感想一覧

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[良い点]
非現実的な点が良かった。
描写が良い、文体と言葉選びが巧いと思いました。
雀ヶ森 惠さん

お読みくださりありがとうございます。

はい、この作品では現実からの浮遊感を出したく思いました。

描写は丁寧にと心がけております。畏れ入ります。

ご感想に感謝します。
[良い点]
表現に工夫がなされている。
台詞が地の文の中で上手く活かされていると思いました。

[気になる点]
読みだして出てきたセイレーン。
この固有名詞の出現に、なんじゃこれは。馬の名前か、映画のタイトルかと暴走。

結局セイレーンの意味を分からないまま読み進めると、向かって右との表現が。
向かって右とは向かいの家の右隣を言うのでは?
よって、秘密の抜け穴を潜り抜けるところで右往左往。

そして、オッドアイ。
(混血なのだろう。そうであればオッドアイの説明もつく。)
混血=オッドアイではありません。
白人に多いのですが、日本人もなる目の病気です。

最後の方にセイレーンが何たるかが僅かに出てきますが、結構要の名詞なので、登場と同時に説明がなされるべきでは感じました。
(100人中99人は知っているよ言われれば、潔く謝ることにやぶさかではありません。)(^^ゞ(^^ゞ
[一言]
純文学作品を中心に読んでいます。タイトルに惹かれて読みました。これからも頑張ってください。
  • 投稿者: 古流
  • 男性
  • 2018年 06月08日 23時13分
蝙蝠傘さん

お読みくださりありがとうございます。

セイレーンをご存じありませんでしたか。
すみません。比較的、知名度の高いものと思い、特に説明をしませんでした。

向かって右とは、和紗の家を正面から見た上での描写です。
紛らわしくてすみません。

オッドアイを和紗が見たのはこれが初めてであり、色素の薄い髪もさながら、外国の血筋を連想したことになっています。
和紗は中学生です。安易な発想になるのは、致し方ないことかとも思えます。

ご感想に感謝します。
[良い点]
読んだ瞬間自分が息を止めていたのに気づきました。
美しく、優美で、豊潤な文章であっという間に物語の中に入ってしまいました。
肌を伝う雨の音、口を蠢かせる鯉たち、登場人物達の息遣い、それらがまるで自分の目の前、耳元で起こっているかのような錯覚に陥りました。
本当に見事です。
[気になる点]
たんたんと語られているのはとてもいいのですが、話自体が淡白に進みすぎて話が薄くなってしまっているのかなと感じました。
文章が美しいだけに少し残念でした。
[一言]
Twitterから来ました。
本当に鮮やかで、豊かな表現力に酔いしれてしまいました笑
本当にすごいと思いました。
これからも頑張ってください。
応援しています。
  • 投稿者: 緋風 ぶどう
  • 15歳~17歳 女性
  • 2018年 06月08日 20時26分
緋風 ぶどうさん

お読みくださりありがとうございます。

丁寧な描写を心がけている積りなので、お褒めにあずかり光栄です。

淡泊過ぎたでしょうか。
めりはりより、物語世界の雰囲気を重視しました。
物足りなく思われたなら、申し訳ないです。

励ましとご感想に感謝します。
[良い点]
先ず、タイトルが良いと思った。
これだけで、なにやら情緒沸き立つ感情に心が止まってしまう。
文章は相変わらず美麗で耽美、そして退廃的な雰囲気すらも醸している。
もはや、この作者の文章に文句を付ける読者はいるまい。
そのくらい、一節一節が生きている。
内容は本格的な純文学で、少し太宰の短編などを私は思い出してしまい、読了後に夏空の先を見つめた。
[気になる点]
え? これで終わり? とも思ったが、純文学とは読み終えた読者に作者がある種のわだかまりを残してゆくものだから、このラストもありだと思った。
少しだけ物足りなさも感じたが、気になるというほどではない。
味のあるラストだと感じたのは、何度か読み返した後だ。
[一言]
「雨」が和紗と綺羅に次ぐ三人目の登場人物だと感じた。
べつに雨を擬人化しているというわけではないのだけど、雨の存在感が妙に際立っている。
思春期の恋というのは妙に心を濡らす。そして花のように散りやすいから、少しのキッカケで終わってしまうこともある。
実らないから初恋は美しい思い出になってくれるのだ。
そんなことを考えながら、物語をまた最初から読むといつもと違う溜め息がでる。
悪くない。
  • 投稿者: 音叉茶
  • 2018年 06月07日 12時30分
音叉さん

お読みくださりありがとうございます。

タイトルは綺麗なものにしたかったので、気に入ってもらえたなら嬉しいです!
退廃も感じ取っていただけたならなお、幸い。

太宰文学をもっと読まなくては(汗)

ラストは迷いました。明快に、これと定めたものにしなかったのは、読み手の方に解釈を委ねる意味もありました。

これからどうなったの?と思われるような、余韻が残ればいいなあ、と。
雨音が聴こえるような気持ちで。

雨は、大事ですね。仰る通りです。タイトルにも入っているように、この作品に欠かせない必須要素です。
思春期の恋がとかく危ういのも仰せの通り。その危うさが、また魅力的なのも確かで、どう表現すればいいかと、心と頭を使うのも一興でした。

これから、和紗と綺羅がどうなったかは解りません。恋人として末永く付き合ったかもしれず、あえなく破局したかもしれない(実は後者のほうが九藤の中では有力だったり)。

優しいだけの物語にしたくなかったので、感じ取っていただけたこと、何より幸いと思います。

率直で丁寧、心の籠ったご感想に感謝します。
[一言]
 「オッドアイ」という設定だけで、ちょっと敬遠してしまっていましたが、とても綺麗な文章でした。

 猫ならぐっと信憑性と親しみが湧いてくるような。花筏が出来るほどの規模の桜と池の日本式のお屋敷に洋風の美少女。セイレーンなのか猫なのか。

 水の気配が心地好いです。
 


 
  • 投稿者: 退会済み
  • 2018年 06月05日 19時10分
管理
相市思咲さん

お読みくださりありがとうございます。

オッドアイと言っても、九藤は派手な話は書けないのです(笑)

綺羅の設定には迷いもありました。
さて。
セイレーンめいた美少女としたはいいが、この子、本当にそれだけなんだろうか、と。

それで猫、が加わりました。もし綺羅が、本当に猫だったのだとしたら、猫が鯉に餌をやっていたことになり、それはそれでシュールです。

このあたりの解釈は、読み手の方に委ねることとしました。

水はこの作品の要です。
心地好いと評してくださり、嬉しく思います。

ご感想に感謝します。
[良い点]
和紗の心情の揺れ動きを巧みな心理描写で演出している。セイレーンの声に引き込まれたのは彼であり、読者である私達だったのかもしれません。


[一言]
情景や色彩が浮かぶ素晴らしい文章は流石ですね!
ラストどうまとめるのか気になりつつ読ませていただきました!
雨と感情の揺さぶりを巧みに交えた演出、お見事でした。素敵な作品をありがとうございました(^-^)/
とんこつ毬藻さん

お読みくださりありがとうございます。

和紗は、綺羅に対して、より人間らしく書こう、いや、書かなくてはならないと思いました。

セイレーンの呼び声に惹かれ、和紗は綺羅より優位に立ちたかったのかなあとも。

ラストはあえてぼかし気味にしました。
水に煙るような、余韻が読み手の方のお心に残ればいいなあと思い。
あれ、この子たち、どうなったんだろうと九藤も思っています。

丁寧なご感想に感謝します。
[良い点]
主人公の複雑な想いの表現が巧みでした。私も、このような美しい表現を身につけたいものです。
  • 投稿者: yato
  • 2018年 06月05日 00時16分
榊原隼人さん

お読みくださりありがとうございます。

人間らしい感情を描くのは、創作において欠かせない要素だと思い、頑張っております。
少しでもそれを感じていただけたなら幸いです。

ご感想に感謝します。
[良い点]
言葉の選び方が適切できれいで、少年の心のうつりかわりも繊細に表現されていて、猫が少女かなと一瞬思えてしまって、軽くかく乱させるところも、上手いです。
[一言]
猫は本当に少女に化けたのでしょうか。そんなはずはないと思いますが、それを感じさせてしまう不思議な色合いを持つ物語だと思います。
地淵育生さん

お読みくださりありがとうございます。

猫の描写は、迷った末に入れました。猫が少女だったのか、あれ?と、読者の方に不思議に思っていただけたなら幸いです。

綺羅は和紗のかつての飼い猫の特徴を備えていましたが、果たしてその猫だったのかどうかは解りません。

不思議な色合いと言っていただけて、嬉しいです。

ご感想に感謝します。
[良い点]

見惚れるような美しい文でした。静謐に、淡々と進み続ける感じがとても良かったです。

[一言]

これからも投稿頑張ってください。
嘯風弄月さん

お読みくださりありがとうございます。
返信が遅れましてすみません。

静かな雰囲気の物語にしたかったので、お言葉とても嬉しく思います。
派手さはないかもしれませんが、人の心に残る物語であれば幸いです。

励ましとご感想に感謝します。
[良い点]
なんと言っても、引き込まれるような雰囲気が出ていて面白かったです! 心情もしっかりと書いており、わかりやすい表現でした。
相変わらずの文の美しさ……ほんと、すごいです!
[気になる点]
もう少し会話文が欲しかったですね
[一言]
ありがとうございました!
にわこうさん

お読みくださりありがとうございます。

世界がしっかり構築されていたように思われたなら、幸いです。
心情のわかりやすさも、嬉しく思います。

会話文ですか。かなり地の文だけで話を展開させましたからね。
物足りないと思われる方、他にもおられるかもしれません。

ご感想に感謝します。
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