感想一覧

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[一言]
薬と毒は表裏一体ですけど、なんだか聞いただけでロクな使われ方しない代物ですね。冶葛の導入と時代が違いすぎますが、漢方も『附子』などリスクの高いものがあります。きっとハイリスクな薬を採用しないといけない事情があったのでしょう。なんかもっとマシなものなかったのか、と思うのは現代人の浅はかな考えかもしれません。

いつの時代も、人は『毒』に惹かれている感じがします。冶葛が別のものになっただけで、愚かしく悲しい行為は消えてないですし。
  • 投稿者: 暁 乱々
  • 2018年 07月08日 18時53分
冶葛と一緒に保管されていた薬の一つに殺虫剤として使われていた物がありますので、殺虫剤や殺鼠剤の必要があったのでしょう。動物は生活にもっと身近であったから、矢毒や毒餌の必要性は今と違っていたと思われます。
今でも鈴蘭や水仙を誤って食べた、トリカブトとニリンソウが似ているので間違えて救急車、のニュースを聞きます。
腕力を使わず、そしてアリバイを作れると、毒は暗殺にも使われてきました。それは鉄や鉛と同じく、その物質に意志があればですが、本意ではなく、人間の身勝手。貧弱の核兵器と呼ばれる物さえ出現して、それはもう人を自然を害する為に存在していると言っても過言ではないでしょう。
人は愚かだけれど、正しくもなれる、歴史に学べると語り続けるのも、エンターテイメントを通じての知恵であると信じたいです。
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[一言]
植物毒は結構ヤバいレベルで存在しますが、本件は知りませんでした。皮膚病の薬にして、飲めば毒。なんというか……小説の題材としてぜひとも使いたくなる設定です。

働かなくても生きていける代償のおもさに、震えました。
労働ありきの自由を選択できたなら、彼女たちはどうしていたのでしょうか。ついそう考えてしまいました。
 食べられる野草、毒のある野草と今は色々本が出ていますけど、素人目では危険です。食べられる花のサラダなんてありますけど、鑑賞用の花は食用と農薬の量が違うから、花屋で買ったのは食べるなとか、ジギタリスも鑑賞用で栽培している人がいるとか、まあ区別は大切ですね。
 当時は皇族、貴族がいて、庶民、その下に奴婢がいました。奴婢は自由がなく、ただただ働かされる人権もへったくれもない身分です。自由、人権の観念が無く、身分差が当たり前の世界で、聖武天皇の三人の娘たちは高貴の血筋であることを存在意義としていたでしょう。果たして何が仕合せなのか、これは人間生涯の課題です。
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[一言]
聞いたことのない毒草だと思ったら、日本やヨーロッパにはないものだったのですね。
どう考えても『毒』として使用したいような効能なのに、本当に外用薬として役に立つことがあったのでしょうか。

あ、実は『薬』とは単なる口実だったりするのかも?
  • 投稿者: 楪羽 聡
  • 2018年 07月08日 02時39分
 恐らく、冶葛と一緒に遣唐使船で天然痘も入ってきたので、使用されたかも知れません。ただ、その効能書きが信用されたのかどうかは謎です。
 それに昔は鼠や狂犬の害が今より深刻だから、そっちで使われた可能性もありますね。
 毒も薬の内ですし。
 暑い国のジャングルまで行かないと、それに沢山繁茂しているような植物ではないらしいです。
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[良い点]
すげー!
カネとれるレベルですよ、これ。
[一言]
歴史書のゴシップさ、好きなんですよ。
藤原頼長の台記とか。

奥家さんではなく、お公家さんの間違いでした。ごめんなさい。
 うわあ、そうですか! たまたま毒草の本で正倉院にもゲルセミウム・エレガンスが冶葛の名前で残っていると読んで覚えていました。正倉院展に行って良かったわぁ。
 先学の研究成果を参考にしつつ、第一次史料にもあたって記述や解釈は大丈夫かと確認してから、始めましたが、これ小説にしたら短篇にならないと、エッセイに直しました。
 わたしの恩師は奈良時代の政治史の研究をしていますが、平安時代の奥家さんの日記の校訂もしています。講義の合間に『台記』の話をしてくれました。女子短大生は顔と口では「ええ~!」としていましたが、内心面白いと喜んでいたのも結構な割合でいたと思います。
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[良い点]
古文書の内容が、まるでゴシップ雑誌のようですね。
なにが嘘か本当かわからないあたりも、そっくりです。数百年後に人類がいるとしたら、もしかして現代のゴシップ誌がありがたがられていたりして。

[一言]
オーガニックだとか天然成分由来だとかが有り難がられる昨今ではありますが、自然界に存在する毒のほうがやばいものたくさんありますよ、と言うのはみなさまあまり気になさらないようです。

 記録が複数残っていると、微妙に違っているので、その差はなんだろうと、学者さんは論考し、わたしなどは妄想するのでした。
 exaさんの仰言るとおり、生活用品はわざわざ歴史書に書きませんから、考古学は貴重です。そして、偉い人がどんな生活していたかとなるとやっぱり家族や生活様式がどんなのだったか欠かせませんし、あの人、恋愛遍歴がすごかったとなると、そういった史料が残っていないか血眼です。
 山菜や茸は素人が、これなんとかに似ているからと取ってきて食中毒ってニュースになってますしね。どうしてニラと水仙を間違えるんだろうと、思っちゃいます。
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[一言]
外用薬にして内服の毒なのですか。
惠美子さんの博覧強記には唸らされます。
 たまたま毒のある植物の本に正倉院にもこんなのがありますと載っていたのを記憶していました。それを「正倉院展」で目にしてというのが元です。
 しかし、青酸カリより致死量が少ない植物性のアルカロイドを肌に塗ったらかなりの刺激がありそうな気がします。試す気はしません。
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