感想一覧
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[良い点]
昼行燈でめんどくさがりのお坊ちゃま(そこそこ歳も行ってる)だったディーゴが、夢を持って人が変わったように突き進む姿がかっこいいです!
周りの人達の反応もいいですね! お父さんはまだ生粋の穀潰しなんて言ってるけど照れ隠しに決まってます、本当は誰より喜んでるのにね!
[一言]
これからどんな活躍を見せてくれるのか、とても楽しみです!!1!
昼行燈でめんどくさがりのお坊ちゃま(そこそこ歳も行ってる)だったディーゴが、夢を持って人が変わったように突き進む姿がかっこいいです!
周りの人達の反応もいいですね! お父さんはまだ生粋の穀潰しなんて言ってるけど照れ隠しに決まってます、本当は誰より喜んでるのにね!
[一言]
これからどんな活躍を見せてくれるのか、とても楽しみです!!1!
エピソード38
[良い点]
優れた物語ほど、読む度に違う発見があって違う感想を抱けるから面白い
シャレイドの智略には圧倒されるばかりだったけど、今回はシャレイドこそ最も時代に翻弄された人物とも読めました、それ以上に他の人間を翻弄してるけどね
彼だって親友たちとクビカを指したりピクニックに行ったりする人生でありたかった
あれだけ大暴れした後でクロージアンに対する要求が「俺のモートンを返せ」とか、痺れますわ
スタージアンは悦に入ってますけど、あのお膳立てを現実の物にしてみせたのはシャレイドとモズですよ
スタージアンが1000万、1億と居ようが、彼らが想像も出来ない優れた物語を描けるのは作者ただ一人なんだなあと
最後の最後まで来てシャレイドがオーグと今回の事件について冷静にまとめているのが圧巻です
シャレイドさんマジかっこいい。泣かないからかっこいい。本当は泣いたっていいのに
次に読み返す時にはどんな発見があるかしら……
今回は第三部だけでしたが、第二部や第四部もまた読みたい
優れた物語ほど、読む度に違う発見があって違う感想を抱けるから面白い
シャレイドの智略には圧倒されるばかりだったけど、今回はシャレイドこそ最も時代に翻弄された人物とも読めました、それ以上に他の人間を翻弄してるけどね
彼だって親友たちとクビカを指したりピクニックに行ったりする人生でありたかった
あれだけ大暴れした後でクロージアンに対する要求が「俺のモートンを返せ」とか、痺れますわ
スタージアンは悦に入ってますけど、あのお膳立てを現実の物にしてみせたのはシャレイドとモズですよ
スタージアンが1000万、1億と居ようが、彼らが想像も出来ない優れた物語を描けるのは作者ただ一人なんだなあと
最後の最後まで来てシャレイドがオーグと今回の事件について冷静にまとめているのが圧巻です
シャレイドさんマジかっこいい。泣かないからかっこいい。本当は泣いたっていいのに
次に読み返す時にはどんな発見があるかしら……
今回は第三部だけでしたが、第二部や第四部もまた読みたい
エピソード132
何度も読み込んでくださった上での改めての感想、ありがとうございます。
仰る通りシャレイドは最も時代に翻弄されたキャラの一人であり、ですが最も抗った一人でもあります。その点はモートンも同じなのですが、異能の有無が差を生んだという形になりました。でも逆にいえば二人の差はそのぐらいでしかないと思います。そういったシャレイドたちの葛藤や苦悩を読み取ってもらえるのは、作者冥利につきます。
その他のキャラたちにも様々な人生があることを窺えるよう書いたつもりです。そういった部分が伝われば、作者としてこれほど嬉しいことはありません。是非引き続きよろしくお願いいたします。
仰る通りシャレイドは最も時代に翻弄されたキャラの一人であり、ですが最も抗った一人でもあります。その点はモートンも同じなのですが、異能の有無が差を生んだという形になりました。でも逆にいえば二人の差はそのぐらいでしかないと思います。そういったシャレイドたちの葛藤や苦悩を読み取ってもらえるのは、作者冥利につきます。
その他のキャラたちにも様々な人生があることを窺えるよう書いたつもりです。そういった部分が伝われば、作者としてこれほど嬉しいことはありません。是非引き続きよろしくお願いいたします。
- 武石勝義
- 2022年 12月17日 08時38分
[一言]
この話を読むのは四回目くらいなんですが、毎回違う寒気がします。
前に読んだ時は、シャレイドの優れた力を持ってしまったが故の過酷な運命と孤独が胸に響きました。
今回は何と言うか、シャレイド自身の覚悟もあるんだろうなあと思いました。上手くは言えませんが……
この話を読むのは四回目くらいなんですが、毎回違う寒気がします。
前に読んだ時は、シャレイドの優れた力を持ってしまったが故の過酷な運命と孤独が胸に響きました。
今回は何と言うか、シャレイド自身の覚悟もあるんだろうなあと思いました。上手くは言えませんが……
エピソード119
感想ありがとうございます。このシーンはシャレイドがどうしようもない罪の意識を背負った瞬間でしょうねえ。
- 武石勝義
- 2022年 12月16日 21時38分
[良い点]
この
きれいなシャレイド
好き
この
きれいなシャレイド
好き
エピソード108
感想ありがとうございます。
Pleasure,Pleasure,la la voulez vous
忘られぬ日々よお
Pleasure,Pleasure,la la voulez vous
忘られぬ日々よお
- 武石勝義
- 2022年 12月16日 16時30分
[良い点]
レビュー全文
前置き:この物語は群像劇である。
レビューを書くにあたり、第一部の主人公を便宜上主人公と記載しています。
第二部 魔女 ~星暦六九九年~ 第一章 覚醒 第一話 祖霊祭(3)まで読了時点でのレビューです。
【物語は】
ある二人の会話から展開されていく。今までどのようなルートを経て、現在地に辿り着いたのか。ここまでにかかった期間など。ここでは男女の会話に対する期待の違いや、差が見えて面白い。(多様性はあるとは思うが)
彼らの目的地はスタージアという惑星。主人公にとっては、長年憧れの場所だったようだ。彼は研修生という立場であり、幼馴染みたちと共に博物院にて講義をうけることになる。読者も彼ら同様、講義などで学ぶように世界観を理解していくことになるだろう。
【補足:作品の理解度をあげるために、個人的に調べた内容】
*ジャンルの説明について
『スペースオペラ』とは、宇宙を舞台にした冒険活劇である。 個人的な冒険ばかりでなく、戦争のような大規模なものも含む。 現在ではやや解釈を広げて、宇宙を舞台とするSFのうち、科学考証よりも娯楽性を優先した作品を指す。(ピクシブ百科事典調べ、引用)
『冒険活劇』とは、主人公の冒険を主題として全体を活劇仕立てにした物語であり、主にアクションを含む。(wiki調べ・引用)
【主人公について】
主人公は、この地で学ぶことを楽しみにしていた研修生。というのも、惑星スタージアは人類の始まりの地であり、原始の民が降り立った星でもあるからだ。主人公はここでなら、自分の知りたかったことを知ることや、学ぶことが出来ると思っていた。ところが実際、蓋を開けてみたら知りたかったことを講義で学ぶことが出来ず落胆してしまう。しかし、それにはちゃんとした理由があったのだ。
現実にも古代の文明の中には、解明されていないものは存在する。どうやって栄えたのか、どうやって作り上げたのか、未だ謎に包まれているものもある。そういったことを踏まえても、現在の技術では解明できない高度な文明が、この物語の中でも存在することは不思議ではない。
この物語の世界の中では、スタージアにおいて”現在の技術では、到底なし得ない”とされているものが存在する。だからこそミステリアスに感じ、知りたいという欲求を刺激するのだろう。読者が主人公と共に、好奇心を刺激される物語だといえよう。
【主人公に影響を与えるもの】
まず彼のターニングポイントについて。それは”繋がる”ということにある。第一部は序章に過ぎず、世界観を理解するためのものだ。第一部を読み終えて感じるのは、これは友人と自分が道を違えるまでの経緯と発端であるということ。そしてその中で物語にとって重要な”N2B細胞”、”スタージアン、”オーグ”とは何かということが明かされていくのだ。
ここで主人公を含む四人はそれぞれ考え方が違い、この三つのワードに関しても向き合い方と目的が違っていた。しかし、ある日を境に関係も向き合い方も変わっていく。特に主人公の友人である女性二人は、一見違うように見えて目的が同じあることが分かる。
道を違えた友人は、元は主人公と同じ道を進もうと考えていたはずである。しかし、あることをきっかけにし、即決した主人公に対し友人は期間を置くという選択をする。何故のう選択したのか、第一部のラストに真意が明らかになる。
【第一部は序章に過ぎない】
主人公の目的が分かると、この第一部についての印象はガラリと変わる。
心理などが丁寧に描かれているものの、彼の真意が分かるわけではないということである。それが明確になるのは、道を違えた相手の言葉によってである。
第一部は三つのワードの意味とその真実、主人公の目的が明かされているに過ぎない。つまり物語は第二部からが本編なのではないかと感じた。
【物語の見どころ】
一番の見どころは、作り込まれた世界観だ。その世界観を伝えるために工夫がなされているように感じる。主人公は学生であり、学ぶためにこの地に降り立つ。読者は主人公と供に、講義や展示場などから学び、世界観に触れ、理解していくことになる。
第一部では、主人公がこの地でどんな経験をし、どう決断をしたのか?
その為に何をし、何を失ったのかが語られていく。しかしそれは物語においては序章に過ぎない。第一部の存在の意味を深く知るためには、第二部から語られていくであろう、物語を読み進める必要があるのではないかと感じた。実際に二部を少し読み進め、別の視点で語られていくことを確認。
この物語は群像。群像劇には色んなスタイルがあるが、この物語での主人公は登場人物ではなく”スタージアン”、もしくは星そのものなのではないだろうか? これはあくまでも個人の想像に過ぎないが。
あなたもお手に取られてみませんか?
主人公が魅了された、スタージアンの謎を一緒に解明してみませんか?
是非、読まれてみてくださいね。おすすめです。
レビュー全文
前置き:この物語は群像劇である。
レビューを書くにあたり、第一部の主人公を便宜上主人公と記載しています。
第二部 魔女 ~星暦六九九年~ 第一章 覚醒 第一話 祖霊祭(3)まで読了時点でのレビューです。
【物語は】
ある二人の会話から展開されていく。今までどのようなルートを経て、現在地に辿り着いたのか。ここまでにかかった期間など。ここでは男女の会話に対する期待の違いや、差が見えて面白い。(多様性はあるとは思うが)
彼らの目的地はスタージアという惑星。主人公にとっては、長年憧れの場所だったようだ。彼は研修生という立場であり、幼馴染みたちと共に博物院にて講義をうけることになる。読者も彼ら同様、講義などで学ぶように世界観を理解していくことになるだろう。
【補足:作品の理解度をあげるために、個人的に調べた内容】
*ジャンルの説明について
『スペースオペラ』とは、宇宙を舞台にした冒険活劇である。 個人的な冒険ばかりでなく、戦争のような大規模なものも含む。 現在ではやや解釈を広げて、宇宙を舞台とするSFのうち、科学考証よりも娯楽性を優先した作品を指す。(ピクシブ百科事典調べ、引用)
『冒険活劇』とは、主人公の冒険を主題として全体を活劇仕立てにした物語であり、主にアクションを含む。(wiki調べ・引用)
【主人公について】
主人公は、この地で学ぶことを楽しみにしていた研修生。というのも、惑星スタージアは人類の始まりの地であり、原始の民が降り立った星でもあるからだ。主人公はここでなら、自分の知りたかったことを知ることや、学ぶことが出来ると思っていた。ところが実際、蓋を開けてみたら知りたかったことを講義で学ぶことが出来ず落胆してしまう。しかし、それにはちゃんとした理由があったのだ。
現実にも古代の文明の中には、解明されていないものは存在する。どうやって栄えたのか、どうやって作り上げたのか、未だ謎に包まれているものもある。そういったことを踏まえても、現在の技術では解明できない高度な文明が、この物語の中でも存在することは不思議ではない。
この物語の世界の中では、スタージアにおいて”現在の技術では、到底なし得ない”とされているものが存在する。だからこそミステリアスに感じ、知りたいという欲求を刺激するのだろう。読者が主人公と共に、好奇心を刺激される物語だといえよう。
【主人公に影響を与えるもの】
まず彼のターニングポイントについて。それは”繋がる”ということにある。第一部は序章に過ぎず、世界観を理解するためのものだ。第一部を読み終えて感じるのは、これは友人と自分が道を違えるまでの経緯と発端であるということ。そしてその中で物語にとって重要な”N2B細胞”、”スタージアン、”オーグ”とは何かということが明かされていくのだ。
ここで主人公を含む四人はそれぞれ考え方が違い、この三つのワードに関しても向き合い方と目的が違っていた。しかし、ある日を境に関係も向き合い方も変わっていく。特に主人公の友人である女性二人は、一見違うように見えて目的が同じあることが分かる。
道を違えた友人は、元は主人公と同じ道を進もうと考えていたはずである。しかし、あることをきっかけにし、即決した主人公に対し友人は期間を置くという選択をする。何故のう選択したのか、第一部のラストに真意が明らかになる。
【第一部は序章に過ぎない】
主人公の目的が分かると、この第一部についての印象はガラリと変わる。
心理などが丁寧に描かれているものの、彼の真意が分かるわけではないということである。それが明確になるのは、道を違えた相手の言葉によってである。
第一部は三つのワードの意味とその真実、主人公の目的が明かされているに過ぎない。つまり物語は第二部からが本編なのではないかと感じた。
【物語の見どころ】
一番の見どころは、作り込まれた世界観だ。その世界観を伝えるために工夫がなされているように感じる。主人公は学生であり、学ぶためにこの地に降り立つ。読者は主人公と供に、講義や展示場などから学び、世界観に触れ、理解していくことになる。
第一部では、主人公がこの地でどんな経験をし、どう決断をしたのか?
その為に何をし、何を失ったのかが語られていく。しかしそれは物語においては序章に過ぎない。第一部の存在の意味を深く知るためには、第二部から語られていくであろう、物語を読み進める必要があるのではないかと感じた。実際に二部を少し読み進め、別の視点で語られていくことを確認。
この物語は群像。群像劇には色んなスタイルがあるが、この物語での主人公は登場人物ではなく”スタージアン”、もしくは星そのものなのではないだろうか? これはあくまでも個人の想像に過ぎないが。
あなたもお手に取られてみませんか?
主人公が魅了された、スタージアンの謎を一緒に解明してみませんか?
是非、読まれてみてくださいね。おすすめです。
- 投稿者: crazy’s7@レビュー&作品紹介師
- 2021年 08月16日 18時20分
エピソード23
まさかレビューに入らない部分を感想に持ってこられるとは予想外でした。重ねてありがとうございます!
- 武石勝義
- 2021年 08月16日 18時40分
[良い点]
読了いたしました。
面白かった!とてもワクワクさせられる素晴らしい作品でした!
読み始めたら思わず齧り付いてしまって、読み終えたことが寂しいくらいです。
作品全体の半分近くを占める第五部は、特に読み応えがありました。
シャレイドが残した子孫たちを中心に、今までの集大成とも言える大きな展開の数々に、食い入るように読んでしまいました。
今までの物語の精神感応者にはなかった苦悩を持つ、ウールディの葛藤と苦悩、そして成長が柱の一つの第五部。
こもってしまっていた彼女が双子と出会うことで変化しつつも、それゆえの孤独を抱いてしまう様、自分が他人の気持ちをわかるからこそ伝えきれないことにもどかしさを覚える様。
それは彼女が読心者であるからのようで、けれどある意味普通の人々が感じる苦悩でもあり、とても感情移入のできる人物でした。
そんな彼女に連なる人たちが、第三部で大立ち回りをしたシャレイドの思惑によるものというのが、全体の深い繋がりを示していて感嘆としました。
作品全体を通してものすごい時間を飛び回っている中で、銀河系人類に多大なる影響を与えているシャレイドの凄まじさたるや。
ようやく訪れたオーグとの対峙が予想外の方向からやってきて、とても驚きました。
スタージアンが講じてきたあらゆる策が全て後手になってしまうほどに凄まじいオーグに手腕の恐ろしさが、とてもよく伝わってきました。
けれどそんな脅威であるオーグにファナが接触することで、オーグ必ずしも害的な存在ではないようにも思えてきて、少し複雑な思いにさせられました。
彼らは確かに非人道的な面が多分にありますが、最後の選択を見るに、人々がずっと思っていたような悍ましい部分ばかりでないのでは、と。
ただ、ヴァネットの命が投げ打たれてしまったことは悲しいかったですし、そういったことに気を向けない点は、やはり受け入れ難いものではありました。
スレヴィアが飲み込まれたところは、本当に絶望的でゾワリとしました。
色々な超技術がある中で、精神感応という繋がりを持って反映してきた銀河系人類。
スタージアンやクロージアンのように、それを奮って人類を導いてきた世界観の中で、言葉でも思念でも言い表せない強い絆を求めてきた人々の物語。
群に埋もれながらも個を失わず、大切なものを想い繋いできた人たちの物語、本当に楽しく読ませていただきました。
物語であると同時に色々な人々の人生を垣間見ているようでもあり、また歴史を紐解いているようでもあり、作品の中に確かな世界が広がっていると感じました。
SFには明るくない私ではありますが、とても本格的で濃厚な作品だと思います。
[気になる点]
個人的な感じ方かもしれませんが、人物の差別化が少し足りないような気がしました。
決してキャラ立ちしていないというわけではなく、むしろ一人ひとりの人物像の作り方は細やかで、とても多彩なキャラ作りをされていると思います。
その中でそう感じてしまうのは、おそらくキャラクターの話し方のバリエーションが少ないからかな、と思いました。
登場人物は皆個性があるのに、会話を見ているとみんな似たような印象を覚えてしまいます。特に女性が顕著ではないかと。
作者様の作風もありますので、アニメや漫画のようなあからさまなキャラクター性は必要なかと思いますが、人物ごとに語彙や言葉選び、句読点の打ち方を変えることで、もう少し個々の人物のらしさが出て、より魅力的に読めるようになるかなと思いました。
素人意見で申し訳ないですが……。
[一言]
長文失礼しました。
長編の本格的なSF作品、本当に楽しく読ませていただきました!
読んで良かった思える、素晴らしい作品でした。
今後の執筆活動を応援します。ありがございました!
読了いたしました。
面白かった!とてもワクワクさせられる素晴らしい作品でした!
読み始めたら思わず齧り付いてしまって、読み終えたことが寂しいくらいです。
作品全体の半分近くを占める第五部は、特に読み応えがありました。
シャレイドが残した子孫たちを中心に、今までの集大成とも言える大きな展開の数々に、食い入るように読んでしまいました。
今までの物語の精神感応者にはなかった苦悩を持つ、ウールディの葛藤と苦悩、そして成長が柱の一つの第五部。
こもってしまっていた彼女が双子と出会うことで変化しつつも、それゆえの孤独を抱いてしまう様、自分が他人の気持ちをわかるからこそ伝えきれないことにもどかしさを覚える様。
それは彼女が読心者であるからのようで、けれどある意味普通の人々が感じる苦悩でもあり、とても感情移入のできる人物でした。
そんな彼女に連なる人たちが、第三部で大立ち回りをしたシャレイドの思惑によるものというのが、全体の深い繋がりを示していて感嘆としました。
作品全体を通してものすごい時間を飛び回っている中で、銀河系人類に多大なる影響を与えているシャレイドの凄まじさたるや。
ようやく訪れたオーグとの対峙が予想外の方向からやってきて、とても驚きました。
スタージアンが講じてきたあらゆる策が全て後手になってしまうほどに凄まじいオーグに手腕の恐ろしさが、とてもよく伝わってきました。
けれどそんな脅威であるオーグにファナが接触することで、オーグ必ずしも害的な存在ではないようにも思えてきて、少し複雑な思いにさせられました。
彼らは確かに非人道的な面が多分にありますが、最後の選択を見るに、人々がずっと思っていたような悍ましい部分ばかりでないのでは、と。
ただ、ヴァネットの命が投げ打たれてしまったことは悲しいかったですし、そういったことに気を向けない点は、やはり受け入れ難いものではありました。
スレヴィアが飲み込まれたところは、本当に絶望的でゾワリとしました。
色々な超技術がある中で、精神感応という繋がりを持って反映してきた銀河系人類。
スタージアンやクロージアンのように、それを奮って人類を導いてきた世界観の中で、言葉でも思念でも言い表せない強い絆を求めてきた人々の物語。
群に埋もれながらも個を失わず、大切なものを想い繋いできた人たちの物語、本当に楽しく読ませていただきました。
物語であると同時に色々な人々の人生を垣間見ているようでもあり、また歴史を紐解いているようでもあり、作品の中に確かな世界が広がっていると感じました。
SFには明るくない私ではありますが、とても本格的で濃厚な作品だと思います。
[気になる点]
個人的な感じ方かもしれませんが、人物の差別化が少し足りないような気がしました。
決してキャラ立ちしていないというわけではなく、むしろ一人ひとりの人物像の作り方は細やかで、とても多彩なキャラ作りをされていると思います。
その中でそう感じてしまうのは、おそらくキャラクターの話し方のバリエーションが少ないからかな、と思いました。
登場人物は皆個性があるのに、会話を見ているとみんな似たような印象を覚えてしまいます。特に女性が顕著ではないかと。
作者様の作風もありますので、アニメや漫画のようなあからさまなキャラクター性は必要なかと思いますが、人物ごとに語彙や言葉選び、句読点の打ち方を変えることで、もう少し個々の人物のらしさが出て、より魅力的に読めるようになるかなと思いました。
素人意見で申し訳ないですが……。
[一言]
長文失礼しました。
長編の本格的なSF作品、本当に楽しく読ませていただきました!
読んで良かった思える、素晴らしい作品でした。
今後の執筆活動を応援します。ありがございました!
エピソード223
感想&読了ありがとうございます!熱い上の読み込んで頂いたことがひしひしと伝わる長文に、作者としては感無量です。SFだわ、登場人物が死ぬほど多いわ、年代はあっちこっち前後するわ、何より長いわという、WEB小説にはまるで向かないスタイルであるということを後から知ったときには愕然としましたが、こうして最後まで読み通して頂いた読者からの言葉は本当に励みになります。
元々は第五部から思いついて、その原因を想像している内にそれも物語にした方が面白いのではと思い、書き上げた物語です。おっしゃる通り人物の書き分けがイマイチだったり、また冒頭が説明だらけだったり、反省点は山ほどあります。でも初めて筆を執ったお話で面白かった、素晴らしかったと言ってもらえるのは、少なからず自信になります。本当にありがとうございます。
最後に蛇足ですが、『僕とばーちゃんと、時々彼女の島』という短編も、本作の前日譚として書き出しております。もしよろしければお目通しください。本作を楽しんで頂けた方には、知らずに読むよりも楽しんで頂けると思います。
何度も繰り返しになりますが、改めて感謝です。本当にありがとうございました。
元々は第五部から思いついて、その原因を想像している内にそれも物語にした方が面白いのではと思い、書き上げた物語です。おっしゃる通り人物の書き分けがイマイチだったり、また冒頭が説明だらけだったり、反省点は山ほどあります。でも初めて筆を執ったお話で面白かった、素晴らしかったと言ってもらえるのは、少なからず自信になります。本当にありがとうございます。
最後に蛇足ですが、『僕とばーちゃんと、時々彼女の島』という短編も、本作の前日譚として書き出しております。もしよろしければお目通しください。本作を楽しんで頂けた方には、知らずに読むよりも楽しんで頂けると思います。
何度も繰り返しになりますが、改めて感謝です。本当にありがとうございました。
- 武石勝義
- 2021年 02月22日 00時43分
[良い点]
素直に面白かったです。これだけの物量、スケールのSF叙事詩はなかなか商業作品でもお目にかかれないですね。細かいツッコミ所はいくつかありましたが、物語としての完成度は高いと思います。
[気になる点]
敢えてちょっと文句をつけるなら、最後のクロージア融合のあたりはもうちょっと盛り上がりがあっても良かったかな、という気もします。
素直に面白かったです。これだけの物量、スケールのSF叙事詩はなかなか商業作品でもお目にかかれないですね。細かいツッコミ所はいくつかありましたが、物語としての完成度は高いと思います。
[気になる点]
敢えてちょっと文句をつけるなら、最後のクロージア融合のあたりはもうちょっと盛り上がりがあっても良かったかな、という気もします。
読了&感想ありがとうございます!
ン十年練り続けてきた構想を、二年かけて書き上げた初の小説でしたが、そう言ってもらえますと書いた甲斐があります。
最後のクロージアン融合は確かに、もう一話でも足して、個人の思念が融合していくところとか描写を入れれば良かったかもしれませんね。既に頂いた諸々のご指摘(こちらも本当にありがたかったです!)と合わせて、来るべき改稿に織り込むこととします。
改めて長いお話に最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
ン十年練り続けてきた構想を、二年かけて書き上げた初の小説でしたが、そう言ってもらえますと書いた甲斐があります。
最後のクロージアン融合は確かに、もう一話でも足して、個人の思念が融合していくところとか描写を入れれば良かったかもしれませんね。既に頂いた諸々のご指摘(こちらも本当にありがたかったです!)と合わせて、来るべき改稿に織り込むこととします。
改めて長いお話に最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
- 武石勝義
- 2021年 02月13日 16時31分
[良い点]
なるほど、合点がいきました。
オーグの超技術という事なら射程を伸ばせなくても仕方ないですね。
SFにはブラックボックスは付き物ですし、はじめから超光速航法とか、N2B細胞とか舞台装置としてのブラックボックスは存在しているので、比較的早い段階で
「短距離(1光日ぐらい?)で実用できるFTL通信はあるが、古代人のブラックボックスなのでいじれない」
みたいな事を提示されていれば、今回私の感じた違和感みたいなものは無かったのではないかと思います。
SFはそういう論理的整合性が難儀なのでなかなか書く人が少ないんですが、私の好きなジャンルなのでこれからも是非頑張って下さい!
なるほど、合点がいきました。
オーグの超技術という事なら射程を伸ばせなくても仕方ないですね。
SFにはブラックボックスは付き物ですし、はじめから超光速航法とか、N2B細胞とか舞台装置としてのブラックボックスは存在しているので、比較的早い段階で
「短距離(1光日ぐらい?)で実用できるFTL通信はあるが、古代人のブラックボックスなのでいじれない」
みたいな事を提示されていれば、今回私の感じた違和感みたいなものは無かったのではないかと思います。
SFはそういう論理的整合性が難儀なのでなかなか書く人が少ないんですが、私の好きなジャンルなのでこれからも是非頑張って下さい!
エピソード190
再度のご返信ありがとうございます!
それだ!
二部のディーゴとロカの会話で、「N2B細胞」「恒星間航行」「現像技能」が超技術だって言わせてるんだから、そこに「短距離FTL通信」も追加すれば良かったんだ!いや、正直言って「通信距離の制限」ばかり気にして、「一星系内の同時通信」だって相当超技術だってことを軽視してたんだと思います。しかしお陰で具体的な改善方法も見えてきました。重ね重ねありがとうございます。
繰り返しになりますが、引き続き読み進めて頂ければ幸いです。ここから最後までには今回のような違和感がないことを祈りつつ、よろしくお願いいたします!
それだ!
二部のディーゴとロカの会話で、「N2B細胞」「恒星間航行」「現像技能」が超技術だって言わせてるんだから、そこに「短距離FTL通信」も追加すれば良かったんだ!いや、正直言って「通信距離の制限」ばかり気にして、「一星系内の同時通信」だって相当超技術だってことを軽視してたんだと思います。しかしお陰で具体的な改善方法も見えてきました。重ね重ねありがとうございます。
繰り返しになりますが、引き続き読み進めて頂ければ幸いです。ここから最後までには今回のような違和感がないことを祈りつつ、よろしくお願いいたします!
- 武石勝義
- 2021年 02月11日 21時02分
[気になる点]
「スレヴィアの皆さん、私の声と姿がわかるでしょうか? タラベルソにいる私には、集まっていただいた皆さんが歓喜の声を上げている様子が、よく見えています。はっきりと聞こえています。」
とありますが、当然となりの星系とは数光年の隔たりがあるわけで、中継機と中継機の間を光速以下で通信しているとしたら、往復に何年もかかるハズですよね?
それが"今そこに集まっている様子"が見えているんだとしたら、超光速で通信していると考えるしか無いのではないでしょうか?
この恒星間通信の技術の肝が「超光速通信波を発見したので隣の星系とも即時通信できるようになりました」だったならばおかしな事は無いのですが
「今まで星系外縁までしか通信できなかったので中継機を並べて隣の星系までつなぎました」だと、その中継機を辿る通信波の速度は超光速じゃなければ即時通信は成立しませんよね。
まあ、星系内では"繋がり"が保てると書かれていますが
星系外縁まで往復何時間、何十時間もかかる電波の通信で彼らの言う"繋がり"が保てるのか?という疑問もありましたし
星系内でたとえばヴォイドと惑星上の通信タイムラグが描かれていたようなシーンも無かったような気がするので
その点ではすでに短距離の超光速通信は実用化されていた、と考える方が自然なのかな?と思っていたのですが……
「スレヴィアの皆さん、私の声と姿がわかるでしょうか? タラベルソにいる私には、集まっていただいた皆さんが歓喜の声を上げている様子が、よく見えています。はっきりと聞こえています。」
とありますが、当然となりの星系とは数光年の隔たりがあるわけで、中継機と中継機の間を光速以下で通信しているとしたら、往復に何年もかかるハズですよね?
それが"今そこに集まっている様子"が見えているんだとしたら、超光速で通信していると考えるしか無いのではないでしょうか?
この恒星間通信の技術の肝が「超光速通信波を発見したので隣の星系とも即時通信できるようになりました」だったならばおかしな事は無いのですが
「今まで星系外縁までしか通信できなかったので中継機を並べて隣の星系までつなぎました」だと、その中継機を辿る通信波の速度は超光速じゃなければ即時通信は成立しませんよね。
まあ、星系内では"繋がり"が保てると書かれていますが
星系外縁まで往復何時間、何十時間もかかる電波の通信で彼らの言う"繋がり"が保てるのか?という疑問もありましたし
星系内でたとえばヴォイドと惑星上の通信タイムラグが描かれていたようなシーンも無かったような気がするので
その点ではすでに短距離の超光速通信は実用化されていた、と考える方が自然なのかな?と思っていたのですが……
エピソード190
無理なお願いに、ご返信頂きありがとうございます!
確かにこのシーンはそう取られ得るのも当然です。言い訳になりますが、かなり前の段階で「同時通信は同一星系内が限界」と書いたことで、説明になってるつもりでおりました。そもそも「同時通信は同一星系内が限界」である理由を明示してない(というか出来ない)ので、端から無理はあるのですが。そこら辺の、作者どころか今現在の理論では説明できない技術は「全部オーグが考えた超技術」でということにしてます(というか誤魔化してます)。
私は読者にはそういった点を、気づかれぬよう上手に誤魔化してこそと考えてますが、今回気になってしまったということは失敗です。せめてランプレーには「○日前からの呼びかけですが、ちゃんと届いてますか?」みたいなタイムラグを感じさせるべきだったかもしれません。
これもまた、来るべき改稿の機会の要改稿ポイントとして念頭に止めておきます。もしかすると「オーグの超技術で一星系内の通信はほぼリアルタイム」という設定を強調する方向への改稿とするかもしれませんが、何にせよ「出鱈目もそう気づかれない」方向への改稿に努めます。
重ねてのご指摘、ありがとうございました!
確かにこのシーンはそう取られ得るのも当然です。言い訳になりますが、かなり前の段階で「同時通信は同一星系内が限界」と書いたことで、説明になってるつもりでおりました。そもそも「同時通信は同一星系内が限界」である理由を明示してない(というか出来ない)ので、端から無理はあるのですが。そこら辺の、作者どころか今現在の理論では説明できない技術は「全部オーグが考えた超技術」でということにしてます(というか誤魔化してます)。
私は読者にはそういった点を、気づかれぬよう上手に誤魔化してこそと考えてますが、今回気になってしまったということは失敗です。せめてランプレーには「○日前からの呼びかけですが、ちゃんと届いてますか?」みたいなタイムラグを感じさせるべきだったかもしれません。
これもまた、来るべき改稿の機会の要改稿ポイントとして念頭に止めておきます。もしかすると「オーグの超技術で一星系内の通信はほぼリアルタイム」という設定を強調する方向への改稿とするかもしれませんが、何にせよ「出鱈目もそう気づかれない」方向への改稿に努めます。
重ねてのご指摘、ありがとうございました!
- 武石勝義
- 2021年 02月11日 19時50分
[気になる点]
中継機を敷設すれば即時通信が出来る、という事は彼らの文明は既に超光速通信の技術はあったという事でしょうか
となれば、普通はまず大出力のアンテナで隣の恒星まで通信波をぶちかます、という事を考えると思うのですが、それが出来なかった理由が作中で書かれてないのでどうもモヤッとしますね
ここまでの描写では「超光速はヴォイド経由のワープでのみ実現可能であり、通信については電波を用いている」と思わせる書き方が続いたので、急に出てきた超光速通信について「え、そんなのあったの?」感が……
他にも、ヴォイドに関しても「星の彼方」方面の描写など銀河系に対して静止しているように書かれていますが
恒星を中心にデブリやガスは常に公転していますので、ヴォイドそのものも公転するのではないでしょうか?
(同様に、一箇所に宇宙船のデブリを集めても、恒星の重力の影響でそれらは一箇所を塞ぎ続けるような挙動は取らないと思います)
光線銃と宇宙海賊がメインを張るようなスペオペならば「細けぇ事はいいんだよ!」で頭カラッポにして読めるのですが、ガッチリSFらしく書かれているのでそういう細かいところの整合性がどうしても気になってしまいます
お話自体は面白いので、その辺りちょっと残念ですね……
中継機を敷設すれば即時通信が出来る、という事は彼らの文明は既に超光速通信の技術はあったという事でしょうか
となれば、普通はまず大出力のアンテナで隣の恒星まで通信波をぶちかます、という事を考えると思うのですが、それが出来なかった理由が作中で書かれてないのでどうもモヤッとしますね
ここまでの描写では「超光速はヴォイド経由のワープでのみ実現可能であり、通信については電波を用いている」と思わせる書き方が続いたので、急に出てきた超光速通信について「え、そんなのあったの?」感が……
他にも、ヴォイドに関しても「星の彼方」方面の描写など銀河系に対して静止しているように書かれていますが
恒星を中心にデブリやガスは常に公転していますので、ヴォイドそのものも公転するのではないでしょうか?
(同様に、一箇所に宇宙船のデブリを集めても、恒星の重力の影響でそれらは一箇所を塞ぎ続けるような挙動は取らないと思います)
光線銃と宇宙海賊がメインを張るようなスペオペならば「細けぇ事はいいんだよ!」で頭カラッポにして読めるのですが、ガッチリSFらしく書かれているのでそういう細かいところの整合性がどうしても気になってしまいます
お話自体は面白いので、その辺りちょっと残念ですね……
エピソード190
感想ありがとうございます!
超光速通信は出してない!はずなんですが、そう思わせてしまった部分があったとしたら申し訳ないです。そんなもんがあるとこの物語は破綻してしまうので、もし可能でしたらどこがそう読み取れたかご指摘頂けないでしょうか?私が気づけてないのは情けなくて恐縮ですが、何卒よろしくお願いします!
ヴォイドについてはこちらは私の考察不足ですね。恒星の公転範囲外にしか存在しない、と強弁することも出来るかもですが、それにしてもそういうことをどっかで説明しておくべきでした。前回のご指摘と合わせて、今後の要改稿ポイントとさせてください。
何にせよこういうご指摘は助かります。色々とボロも多くてなんですが、是非引き続きお付き合い頂ければ幸いです。
超光速通信は出してない!はずなんですが、そう思わせてしまった部分があったとしたら申し訳ないです。そんなもんがあるとこの物語は破綻してしまうので、もし可能でしたらどこがそう読み取れたかご指摘頂けないでしょうか?私が気づけてないのは情けなくて恐縮ですが、何卒よろしくお願いします!
ヴォイドについてはこちらは私の考察不足ですね。恒星の公転範囲外にしか存在しない、と強弁することも出来るかもですが、それにしてもそういうことをどっかで説明しておくべきでした。前回のご指摘と合わせて、今後の要改稿ポイントとさせてください。
何にせよこういうご指摘は助かります。色々とボロも多くてなんですが、是非引き続きお付き合い頂ければ幸いです。
- 武石勝義
- 2021年 02月11日 13時34分
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