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[一言]
 アシュリーとセイロンの葬儀のシーンや、エウロとバルバラが、関係者に責められるシーンとか、町の人々に後ろ指を指されるシーンは、「すごいな」って思いました。
 そこら辺の日常の裏側というか、ある瞬間、みたいなものを景色としてちゃんと置いている感じは、ラノベというよりやはり児童文学とかジュブナイルという感じがあります。

 あとはやはり、教養小説という感じはあります。
 ここで言う教養小説というのは、いわゆる人格形成の物語という意味で、端的に言えば、精神において子供から大人になってゆく過程を描いた物語となります。
 ただし、
 主人公は20歳を超えてますし、アッキーは30代ですから、そこにおいて精神的な未熟さがテーマになってる、というのは、まさに日本の現状そのものを示していることであると思うんですけども、それは『彼らが未熟である』というより、『いわゆる団塊世代における精神的幼稚さ』を筆頭にする『社会そのものの幼稚さ』だと思うんで、だから、彼らが大人になるには、異世界のあの舞台でないと、たぶん、難しかったんじゃないかなとかは思います。

 現代日本の個人主義的な社会は、一人で気軽に生きていける反面、助け合って生きるという感覚は薄れやすい。
 だから、コンビニのバイトにしても、簡単に首が切られるし、引きこもりにしてもそう。
 個と社会を簡単に分離できちゃうんですよね。
 完全に自立した個であるか、相当な資産家であるなら、むしろその方が都合のよい社会なんですけども、結局、弱者という意味では、冷たい社会なのかもな、とは思います。

 だから、この物語とかで、家族とか兄弟とか、友人関係の人と人との繋がりみたいのが、とても厚く描かれている部分は特に、個人的に心に響きました。

 終わり方は賛否両論あるでしょうし、個人的には完ぺきなエンディングではない感じがしましたけども、ただし、結局の所、主人公たちが無事に日本に戻れたという所において、ひたすらにほっとした感じです。

 2章については、現状の所は、内容については、まだよくわかないというのが実際ですけども、1章に関しては、ひとつの大きな物語が終わったんだな、という余韻がありました。
 面白かったです。
 クロスオーバーさんありがとう。

 文庫、新書、ライトノベル、文芸書、児童書、主に文章だけで物語が書かれた本があります。私の知識としてはそれだけです。
 ジュブナイルや児童文学、教養小説と聞いても全く分かりませんでした。だからまとまりがなかったのだと思います。
 もしかしたら違うジャンルの本になっていたのかもしれません。それについては勉強したいと思います。


 この作品はもっと詰められるものだと思います。以前にそう言ってくれた方がいました。しかし今の自分が書いても結局同じ結果に終わります。
だから次の章、次の作品から活かしたいと思います。


 最後に感想をもらうまで私は皆が自分の作品をどう思っているか不明&不安でした。
 至らない部分は多かったと思います。良い点を多く書いて下さり、また未熟な私にたくさんの感想を送って頂き感謝しています。
 貴方様の作品を読みたいです。
  • 青味泥
  • 2020年 11月09日 00時29分
[一言]
 『迷宮ラビュリントス 3』『迷宮ラビュリントス 4』で、アシュリーとセイロンが亡くなったのは、作品としては逆に良かったかなという感じがしました。

 というのは、『限界の果て』以後の町がモンスターに襲われた時も、具体的に人が死ぬ描写がほとんどなかったからです。
 そこで、リアリズム(現実的な構造)としては、重みがあまりなくて、アルスとセイラの悲劇以降、物語が軽くなってるかなーという感じがあったので。

 この作品が単なるエンタメならそれでもいいんですけども、やはり始まりからしてシリアスな構造があり、ここにおいて、異世界での冒険が『単なるお話』『単なる冒険活劇』とはし難い。
 つまり主人公らは、なにかを求めてスマホのゲームをやり始め、そしてなにかを渇望しながら、異世界に迷い込んでいる感じがある。

 更に、2度目の異世界への挑戦時に、主人公が遺書のようなものを書いたような、まぁ、覚悟というか追い込まれている感じというか、そうした物語の流れというか構造があって、追い込んでいく存在に対して抗うというか、戦うところにおいて、この物語の推進力はあると思うからです。

 で、たぶんね、この異世界が不便だけど誰もが幸せになれる場所だとしたら、主人公は頑張る理由がないと思うんですよ。
 だから、この異世界における現実が、どこか歪で誰かの不幸の上にその営みが成り立っいるような、シビアな世界でないと、普通の人は、そこまで頑張れないかなとは思うからです。
 だから、アシュリーとセイロンが亡くなったのは、痛みとしてはあったんだけど、必要な事だと思いました。


 むしろ、エクセアが来る展開は、やはり「都合がいいな」とは思いました。けども、これ以外に乗り越える方法は、もっと都合を良くしないと無理だから、割と説得力というか、筋として通っていると思いました。


>「アッキー、俺たちもヴィンスさん達みたいにどっちが強くなるか勝負しよう。俺と一緒に生きて戻れるようにさ」
>「勝負」
 この〆の会話は、めっちゃ痺れますね。いい作品だなっ思いました。

感想ありがとうございます。


他、主人公は楽しい自由な世界を求めてゲームを始めたわけですが異世界は現実。しかもゲームのようにいかないし思う様にもできない。

復活の魔術がない世界で仲間の死は本当に惨酷です。それを具体的に描写するか悩みました。
しかし、全ての戦闘において剣の一振りで死ぬことがあります。その死線を外してこそ生存できる。だから書きました。

エクセアのギルドはエリスの代わりです。
強敵なモンスターを前に先天的なスキルや潜在的なスキルが発動する条件は整っていますがテリーヌのメンバーは未熟だった。ただ風変りな奴らで各々が何か持っている。

>「アッキー、俺たちもヴィンスさん達みたいに~
クロスオーバーのおっしゃる通り、別れの場面で再開を意味する言葉また励まし合える言葉をさりげなく言えたら最高だと思いました。
もし普段の私ならそんな時ネガティブ思考で思い付きませんから。
  • 青味泥
  • 2020年 11月08日 23時15分
[一言]
『オアシス湖』の雰囲気は、なんか好かったです。青春ぽかったです。

『ダンジョン3階層』におけるレッドスラ、イエローバーク、ブルーマッダァの展開は、割とワクワクできる感じでしたし、アッキーの影に隠れがちな主人公の存在感が浮かばれたかなという感じもありました。

 (主人公は、いじられ役というか、パーティの雰囲気メーカー役としては重要なポジションなんだけど、本来は脇役というか三枚目役どころなんですよね。
 逆に、かっこいい役をあえていえばアッキーが担っていて、しかもアッキーのほうが大黒柱みたいな感じになっているのが、まぁ、切ないといえば切ない。
 けど、アッキーと主人公の関係性において、それが絶妙に成立している感じが面白いです。)

『限界の果て』から『エリスとの別れ』は、緊張感および緊迫感があって、物語がものすごく引き締まった感じがしました。

 カタリナの離脱や再加入は、奇妙な感じがありましたけども、キャラクターを大事にする作者の人柄が感じさせる象徴的な展開で、エリスとの別れを埋め合わせる感じもあって、読み味としては良かったです。
 またその間における、新規メンバーの採用の経緯も不思議な感じがしましたが、カタリナと比べて有能というか勇敢で、そこはパーティとしては強化されたなっていうのはかなり感じましたし、物語の流れ的にも筋がいいなーと思いました。

 面白いです。
感想ありがとうございます、クロスオーバーさん。

アッキーはどちらかといえば見た目が悪いので行動や性格を良くしました。

ライムは仲間に助けてもらっているので控えめなリーダー(まとめ役)を担っています。その我慢の日々で不満が出る。愚痴のかわりに被害?妄想に走りました。

『限界の果て』から『エリスとの別れ』は一つのアニメでいえば目が離せない部分だと思います。

カタリナの離脱や再加入、新規メンバー採用は実際に攻撃出来る戦意がボトルネックとなるから決定しました。
  • 青味泥
  • 2020年 11月08日 16時54分
[一言]
 アルスとセーラの後日談は悲劇だけども、後味の悪さが出来る限り薄められていて、読んでていて楽になりました。
 素朴な世界でもあるんだな、という感じがありました。
感想ありがとうございます!


表現したいこと

ゲームの世界ではない、本当の戦闘は魔術や医療だけでは回復しない。
それで二人は犠牲や代償を払った。
その二人が生きる(生活する)姿はラスボスと戦う勇者の魅力に匹敵する。
  • 青味泥
  • 2020年 11月08日 16時17分
[良い点]
 すばらしい展開、としか言いようがない、です。
 感覚としては、児童文学を読んでいる感じに近いですね。
 童話としてはグリムあたりの不穏な感じがします。残虐性もありますし。
 絵本的には押し入れの冒険あたりの、不思議な感覚《センスオブワンダー》。
 
 古屋兎丸か押見修造がコミカライズすると、かなり面白そうな感じがしました。
[気になる点]
 あえて言えば、『リアル 3』と『冒険 1』は、読んでいて中だるみ感がありました。
 『リアル 3』はピンとかこない説明回。具体的にエルフを出して、そこにおけるトラブルの描写があった後で、仲間に誘うかどうかで悩む展開であるなら、そうした説明も、もっとわかりやすかったかもしれない。
 『冒険 1』は淡泊というか単調な感じがしました。
ただし、『冒険 1』は後々に繋がる必要な描写だろうことは、読んでいる最中でも感じていました。
[一言]
 面白いです。
感想を頂いて感謝感激しています。

リアル 3ですがストーリーを膨らませて練らなかった事が原因で文章の流れに滞りができました。
一冊の本や物語を書くことを念頭に始めたので、自分勝手ですが書き進めました。

冒険 1は見せ場なのに、その前の速い展開部分から遅い展開になった。また不要な文があるのではないかなと思います。他は発想が足りないのかもしれません。

感想を読んで勉強になりました。
  • 青味泥
  • 2020年 11月08日 16時04分
[良い点]
 就活で失敗してのアルバイトはモラトリアムではないけれど、モラトリアムっぽさはあるよなーとか。
 フリーターなんて言われて始めてからは、よりそんな感じの平成20年。

 日本では新卒での就活失敗が、実質的にはドロップアウト。それがきわめてリアリティを込められて表現されていたのが、なんつーか、社会派やと思いました。
 というか、この2話だけみれば、純文で普通に通用すると思いました。
[気になる点]
 とはいえ、2話はあまりにも氷河期世代には突き刺さるんじゃねぇかなとは思います。
 この時点で鬱になって読まなくなる人もいるだろうから、まぁ、かなりハードルは高いと感じました。


[一言]
 でもこういうリアリズム路線は、文学としては王道だから、自分的には「凄いなー」としか思わないっす。
 大衆路線としては、ここから大どんでん返しにならないと厳しいとは思いますが、、、という事で、第3話をこれから読もうと思いました。
感想を書いてくれてありがとうございます。読んで楽しいはずのラノベが・・納得です。

バブル期、氷河期を経て売り手市場の現在、現実から目を背けたい主人公の心情として書きましたが辛すぎますね。

その心の暗黒期がボルテージになり、異世界に来ても諦めない主人公になったことを表現したかった。
  • 青味泥
  • 2020年 11月08日 11時29分
[良い点]
カオス過ぎる
  • 投稿者: ラビリンス
  • 2018年 10月17日 03時17分
 感想ありがとうございます。実は、その意見を受け入れ執筆に励んでいたのです。
 多忙で返事が大変遅れ申し訳ございません。
 ラビリンスさん、小説を書かれているのでしたらぜひ読んで感想を書きたいので教えて下さい。
  • 青味泥
  • 2019年 09月20日 21時38分
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