レシピエントになったとしても、相手の顔が見えていると、相手が見えない時以上に繋がりを感じ、良い意味でも悪い意味でも心が揺れてしまうからです。

それに自分の臓器を移植すると、子どもの臓器を移植するというのは、覚悟が全然違いますよね。私には決断できないような気がします。手術が成功しなかったら、正直、移植相手やお医者さんまで巻き込んで恨んでしまいそう。それこそこのお父さんのようになるのは普通だと思うのです。

世界全体を敵視してしまうお父さんの気持ち、なんとなくわかる気がします。この物語はお父さんの一人称だからこそ、余計に魔王と勇者(ヒーロー)という対峙が生きたのではないでしょうか。もし三人称の世界観なら、ここまで四面楚歌には感じなかったかもしれません。物語を活かすためにあえてフィクションの設定にされていますが、一緒に戦う仲間であるはずのお医者さんや看護師さんから圧力を感じるのも、一人称だからと考えれば、こんな風にお父さんからは世界が認識されたかもしれないとも思います。

ips細胞で再生医療が実現すれば、臓器を移植するのではなく、臓器を作ることができるのですよね。いつか「昔はこんな切ない物語があったのね」と言いながら、懐かしく再読できたら良いなあと思います。

 感想ありがとうございます。

 レシピエントとドナーが知り知られることは、タブーです。
 理由はレシピエント側がドナー側に、吹っかけるかららしいです。
 いちゃもん、ですよね。
 そして金銭的な事もあるとか……。

 この話なパパに限って言えば、それはありません。
 不器用ながら、曲がったことが嫌で、それでいて偏屈で……。
 俺はこんな親父には、おそらくなれないでしょう。
 ヒーローとは? 勇者とは? 
 答は辛い事でも、泣きたい事でも、筋を通す決断だと思います。
 それを真奈美チャンのパパは、やりました。

 書いていながら、もし、俺が同じ立場なら? と自分に質問しました。
 答は……考えたくありません。
 それくらい、重い決断を小説のパパにさせてしまいました。
 ……うん。
[良い点]
パパは家族の、真奈美ちゃんのヒーローであり、また輝クンのヒーローだとも思います。
心からの怒り、悲しみ、やりきれなさ、それから──の感情を露わに、こちらに強く訴えかけてくる作品でした。
[一言]
パパはヒーロー。そんな言葉では言い表せないくらい、心揺さぶられる物語でした。
誰もが頑張って、それでもどうしようもない事実がある。それに立ち向かう気持ちはどのようなものでしょうか。
レシピエント。この言葉の意味を初めて知り、そしていつかは私も何かの決断をするときがあるかもしれない──とても重要なことを考えさせてくださる作品を読ませていただき、誠にありがとうございました。
  • 投稿者: チャーコ
  • 女性
  • 2018年 05月26日 05時25分
 この小説を書いていた時、「俺は、ここまでの決断力はない」なんて苦笑しながら創作をしていました。

 親父の辛い一面ばかりを見せていますが、母親であったり、相手の父親だったり、みんなが辛かったのは違いないです。

 書き終わった時、やはり心に……「俺はなれないな」と改めて思い、そんな俺がこんなの書いてるなんて……違う意味での苦笑をしました。

 かなり重い小説でしたが、読んでいただきありがとうございます、

 嬉しかったです。
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