エピソード13の感想一覧

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[一言]
第3章 不死に至る病・Ⅱ 感想&解説

「〜迷いなき者だ〜視野が狭く選択肢がないのだろう」マフィアの老人の、正鵠を得たエティエンヌ評。
脳筋にもほどがあるエティエンヌだが侮辱には敏感だったと思う。果たして効いているのかいないのか。

要するにこの老人は、もう少し頭を働かせろ、とエティエンヌに言っているようだ。
「さもなくば誰かに利用されるだけだ」と。
気づく気配もないエティエンヌ。

エティエンヌの、ある意味での愚かさは演出意図であることはわかる。愛すべき愚かさの表現であり、その分クラリスやマリアに知能のパラメータを振ってキャラの個性を差別化させている。しかしながら、あまりに愚鈍が過ぎ、粗暴が過ぎると読者は感情移入できなくなる。それは問題だ。

無垢で迷いがないのはいいが、そうなると読者は入り込めない。読者が自己投影するべき弱さも一分の隙もなくなる。
キャラクターが見えない、と言う意見を当時戴いたが、そこだけは当たっていると認めざるを得ない。

しかし、自重せよと語るクラリスに対し、「先制攻撃が重要」と返すギャグ。老人に先制攻撃してしまう絵が浮かび、ちょっと笑ってしまった。

  • 投稿者: tsubata
  • 2022年 07月18日 05時27分
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