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[良い点]
非常に興味深い内容。政治の腐敗→反乱と革命の嵐→新政権樹立の流れが中国史ではよく見られますが、「変革」を良いものと考えるのは早計かもしれないと感じました。(実際、それが積み重なり、4000年の歴史は紡がれてきたわけですが、大きな流れが変わらないというのは、つまり、それが正しい変化の仕方ではない証拠なのかもしれません)
とまれかくまれ、それぞれの視点で描かれた「歴史の流れ」はとても面白いです! 立場や見解の相違で、とある変化が「改善」or「改悪」になるのだと気付かされました。
ちなみに、これはどの時代がモチーフなのですか?
(感じからして「秦」っぽい気もしましたが、「隋」や「宋」にも言えそうな気がします)
非常に興味深い内容。政治の腐敗→反乱と革命の嵐→新政権樹立の流れが中国史ではよく見られますが、「変革」を良いものと考えるのは早計かもしれないと感じました。(実際、それが積み重なり、4000年の歴史は紡がれてきたわけですが、大きな流れが変わらないというのは、つまり、それが正しい変化の仕方ではない証拠なのかもしれません)
とまれかくまれ、それぞれの視点で描かれた「歴史の流れ」はとても面白いです! 立場や見解の相違で、とある変化が「改善」or「改悪」になるのだと気付かされました。
ちなみに、これはどの時代がモチーフなのですか?
(感じからして「秦」っぽい気もしましたが、「隋」や「宋」にも言えそうな気がします)
- 投稿者: 退会済み
- 23歳~29歳
- 2018年 07月14日 23時30分
管理
清と新の変換間違えました。ごめんなさい。新王朝です。
- 惠美子
- 2018年 07月15日 10時53分
初めまして、十条楓さん。
中華の歴史を読みつつ、まあ、似たり寄ったりの腐敗と叛乱を繰り返しては清王朝が立つなあ、歴史は繰り返す、鑑は本当だと人間の性の変化がないのをしみじみと感じるのです。
参考は伝説入り混じる、夏、殷、周、そして隋の煬帝です。そして何時の時代にも読み取れるように書き綴っていったつもりです。
日の下の許、新しきは無し、です。
お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、有難うございます。
中華の歴史を読みつつ、まあ、似たり寄ったりの腐敗と叛乱を繰り返しては清王朝が立つなあ、歴史は繰り返す、鑑は本当だと人間の性の変化がないのをしみじみと感じるのです。
参考は伝説入り混じる、夏、殷、周、そして隋の煬帝です。そして何時の時代にも読み取れるように書き綴っていったつもりです。
日の下の許、新しきは無し、です。
お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、有難うございます。
- 惠美子
- 2018年 07月15日 09時02分
[良い点]
見事な複数視点の山椒みたいに利く短編でした。
それぞれの立場の人間が、それぞれの立場を通して、それぞれの分を告げる。それが歴史として後世に伝わるころには、このうち誰の話が削られたり、捻じ曲げられたりするのだろうかと考えながら読んでいました。
北の領主も本性は見せませんが、そのうち見えてくるかもしれませんし、あるいは子孫のころには体制の腐敗我慢しがたく、新しい蜂起が起こるかもしれない。
そうなれば北の領主すら歴史にどれだけ自分の立場を残せるかは分からない。
考えさせられる話でした。
[一言]
マリー・アントワネットの衣装代は年間12万リーブル。
それに対し、革命前のフランスの財政赤字は45億リーブル。
12万リーブルは約20億円なので、高額なのは間違いありませんが、フランス王国の財政から見れば小さな支出です。
フランスが破産した原因は戦争でルイ十四世のころからの借金がだるま式に増えていたこと、そして、ルイ十六世の時代、アメリカ独立戦争に参戦して20億リーブルの軍費を使ってしまったことが原因でした。
フランス革命を引き起こしたのは当時信じられていた王妃の贅沢ではなく、自由と民主主義のための戦争なのは皮肉な話です。
見事な複数視点の山椒みたいに利く短編でした。
それぞれの立場の人間が、それぞれの立場を通して、それぞれの分を告げる。それが歴史として後世に伝わるころには、このうち誰の話が削られたり、捻じ曲げられたりするのだろうかと考えながら読んでいました。
北の領主も本性は見せませんが、そのうち見えてくるかもしれませんし、あるいは子孫のころには体制の腐敗我慢しがたく、新しい蜂起が起こるかもしれない。
そうなれば北の領主すら歴史にどれだけ自分の立場を残せるかは分からない。
考えさせられる話でした。
[一言]
マリー・アントワネットの衣装代は年間12万リーブル。
それに対し、革命前のフランスの財政赤字は45億リーブル。
12万リーブルは約20億円なので、高額なのは間違いありませんが、フランス王国の財政から見れば小さな支出です。
フランスが破産した原因は戦争でルイ十四世のころからの借金がだるま式に増えていたこと、そして、ルイ十六世の時代、アメリカ独立戦争に参戦して20億リーブルの軍費を使ってしまったことが原因でした。
フランス革命を引き起こしたのは当時信じられていた王妃の贅沢ではなく、自由と民主主義のための戦争なのは皮肉な話です。
中国では前王朝の歴史は次の王朝が記すとなっていますが、どの記録を利用するか、どのくらい公平な視点を持つか。それに、あるじの罪を罪と記録する史官の存在も大切です。ある程度成功したら評判を気にしますものね。北のご領主も頑張るでしょう。周の武王が殷を倒して、周の王朝が続いても、子孫の幽王がオオカミ少年の真似していたら、しょーがないです。
アメリカ独立戦争、イギリスを困らせたいからなんて参加して、フランス革命が起こり、反動からまた享楽的になり、ナポレオンが出てきたり、ブルボンの王様が帰ってきたりと、忙しい世紀です。
戦争やら革命やら、完全にリセットはできませんが、それまでの不満のをそらしたり、前提になっていた社会体制が無くなっちゃったんだからチャラとされたりと、損得どちらも出てきます。
北のご領主に付いてきた兵士はそれまでの苦労があるからと、王都で略奪して奴婢を連れて家に帰ろうとしています。たまたま暮らしていた場所が商売になるから、宮廷の下っ端として役得があるからと、それを悪とされても王都の庶民にも言い分や正義があるはず。帰途、兵士が無事に家に着くか、保証しかねます。
お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、有難うございます。
アメリカ独立戦争、イギリスを困らせたいからなんて参加して、フランス革命が起こり、反動からまた享楽的になり、ナポレオンが出てきたり、ブルボンの王様が帰ってきたりと、忙しい世紀です。
戦争やら革命やら、完全にリセットはできませんが、それまでの不満のをそらしたり、前提になっていた社会体制が無くなっちゃったんだからチャラとされたりと、損得どちらも出てきます。
北のご領主に付いてきた兵士はそれまでの苦労があるからと、王都で略奪して奴婢を連れて家に帰ろうとしています。たまたま暮らしていた場所が商売になるから、宮廷の下っ端として役得があるからと、それを悪とされても王都の庶民にも言い分や正義があるはず。帰途、兵士が無事に家に着くか、保証しかねます。
お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、有難うございます。
- 惠美子
- 2018年 06月24日 19時03分
[良い点]
短いながらに4人の視点がメリハリある形で収録されており、歴史の真実なり正義なりが視点によって異なる、という基本が分かりやすい構図になっていたと思います。
作者様の意図したことは分からないのですが、最初の3人については、それぞれの視点からの述懐というかインタビュー的な形で描かれた後で、本来の主役たる北の領主の言葉が宣言文、ただし文体的に正史に収められた公的な編集済みの物でなく、現場で人々に向けた生の言葉っぽい形になっている、というバランスが面白かったです。
他の3人はそれなりに本心を語っていると思えるのですが、領主の言葉は宣言型式だけあって建前感あり、本心が必ずしも読み取れないものになっています。
いやまあそれまでの3人の視点の言葉がある以上、領主が述懐形式だったとしても、やっぱり「これは領主視点の言葉で真実はまた違うところにあるのでは」的な受け止め方はされると思うのですが、この型式になることでより、「本当はどうなんだろう」という疑問を強めることになっていると思います。
[気になる点]
この後天下が無事治まるかというとかなり怪しいように思えます。
領主の宣言を読み解くに、
・王になると言ってるのに、都を再建せず、(根拠地に近い)北に遷都する
・民の機嫌取りにばらまきを約束
・運河の整備・維持コストが引きつづき必要
・税金の調査に派遣されるのが役人でなく兵士(≒本気で税制を一元化するなら必要になるであろう文官が足りてない)
・先王の一族が生存
など、どれをとっても不穏の予感しかありません。
宦官や寵姫の言を見るに、都は物流の中心であり、商業活動もそれなりに活発に行われているようです。そういう重要拠点を放棄するというのは、
a.都の価値が理解できていない
b.都の価値はわかっているが、本拠地を移す力がない
c.都に留まった場合に他の諸侯の攻撃を受ける可能性がある
のいずれかに思えます。
というか、王の敵討ちと遺児の擁立を名目とした検地反対派諸侯の蜂起は必然に思えます。
この後、内乱を勝ち抜いて税制一元化を達成できるのか(わざと火種を残して不平派をあぶり出して実力で討伐、というパターン?)、それとも内乱を抑えるために実施面で妥協して前王朝と大差ない統治型式に収まるのか、商人達の後押しを受けた何処かの諸侯が最後の勝利者となって新王朝の開祖となるのか。はたまた群雄割拠して再統一の見込みが絶えたところで突然北方から異民族が攻めてきて盤面ごとひっくり返されてしまうのか。
なんとも気になるところです。
短いながらに4人の視点がメリハリある形で収録されており、歴史の真実なり正義なりが視点によって異なる、という基本が分かりやすい構図になっていたと思います。
作者様の意図したことは分からないのですが、最初の3人については、それぞれの視点からの述懐というかインタビュー的な形で描かれた後で、本来の主役たる北の領主の言葉が宣言文、ただし文体的に正史に収められた公的な編集済みの物でなく、現場で人々に向けた生の言葉っぽい形になっている、というバランスが面白かったです。
他の3人はそれなりに本心を語っていると思えるのですが、領主の言葉は宣言型式だけあって建前感あり、本心が必ずしも読み取れないものになっています。
いやまあそれまでの3人の視点の言葉がある以上、領主が述懐形式だったとしても、やっぱり「これは領主視点の言葉で真実はまた違うところにあるのでは」的な受け止め方はされると思うのですが、この型式になることでより、「本当はどうなんだろう」という疑問を強めることになっていると思います。
[気になる点]
この後天下が無事治まるかというとかなり怪しいように思えます。
領主の宣言を読み解くに、
・王になると言ってるのに、都を再建せず、(根拠地に近い)北に遷都する
・民の機嫌取りにばらまきを約束
・運河の整備・維持コストが引きつづき必要
・税金の調査に派遣されるのが役人でなく兵士(≒本気で税制を一元化するなら必要になるであろう文官が足りてない)
・先王の一族が生存
など、どれをとっても不穏の予感しかありません。
宦官や寵姫の言を見るに、都は物流の中心であり、商業活動もそれなりに活発に行われているようです。そういう重要拠点を放棄するというのは、
a.都の価値が理解できていない
b.都の価値はわかっているが、本拠地を移す力がない
c.都に留まった場合に他の諸侯の攻撃を受ける可能性がある
のいずれかに思えます。
というか、王の敵討ちと遺児の擁立を名目とした検地反対派諸侯の蜂起は必然に思えます。
この後、内乱を勝ち抜いて税制一元化を達成できるのか(わざと火種を残して不平派をあぶり出して実力で討伐、というパターン?)、それとも内乱を抑えるために実施面で妥協して前王朝と大差ない統治型式に収まるのか、商人達の後押しを受けた何処かの諸侯が最後の勝利者となって新王朝の開祖となるのか。はたまた群雄割拠して再統一の見込みが絶えたところで突然北方から異民族が攻めてきて盤面ごとひっくり返されてしまうのか。
なんとも気になるところです。
初めまして、シダー近藤さん。
夏王朝の傑と末嬉、殷の紂王と妲己、周の幽王と褒姒と暴君や暗君と寵姫がいて、しかし、国は一つの経営体でもあるので、単純に一つ二つの理由で滅びるだろうかというのが、そもそもの思い付きでした。
わたしも女ですので、蔡美人が言うようにさんざ女性の浅知恵を言っておきながら、こんな時だけ女の所為? という気持ちがあります。
北の領主が完全な善玉ではないと読めるようにしました。宦官が言っているように、多くの兵士を食べさせるのにどうしたのか、食糧やら何やら必要な物を隠匿していたのか、進軍の道筋の領主たちや役人を抱きこんでいて、協力させていたのか、現地調達の名の略奪は禍根になりますからね。
王都が灰燼に帰したので、本拠に近い北の離宮を都に使いますが、今後はどうするか不明です。離宮は運河の近くにあるはずですので、交通は不便ではないでしょう。
周の幽王が攻められて、周王朝が滅んだ印象ですが、一応続いていました。形ばかりで、周辺諸侯が覇を唱えて、牛耳を執ったり、鼎の軽重を問うたりしていました。そのうち、諸侯じゃなくて王って名乗ると春秋時代が終わり、戦国時代、やがて秦の始皇帝が現れます。前王朝の縁者皆殺しではなく、帰順した者を生かしている例はほかにもあります。北の領主が言うように、先祖の祀りが絶えると祟ると考えられていますし、日本と違って、ずっと同じ王朝の血筋が王や皇帝になってる歴史の国ではありません。
大運河の掘削や、枯れ木に錦を花にして飾るは隋の煬帝のしたことですが、伝説を含む古い時代の王朝交代をイメージしていました。
『昔がたり――中華風――』のシリーズに入れていますが、自著が増えたのと、書き綴ってきて短篇で中華風の話があるとで、まとめてみました。この話を連作で続ける構想は今のところございません。
お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、有難うございます。
夏王朝の傑と末嬉、殷の紂王と妲己、周の幽王と褒姒と暴君や暗君と寵姫がいて、しかし、国は一つの経営体でもあるので、単純に一つ二つの理由で滅びるだろうかというのが、そもそもの思い付きでした。
わたしも女ですので、蔡美人が言うようにさんざ女性の浅知恵を言っておきながら、こんな時だけ女の所為? という気持ちがあります。
北の領主が完全な善玉ではないと読めるようにしました。宦官が言っているように、多くの兵士を食べさせるのにどうしたのか、食糧やら何やら必要な物を隠匿していたのか、進軍の道筋の領主たちや役人を抱きこんでいて、協力させていたのか、現地調達の名の略奪は禍根になりますからね。
王都が灰燼に帰したので、本拠に近い北の離宮を都に使いますが、今後はどうするか不明です。離宮は運河の近くにあるはずですので、交通は不便ではないでしょう。
周の幽王が攻められて、周王朝が滅んだ印象ですが、一応続いていました。形ばかりで、周辺諸侯が覇を唱えて、牛耳を執ったり、鼎の軽重を問うたりしていました。そのうち、諸侯じゃなくて王って名乗ると春秋時代が終わり、戦国時代、やがて秦の始皇帝が現れます。前王朝の縁者皆殺しではなく、帰順した者を生かしている例はほかにもあります。北の領主が言うように、先祖の祀りが絶えると祟ると考えられていますし、日本と違って、ずっと同じ王朝の血筋が王や皇帝になってる歴史の国ではありません。
大運河の掘削や、枯れ木に錦を花にして飾るは隋の煬帝のしたことですが、伝説を含む古い時代の王朝交代をイメージしていました。
『昔がたり――中華風――』のシリーズに入れていますが、自著が増えたのと、書き綴ってきて短篇で中華風の話があるとで、まとめてみました。この話を連作で続ける構想は今のところございません。
お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、有難うございます。
- 惠美子
- 2018年 06月19日 19時43分
[良い点]
それぞれの話の出だしの語り。
それぞれの話の語り手の立場の視点。
それぞれの話の文の量。
そして4話でまとめてある事、が、とてもよかったです。
[一言]
最初に目についたのは語りの良さで、内容は流し読みでした。後で改めて読もうとは思いました。
読みかえすと、かなり工夫されていて、深いと感じました。 政治の裏表が描かれている、世の中の本質が描かれている、人間が描かれている、と思いました。
個人的には、大衆の愚かさがもっと出てた方が好きではあります、ちょっと、善側が善良に描かれているかなぁとは感じました。
人間というのは基本愚かであって、ただただその立場によって愚かさの表れが違うだけだと思うんで。
とはいっても、この作品は、その愚かさを描いていたと思う。それはイコール人の切なさっていう事だと思うんですけど。
読む人の為の作品だけじゃなくて、書く人にも響く作品だと思いました。
それぞれの話の出だしの語り。
それぞれの話の語り手の立場の視点。
それぞれの話の文の量。
そして4話でまとめてある事、が、とてもよかったです。
[一言]
最初に目についたのは語りの良さで、内容は流し読みでした。後で改めて読もうとは思いました。
読みかえすと、かなり工夫されていて、深いと感じました。 政治の裏表が描かれている、世の中の本質が描かれている、人間が描かれている、と思いました。
個人的には、大衆の愚かさがもっと出てた方が好きではあります、ちょっと、善側が善良に描かれているかなぁとは感じました。
人間というのは基本愚かであって、ただただその立場によって愚かさの表れが違うだけだと思うんで。
とはいっても、この作品は、その愚かさを描いていたと思う。それはイコール人の切なさっていう事だと思うんですけど。
読む人の為の作品だけじゃなくて、書く人にも響く作品だと思いました。
あらすじにも書きました通り、山新文学賞の落選で、選者の講評で、「話のまとめ方にもう一工夫」、「複数視点を導入しているのを活かせないか」とありましたので、そこが善側の愚かさ、小狡さを描き切れなかった弱点なのだと痛感しております。
字数的なものがあって北の領主の宣言をちんまりまとめてしまったので、何か企んでいたんだろう、結局同じように治めていくのだろうと匂わせられなかったのですが、あえて改稿しないで、掲載しました。
これを反省点にして、また話の組み立て方を見直すつもりです。
過分な言葉をいただいて、恐縮です。
お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、有難うございます。
字数的なものがあって北の領主の宣言をちんまりまとめてしまったので、何か企んでいたんだろう、結局同じように治めていくのだろうと匂わせられなかったのですが、あえて改稿しないで、掲載しました。
これを反省点にして、また話の組み立て方を見直すつもりです。
過分な言葉をいただいて、恐縮です。
お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、有難うございます。
- 惠美子
- 2018年 06月19日 11時39分
[良い点]
それぞれに正義があり、それぞれに負の部分がある。
そんな時、人は自分の正義の部分を強調し、影の部分からなるべく目を遠ざけようとすると思うのです。
ある意味一番人間らしい心の動きが、上手く描写されていると感じました。
また、この世に絶対的な悪も無ければ絶対的な正義も無いということを、改めて強く感じた次第です。
それぞれに正義があり、それぞれに負の部分がある。
そんな時、人は自分の正義の部分を強調し、影の部分からなるべく目を遠ざけようとすると思うのです。
ある意味一番人間らしい心の動きが、上手く描写されていると感じました。
また、この世に絶対的な悪も無ければ絶対的な正義も無いということを、改めて強く感じた次第です。
誰しも正しくありたいけれど、楽もしたい。楽をしようとすれば、誰かが面倒を被る。このバランス、公平で不満がなるべく出ないようするのが政治家の役割ですが、兼ね合いが難しいですね。世襲制だと英才教育を施され、義務を叩きこまれるでしょうが、どうしょうも無いボンクラも出てくる可能性があります。
百人が百人満足させるのは神様の業です。
何が正しく、何が過ちか、殷鑑遠からず。歴史は皮肉に満ちています。
お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、有難うございます。
百人が百人満足させるのは神様の業です。
何が正しく、何が過ちか、殷鑑遠からず。歴史は皮肉に満ちています。
お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、有難うございます。
- 惠美子
- 2018年 06月18日 19時45分
[良い点]
それぞれの言い分があるのだな、と拝読して思いました。
中でも一番目と二番目の、農夫と宦官の話は興味深く、そして蔡美人の言いようは、まるで楊貴妃のようだと感じました。
庶民や下層階級の者たちにはそれぞれの思惑、苦労があり、そして蔡美人には蔡美人の、思いがあったのでしょう。彼女が国庫を傾けた美女であったのか、それは解りませんが、王を諌めなかったのは確かで、それは彼女の立場上、どうしようもないことだったかもしれませんが、一言、二言、口添えするだけで、救われた人がいたのではないかと思いました。
新しい世が、真実、民にとって幸いとなるのか。
治世の困難を考えると、そう容易いものではないと感じるのです。
それぞれの言い分があるのだな、と拝読して思いました。
中でも一番目と二番目の、農夫と宦官の話は興味深く、そして蔡美人の言いようは、まるで楊貴妃のようだと感じました。
庶民や下層階級の者たちにはそれぞれの思惑、苦労があり、そして蔡美人には蔡美人の、思いがあったのでしょう。彼女が国庫を傾けた美女であったのか、それは解りませんが、王を諌めなかったのは確かで、それは彼女の立場上、どうしようもないことだったかもしれませんが、一言、二言、口添えするだけで、救われた人がいたのではないかと思いました。
新しい世が、真実、民にとって幸いとなるのか。
治世の困難を考えると、そう容易いものではないと感じるのです。
それぞれの言い分を出して、北の領主が善玉ではない辺りをあぶりだしたかったのですが、難しく、抽象的になってしまいました。
農夫はとにかく正義の味方に付いていけばいいの単純さで主張し、宦官や蔡美人は宮廷での仕来りやその中で生きていく為の処世術があるのだと言い張る訳です。
王様がどんな人物か掴めないようにわざと書きました。マリー・アントワネットが贅沢したから国庫が傾いたといっても、実は大したことがなかったという説もあるので、ここら辺を描けば面白そうと考えました。
北の領主が新しい領主なっても、封建制度である以上、今までの遣り方を踏襲していくのですから、そうそう楽にはならないでしょう。
お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、有難うございます。
農夫はとにかく正義の味方に付いていけばいいの単純さで主張し、宦官や蔡美人は宮廷での仕来りやその中で生きていく為の処世術があるのだと言い張る訳です。
王様がどんな人物か掴めないようにわざと書きました。マリー・アントワネットが贅沢したから国庫が傾いたといっても、実は大したことがなかったという説もあるので、ここら辺を描けば面白そうと考えました。
北の領主が新しい領主なっても、封建制度である以上、今までの遣り方を踏襲していくのですから、そうそう楽にはならないでしょう。
お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、有難うございます。
- 惠美子
- 2018年 06月17日 19時32分
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