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[気になる点]
色々な作品を書いてきたつまみもの作家なのにsfを扱ってきたというのがどうも気になります 作品は面白いです
[一言]
住職の描写 クトゥルフ、正確にはラヴクフトおんだいのようですね
色々な作品を書いてきたつまみもの作家なのにsfを扱ってきたというのがどうも気になります 作品は面白いです
[一言]
住職の描写 クトゥルフ、正確にはラヴクフトおんだいのようですね
このたびは拙作にお時間を割いて頂き、ありがとうございます。
作品が面白いと仰っていただき、光栄です。SFを書いているこの主人公……モデルは私です。
そもそも、小説家を主人公にしようとした時、モデルとして書きやすい人は誰だろうかと考えた結果(アマチュアですけど)私自身を書くのが一番いいなと判断したのです。
私自身、SF以外にも色々と中途半端ではありますがつまみ食いしてきた人間なので、まぁ合ってるだろうと(笑)
ちなみに「ちぃちゃん」は、私が昔好きだった女の子のあだ名です。
あ、あと私はクトゥルフ神話って良く分からないんです。ニャル子さんのアニメは観てましたが、知識はほとんどというか全くありませんwただ、恐ろしさは感じ取ってくださったようで、これ幸いです。
このたびは重ね重ね、ありがとうございました!
作品が面白いと仰っていただき、光栄です。SFを書いているこの主人公……モデルは私です。
そもそも、小説家を主人公にしようとした時、モデルとして書きやすい人は誰だろうかと考えた結果(アマチュアですけど)私自身を書くのが一番いいなと判断したのです。
私自身、SF以外にも色々と中途半端ではありますがつまみ食いしてきた人間なので、まぁ合ってるだろうと(笑)
ちなみに「ちぃちゃん」は、私が昔好きだった女の子のあだ名です。
あ、あと私はクトゥルフ神話って良く分からないんです。ニャル子さんのアニメは観てましたが、知識はほとんどというか全くありませんwただ、恐ろしさは感じ取ってくださったようで、これ幸いです。
このたびは重ね重ね、ありがとうございました!
- 浦切三語
- 2019年 01月09日 23時50分
[良い点]
粘り着くような語り口が狂気に満ちた陰惨な物語に相応しく、まるで自分がその場にいるような臨場感を感じます。全体的なカラーは乱歩に近いけれど、大仰なほど恐怖を煽る地の文は横溝正史を彷彿とさせます。現代ものではありますが昭和のエログロ色が濃く、独特の作品世界を堪能させて頂きました。特にでんぐり様の「儀式」から過去の告白に至るまでの勢いはすさまじく、真夜中に住職が石灯籠に火を点している時点で「あ、もうこれ絶対アカンやつや」と分かるのに、読むのをやめられませんでした。お見事な筆力だと思います。語り手の男が断罪した加害者と同じ業を背負ってしまうラストも、皮肉でもの悲しかったです。
[気になる点]
書籍で読むのならばまったく問題ありません。ただweb小説として考えると、生きたでんぐり様が登場するまでの過程が少し長いかもしれません。住職のビジュアルや死後婚の風習など不気味な前フリは盛りだくさんなのですが、恐怖の核心に辿り着くまでテンションが保てないように思えました。それと、時代がかった修辞・言い回しの中にぽつぽつと現代用語が登場するのが気になるような。スウェット、チャッカマン、ツインテール等……現代物ですし間違ってはいないのですが、他の部分が非常に重厚なので悪目立ちしてしまうのかもしれません。
[一言]
witterでのご依頼ありがとうございました。
夏ホラーの時に一度拝読しておりましたが、再読させて頂きました。背筋の凍る冷たい恐怖ではなく、毛穴から全身に染みこむような生ぬるいおぞましさを感じます。化け物じみたでんぐり様は人間の情欲と執着の具現化であり、決してあの世のものではないのでしょう。語り手の男がそれをまた育ててしまうのではないかという不気味な余韻が残りました。
粘り着くような語り口が狂気に満ちた陰惨な物語に相応しく、まるで自分がその場にいるような臨場感を感じます。全体的なカラーは乱歩に近いけれど、大仰なほど恐怖を煽る地の文は横溝正史を彷彿とさせます。現代ものではありますが昭和のエログロ色が濃く、独特の作品世界を堪能させて頂きました。特にでんぐり様の「儀式」から過去の告白に至るまでの勢いはすさまじく、真夜中に住職が石灯籠に火を点している時点で「あ、もうこれ絶対アカンやつや」と分かるのに、読むのをやめられませんでした。お見事な筆力だと思います。語り手の男が断罪した加害者と同じ業を背負ってしまうラストも、皮肉でもの悲しかったです。
[気になる点]
書籍で読むのならばまったく問題ありません。ただweb小説として考えると、生きたでんぐり様が登場するまでの過程が少し長いかもしれません。住職のビジュアルや死後婚の風習など不気味な前フリは盛りだくさんなのですが、恐怖の核心に辿り着くまでテンションが保てないように思えました。それと、時代がかった修辞・言い回しの中にぽつぽつと現代用語が登場するのが気になるような。スウェット、チャッカマン、ツインテール等……現代物ですし間違ってはいないのですが、他の部分が非常に重厚なので悪目立ちしてしまうのかもしれません。
[一言]
witterでのご依頼ありがとうございました。
夏ホラーの時に一度拝読しておりましたが、再読させて頂きました。背筋の凍る冷たい恐怖ではなく、毛穴から全身に染みこむような生ぬるいおぞましさを感じます。化け物じみたでんぐり様は人間の情欲と執着の具現化であり、決してあの世のものではないのでしょう。語り手の男がそれをまた育ててしまうのではないかという不気味な余韻が残りました。
このたびは拙作にお時間を割いて頂きまして、ありがとうございます。
橘様の分析の通り、昭和のエログロさ。これを現代劇というかたちで書くことが本作を執筆するにあたって心掛けた一番の『動機』でありました。
そして、現代におけるもっとも文化的・空気的に昭和な部分とはなにかと考えた時、私が子供の頃に育った田舎町、それをもっとより極端な形にした『山奥の寺』という舞台装置が、適切であろうと思いました。
住職というキャラも、仏に仕えて俗世を離れたはずの身分の者が、業に囚われた果てに凶行に及びつつ、その所業を全くどうとも思っていないところにおぞましさが出るなと感じて、まさに『山奥の寺』を世界観に選んで正解だったなと、改めて思いました。
乱歩よりも横溝寄り、というのは、これは自分では気づかなかった点です。たしかに乱歩が『静』の文章であるのに対し、横溝の恐怖を煽る文体には『動』がありますよね。なるほどと、思いました。
気になる点でご指摘された点は、実は他の方からも指摘いただいた点です。どうにも伏線を意識しすぎたか、それとも私がまだ『web小説におけるホラーの書き方』をあんまり理解していないせいか、今まで書いてきた短編作品の中でもかなり出足が遅い感じになってしまいました。ここで興味を持続させられるだけの文章が書ければいいんですが、なかなかそこまでの技量に達しておらず……精進せねばなりませんね。
それと、現代用語が混じっているという点は、これは盲点であったと同時に、現代を舞台にしながら古い時代性を匂わせる文体でホラーを描くことの難しさを思い知らされました。なんとかうまく融合したいんですが、これもまた課題の一つですね。
しかしながら、そういった欠点を鑑みても、橘様が『語り手の男が断罪した加害者と同じ業を背負ってしまうラストも、皮肉でもの悲しかったです』と仰ってくれたところが、私が本作執筆にあたり、一番恐ろしく哀しいところだと意識して書いた箇所でしたので、ちゃんと伝わって良かったと思っています。
重ね重ね、このたびはありがとうございました。
橘様の分析の通り、昭和のエログロさ。これを現代劇というかたちで書くことが本作を執筆するにあたって心掛けた一番の『動機』でありました。
そして、現代におけるもっとも文化的・空気的に昭和な部分とはなにかと考えた時、私が子供の頃に育った田舎町、それをもっとより極端な形にした『山奥の寺』という舞台装置が、適切であろうと思いました。
住職というキャラも、仏に仕えて俗世を離れたはずの身分の者が、業に囚われた果てに凶行に及びつつ、その所業を全くどうとも思っていないところにおぞましさが出るなと感じて、まさに『山奥の寺』を世界観に選んで正解だったなと、改めて思いました。
乱歩よりも横溝寄り、というのは、これは自分では気づかなかった点です。たしかに乱歩が『静』の文章であるのに対し、横溝の恐怖を煽る文体には『動』がありますよね。なるほどと、思いました。
気になる点でご指摘された点は、実は他の方からも指摘いただいた点です。どうにも伏線を意識しすぎたか、それとも私がまだ『web小説におけるホラーの書き方』をあんまり理解していないせいか、今まで書いてきた短編作品の中でもかなり出足が遅い感じになってしまいました。ここで興味を持続させられるだけの文章が書ければいいんですが、なかなかそこまでの技量に達しておらず……精進せねばなりませんね。
それと、現代用語が混じっているという点は、これは盲点であったと同時に、現代を舞台にしながら古い時代性を匂わせる文体でホラーを描くことの難しさを思い知らされました。なんとかうまく融合したいんですが、これもまた課題の一つですね。
しかしながら、そういった欠点を鑑みても、橘様が『語り手の男が断罪した加害者と同じ業を背負ってしまうラストも、皮肉でもの悲しかったです』と仰ってくれたところが、私が本作執筆にあたり、一番恐ろしく哀しいところだと意識して書いた箇所でしたので、ちゃんと伝わって良かったと思っています。
重ね重ね、このたびはありがとうございました。
- 浦切三語
- 2018年 11月13日 01時10分
[一言]
すみません、私が意図を伝えきれていなかったかもしれませんので補足させてください。
分かり辛くて申し訳ありません。
>そして最も恐ろしいのは、そういった悪性を普段は見せずに、穏やかな顔をしている類の人間で、だから住職は最初、無害な感じの雰囲気を出すように意識して書きました。
(少なくとも私に対しては)成功していたと思います。
私が気になったのは、最後まで読んだ後にもう一度前半~中盤を読み直した時のことでした。
語り部である主人公は既に住職の凶行を知っているはずなので、宿の提供等がたとえ本当に親切心であったとしても、それに感謝するような語り口調にはならないのではないかなと感じたのです。
とはいえ、おっしゃる通り、無害そうに描かれていることで後半がより恐ろしく演出されていたとも思います。
>住職をもっとひどい目に遭わせて欲しかったとのことですが、この物語は言ってしまうと『人間の善性が悪性に敗北する』話であるとも思います。
真夜中のテンションで不満っぽく書いてしまいましたが、全然ネガティブなコメントのつもりではありませんでした。
気持ちとしてはひどい目に遭って欲しかったのですが、このお話としては後味悪くてなんぼだと思いますので……。
以上です。
夏にふさわしい物語をありがとうございました!
すみません、私が意図を伝えきれていなかったかもしれませんので補足させてください。
分かり辛くて申し訳ありません。
>そして最も恐ろしいのは、そういった悪性を普段は見せずに、穏やかな顔をしている類の人間で、だから住職は最初、無害な感じの雰囲気を出すように意識して書きました。
(少なくとも私に対しては)成功していたと思います。
私が気になったのは、最後まで読んだ後にもう一度前半~中盤を読み直した時のことでした。
語り部である主人公は既に住職の凶行を知っているはずなので、宿の提供等がたとえ本当に親切心であったとしても、それに感謝するような語り口調にはならないのではないかなと感じたのです。
とはいえ、おっしゃる通り、無害そうに描かれていることで後半がより恐ろしく演出されていたとも思います。
>住職をもっとひどい目に遭わせて欲しかったとのことですが、この物語は言ってしまうと『人間の善性が悪性に敗北する』話であるとも思います。
真夜中のテンションで不満っぽく書いてしまいましたが、全然ネガティブなコメントのつもりではありませんでした。
気持ちとしてはひどい目に遭って欲しかったのですが、このお話としては後味悪くてなんぼだと思いますので……。
以上です。
夏にふさわしい物語をありがとうございました!
>語り部である主人公は既に住職の凶行を知っているはずなので、宿の提供等がたとえ本当に親切心であったとしても、それに感謝するような語り口調にはならないのではないかなと感じたのです。
あぁ~、なるほど。そういうことですね。
確かにそうですねぇ……と、ここでもう一つの見方があると思うのですが、語り部たる主人公の話が「すべて作り話」である可能性も、捨てきれないんですよね。
過去を回想するような語り口調というのは、自分の中で創り出した物語を吐出していることになる、とも言えると思うんですよ。
もしかしたら主人公は、自作のホラー小説がウケるかどうか大原さんを実験台にして、まったくの作り話をしたのかもしれません。あの木彫りのでんぐり様も、それらしいのをわざわざ手作りしたのかも。
この作品、自分で言うのもおかしな話ですが、ただのホラーとしてだけじゃなく、色々な想像が出来ると思うんです。ただ、別にそういう想像をしろと強要しているわけでは決してないので、ご心配なく。
それと「住職をもっとひどい目に」の下りを、私は「不満げな感想」とは捉えておりません。
大惨事様のそういったご発言は貴重なご意見として、ありがたく頂戴させていただくつもりで、ああいった返信をしたのですが、こちらの意図が伝わらず申し訳ございません。
とにもかくにも、大惨事様がこの作品を気に入ってくださったことは十分伝わっておりますので、本当にありがとうございます!
あぁ~、なるほど。そういうことですね。
確かにそうですねぇ……と、ここでもう一つの見方があると思うのですが、語り部たる主人公の話が「すべて作り話」である可能性も、捨てきれないんですよね。
過去を回想するような語り口調というのは、自分の中で創り出した物語を吐出していることになる、とも言えると思うんですよ。
もしかしたら主人公は、自作のホラー小説がウケるかどうか大原さんを実験台にして、まったくの作り話をしたのかもしれません。あの木彫りのでんぐり様も、それらしいのをわざわざ手作りしたのかも。
この作品、自分で言うのもおかしな話ですが、ただのホラーとしてだけじゃなく、色々な想像が出来ると思うんです。ただ、別にそういう想像をしろと強要しているわけでは決してないので、ご心配なく。
それと「住職をもっとひどい目に」の下りを、私は「不満げな感想」とは捉えておりません。
大惨事様のそういったご発言は貴重なご意見として、ありがたく頂戴させていただくつもりで、ああいった返信をしたのですが、こちらの意図が伝わらず申し訳ございません。
とにもかくにも、大惨事様がこの作品を気に入ってくださったことは十分伝わっておりますので、本当にありがとうございます!
- 浦切三語
- 2018年 09月19日 01時10分
[良い点]
・語彙が豊富ながらとても読みやすかったです。
・クリーチャーデザインが(描写の仕方も相まって)キモい。
キモさがよく伝わってきました……いやぁほんと気持ち悪くて良かったです。
"虫っぽい"という点でしか共通点はないのですが、
SIRENのラスボスのような、気持ち悪い存在を祀る風習は外部から見ると凄く不気味。
・真相の気持ち悪さ(犯人)
他人の優しさにつけ込んで利用し、自己の行いを正当化するという、本当に気持ち悪くて大嫌いなタイプの悪役です。
ええい、このハゲ絶対に許さんぞこのハゲ!
[一言]
とても楽しく読ませて頂きました! 面白かったです!
救いのないお話でエンディングも好みだったのですが、一つだけ心残りを言うのであれば。
住職はもっとひどい目に遭って欲しかった……!
でんぐりさまが生きていれば穴という穴を掘って頂きたい。
ただ、このもやもや感?は、お話としては逆に良かったのかもしれません。
あと、はじめから読み返して思ったことですが。
5話までの住職についての語りが穏やかというか、普通だったのは、二度目だと少し気になりました(住職憎し
ただ、この点も、穏やかに描写していたからこそ後半の狂気が際立ったのかもしれませんよね。
また、狂気に触れてしまい、あの住職を責めきれなくなってしまった結果としての語り口調と解釈するのも楽しいです。
-------------------------------------
おぞましさに満ちたお話で、いい意味でのもやもや感を得ることが出来ました。
最後に、良い点に書くべきことだったかもしれませんが、住職がクソ野郎だった分、大原さんがとても立派な方だったのは救いでしたし、本当に良かったなぁと(描かれてないアフターストーリーで狂気に触れないことを祈るばかり
最初は「いきなりこんな怪しい男に優しくできるか?」などと思ってしまっていたのですが、最後まで読んでから印象が変わりました。
一番恐ろしいのは人間かもしれないけど、捨てたもんじゃないんだって…。
最後までとても楽しく読ませて頂きました。新作も楽しみにしております!
・語彙が豊富ながらとても読みやすかったです。
・クリーチャーデザインが(描写の仕方も相まって)キモい。
キモさがよく伝わってきました……いやぁほんと気持ち悪くて良かったです。
"虫っぽい"という点でしか共通点はないのですが、
SIRENのラスボスのような、気持ち悪い存在を祀る風習は外部から見ると凄く不気味。
・真相の気持ち悪さ(犯人)
他人の優しさにつけ込んで利用し、自己の行いを正当化するという、本当に気持ち悪くて大嫌いなタイプの悪役です。
ええい、このハゲ絶対に許さんぞこのハゲ!
[一言]
とても楽しく読ませて頂きました! 面白かったです!
救いのないお話でエンディングも好みだったのですが、一つだけ心残りを言うのであれば。
住職はもっとひどい目に遭って欲しかった……!
でんぐりさまが生きていれば穴という穴を掘って頂きたい。
ただ、このもやもや感?は、お話としては逆に良かったのかもしれません。
あと、はじめから読み返して思ったことですが。
5話までの住職についての語りが穏やかというか、普通だったのは、二度目だと少し気になりました(住職憎し
ただ、この点も、穏やかに描写していたからこそ後半の狂気が際立ったのかもしれませんよね。
また、狂気に触れてしまい、あの住職を責めきれなくなってしまった結果としての語り口調と解釈するのも楽しいです。
-------------------------------------
おぞましさに満ちたお話で、いい意味でのもやもや感を得ることが出来ました。
最後に、良い点に書くべきことだったかもしれませんが、住職がクソ野郎だった分、大原さんがとても立派な方だったのは救いでしたし、本当に良かったなぁと(描かれてないアフターストーリーで狂気に触れないことを祈るばかり
最初は「いきなりこんな怪しい男に優しくできるか?」などと思ってしまっていたのですが、最後まで読んでから印象が変わりました。
一番恐ろしいのは人間かもしれないけど、捨てたもんじゃないんだって…。
最後までとても楽しく読ませて頂きました。新作も楽しみにしております!
このたびは拙作にお時間を割いてくださいましてありがとうございます。
楽しんで本作をお読みくださったこと、感謝いたします。
本作品のキー・ガジェットとなる『でんぐり様』の描写は、版画家・エッシャーの「でんぐりでんぐり」という、もうそのまんまの作品からインスピレーションを得ています。
エッシャーの「でんぐりでんぐり」は、とても可愛らしい虫なんだか爬虫類なんだか分からない生き物が描かれているんですが、こいつをホラーに登場させたら面白そうだなと思い、自分なりにアレンジを加えました。
住職をもっとひどい目に遭わせて欲しかったとのことですが、この物語は言ってしまうと『人間の善性が悪性に敗北する』話であるとも思います。
感じ方は人ぞれぞれですが、私は終始、そんなことを考えながら書いていました。時に人の悪意は良心すらも駆逐してしまうというのは、もうそれ自体が『恐ろしいこと』であるように思います。
そして最も恐ろしいのは、そういった悪性を普段は見せずに、穏やかな顔をしている類の人間で、だから住職は最初、無害な感じの雰囲気を出すように意識して書きました。
重ね重ね、ご感想有難うございます。次回作も楽しんで頂けたら幸いです。
楽しんで本作をお読みくださったこと、感謝いたします。
本作品のキー・ガジェットとなる『でんぐり様』の描写は、版画家・エッシャーの「でんぐりでんぐり」という、もうそのまんまの作品からインスピレーションを得ています。
エッシャーの「でんぐりでんぐり」は、とても可愛らしい虫なんだか爬虫類なんだか分からない生き物が描かれているんですが、こいつをホラーに登場させたら面白そうだなと思い、自分なりにアレンジを加えました。
住職をもっとひどい目に遭わせて欲しかったとのことですが、この物語は言ってしまうと『人間の善性が悪性に敗北する』話であるとも思います。
感じ方は人ぞれぞれですが、私は終始、そんなことを考えながら書いていました。時に人の悪意は良心すらも駆逐してしまうというのは、もうそれ自体が『恐ろしいこと』であるように思います。
そして最も恐ろしいのは、そういった悪性を普段は見せずに、穏やかな顔をしている類の人間で、だから住職は最初、無害な感じの雰囲気を出すように意識して書きました。
重ね重ね、ご感想有難うございます。次回作も楽しんで頂けたら幸いです。
- 浦切三語
- 2018年 09月18日 21時33分
[一言]
確かに住職の話にしても息子が本当にいたのか怪しいです。座敷牢で監禁は現実だと住宅地、マンションの一室に年単位で監禁出来た例が何件もあり何とかなりそうですが、生まれて暫くして座敷牢に入れられていた足腰の萎えた人間が話にある様な何十メートルも俊敏な動きを維持出来るとは思えません。仮に凄いね人体と不可能が実現したとしても二人を焼くとなると息子とヒロイン、二人合わせれば軽く見積もっても100㎏ぐらいにはなるでしょうし、焼いている間に夜が明けます。それに話題性抜群の大量の燃料の購入が切っ掛けで御用となります。
住職が劣情に任せて手に掛け、罪悪感から自己防衛で存在しないヒロインの年齢に合わせた息子を作り出したとした方が現実性が有ります。境内を掘り返せばヒロインの遺体が出て来るか全て住職の妄想で何も無いかのどちらかになるかと。
妄想でも現実でも人間の浅ましさの象徴としてしっかりと書かれた住職のキャラはぶれませんね。
確かに住職の話にしても息子が本当にいたのか怪しいです。座敷牢で監禁は現実だと住宅地、マンションの一室に年単位で監禁出来た例が何件もあり何とかなりそうですが、生まれて暫くして座敷牢に入れられていた足腰の萎えた人間が話にある様な何十メートルも俊敏な動きを維持出来るとは思えません。仮に凄いね人体と不可能が実現したとしても二人を焼くとなると息子とヒロイン、二人合わせれば軽く見積もっても100㎏ぐらいにはなるでしょうし、焼いている間に夜が明けます。それに話題性抜群の大量の燃料の購入が切っ掛けで御用となります。
住職が劣情に任せて手に掛け、罪悪感から自己防衛で存在しないヒロインの年齢に合わせた息子を作り出したとした方が現実性が有ります。境内を掘り返せばヒロインの遺体が出て来るか全て住職の妄想で何も無いかのどちらかになるかと。
妄想でも現実でも人間の浅ましさの象徴としてしっかりと書かれた住職のキャラはぶれませんね。
引き続きご感想をくださいまして、ありがとうございます。ここのところプライベートがてんやわんやで中々返信できる機会がありませんでした。すみません。
生まれて暫くして座敷牢に入れられていた人間が俊敏な動きをするってのは、確かにおかしい!書いていて全然気づきませんでした。
じゃあこうしましょう。やっぱり体力はつけなきゃダメだよねってことで、夜な夜な住職と一緒にトレーニングしていたんですよ。星一徹的な。強制ギブス的なアレでアレしてたってことにしましょう。
……というような考えは横に置いて、まぁこの「俊敏に動いた」ってのも住職の主観でしかないわけでして。いつもはのろのろしている息子が、リビドーを刺激されてちょっとはりきった運動を見せたことによるショックが大きくて、あんな風に大袈裟に例えたんでしょうな。
燃料購入については、寺の周りは森ですから「ヨクモエール」とかいう木を伐採して薪をくべていたんでしょうね。うん、そういうことにしましょう。
色々と穴だらけの本作ですけど、現実と妄想の境目が描き出す不可思議な話と見てくださって構いません。
小説をどういう風に価値づけするかは、読者様お一人お一人の手に委ねられるのですから。
重ね重ね、ありがとうございました!
生まれて暫くして座敷牢に入れられていた人間が俊敏な動きをするってのは、確かにおかしい!書いていて全然気づきませんでした。
じゃあこうしましょう。やっぱり体力はつけなきゃダメだよねってことで、夜な夜な住職と一緒にトレーニングしていたんですよ。星一徹的な。強制ギブス的なアレでアレしてたってことにしましょう。
……というような考えは横に置いて、まぁこの「俊敏に動いた」ってのも住職の主観でしかないわけでして。いつもはのろのろしている息子が、リビドーを刺激されてちょっとはりきった運動を見せたことによるショックが大きくて、あんな風に大袈裟に例えたんでしょうな。
燃料購入については、寺の周りは森ですから「ヨクモエール」とかいう木を伐採して薪をくべていたんでしょうね。うん、そういうことにしましょう。
色々と穴だらけの本作ですけど、現実と妄想の境目が描き出す不可思議な話と見てくださって構いません。
小説をどういう風に価値づけするかは、読者様お一人お一人の手に委ねられるのですから。
重ね重ね、ありがとうございました!
- 浦切三語
- 2018年 09月18日 20時57分
[一言]
警察は情報提供が有った場所に一応でも捜査に行ったのだろうか。そっちが気になりました。
死体をドラム缶で焼いたとか言っていますが人間は身体の60-65%が水で出来ているので専用の窯か山の様な燃料と長い燃焼時間が要ります。町から離れたとは言え被害者の行方不明前後に煙が長時間上がっていれば、捜査線上に上がって来ないとか考え難いです。
転寝をしていた警官が夢で聞いた話なのか現実に聞いた話なのか、青年が本当に来て虫寺で見た夢の話なのか、それとも現実なのか、夢現の境界線で何処までも曖昧ではっきりしない話って怖いですよね。
警察は情報提供が有った場所に一応でも捜査に行ったのだろうか。そっちが気になりました。
死体をドラム缶で焼いたとか言っていますが人間は身体の60-65%が水で出来ているので専用の窯か山の様な燃料と長い燃焼時間が要ります。町から離れたとは言え被害者の行方不明前後に煙が長時間上がっていれば、捜査線上に上がって来ないとか考え難いです。
転寝をしていた警官が夢で聞いた話なのか現実に聞いた話なのか、青年が本当に来て虫寺で見た夢の話なのか、それとも現実なのか、夢現の境界線で何処までも曖昧ではっきりしない話って怖いですよね。
このたびは拙作にお時間を割いて頂きまして、ありがとうございます。
ご指摘いただいた警察の捜査云々に関しましては、正直決めていないので私でも分かりかねます。最初は、このお話にどこまでの真実性があるのかどうか、書きながら自分の中で見極めようとしたわけですが、あえて書かない方が不思議な読後感が残るかなと思い、結末はああいうかたちにしました。
ドラム缶で遺体を焼くと言うのは、これは確かに仰る通りですね。日中に焼いてたらモロバレです。真夜中に焼いていればどうなのかなと思います。多分ばれないのかな? 『冷たい熱帯魚』という映画でもドラム缶を使って遺体を焼却するシーンがあるんですが、あんなふうに細かく切って焼いてボディを透明にしちまえば、バレなくてすむのかなーと思いますが、ただ、これは「住職の話」であり、それを客観的に証明する手段は、少なくともこの物語内では示されていません。
まさに仰る通り、この作品は登場人物の主観のみで進行する話でありますから、どこまでが嘘でどこまでが事実なのか客観的には分かりません。
それを狙ってやったのですが、わたしの意図するところを掴んでいただき、本当に有難く思います。
小説は、書き上がってこうやって発表した時点で作者の手を離れるものですが、それでも、書き手の意図を把握してくださることは、何よりも光栄なことです。
重ね重ね、このたびは有難うございました!
ご指摘いただいた警察の捜査云々に関しましては、正直決めていないので私でも分かりかねます。最初は、このお話にどこまでの真実性があるのかどうか、書きながら自分の中で見極めようとしたわけですが、あえて書かない方が不思議な読後感が残るかなと思い、結末はああいうかたちにしました。
ドラム缶で遺体を焼くと言うのは、これは確かに仰る通りですね。日中に焼いてたらモロバレです。真夜中に焼いていればどうなのかなと思います。多分ばれないのかな? 『冷たい熱帯魚』という映画でもドラム缶を使って遺体を焼却するシーンがあるんですが、あんなふうに細かく切って焼いてボディを透明にしちまえば、バレなくてすむのかなーと思いますが、ただ、これは「住職の話」であり、それを客観的に証明する手段は、少なくともこの物語内では示されていません。
まさに仰る通り、この作品は登場人物の主観のみで進行する話でありますから、どこまでが嘘でどこまでが事実なのか客観的には分かりません。
それを狙ってやったのですが、わたしの意図するところを掴んでいただき、本当に有難く思います。
小説は、書き上がってこうやって発表した時点で作者の手を離れるものですが、それでも、書き手の意図を把握してくださることは、何よりも光栄なことです。
重ね重ね、このたびは有難うございました!
- 浦切三語
- 2018年 09月04日 22時15分
[良い点]
物語の深層部分にもぐりこむ、六話以降から急激に面白くなります。七話からは夢中で一気よみしました。クセの強いねちっこい文体が、狂気に染まった人間の独白と非常に愛称がよく、においがするほどの生々しさで語られているのは圧巻でした。
物語の深層部分にもぐりこむ、六話以降から急激に面白くなります。七話からは夢中で一気よみしました。クセの強いねちっこい文体が、狂気に染まった人間の独白と非常に愛称がよく、においがするほどの生々しさで語られているのは圧巻でした。
このたびは拙作にお時間を割いて頂きまして、ありがとうございます。
癖の強いねちっこい文体は、この作品で初めて使ってみたのですが、お気に召してくださったようで嬉しいです。
六話以降から急激に面白くなると仰っていただけたことも、自分の狙っていた場所に配置した『山場』を堪能してくださったのだなと思い、嬉しいと感じると同時に、もうちょっと序盤の展開をスムーズに書くべきだと反省しました。
なんと言いますか、特段怖いイベントがなくとも『怖さを演出したい』という気持ちが強かったため、ゆっくりと語るような文体で書いたのですが、そこに固執し過ぎてしまったようです。
今年のホラー投稿はおそらくこれで最後になると思いますが、次はもうちょっとコンパクトに、かつインパクトのある物語を書いて行きたいと思います。
重ね重ね、ありがとうございました!
癖の強いねちっこい文体は、この作品で初めて使ってみたのですが、お気に召してくださったようで嬉しいです。
六話以降から急激に面白くなると仰っていただけたことも、自分の狙っていた場所に配置した『山場』を堪能してくださったのだなと思い、嬉しいと感じると同時に、もうちょっと序盤の展開をスムーズに書くべきだと反省しました。
なんと言いますか、特段怖いイベントがなくとも『怖さを演出したい』という気持ちが強かったため、ゆっくりと語るような文体で書いたのですが、そこに固執し過ぎてしまったようです。
今年のホラー投稿はおそらくこれで最後になると思いますが、次はもうちょっとコンパクトに、かつインパクトのある物語を書いて行きたいと思います。
重ね重ね、ありがとうございました!
- 浦切三語
- 2018年 09月02日 02時01分
[良い点]
読みやすかったので全部読ませていただきました。
とても面白かったです。
不気味さとどろっとした感じがあって怖いというよりぞくりとくるような感じでした。
仲良くあの世で~という台詞が偽善的な怖さがあって良かったです。
[気になる点]
もう少し警官の心情描写もあった方が良かったかなと思いました。
読者が警官に感情移入できればもっといい小説になると思います。
[一言]
他の作品も読みたくなるような小説でした。
またホラー小説を期待しています。
読みやすかったので全部読ませていただきました。
とても面白かったです。
不気味さとどろっとした感じがあって怖いというよりぞくりとくるような感じでした。
仲良くあの世で~という台詞が偽善的な怖さがあって良かったです。
[気になる点]
もう少し警官の心情描写もあった方が良かったかなと思いました。
読者が警官に感情移入できればもっといい小説になると思います。
[一言]
他の作品も読みたくなるような小説でした。
またホラー小説を期待しています。
このたびは拙作にお時間を割いて頂きまして、ありがとうございます。
とても面白かったと仰っていただき光栄です。この作品は「恐怖」という種類の中でもとりわけ「不気味さ」「気味悪さ」を強調した作品だったのですが、そのあたりも汲んでくださって嬉しいです。
住職の告白では、彼を悪人としてではなく、自らの行いを正当化するような、仰る通り「偽善」を描くことで、人間の自己保身からくる弱さや愚かさを演出いたしました。
独白形式、と言う形のため、警官はあえて聞き役に徹しています。心情描写が少ないとお感じになられたのはそのせいかと思います。貴重なご意見、ありがとうございます。
ホラーネタはちょっと今枯渇気味ですが、またどこからかネタを仕入れて温めて、短編を継続して発表していけたらと思っています。
重ね重ね、このたびはありがとうございました!
とても面白かったと仰っていただき光栄です。この作品は「恐怖」という種類の中でもとりわけ「不気味さ」「気味悪さ」を強調した作品だったのですが、そのあたりも汲んでくださって嬉しいです。
住職の告白では、彼を悪人としてではなく、自らの行いを正当化するような、仰る通り「偽善」を描くことで、人間の自己保身からくる弱さや愚かさを演出いたしました。
独白形式、と言う形のため、警官はあえて聞き役に徹しています。心情描写が少ないとお感じになられたのはそのせいかと思います。貴重なご意見、ありがとうございます。
ホラーネタはちょっと今枯渇気味ですが、またどこからかネタを仕入れて温めて、短編を継続して発表していけたらと思っています。
重ね重ね、このたびはありがとうございました!
- 浦切三語
- 2018年 08月29日 23時48分
[良い点]
先の感想にもございますが、気持ち悪い!!!(※褒め言葉)
芋虫要素と人要素が交わる話は、不気味さが一層増します。
そこに更に性的要素が加わると、もう・・・。
文章だけでお腹いっぱいです。
ラストがあっさりしているので、胸やけしない程度の余韻が味わえて良かったです。
別の方の感想返答で「小説家と巡査長がもつれる方向にする予定だった」と仰せでしたが、私はこの流れで良かったのではないかと思います。
嫌でも不気味さが残るので、せめて喉越しはスッキリしていてほしいですので。
読んでいくうちに、住職の不気味さよりも、狂気じみた人間の部分が目立っていき、キャラクターとして魅力を感じました。許しがたいことこの上無いですが、ほんの僅かな何かがきっかけで、ギリギリを保っていたものが千切れてしまったのではないかと思うと、同情はしたくないですが、悲しい気持ちになりました。
[気になる点]
①第八話『住職の告白』より「私の血が入っていなかったから(・・・・・)ですよ」
→この表現は意図的でしょうか。
ルビ入力が重複したのかなと思ってしまいました。
②なろうが久しぶりすぎてシステムを理解しきれておらず申し訳ないのですが、本作は年齢制限を設けていないのでしょうか。
際どいラインかとは思いますが、単語として「性交」「凌辱」が登場しておりますので、15歳未満を避けた方が良いのかなと思いました。
これは私個人の感覚の問題かもしれませんが、意見として書かせていただければと思います。
作品として、あの描写はあれくらいぼやかさずにした方が、恐怖と不気味さが際立つと思いますので、文章の修正は不要かと思います。
[一言]
ご無沙汰しております。
短編完結お疲れ様です。
環境の変化に伴い、なろうに接する機会が激減し、悶々としておりました。
今回、良いリハビリとして読ませていただきました。
インパクトが強すぎて、一気読みでした。
小説情報を読み、レビューを読み、本編を読み、他の方の感想をチェックした上で、自分も感想を書く。
楽しい時間を過ごせました。ありがとうございます。
私も何とか執筆頑張りたいです。
どう見てもエタッていますが、気持ちはまだエタらせてないと願いたいです。
先の感想にもございますが、気持ち悪い!!!(※褒め言葉)
芋虫要素と人要素が交わる話は、不気味さが一層増します。
そこに更に性的要素が加わると、もう・・・。
文章だけでお腹いっぱいです。
ラストがあっさりしているので、胸やけしない程度の余韻が味わえて良かったです。
別の方の感想返答で「小説家と巡査長がもつれる方向にする予定だった」と仰せでしたが、私はこの流れで良かったのではないかと思います。
嫌でも不気味さが残るので、せめて喉越しはスッキリしていてほしいですので。
読んでいくうちに、住職の不気味さよりも、狂気じみた人間の部分が目立っていき、キャラクターとして魅力を感じました。許しがたいことこの上無いですが、ほんの僅かな何かがきっかけで、ギリギリを保っていたものが千切れてしまったのではないかと思うと、同情はしたくないですが、悲しい気持ちになりました。
[気になる点]
①第八話『住職の告白』より「私の血が入っていなかったから(・・・・・)ですよ」
→この表現は意図的でしょうか。
ルビ入力が重複したのかなと思ってしまいました。
②なろうが久しぶりすぎてシステムを理解しきれておらず申し訳ないのですが、本作は年齢制限を設けていないのでしょうか。
際どいラインかとは思いますが、単語として「性交」「凌辱」が登場しておりますので、15歳未満を避けた方が良いのかなと思いました。
これは私個人の感覚の問題かもしれませんが、意見として書かせていただければと思います。
作品として、あの描写はあれくらいぼやかさずにした方が、恐怖と不気味さが際立つと思いますので、文章の修正は不要かと思います。
[一言]
ご無沙汰しております。
短編完結お疲れ様です。
環境の変化に伴い、なろうに接する機会が激減し、悶々としておりました。
今回、良いリハビリとして読ませていただきました。
インパクトが強すぎて、一気読みでした。
小説情報を読み、レビューを読み、本編を読み、他の方の感想をチェックした上で、自分も感想を書く。
楽しい時間を過ごせました。ありがとうございます。
私も何とか執筆頑張りたいです。
どう見てもエタッていますが、気持ちはまだエタらせてないと願いたいです。
お久しぶりです!このたびは拙作にお時間を割いて頂きまして、ありがとうございます。
そしてまた、返信が遅くなってしまい申し訳ございません。
虫の描写についてですが、これは版画家・エッシャーの『でんぐり・でんぐり』という作品から、まんまインスピレーションを引っ張ってきています。元ネタの方は結構可愛らしい感じなのですが、「人と虫を合成させたような造形」のため、ホラーに的しているなと感じて使わせていただきました。
また、こういったホラー作品で読者に「気味悪さ」や「嫌悪感」を抱くために性的要素をぶちこむ手法というのは昔からあって、それを私の作品ではやってこなかったので、ちょっと使わせていただこうと思い、執筆いたしました。
住職に関しては、仰る通り最初は見た目のインパクトを残しつつ、その内面的な狂気を描くように心がけました。それをより際立たせるために「住職」という設定にしたのですが、結果として、神仏にすがろうとも逃れられない人間の業の深さが描けたと感じます。
ルビ入力については完全な私のミスです。すいません。さきほど修正させていただきました。
あと、たしかに結構ストレートな表現があるので、15歳未満は閲覧禁止の設定にし直そうとおもいます。
正直申しますと、この作品は書き始めた時期が遅かったのと、変にミステリー仕立てにしたせいで「こことここが矛盾してる!」と執筆後半あたりから気づいて急いで修正するなど、もう行きあたりばったりで進めた作品です。
それでもこうして無事に完結できたあたり、それは私の能力がどうこうという話ではなく、創作に携わるすべての人間が持つ「火事場の馬鹿力」が発揮された結果だと思います。
腹田さんもその力はあるはずですし、私はそう信じておりますので、気持ちがエタらない限り大丈夫です。
ジョジョでも言っています。大事なのは真実へ向かおうとする意思であると。完結という名の「真実」へ向かおうとする意思があれば、いつかは完結できるわけですから、何も悲観することはないと思います。
最後に、このたびは重ね重ね、ありがとうございました!
そしてまた、返信が遅くなってしまい申し訳ございません。
虫の描写についてですが、これは版画家・エッシャーの『でんぐり・でんぐり』という作品から、まんまインスピレーションを引っ張ってきています。元ネタの方は結構可愛らしい感じなのですが、「人と虫を合成させたような造形」のため、ホラーに的しているなと感じて使わせていただきました。
また、こういったホラー作品で読者に「気味悪さ」や「嫌悪感」を抱くために性的要素をぶちこむ手法というのは昔からあって、それを私の作品ではやってこなかったので、ちょっと使わせていただこうと思い、執筆いたしました。
住職に関しては、仰る通り最初は見た目のインパクトを残しつつ、その内面的な狂気を描くように心がけました。それをより際立たせるために「住職」という設定にしたのですが、結果として、神仏にすがろうとも逃れられない人間の業の深さが描けたと感じます。
ルビ入力については完全な私のミスです。すいません。さきほど修正させていただきました。
あと、たしかに結構ストレートな表現があるので、15歳未満は閲覧禁止の設定にし直そうとおもいます。
正直申しますと、この作品は書き始めた時期が遅かったのと、変にミステリー仕立てにしたせいで「こことここが矛盾してる!」と執筆後半あたりから気づいて急いで修正するなど、もう行きあたりばったりで進めた作品です。
それでもこうして無事に完結できたあたり、それは私の能力がどうこうという話ではなく、創作に携わるすべての人間が持つ「火事場の馬鹿力」が発揮された結果だと思います。
腹田さんもその力はあるはずですし、私はそう信じておりますので、気持ちがエタらない限り大丈夫です。
ジョジョでも言っています。大事なのは真実へ向かおうとする意思であると。完結という名の「真実」へ向かおうとする意思があれば、いつかは完結できるわけですから、何も悲観することはないと思います。
最後に、このたびは重ね重ね、ありがとうございました!
- 浦切三語
- 2018年 08月17日 09時23分
[良い点]
読了しました。
完結の告知があってから、自分の中で機会をうかがっていたのですが、本日ついに後半の6話以降を一気読みさせていただきました。
色々と感想はあるのですが、まずはやっぱりこれです。
いやあ、気色悪いですね!(褒め言葉)
ホラーは「まず間違いなく存在しないだろうけど、もしかしたら……」というのを表現するジャンルだと思っているのですが、この作品はその塩梅がとても上手いと思いました。
怪異の生々しさだけでなく、導入、場の雰囲気、語り方など全ての要素が濃密で、作品として巧みだと思います。
個人的に目を引いたのが、随所にでてくる「おや、おかしいぞ?」と感じさせる伏線の配置が絶妙だということです。
自分なんかはどうしても置きすぎてしまったりするのですが……笑
またジャンルはホラーですが、ミステリー的な要素も含まれているのも好みでした。
しかもこれがキチンと解決しているのだから、文句の付け所がありません。
総じて、クオリティの高い作品だと感じました。
[一言]
やはり、良い作品は深くまで掘ってみたくなるものですね。
以下は多分にネタバレを含むので、本文未読の読者様はご注意ください。
以下私見です。
この作品の肝は、もちろんあの奇怪な虫の化け物とその信仰……と言いたいところですが、個人的には住職だったのかな、と感じました。
言うまでもなくでんぐり様は作品に強烈すぎるアクセントを与えているのですが、読み終えて小一時間おいてみると、はたと気付きました。
「いや、それだけの話じゃないぞ」と。
私の考えでは、この作品は住職の救いの物語です。
かの事件のあと、彼を罰するものは誰もいませんでしたが、これが彼の苦しみの始まりだったのだと思います。
彼は罪人ですが、悪人ではないようです。
当然、良心の呵責もあったでしょう。
しかし、その呵責は罰によってしか解消されることはありません。
なまじ事件の隠蔽に成功してしまったばかりに、彼は苦しみから抜け出す機会を永遠に逸してしまった。
本人も「時効だ」と言っているように、仮に住職自らが罰を望んだとしても、それが叶えられることはありません。
と、思いきや。
そこに表れたのが主人公です。
夜、主人公を見た住職は笑いました。
その笑みは恐らく、これまでたった一人で抱え込んできた秘密を共有できる相手を見つけることが出来たから、ひいては自分を罰してくれる存在を見つけてくれたからです。
住職自身がそのことに気付いていたのかは定かではありませんが、とにかく主人公は救いだったのです。
結果的に、主人公は住職に痛々しいまでの暴力をふるいます。
通常なら忌避すべき苦痛ですが、住職にとっては待ち望んでいた罰がついに下されたわけですから、これほど歓待すべき苦痛はありません。
寺の儀式を見る者は、住職の他に現れないはずだった、ということも踏まえれば、主人公の登場はまさしく蜘蛛の糸のようなものだったのでしょう。
そういう意味で、この作品は住職の救いの物語だと感じました。
単に気色悪いだけのホラーであれば、こうも心が動かされることは無かったかもしれません。
「物語で一番重要なのはキャラクター」
その言葉の意味を、まさかここで再確認することになるとは……!
長々と失礼いたしました。
面白かったです!
読了しました。
完結の告知があってから、自分の中で機会をうかがっていたのですが、本日ついに後半の6話以降を一気読みさせていただきました。
色々と感想はあるのですが、まずはやっぱりこれです。
いやあ、気色悪いですね!(褒め言葉)
ホラーは「まず間違いなく存在しないだろうけど、もしかしたら……」というのを表現するジャンルだと思っているのですが、この作品はその塩梅がとても上手いと思いました。
怪異の生々しさだけでなく、導入、場の雰囲気、語り方など全ての要素が濃密で、作品として巧みだと思います。
個人的に目を引いたのが、随所にでてくる「おや、おかしいぞ?」と感じさせる伏線の配置が絶妙だということです。
自分なんかはどうしても置きすぎてしまったりするのですが……笑
またジャンルはホラーですが、ミステリー的な要素も含まれているのも好みでした。
しかもこれがキチンと解決しているのだから、文句の付け所がありません。
総じて、クオリティの高い作品だと感じました。
[一言]
やはり、良い作品は深くまで掘ってみたくなるものですね。
以下は多分にネタバレを含むので、本文未読の読者様はご注意ください。
以下私見です。
この作品の肝は、もちろんあの奇怪な虫の化け物とその信仰……と言いたいところですが、個人的には住職だったのかな、と感じました。
言うまでもなくでんぐり様は作品に強烈すぎるアクセントを与えているのですが、読み終えて小一時間おいてみると、はたと気付きました。
「いや、それだけの話じゃないぞ」と。
私の考えでは、この作品は住職の救いの物語です。
かの事件のあと、彼を罰するものは誰もいませんでしたが、これが彼の苦しみの始まりだったのだと思います。
彼は罪人ですが、悪人ではないようです。
当然、良心の呵責もあったでしょう。
しかし、その呵責は罰によってしか解消されることはありません。
なまじ事件の隠蔽に成功してしまったばかりに、彼は苦しみから抜け出す機会を永遠に逸してしまった。
本人も「時効だ」と言っているように、仮に住職自らが罰を望んだとしても、それが叶えられることはありません。
と、思いきや。
そこに表れたのが主人公です。
夜、主人公を見た住職は笑いました。
その笑みは恐らく、これまでたった一人で抱え込んできた秘密を共有できる相手を見つけることが出来たから、ひいては自分を罰してくれる存在を見つけてくれたからです。
住職自身がそのことに気付いていたのかは定かではありませんが、とにかく主人公は救いだったのです。
結果的に、主人公は住職に痛々しいまでの暴力をふるいます。
通常なら忌避すべき苦痛ですが、住職にとっては待ち望んでいた罰がついに下されたわけですから、これほど歓待すべき苦痛はありません。
寺の儀式を見る者は、住職の他に現れないはずだった、ということも踏まえれば、主人公の登場はまさしく蜘蛛の糸のようなものだったのでしょう。
そういう意味で、この作品は住職の救いの物語だと感じました。
単に気色悪いだけのホラーであれば、こうも心が動かされることは無かったかもしれません。
「物語で一番重要なのはキャラクター」
その言葉の意味を、まさかここで再確認することになるとは……!
長々と失礼いたしました。
面白かったです!
このたびは拙作にお時間を割いて頂きまして、ありがとうございます。
返信が遅くなってしまい、申し訳ございません。
気色悪い!と仰っていただき光栄です(笑)。この作品は私のホラー三作品目となるのですが、一作品目、二作品目が「恐怖をストレートに伝える」ことを主軸に置いていたのに対し、今回の作品では「怖さ」よりも「気味の悪さ」を意識して書きました。そのあたりが上手く伝わってくださったようで、嬉しい限りです。
でんぐり様の部分は、造形が突拍子もないだけに、その由来についてしっかり語らないとリアリティが出ないかなと思い、自分なりに色々と考えながら執筆いたしました。やっぱりホラーっていうのは、「ありえないんだけど妙にありそう」という、日常に紛れ込む非日常感を出してなんぼだと思いますので。
住職のくだりについてですが、ぶっちゃけますと、八山様のご感想を聞いて「そういう考え方もできるかぁ~!」と、新しい発見ができた気分です。私自身は、あんまり「住職に救いを与えよう」と考えて書いてはおりませんでした。
ただ、仰る通り住職は「悪人」というよりかは「罪人」に近いです。最初のうちは、住職を徹底とした悪人として描こうとしたのですが、それだとなんか浅いかなと書いている最中に思いまして、大幅な軌道修正をいたしました。
結果として、自分の犯した罪を自覚しつつも、それをでんぐり様の儀式を通じて歪な思想の下で償おうとする、なんとも恐ろしい罪人キャラが出来上がったと感じます。
こんなに分厚いご感想をくださり、感無量です。重ね重ね、このたびは、本当にありがとうございました!
返信が遅くなってしまい、申し訳ございません。
気色悪い!と仰っていただき光栄です(笑)。この作品は私のホラー三作品目となるのですが、一作品目、二作品目が「恐怖をストレートに伝える」ことを主軸に置いていたのに対し、今回の作品では「怖さ」よりも「気味の悪さ」を意識して書きました。そのあたりが上手く伝わってくださったようで、嬉しい限りです。
でんぐり様の部分は、造形が突拍子もないだけに、その由来についてしっかり語らないとリアリティが出ないかなと思い、自分なりに色々と考えながら執筆いたしました。やっぱりホラーっていうのは、「ありえないんだけど妙にありそう」という、日常に紛れ込む非日常感を出してなんぼだと思いますので。
住職のくだりについてですが、ぶっちゃけますと、八山様のご感想を聞いて「そういう考え方もできるかぁ~!」と、新しい発見ができた気分です。私自身は、あんまり「住職に救いを与えよう」と考えて書いてはおりませんでした。
ただ、仰る通り住職は「悪人」というよりかは「罪人」に近いです。最初のうちは、住職を徹底とした悪人として描こうとしたのですが、それだとなんか浅いかなと書いている最中に思いまして、大幅な軌道修正をいたしました。
結果として、自分の犯した罪を自覚しつつも、それをでんぐり様の儀式を通じて歪な思想の下で償おうとする、なんとも恐ろしい罪人キャラが出来上がったと感じます。
こんなに分厚いご感想をくださり、感無量です。重ね重ね、このたびは、本当にありがとうございました!
- 浦切三語
- 2018年 08月17日 09時11分
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