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[一言]
 RTタグの遅れました。
 もし最新の作品にも欲しいのでしたらそちらにも送らせていただきます。

 まず、文章でちらほら気になるところがありました。

つまらない学校が終わったら、すぐ家に帰る毎日を送る高校生。
→ここ、体言止めが上手くないと思います。普通に「高校生だった」と締めくくった方が違和感は少なめかと思います。

 それは、父さんが遺した数え切れないほどの古い洋画や特撮映画、そして自分のお小遣いで買ったゲーム機。
 母さんはボクを育てる為に、一日のほとんどを仕事に費やしていて、家はいつも一人暮らしのように静か。
→父が残したゲーム機、に対比させているにしては母さんがくれたものが部屋にありません。静か、で止めるのも違和感がありました。母が仕事でいないから静かで良かった、というのは父が亡くなった息子が、自身の幸せを噛み締めるコメントとしてはかなり薄情だと思います。

 ですので、 
 僕の父は亡くなっている→母が忙しくて家にいない→だから家には自分以外いない→自分の唯一の楽しみは父が残したゲーム機などである。
 という順番で孤独さをきちんと理解しやすい順番に出すのが良いかと思います。

 その日も父さんの録画したビデオを見る。
→「その」という言い方は、「今日も」「明日も」という言い方よりも過去にあたります。なので「見ていた」と締めくくる方が違和感はないです。

いつまでたっても暗いんだ。普通なら目が慣れて輪郭がボンヤリと見えて来るはずなのに。
→「暗いんだ」って言い方も、地の文で使うのには違和感があります。口語的で、相手のいる会話で用いられる語尾だからだと思います。ここでは「暗いんだ」というの誰かに向けて言う言葉ではありません。状況説明です。なので「暗い」と締めくくってもよいかなと。

 このあたりの具体的な指摘は長くなりそうなので序盤のみに留めておきます。ただ、全般的に、文末と情報の順番に違和感があるところがチラホラ見られたので長い地の文のところは少し読みづらかったです。
 一人称ではしばし、わざと地の文で「口で言うような言い回し」を使うことはありますが、地の文はあくまで地の文です。そのあたりのバランスがとれると読みやすくなるかと思います。

 全体的な世界観、用語の雰囲気は子供向けのヒーローものやらになろうの異世界ファンタジーが融合したようなものと感じました。主人公が中学生とやや年齢が低めなことも影響していると思います。
 ですので、アニメ化、あるいは特撮にした時に映えるような「絵面のカッコ良さ」はもっと意識してもよいかなと。具体的には

【それは銃だ。アメリカを舞台にしたギャラクティカマンのスピンオフ《ギャラクティガンマン》が愛用するオートマチックの二丁拳銃ギャラクシーガンそっくりだ。】

 のような描写を、読者にとって伝わりにくい「架空の銃」に喩える(これは主人公の性格の描写でもあるのだけど)のではなく、色や重さ、大きさが伝わるような描写を端的にしてしまう、など。


 あと、父を生き返らせてくれ、と頼んで責任を取れるかという問いかけに対して、「異世界を救えば地球に出る影響の責任がとれるだろう」という認識は、タイムリープものに慣れた読者からは無責任に見えるでしょう。
 彼が幼いからだ、身内の死に正論なんぞ、とゴリ押しはできます。ただ、ゴリ押しした彼の理屈を神様が聞いた事も含めて「崇高な正義のために犠牲になったかどうかわからないもの」が序盤にあるのは、楽しむ上で不利な要素だとは思います。
 その後の「正直な話、この世界のことなんてどうでもいいや。と思ってしまう自分がいる。」という描写も、上記の「責任はとれる」という発言から見て印象は悪かったです。
 彼は最初から「世界を救うこと」に対して「やって上げたいけど一人で異世界いくのは……」と渋っており、それでも来たことを決定づけたのはこの啖呵があってこそではないでしょうか。なので彼にとって異世界を救うのは、使命感や正義感だけでなく「父を生き返らせてもらったことに対する責任感」が多くを占めている――と感じました。
 なので、「この世界は最初からどうでもいいけど――」と割り切るか、不満はあるけど父のため……と父について触れるかの方が好みではあります。

 あと、この作品は「世界を救った勇者が迫害され、失意の末に自らを理解して救う女性と出会う」という物語ですが、タイトル的には彼女に出会ってからが本編になります。
 しかし彼女が登場するまで実に5話。カタルシスを得るため、とはいえ読者が楽しみにしている部分は「甘やかしてくれるヒロイン」なので、もっと早く出しても良いかなとは。
 また、彼が世界を救うまでの話が「リアルタイムの描写」で説明されており、すごく急展開に見えます。
 この手の物語の構成としてよく見かけるのは、主人公が世界を救う物語を回想形式で1話におさめる、というものですね。これであれば主人公の世界を救う物語は短い間でしっかりと説明できて、早くヒロインに出会えると思います。

 あと、ヒロインの彼女が主人公を愛する理由は早い段階で明確になっていると良いと思います。主人公がヒロインを信頼するのは(辛さを吐き出したあたりで)理解できるので、あとは読者がヒロインを疑わないで済む安心感があると、感情移入しやすくなりそうです。

 とまあ、かなり序盤に搾ったアドバイスにはなりましたが、読者は序盤で物語を判断するのでまずここで振り落とされると読まれにくいかなと。
 逆に言えばここを乗り切れば落ちにくくなります。また、文章や情報の構成の技術はどの場面でも使えるかと思います。

 母性溢れるヒロインは流行りの一つですし、勇者がチートを得て世界を救うのは王道中の王道でしょう。題材とコンセプトは明確なので、キャラが読者に与える印象と文章を意識できれば、もっと読まれる作品かとは思います。



 
  • 投稿者: えくぼ
  • 2020年 05月23日 19時19分
えくぼさん。感想ありがとうございます。

文章や描写など細かいところを指摘してもらった事で、まだまだ自分は未熟なんだなと痛感しました。

 小説を書く事は大好きなので指摘されたところを吸収し、より一層楽しんでもらえる作品を書いていきます。

感想もらった作品以外にも色々書いていますので、もし興味ありましたら読んでみてください。

また感想書いてもらえるとありがたいです。
  • 竜馬光児
  • 2020年 05月24日 00時05分
[気になる点]
何が何やら……基礎は出来てる。
ストーリー…………コメディー……。

[一言]
沢山の作品をこの場合はコメディー作品ですね
を読まれる事をオススメします。
冒頭部分しか読めて無いのでストーリーの有無は分かりませんが今一ストーリーが入って来なかったので……
何かが足りないのだと思います。
読んでくれてありがとうございます。

自分では上手く伝えられたと思い込んでいましたが、中々上手くいかないものですね。

感想書いてくれてありがとうございました。
  • 竜馬光児
  • 2018年 08月18日 00時30分
[良い点]
いい意味で勢いは感じられました。

伝えたいことをしっかりと伝える力がつけば
当作品は十分に化ける余地があるかと思います。
[気になる点]
1話より。
オレかボクか統一しましょう。

描写を擬音などで誤魔化しているように感じます。
作者の伝えたいことを読者の創造力で補うには
ある程度の具体性がないと厳しいです。

なぜ、どうしてそうなったのかが大切です。
書き手の気分でキャラクターが行動原理を
定めるのは後々の手詰まりに繋がります。
[一言]
連載大変かとは思いますが、
無理のないようがんばってください!m(__)m
  • 投稿者: 退会済み
  • 2018年 08月17日 16時07分
管理
君月_Lさん。感想を書いてくれてありがとうございます。

自分では、これで読んでる人には伝わると思い込んでいましたが、中々難しいものです……。

ボクからオレに一人称を変えたのも、主人公の心境の変化を表現したつもりでしたが、伝わりづらいですね。

よろしければもう一つ聞きたいことがあります。

一人称の物語で、主人公以外の視点(例えばヒロイン視点など)に変えて物語を進めるのは邪道でしょうか?

他の本を読んでいると、主人公視点と三人称が混ざっているのなども見たことあるのですが……。

よろしければご意見聞かせてください。

よろしくお願いします。
  • 竜馬光児
  • 2018年 08月17日 17時24分
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