エピソード1の感想一覧
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[一言]
序章 空を墜ちる 感想&解説
剣を振るう男と、赤子を抱く女との対比。殺生上等な好戦的な男と、命を産み育てる女のコントラストが効果的。
人間以外に魂が宿らない、というセリフは、ムラクモが古いキリスト教の価値観に依拠した人物であることを示す。
雲の上で逆さに吊られた棺桶のフタが次々と開いていくシーンは、スタートの5分で物語の全体像を示す映画のセオリーに沿う。
映像化が成れば、見たこともない鮮烈なシーンになると思う。
聖母の口から洩れるのは、空に棲む不死者たちが持つ不殺の信念。
ネタ元のひとつを明かすと、アーシュラ・K・ル=グゥインの「幻影の都市」に登場するシングという敵役。
「彼ら(シング)は死を恐れ、殺すことを恐れ、それを「生命への畏敬」と呼ぶ」という一節から。
雲上カタコンベをライトウェイと呼ぶ聖母。あれに見えるはゾンビの墓所か、それとも正しい道筋か。
生きるべきか?死ぬべきか?人間の不老不死化の是非を問う物語が、プロローグを告げる。
序章 空を墜ちる 感想&解説
剣を振るう男と、赤子を抱く女との対比。殺生上等な好戦的な男と、命を産み育てる女のコントラストが効果的。
人間以外に魂が宿らない、というセリフは、ムラクモが古いキリスト教の価値観に依拠した人物であることを示す。
雲の上で逆さに吊られた棺桶のフタが次々と開いていくシーンは、スタートの5分で物語の全体像を示す映画のセオリーに沿う。
映像化が成れば、見たこともない鮮烈なシーンになると思う。
聖母の口から洩れるのは、空に棲む不死者たちが持つ不殺の信念。
ネタ元のひとつを明かすと、アーシュラ・K・ル=グゥインの「幻影の都市」に登場するシングという敵役。
「彼ら(シング)は死を恐れ、殺すことを恐れ、それを「生命への畏敬」と呼ぶ」という一節から。
雲上カタコンベをライトウェイと呼ぶ聖母。あれに見えるはゾンビの墓所か、それとも正しい道筋か。
生きるべきか?死ぬべきか?人間の不老不死化の是非を問う物語が、プロローグを告げる。
- 投稿者: 津幡佳明
- 2022年 06月20日 07時43分
エピソード1
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